郷に従え・・・
裏のおじさんことが全て終わった。
年に不足がないから参列者一同皆からからしている。。
それにしても、こちらのそれは、横浜での経験がほとんど通じなくて、驚くことばかり。それでも、一年のうちに3回も参列すると、そういうものかと慣れてくるからね。
どんな運びかというと、佐渡も広いからによってまた違うと思うけれど、夷町では。
まず、ご遺体が帰ってくると、町内の女どもがうち揃ってお悔やみに行く。
このたびは帰ったのが夜遅かったので、朝8時に集合して、おじさんの家へ。
一人ずつ祭壇のお水を取り換えて、線香をたて、ご遺体とお別れをする。
朝8時がちょうどいいのかどうかは分からないが、私はその時刻にびっくりした。お家の人大丈夫かしらと思って。
そして、その夜は枕念仏。これも町内の女どもがうち揃って出かける。
町内に念仏を唱えられる人がいればよいが、この町内にはいないから、準長老たちが知り合いの伝手を頼って、念仏を唱える専門の人を頼む。
その人が唱えるお念仏に従って、我らも教本を見ながら唱える。40分くらいも唱えていると終わりになるけれど、店番友のでは2時間もするそうな。2時間だから、途中で交代しながらお茶飲んだり腹ごしらえをするそうな。よかった、そこじゃなくて。
次の日、出棺。これ又町内で来られる人が全員お見送りをする。
もうこの日にお骨になる。夫の母の葬儀の時は初めてだったから、この事実に天地がひっくり返るほどびっくりした。子供たちには、お通夜に間に合えば最後のお別れができると連絡したのに、到着したらすでにお骨になっていたっていうのだから。
で、夜は、お通夜。次の日は告別式。これは普通に執り行われる。
いやいや違う、普通じゃない、違うといえば違う。
お通夜。
横浜では、参列者は、お焼香を済ませるとそのまま帰ることが多かったが、こちらは違う。
町内の人や友人知人などの参列者は、お通夜の最初から最後まで席ついている。そして、通夜振舞いの席にも最後まで残って飲んだり食べたりしている。
告別式。
こちらは、親族以外の人は、あらかじめご遺族に頼まれていた人が参列する。だから、通夜に行かれなかったから告別式に行く、なんてことは滅多にない。
町内では、その家の両隣、前の家の3軒だけ。このたびは、我が家も親しかったので頼まれた。
頼まれた人は、告別式すぐの49日の法要、お寺詣り、すべて参加し、そして、仕上げのお膳につく。
これで一通り終わるわけ。全部終わると、私たちもそれ相応に疲れる・・・・
おじさんの娘さんに言われた。
「私らも何にも分からないで、教えてもらいながらやったけど、○子ちゃん、あなた一人だから、ほんとに大変だわよ。」って。
郷に従ってなんとかやる!!大仕事をやり終える!!!