日曜日の夕方、めずらしい時間に娘から電話。
変な時間に電話がかかってくると何事かとびっくりするじゃない。
どうしたの何かあったのと聞くと、
「ちゅっぱがね、ばあばにでんわするっていうの」
このごろスマホをいじりたくてしょうがないらしく、いつぞやは突如かかってきて。
勝手にいじったのよ、ばあばが出たと泣きそうになって娘に訴えていた、なんてこともあったわ。
それで娘はちゅっぱに、
ばあばに電話するから「もしもし」って言える?「こんにちは」って言うんだよと言ったそうな。
するとちゅっぱは
「できなぁーい」
そういえば同じ日曜日。
台風の雨風がひどくなる前にと出かけて、帰って来たらちょうど荷物が届いたのよ。
お米のお返しにと、婿さんの実家広島から「獺祭」が。夫は実にうれしそう。
以前、奥様からのお米のお礼のお葉書に、
「○ちゃんはお電話に出てくれないけれど・・・」の一文があったことを思い出して。
電話するという夫に、ちゅっぱは横浜にかかってくる電話にも出ないって伝えて、と託す。
あちらのお父さんは、
「電話の向うにいる気配はするんだけどねえ・・・」
と嘆いたそうな。
ほらちゅっぱ、おじいちゃんやおばあちゃんはお話ししたいんだよ、ちゅっぱ。
土曜日は七五三のお祝いをする。広島からも来てくれる。
六つの目がちゅっぱに集中すると、ちゅっぱはますます固くなって口を利かなくなるだろうな。
自分で「はずかしい」なんて言ってるんだもんな。
はてさてどうなることやら。ばあばは今から気がもめる。
そんなこと言ってもあれ?
んんん?なかなかなひと言だな、使えるじゃないの。
「できなぁーい」
私が言ったら気持ち悪いか。