南信州のりもの倶楽部♪

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過去は新しい。未来は懐かしい

2012年07月23日 22時22分35秒 | オートバイの無い生活
昨日実家に行った時、お袋に梅を漬けた残りのシソがあるか聞いたら、
たくさんあるし食べないから持ってけって事でもらってきたんだが、
梅5キロ程に対して山ほどシソ入れるみたいだから凄い量…
シソに手を嫌われる以前に、これだけ大量投入すりゃ梅は嫌でも真っ赤に染まるっての。

で、こんな物どうするかと言うと、
このシソを天日で3日ほど干すとパリパリに乾燥するから、
それをすり鉢かミルで粉々に引いて、アジシオと旨味調味料を入れて混ぜると、
ゆかりご飯の素が出来るんだわさ。
干してる段階からゆかりご飯の匂いがプンプンして口の中が酸っぱくなってくるくらいだ(笑)

しかしこれ干しながら考えてたんだが、
昔の人のやることって細かい事まで理にかなってると言うか、
無駄がなく、さらに食べ物を無駄にしない心が見て取れるんだよね。

例えば梅干し。
梅は梅雨前に収穫出来るからそれを洗って塩漬けする。
すると梅雨明け頃に赤シソが収穫出来るから着色に使う。
ちなみにシソを早く入れすぎるとカビが生えるから梅雨明けに入れるのも理屈として合ってる。

梅を干し、それを漬け汁に戻すを繰り返し梅が真っ赤に染まったら完成。
で、その梅を食べながら塩分補給し、
暑い時期の野良仕事を乗りきる、と。
どう?無駄が無いし理にかなってるでしょ?
切り干し大根は消費時期が終わってからでも作れるから冬用の保存食になるし、
さらに干すと大根の辛味が旨味に変化する。
だいたい漬物や干し物は保存食なんだけど、
保存するようになったから旨味アップという副産物に気が付いたのかもしれんけどね。

それに今は梅雨明けに田んぼの水を抜き、一旦干してしまう米作りの農法があるんだけど、
この時期にこれをやると稲が焦って根を張るようになり、
さらに無駄に水を使わないから堤の水も減らず水不足の時のための節水にもなる。
その代わりに蛙の卵が乾燥し、トノサマカエルが減ったんだって聞いたことあるんだけど、
カエルが苦手な人には理にかなってると言うことで…

しかし、今はあまり行われず人が嫌遠するような畑仕事や面倒な食品加工をやってると、
誰もやりたがらないから逆に新しいことをやってるみたいに思えてきてね。

「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」と言う好きな言葉があるんだけど、
この意味が少しだけ分かったような気がしたと僕は今日思いました。

って作文?!
コメント (2)
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