今年3月のダイヤ改正で、JR常磐線を走る403系、415系が第一線を引退、E531系への置き換えが行われるという。
415系は東京近辺に唯一残る、「いかにも国鉄近郊型の車両やのう」という鋼鉄車両。まあ、置き換えも時代の流れか。今月、常磐線を乗り継いで仙台まで行った時に、いわきまで415系を利用したが、また近々、乗りに行くこともあるだろう。
さて、今日の昼に上野から常磐線に乗ることがあり、ホームに向かうと「今度の土浦行特別快速は、4・5号車にグリーン車をつないでいます」とのアナウンス。
E531系が大量に導入されるとともに、常磐線にもグリーン車が登場するという。そして、今年に入ったあたりから、少しずつお目見えしている。少し前までは駅の時刻表にわざわざ○印をつけてグリーン車ありの列車を表示していたのだが、今やだいぶ置き換えが進んでいるようだ。
さてこのグリーン車の車両、ダイヤ改正の前までは、グリーン券なしで利用できる。「おためしキャンペーン」のようなものだろう。それを知ってか、乗車率の少ない時間帯ではあるが、グリーン車車両の乗車口には長蛇の行列。グリーン車自体は東海道線や高崎線などで走っているのと同じタイプなのでそう驚くこともないが、ステンレスの車体に青色の帯が鮮やかである。2階席のシートに腰を下ろすと、新車の卸したての香りがするような気がした。
2階席に乗ると、見慣れた景色もちょっと違って見える。
国鉄近郊型の車両が淘汰されるのは残念な気もするが、新たな常磐線の姿というのも楽しみにしたいものである。