気ままに

大船での気ままな生活日誌

円覚寺松嶺院 中秋

2006-10-01 11:08:49 | Weblog
我が家から北鎌倉の円覚寺まで歩いて行きました。ワイフが、なるべく歩いて、体重を減らしなさい、と先生から言われているので、そうしました。途中、小坂小学校で幼稚園の運動会をやっていて、ちょうど、綱引きの真っ最中でしたのでしばらく応援していきました。目の前の北鎌倉美術館は休みのようでしたので寄らずに、鎌倉街道に出て、八雲神社を経て、円覚寺に入りました。

松嶺院は花のお寺として有名です。とくに春の牡丹と秋の萩の時期は賑わいます。100円の入場料を払って山門をくぐります。このお寺の今日のメインデッシュは、萩ですが、サイドのお皿もすごいです。早速、驚きました。普段見たこともない、花や実をつけた、鉢植えの植物がずらり並んで、出迎えてくれました。狸の毛色にそっくりな実をつけた、たぬきまめ、ミニ柿の実をつけた、豆柿、そして、その名前からなるほどと思う花をつけた、シロクジャク、シラサギスゲ、ジュズサンゴや赤い実をいっぱいにつけた梅もどき等々です。

サイドのお皿料理だけでお腹いっぱい、という感じで目を上げると、なんと豪華なメイン料理がどーんときました。右側の壁に萩の花のオンパレードです。赤色系統が主ですが、他のお寺と違って、種類が豊富で、萩にも、こんなにたくさんの品種があったのかと、驚かされます。品種名をメモしてきました。赤花萩、あすかの萩、まるば萩、江戸しぼり萩、光悦寺萩などです。それに、手入れが行き届いている感じで、他のお寺の萩が、化粧をしていない健康美の娘さん、とすれば、こちらの萩は、こざっぱりとちょっとだけ、お化粧した小町美人といったところでしょうか。

サラダとして紫苑(しおん)がでました。左側の垣根沿いに、背の高い、野菊のような花をつけた紫苑が、それも何本も、並んでいます。みんな満開です。海蔵寺の紫苑も見事でしたが、ここのも、いいですね。花言葉が”君を忘れない”だそうです。来年も来てね、お暇でも、忙しくても、来てね、と言っているようです。

もう満腹と、階段を上がって行きますと、ワイフが叫びます、桜だ。十月桜です、もう咲いてます。私は桜が大好きです。桜と名がつけば、十月でも、十二月でもなんでも好きです。いたち川(大船の川です、いい散歩コースです)の十月桜はまだでしたが、ここでは、もうたくさん白い桜の花をつけていました。さらに数本の桜みつけました。これはデザートで、別腹です。たっぷり、じっくり見させてもらいました。桜までみられて最高でした。

そのあとは、お遍路コースです。鎌倉山に住んでおられた大船松竹女優の田中絹代さん、奥さんが大船の食堂のお嬢さんだった方で、息子さんが頼朝役の中井貴一さんの、松竹俳優佐田啓治さん、そして茅ヶ崎にお住まいだった、開高健さんのお墓に手を合わせていきました。もちろん坂本弁護士さんもです。

ランチは、お寺帰りですので、慎ましく、精進料理にしました。北鎌倉駅を出て、大船方面に少し歩いて、線路脇の民家をレストランにしている、「笹の葉」というお店です。ワイフが、サライか、なんかで紹介されていたと言っていました。満席でしたが、すぐ席が空きました。私達が昔、住んでいたような家で、畳の和室にテーブルと椅子を、あるいは、ちゃぶだいを置いてあります。

ワイフは玄米菜食膳(松)、私は玄米小鉢膳(松)を頼みました。どちらも2100円です。玄米が、なんとも言えない甘みと風味があり、おいしくいただきました。おかずは、家庭料理によく出てくるような、煮物や天ぷら、卵焼き、高野とうふ、焼き物、つけもの、などでした。どちらかというと、熟年向きのお料理ですが、お客さんは、若いカップルが主流で、へーと思いました。

今日は、萩の花と、笹の葉でお腹がいっぱいになりました。雑食性パンダみたいですね。



コメント
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