冒頭からいきなり。
ツバキ文具店の主、鳩子さんはミツローさんと結婚して守景鳩子さんになり、QPちゃんのお母さんになりました。
ということで。
「ツバキ文具店」は、今日も大繁盛です。
バーバラ夫人も、QPちゃんも、守景さんも、みんな元気です。
みなさんのご来店をお待ちいたしております。――店主・鳩子
亡くなった夫からの詫び状、川端康成からの葉書き、
大切な人への最後の手紙……。
伝えたい思い、聞きたかった言葉、
「ツバキ文具店」が承ります。
あっそうそう、男爵もパンティーさんと結婚しておまけに男の子も誕生したのです。
さらに異様な風体の鳩子さんのお母さんまで登場してちょっとびっくりです。
鳩子さん一家の話が中心ですから、代書のエピソードは少なくしかも代書した人のその後が書かれていませんから
これは続編があるな、と勝手に期待しています。
鳩子さんは代書はしてきましたが、自身で手紙を書くことは初めて。
ミツローさんと先代と文通していた静子さんへの2通の手紙、打たれます。
そしてミツローさんの前妻美雪さんへの手紙。その気持ち分からなくもないけれどちょっと・・・
前作と同じように、鎌倉の自然や風景、おいしい料理のお店屋さん、ご近所さんとの日常が何気なく紡ぎだされていて。
小川さんの文体がまたきめ細やかで優しくて。読後、温かいものがひたひたと胸の内を満たしてくれる感じがします。
私も行ったことがある本作に出てきたお寺など。
妙本寺
報国寺
本覚寺
覚園寺
獅子舞
寿福寺も行ったことがあるのになあ、とか、獅子舞はもっといい画像があったはずなのにとか、ぶつぶつ。
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