ようやくお盆行事を終えてほっとしている。送り火を焚くのが先か墓参りが先かどっちかね、なんてもの知らずなことを言いつつ、ま、いっか、先に墓参りして来ようなんて。間違っていたら父よ許せ。
で、本日はお盆の最後の日で、どうせあの人はやらせんだろうっと読まれて、赤飯集結。
朝、お隣さんが、
「お父さんに食べさせてやって」と持って来てくれる。
昼前、キタサンからの電話。
父の葬儀参加の折、帽子を忘れたみたいだからセレモニーホールに電話してくれと頼まれた、見つかったらしく、そのお礼で、取りに来てくれと。
前日、父の実家から毎年の赤飯を持って来てくれて。
腹いっぱい食べた、その残りも十分あるというのに・・・嬉しい悲鳴。
私のもの知らずはあまねく知れ渡っているから、昨日は叔母から再度の念の入れようの電話。
「明日は土産団子作れや、そうめんも作れや」
はいはい分かっております、なんてことは言わない。
またもや去年の残り粉だから、少々粉っぽく匂うものの大丈夫。
気分に合わせて大きいの小さいの平たいのまあるいの。色とりどり。
喉に詰まらせないよう頼むね、とお願いする始末。
でも大きければ背負いやすいだろうと開き直る始末。
そうめんはわざわざ買いたくないから、蕎麦で代用する。
なに、おぶい紐が白かろうが茶色だろうが関係ないよね、背負えればいいだろうと、だんだんどうでもよくなってきて。
夫が遺影の写真を欄間上に飾って、
「とうちゃんも、とうとうこんなところにおるようになってしもたか」
と呟いていた。
いくら何を言っても分からないだろうなとは思っても、母には父の死んだことはまだ話していない。
お盆が過ぎると秋風が立って淋しくなると、母は元気な時いつも言っていた・・・