気ままに

大船での気ままな生活日誌

ご苦労さまでした 把瑠都関

2013-09-11 22:25:29 | Weblog
元大関把瑠都関が今日、突然、引退を表明した。秋場所新番付けが発表されたばかりで、まだまだ、これから、ゴジラの逆襲ならぬ、把瑠都の逆襲が始まるぞと期待していた矢先だったのでびっくりした。やはり相当、怪我の状態が悪かったらしい。

ぼくのご贔屓の稀勢の里の苦手力士だったので、本ブログでは、ずいぶんひどいことを書いてしまった。稀勢の里の初優勝を阻止したときには、こんなときに馬鹿力を出すな、と罵倒したし、その前の大関昇進でもだいぶ邪魔され、遅らされるたびに、悪口雑言の限りを尽くした(汗)。しかし、皮肉にも、昨年の五月場所の稀勢の里戦での大接戦で敗れ、怪我を悪化させたのが、致命傷となった。それ以来、大関陥落、さらに幕内陥落、そして今日に至った。

憎っくき把瑠都、とは言ってはいたが、もちろんそれは表向きのこと。気はやさしくて力もちの把瑠都を真から嫌う人は誰もいない。性格の良さが顔に出ていた。怪我さえなければ、日馬富士より先に横綱になっていたはずだった。白鵬も次の横綱は把瑠都と名指していた。昨年、初場所、初優勝したときには、もう一気に横綱と誰もが思った。それから1年半、新番付けで十両に落ち、引退とは、誰が予想しただろうか。

日本に来て9年間、お相撲さんになっていいことばかりだった、素晴らしい方々と出会えたと、引退の弁。笑顔で対応していたが、花束を贈られると、感極まり涙を浮かべた、とのこと。



初優勝


あの日の稀勢の里戦。



昨年の名古屋場所での場所入りの着流し姿。


秋場所新番付け。これが最後になった。


ご苦労さまでした把瑠都関。

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再興第98回 院展

2013-09-11 08:51:02 | Weblog
公募展に出掛けることは少ないが、院展だけは、むかしから良く行っている。今年も、行ってきましたよ。ぼく好みのいい絵がいっぱいで、一回りすると、まるで森林浴をしてきてみたいな気持ち。全部、紹介したいくらいだけど、図録は、基本的に買わない主義なので(笑)、絵ハガキの写真をいくつか載せるだけ、そして、かいつまんだ作品の紹介だけでもと。

まず、同人・絵ハガキ組。

清水達三 渓谷翠韻


梅原幸雄 旅の夕


斉藤満栄 遊行柳 (奥の細道から)


その他の同人では、田淵俊夫のモノクロなのに花の色を感じさせる”春爛漫”、右端にちょこと屋根を配して、あとはちぎれ雲がいっぱいの空を描いた、郷原和子の”空へ”。伊藤髟耳の、角館や鎌倉の明月院の紅枝垂れ桜を取材した”花の中に”なども印象に残った。

授賞作品の中では、文部科学大臣賞 小田野尚之の”発電所跡”、そして 奨励賞、石村雅幸の”長閑”。巨樹好きな、ぼくを喜ばす絵を毎年、描いてくれる画家。今年はびゃくしんだろうか。風雪を感じさせる巨樹の幹の肌。巨樹といえば、初入選の北野有里子の”千年杉”。今後、巨樹シリーズになるか、楽しみ。水越由喜の大樹(冬)も、幹に思わず触りたくなるような質感。

木を見て、森を見ずでは困るので(笑)、森の風景も大好き。” 森の情景” (新井まち子)、 ”森の工房” (伊藤みさと )、”葉の噺” (手中道子)など、絵の森の中に入り込んでしまいたいような気持ち。

仔馬と少女の”繋がる生命”(芝康弘 )、被災地を婆さんを背負って歩く爺さん”生きる・復興”(高橋俊子)。じーんとくる。

”道の向こう” (鈴木靖代)、”風韻” (永井健志)、”行く秋” (野地 美樹子) 。

いつもながらの素晴らしい展覧会だった。

・・・・・

院展画家たちの作品を多く所蔵する山種美術館。現在、”再興院展100年記念/速水御舟/日本美術院の精鋭たち”展が開催されている。これも観てきましたので、次回はこの感想文のつもりです。
コメント (2)
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