南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

YB125SPのエンジン修理

2020年03月08日 15時58分00秒 | 一般整備編





これは昨日なんだが前から修理依頼で届いていたYB125SPのエンジンなんだけど、
何だか分からないんだけど調子が悪いって事だったからとりあえずバラしてみる事にする。

ちなみにこのエンジンはヤマハのXTZ125やAJSモーターサイクルのキャドウィル125、中国製のスクランブラー125なんかにも幅広く使われている汎用性の高いエンジンで、
以前はボアアップキットの組み込みにハイカム交換もした事はあるが、
今回は修理だから腰上だけで終わる事を願っていたんだけど…











ヘッド外す前に圧縮上事点を出すんだがジェネレーター側のカバーを外したら何だか分からん金属の部品がフライホイールに付いてるしクランク回すとゴロゴロと嫌な音がする。

そしてヘッドを外したらバルブがピストンに当たった後はあるんだけどピストンやシリンダーに原因は無さそう。

















ただ突いているには間違い無いから他に原因があると思いクラッチカバーを外したらけど見た目は普通で、
フライホイールを外したいけどプーラーが無いから途方に暮れていたんだが、
何の気無しにクランクを回したらなんと左右でなく上下にガタが出ていて、
フライホイールを外さなくても分かったがどうやらクランクベアリングが砕けてしまってるみたい。

そりゃあクランクからゴロゴロ音はするしクランクが上に振れたからピストンがバルブに突いたみたいだ。

そんな訳でこのエンジンは特殊工具がないとこれ以上は無理だし、
開けたとしてもほぼ全損なんでないかなぁ。

出来ればこのエンジンを修理するんでなくキャドウィルのエンジンを新品で買ってボアアップしちゃった方が良い気がするから、
アローズさんにエンジンの金額を聞いてからでも良さそう。
クラッチカバーにYAMAHAの刻印があるからこれだけ移植すれば後は全く変わらないし、そっちの方が遥かに簡単なんだけどねぇ。



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W190のチェンジ不良の修理

2020年03月08日 15時38分00秒 | daytona anima レプリカ




この間に取り外した部品は塗装に預けてあるし昨日は1機のエンジンをバラして剥離待ちなので、
今日は少し手が空いたから修理のエンジンを開けていた。

先ずはこの間スターターギアを交換したw190で、無事エンジンはかかったんだけどシフトチェンジ出来ないって事でまた入庫。
早速クラッチカバーを外したら原因は直ぐ分かり、
シフトドラムストッパーアームが溝から外れていたのが原因みたい。

クラッチを外してチェンジしてみたら1速に入れる際にドラムが左に少し動くからその時に外れてしまうみたいで、
手持ちのアームと比べたら本来は少し曲がっていてストッパーを押し付けるはずなんだけどこのエンジンのアームは真っ直ぐだったから、
万力に挟んで少し内側に曲げてからチェンジしてみたら直ってしまった。

ドラムが2速から1速に入る時などは勢い良く回転するからアームを曲げた事によりドラムを軽く押しつけるようになったからで、
この前はクラッチしかバラさなかったしチェンジテストしても普通だったから気にもならなかったが、
また1つ勉強したから次のエンジンからは気を付けて確認しようと思った。










ここはチェンジスピンドルシャフトの付け根なんだけど、
ここはクラッチカバーに抑え付けられていて左右には動かないんだけど、
ここのクリアランスが多過ぎたりするとドラムの位置にも悪影響がありそうだから確認したが全く普通だった。

しかし壊れたり部品交換にならなくて良かったし原因も対策も分かったが、
w190ってやっぱり一度開けて色々確認してから使いたいエンジンだねぇ。
前はスターターギアのクリップが外れてしまったのが原因だったし、
今回のは一度バラして確認してからでないと防げない。
たまたま買ったエンジンがハズレでした、ならまだ良いんだけど対策せずに使ってしまったら面倒な事になるからねぇ。

そんな訳で1機完成したから次も修理依頼のYB125SPのエンジンでも開けてみるかな。





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