■ スロージョギングやスロー筋トレなど、これらが心身によいことは最近のテレビ番組やニュースなどでよく見聞きする。
今日は図書館に行き、たまたま棚にあった「スローライフ―緩急自在のすすめ」(岩波新書、2006.4、筑紫哲也著)という本が目にとまり、他の3冊とともに借りてきた。
5,6年前の本ですが、暮らしや仕事のあらゆる領域でスピードや効率を求めていることへの懐疑、「スロー」に生きることの意味と可能性などについて、全国各地の食生活・教育・旅などの実例から考えている。
定年退職後の人生の第4ステージは、のんびりした「遊びとゆとり」を価値観の中心に据えた、好奇心と創造性と自由に満ちた毎日を送り暮らしたいと思っていましたが、
著書は、ゆっくり・ゆったり、面白く・愉快に、心豊かに、そういう暮らしをするための考え方、方法についてふれている。
基本的には、心豊かな自在(自れが在る)な生きかた、暮らしかたをすすめている。
これもまた、心身健やかに生きるためによいことなんでしょうね。
ちょっと読んで、心にとまった部分を下に記しました。
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① 自発性こそがすべての出発点であり、命である。
上意下達、機関決定、労組型の「動員」「日当」などをルールとしない
② ゆるやかな結びつきを組織原理とする。
参加者ができる範囲で、割ける時間を使ってやれることをやる。
③ 「小さいことはよいことだ」―少数派であることを肩身が狭いとか、恥だとか思わず、むしろ誇りにする。
④ 他の「同好」のグループとの結びつきは、「水平型」「ネットワーク型」をめざし、上部組織―下部組織の
「垂直型」を採らない。
⑤ 「正当性」に固執しない。
自分たちがやっていることが大事で、正しいことだと信じないことには運動の活力は出てこないのは
たしかだが、それが他者、他グループを非難、排撃する理由になってはならない。
「富士山の頂上に辿り着くには、いろんな登山口がある」と思ったほうがよい。
⑥ 寛容とゆとりをもとう。
スローフードやロハスは経済的に余裕がある都会派だけができることだとか、ファッションや商業主義
に走りすぎているとか、いろいろ言う人はいるだろうが、言いたい人には言わせておけばよい。
⑦ 「快」「楽」を最優先にしよう。
いくら正しいことをやっていても、それが苦しげに見えたら、多くの人の共感を集めることはできない。
…さらに言えば、その境遇が「羨ましい」と映ることである。
…だが、真の「ゆたかさ」とは、「心ゆたか」であることであり、金、時間、空間の「ゆとり」は、「心のゆとり」を得るための手段である。…
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<参考>
・ スロージョギング、趣味の会の維持のための原則10など
アバホテル 10k+ 5k(昨夕)=15k
当月累計 R=253k S=0k 年間累計 R=2184k