こんばんわ。
舞台は妙本寺の境内、この山門をくぐってすぐ。
大統領の椅子(ベンチ)をめぐり、カラスとニャンコ(矢印)が争っていた。
この辺りの不動産はみなわいのもんや。さっさと出て行かんか(カラス)
何言ってんの。カラスの天井はわたしが破る!(にゃんこ)
あほんだら、わいは天井なしの男や。歯向かうだけ無駄というもんや!(カラス)
なめたらいかんぜよ。わては侠客おばま政五郎の娘じゃき。なめたらいかんぜよ!(にゃんこ)
昨日、テレビでみた、”鬼龍院花子の生涯”の夏目雅子みたいなせりふを言いやがって。どうも決着がつかんようだな。あの電線を占拠している雀どもに選挙してもらおうじゃねえか。(カラス)
民主的でいいわね、メールで投票してもらうならOKだわ。(にゃんこ)。
かくして、投票がはじまった。いつもカラスにいじめられている雀のこと、予想はニャンコの圧勝と思われていた。しかし、開票が進むにつれて、予想外の展開となってきた。いつも群れてばかりいる自分たちに較べ、同じ鳥類なのに、ひとりで、のびのび生き、猫にまで対抗できるカラスにあこがれているものが結構いたのである。いわゆる隠れカラス派が勝敗を分けたのだった。
カラス派
猫派
勝敗は決した。すごすご。
勝利宣言するカラス。分裂乗り越え、団結すべき時だ!
カラス瓜も仲間の当選を喜んでいた。
がっくりするニャンコ。からすの天井は高かった と、天を見上げる。
妙本寺の橘の実とぼくだけが、カラスとにゃんこの大統領選の顛末を知っている。
おやすみなさい。
いい夢を。
(今日、鎌倉駅前のホールでみた美術展から。伊東深水の弟子、大竹五洋の作品)