窓を開けたら冷っとする風が吹き込まないかしら、なんて。
ベランダで洗濯物を干していても、そよとも風は吹かない。
そよ、くらいサービスしたらどうよ、と言いたいけれど聞いてもらえそうもない。
前2軒のおうちから水やりの音が。
カワナカサンは6時前からもう水やりしている。
カレンダーに✖をつけて猛暑を乗り切った印にしようか、なんて。
やってられないわ。ほんと。
「あつい」と言うのも飽きたわ。猛も炎も酷の字も観たくない。
ヨーコチャンが、
全部屋のクーラーつけてドアは全開にして、おまけに扇風機回しているというから、
ほんとかさと驚いた。
「だって、トイレも廊下も暑いじゃないの。いいの、10万円は電気代に使うから」
はあ、豪快な人がここにもいる。
緑蔭や 人の時計を のぞき去る 高浜虚子
この節はそんな人いないだろうけれど、情景や二人の表情が鮮明に浮かんできて。
虚子さんの俳句は好きだなと。
地区センター横の公園。
10時前ではさすがに子供たちも遊んでいない。
2,3の人が何用か歩いているだけ。暑い暑いある日。
*モミジバフウがつくる緑蔭 1枚1枚の葉が大きく木陰に入ると涼しい