8月12日にはじまったミツバチ日誌が、ちょうど一ヵ月後の9月12日に、残念ながら最終号を迎えることになった。
砂押川沿いの桜の古木の洞につくられたミツバチの巣。”ニホンミツバチです、3000~5000匹います、いじめなければ絶対刺しませんから、やさしく見守ってね”の立札が桜愛護会の人達によって立てられた。
その後、順調に経過していたのだが、数日前、ちょっとした変化があった。”ハチに注意!そばにミツバチがいます”の注意書きが、ミツバチの巣の近くの幹に直接貼られた。この文章には、やさしさは微塵も感じられず、悪代官からの警告文のようであった。何かあったナと直感した。たとえば、いたずらした子供がハチに刺され、母親が市役所に駆除の要請をしたとか。
そして、昨日、その警告文から幾日も経過しないうちに、巣は消滅していた。一匹もミツバチはおらず、巣の空洞には黄色テープのようなものが。そして、今朝、再確認した。黄色いテープは下に落ち、あの警告文は近くのごみ箱にあった。数匹のミツバチがどこからともなく飛んできて、お前がやったんだろうと、攻撃的な態度を示してきた。
俺じゃないよ、こんなばかなことは俺はしないよ、と言いながら、怒りがふつふつと込み上げてきた。この程度の自然と共存できないような世の中はどこかおかしい。立札は、そのまま残り、無言の抗議をしていた。貴重な種であるニホンミツバチはこうして減っていくのだ。
消滅したミツバチの巣。
在りし日の巣
・・・
おまえは、いじめられなくていいなあ。
おまえもな。
葛も、のびのびと赤紫の花を咲かせていた。今日が初見。
砂押川沿いの桜の古木の洞につくられたミツバチの巣。”ニホンミツバチです、3000~5000匹います、いじめなければ絶対刺しませんから、やさしく見守ってね”の立札が桜愛護会の人達によって立てられた。
その後、順調に経過していたのだが、数日前、ちょっとした変化があった。”ハチに注意!そばにミツバチがいます”の注意書きが、ミツバチの巣の近くの幹に直接貼られた。この文章には、やさしさは微塵も感じられず、悪代官からの警告文のようであった。何かあったナと直感した。たとえば、いたずらした子供がハチに刺され、母親が市役所に駆除の要請をしたとか。
そして、昨日、その警告文から幾日も経過しないうちに、巣は消滅していた。一匹もミツバチはおらず、巣の空洞には黄色テープのようなものが。そして、今朝、再確認した。黄色いテープは下に落ち、あの警告文は近くのごみ箱にあった。数匹のミツバチがどこからともなく飛んできて、お前がやったんだろうと、攻撃的な態度を示してきた。
俺じゃないよ、こんなばかなことは俺はしないよ、と言いながら、怒りがふつふつと込み上げてきた。この程度の自然と共存できないような世の中はどこかおかしい。立札は、そのまま残り、無言の抗議をしていた。貴重な種であるニホンミツバチはこうして減っていくのだ。
消滅したミツバチの巣。
在りし日の巣
・・・
おまえは、いじめられなくていいなあ。
おまえもな。
葛も、のびのびと赤紫の花を咲かせていた。今日が初見。