風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/ローマ法王になる日まで

2018年01月19日 | 映画

新年の映画は、「夜明けの祈り」とこの「ローマ法王になる日」の宗教に関係する2本でした。
「ローマ法王になる日」は、アルゼンチン出身のフランシスコ現法王の半生映画です。
この映画の評価も難しいです。
1970年代初頭、チリでアジェンデ社会主義政権が生まれます。アメリカはこの政権を暴力で転覆します。
以後、中南米の多くの国々では、軍独裁政権が生まれ、恐怖政治が敷かれます。
この映画の舞台となったアルゼンチンでも1976年から約10年間軍独裁政権が支配します。
抵抗する市民はもちろん、貧しい人々を支援する教会関係の多くも逮捕、殺害されます。
飛行機から海に捨てられたりした彼らの多くの行方は今もわかっていないそうです。
いつの時代も軍隊は外国だけで無く自国民を弾圧しました。
2013年ベネディクト16世は、生前に退位しました。
新しい法王を決める選挙(コンクラーヴェ)で、フランシスコさんが選ばれました。
彼は、世界の表舞台ででは無く、アルゼンチンの田舎で質素な暮らしをしながら貧しい人々の
支援などをしてきたそうです。
欧州以外の出身者のそんな彼が266代法王に選ばれました。
映画では、アルゼンチンの軍事独裁政権時代、フランシスコさんは、人々に寄り添った活動をしたことに
なっていますが、その政権に「加担」したという評価、批判もあるようです。
Conclaveは、ラテン語の「鍵がかかった」と言う語意で、他国の干渉を防ぎ秘密を守るために作られた
仕組みだそうです。
若い時代のフランシスコさんと老年になった時の彼の顔が余りにも違いすぎたのはミスキャストでした。
映画のテーマは私にはよくわかりませんでした。
チリの軍独裁政権の弾圧を扱った映画=光のノスタルジアの私のブログ、です。 【1月8日】


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