阪急と阪神が経営統合した時以来の衝撃ですね。
真夏の暑い中、電車の中吊り広告で見た「サントリージョッキ生」の宣伝ポスター。正確には「ビール」ではないのだが、ジョッキの凍り具合といい、泡の出方といい、(所ジョージはさておき)キャンペーンガールの笑顔といい、見ているだけでノドがゴクリといいそうな感じに仕上がっていた。今日あたりはビアガーデンに飛び込む人も多かったのではないだろうか。
そのサントリーとキリンが経営統合。どちらかがどちらかを「食う」というのではなく、国際的な競争力をつけるために、それぞれのブランドは残しつつも、統合でパワーアップするという。
確かに国内市場はどちらかといえば狭まっている傾向にあるし(両社の商品を見ても、本家のビールよりは発泡酒、第3のビールのシェアが高い。ただ、麦の蒸留酒となればサントリーが強いと思うのだが、最近は麦の蒸留酒を飲む人も減っているらしいし・・・)、海外に進出しようという気持ちはわかる。そうでなければ会社としての生き残りがどうか・・・という考えも、まあ間違ってはいない。
・・・しかし、ね。
市井の一介のビール党(もしくは発泡酒党?)からすれば、海外戦略がどうのこうのという以前に、一日の疲れを癒してくれる、また時にはちょいとハメを外させるというような、そんな楽しみを与えてくれる一杯を提供してくれればそれでいいのだと思う。そのへんの酒場で楽しくジョッキを傾けているサラリーマンの姿を見れば、M&Aだの何だのっては、関係ないように見える。
そんなことはないと思うが、「一番搾りとモルツのブレンド」などというものが出ないことだけを願うばかり・・・・。