ダックス、シャリーの進角装置について

皆さんは自分のバイクの事についてちゃんとお勉強してますか？
「のりもの倶楽部」南信州版でっす。
僕みたいなワカゾーが言う事でもないのですが、
「知恵と知識は荷物にならない」っておばあちゃんに言われたでしょ？

今回はモンキー、ゴリラなどに使われている6Vエンジンに搭載されている点火装置と、
ダックス、シャリーに搭載されている進角装置について、
横型エンジン歴2ヶ月ちょっとのワタクシがえらそうに書いてみたりします。
ネット探してもこの記述は見つからなかったもんですから…
なのでCDI制御の12Vエンジンに乗ってる方には関係の無い話ですな。

え～と、まずは点火装置ですが、6Vエンジンはおなじみのポイント点火方式です。
ポイント点火ってのはポイントが離れた瞬間に、
イグニッションコイルに溜まってる高電圧の電気がプラグに流れて、
始めて点火する仕組みで、
その点火タイミングはモンキー、ゴリラの場合、圧縮上死点前30°に固定されています。
つまりアイドリングだろうが全開時だろうがひたすらBTDC30°で点火し続けるんですね。
これでは低回転では早すぎるし、高回転では遅すぎになり、
いずれ失火を招いて、それ以上回転が上がらない事になります。
ここまではよろしいかな？

で、その回転に合った点火タイミングをある程度制御出来ないか、って事になり、
始めて進角装置付きのフライホイールの登場となる訳です。
上の写真の右がGクランク純正フライホイールで、
左は良く分かりませんがLクランクのシャリーの物と思われるフライホイール。　
クランク長さは同じなので、Gクランクである僕のエンジンにも装着出来ます。
それとポイント調整窓から少しだけガバナーが見えていますね。


ちょっと分かりずらいですがTマークとFマークに線を描いて、
Tマークを右に向けてあります。
これで見ると固定点火のフライホイールに比べて、
ガバナー付きの方がBTDC30°よりは進角しそうに見えますね。
つまり純正よりは高回転が回るって事になりますかね。
実際はどれだけ進角するか試してないので分かりませんが。
それ以外にも回転に応じた進角が与えられる事になるので、
吹け上がりがスムーズになったりするらしいです。
固定点火エンジンにに乗ってる人は付けたくなってきたでしょ（笑
しかし見て分かるように、固定と進角ではアイドリングの点火時期が違うので、
装着したらポイント調整をお忘れなく。

あと流用情報ですが、
ガバナー付きのフライホイールはどうも2種類あるみたいで、
シングルばねとダブルばねのは確認していますが、
どっちが良いとかの情報は結局分かりませんでした。
しかしSクランクとL、Gクランクでは、
ステーターは同じでもガバナースペース（と言うかクランク長）が全然違うので、
自分のエンジンのクランクだけはしっかり確認してから、
購入、装着してもらいたいと思います。
どっちだろうと固定よりはマシなはずですし。









これは進角フライホイールの裏側。
進角装置と言っても構造は非常に単純で、
クランクの回転が上がっていけば、
フライホイールの外周速度も同じように上がりますが、
ヒールと接触している変芯カム側はバネに引っ張られている状況なので、
回転が上がるとバネが伸びて、
外周に比べ、カムの頭がより早くポイントが開く所に到達してしまい点火させられる仕組み。
回転が下がるとバネの力で戻ろうとする力が働いて遅角させられます。
つまりばねの反力とクランク回転で点火時期が与制御されてる訳ですね。
言葉で言うのは難しいですが、
フライホイールを手に持って、変芯カム側をひねってみればすぐ理解出来ますよ。

そんな仕組みなのでばねの反力は落ちたり、
バネが伸びてしまっていたりすると、
正確な点火時期が与えられなくなってしまうので、
定期的にバネをチェックしておいた方が良いでしょうね。


それと、もっと最大進角角度をもっと増やしたい！って言う欲張りな方もいると思いますが、
変芯カム側のストッパーを少し削れば、より多く進角すると思うんですけど、
バネが伸びやすくなってしまうと思うので、
ある程度で止めておいた方が良いでしょうね。

そんな訳で、ポン付けで進角出来てしまうガバナー付きフライホイールですが、
自分のエンジンのクランクとフライホイールは、
しっかり調べてから購入して下さいね。
それと今日書いた事はマネしても良いですが当然自己責任で。

あ、今日書いた事は決して日記ではないな…



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