ワシントンナショナルギャラリー/印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション/これを見ずに印象派は語れない、とのお誘いコピーにのせられて、六本木まで出掛けてきた。6月27日に行っているからもう半月前になる。記憶もうすれてきているが、ノートのメモで想い出してみよう。
ワシントンナショナルギャラリーでは、”常設コレクション作品”に指定されているのは2,334点だそうで、それらはめったに海外には出さず、今回のように9点も、というのは極めて異例のことらしい。その、9点が以下の作品だということを、帰ってから知った(汗)。
エドゥアール・マネ 《鉄道》、フレデリック・バジール《若い女性と牡丹》、クロード・モネ 《揺りかご、カミーユと画家の息子ジャン》、クロード・モネ 《日傘の女性、モネ夫人と息子》、ピエール=オーギュスト・ルノワール 《踊り子》、 メアリー・カサット 《青いひじ掛け椅子の少女》、メアリー・カサット 《麦わら帽子の子ども》、ポール・セザンヌ 《赤いチョッキの少年》、ジョルジュ・スーラ 《オンフルールの灯台》。
これらの作品はほぼ思い浮かぶ、えへんと思ったが、多くは音声ガイドの作品リストに入っていたものだったから、あたりまえだともいえる(汗)。これらの中では、モネの”日傘の女性”が群を抜いて好きだが、メアリー・カサットの”青いひじ掛け椅子の少女”と”麦わら帽子の子ども”もいずれも可愛い少女がモデルで気にいった。このリストには入っていないが、彼女の作品の”浴女”も、橋口五葉の版画を想わせる風情でとても良かった。1890年、パリで浮世絵展をみて衝撃を受けたということだから、その影響があるのだろう。
ルノワールの”踊り子”はいかにも彼らしい作品だが、彼らしくない作品、リスト入りはしていないが、”アンリオ夫人”も気に入って絵ハガキを買ってしまった。このコレクターはルノアールの裸婦は好まないらしく一枚もなかった(笑;ワシントンにはあるかもしれないが)。ゴッホの自画像もリストに入っていない。ゴッホ美術館の、弟の描いた”自画像”が世間を騒がしたばかりが、これは本人作で間違いないのだろうか(笑)。去年12月、ここでゴッホ展をみたが、そこでも自画像が2枚あった。先日、テレビで、小林秀雄の好きなゴッホの”鳥の群れ飛ぶ麦畑”が出ていたが、これはゴッホ美術館所蔵で、8月にオランダに行く予定なので、みられるかもしれない。
”印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション”、できれば開期中、もう一度行ってみたいと思っている。
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マネ”鉄道”とゴッホ”自画像”
カサット”浴女”、ルノアール”アンリオ夫人”
カサット”麦わら帽子の子ども”