南信州のりもの倶楽部♪

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S15カムを使った中華エンジンを作る その10

2014年11月25日 19時15分42秒 | ゴリラ、整備やカスタム編



このエンジンを作り始めてもう10回の更新。
小出しにしすぎだがウチの倶楽部なんてこれくらいしか書くこと無いからねぇ。

今回はクラッチ側なんだが、
この手のエンジンの初心者の方用に使い方を書いておく。

写真のワッシャー、実は凄く大事な部品で、
しかも組み方が分からないって方も多かったし、
まぁ自分も初心者の頃は分からなかったんだな。

使い方なんだが…









ミッションのメインシャフトには写真のようにスプラインが切ってある。









ここにワッシャーを入れるんだが、
このワッシャーをシャフトの山同士が当たるよう回転させて…









シャフトの山に入れるようにロックワッシャーを入れる。

なんでこんな構造かなんだが、
もしこれが無かったらクラッチのナットを締めた時にメインシャフトが引っ張られてロックし回らなくなる。

でもこれを入れるとナットを回した力がワッシャーにかかるためミッションは回転する事が出来る。
だからとっても大事な部品なんだよね。

スペクラなんかはこの代わりにスラストベアリングが入ってるだけの物もあるけど、
この場合はシャフトにクラッチをナットで締めて固定されてないだけ。
この手の中華エンジンはナットで締めて固定するタイプだから絶対忘れないように。









クラッチを入れたらロックの前にワッシャーを入れる。
ワッシャーのアウトサイドって方をこっちに向くて特殊ナットで固定。
トルクは忘れたが俺はいつもインパクトだから。

インパクトは加減が分からないから不安って方もいるとは思うが、
俺みたく仕事でもインパクトを使ってると欲しいトルクがインパクトだけで出せるようになる。
俺はよくボルトとナットの声を聞くって例え方するんだけど、
仕事で別の工場なんかに出張作業に行ったりすると、
たまにネジと会話出来てない人がタイヤ交換とかしてると残念な気持ちになるな。









このエンジンはクラッチバスケットの下にオイル受けがあるから取り付けて、
自分で削ったオイルフィルターローターを入れ、
ここも特殊ナットでロックする。

ちなみにロックナットには大と小があって、
小さい方はクラッチ側で大きい方はクランク側。
もちろんここもスプラングワッシャーが入るから忘れないように。









最後にオイルフィルターローターに蓋をして完成。
蓋から飛び出たクランクの端がクラッチカバーに入る3点支持クランクの構造になっているからオイルスルーは無く、
さらにクランクの芯がズレると大変な事になるってのが容易に想像出来るね。

ちなみにタイガーエンジンはクラッチカバー側にベアリングが入っていて、
クラックランクの芯がズレても大丈夫、って事は無いがカバーが削れる事は無い。
まぁタイガーのクランクは長いから、そのための3点支持なんだろうね。

こんな感じでクラッチ側は終わり。
次は腰上なんだけどこのエンジンはここで一旦止めておいて、
次は他のエンジンを作ってみようと思う。
ミッションがブッ飛んでブローしてるみたいだから楽しみだねぇ。
コメント (2)
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