南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

S15カムを使った中華エンジンを作る その8

2014年11月20日 17時32分05秒 | 輸入横型エンジン編



久しぶりのエンジン組み立て。

まずは注文してあった純正ラバーマウントなんだが、
中華と比べるとフレームに当たる部分に金属のカラーが入っていて、
感じとしては中華よりカチッとした感じになると思う。

けど長さが違うため少し削って打ち込んでみたけど、
スポッと抜けた中華に対して全然入っていかない。
まぁオイル塗って打ち込めば良かっただけの話なんだが。








ガスケットはオイルを塗ってから組むと、
次に分解する時に張り付かなくなる。

ただ国産のガスケットは張り付きやすい、けど裏を返せばシール効果は高いって事。

どちらを使うかはあなた次第。









キックシャフトはポンチマークをちゃんと合わせて組まないとキック出来ない構造。
これはCD90と同じだけど、
プライマリキックの場合はまた違う構造だから紛らわしい。

ここはキックペダルを付けて実際に回してミッションが回ればOK。
一緒にどれくらい遊びがあるかも点検しておこう。

ちなみに組み方が間違ってると、
カチカチと音がしてキック出来ないからすぐ分かるよ。









クランクケースのボルトは締め付けトルクが1キロ程と決まっているが中華はデタラメがほとんど。
もし閉めた感じが変だったらタップを使って修正しよう。









いつもはクラッチ側から組んでいるんだが、
今日は趣向を変えてジェネレーター側から。

気を付けてもらいたいのはシフトドラムのセンサーで、
位置をちゃんと合わせずボルトを締めてしまうと、
センサーは壊れるしニュートラルの位置も出なくなる。
前に分解したエンジンはセンサーの合わせの出っ張りが折れていたから間違って組んだんだろうね。

センサーはホントに壊れやすいから気を付けよう。










続いてオイルポンプの確認。

このポンプは傷も無くちゃんと回っていたみたいだけど、
金属片がつまると傷になったりする。
ここはバリなどがあったら神経質に掃除しておこう。

もし中でゴミが詰まるとトロコイドギアがロックしプラスチックの駆動ギアが欠けて潤滑が出来なくなり焼き付く。
オイルポンプはこのエンジンの心臓だから気にし過ぎなんて無いよ。

組み立て終わったら抵抗がないか回して入念に確認する事。
間違ってるとギアが回らないからすぐ分かるんだけどね。









このポンプにはノックピンが2ヶ所に使われているから忘れないように。

それとポンプの固定ボルトは頭がプラスなんだけど、
絶対に緩まないように締め付ける。

とにかくオイルポンプは潤滑の要。
このエンジンにはオイルジェットまで作られているけどポンプのギアはデリケートだから、
何度も入念にチェックするように。

今日はここまで。
久しぶりにエンジン組んだけどボルトや部品の装置位置が全て頭に入っているから結構早く終わるし、
それにやっぱり楽しいわ。

エンジンの組み立ては少し組んではチェックの繰り返しなんだけど、
それが楽しいなんて言い出したら完全に病んでるよねぇ…

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする