まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第44番「神護寺」~西国四十九薬師めぐり・14(京都市長選挙と新型肺炎ウイルスのはざまで)

2020年02月06日 | 西国四十九薬師

2月2日、任期満了による京都市長選挙が行われた。

現職で4期目を目指す門川市長(自民、公明、立民、国民など相乗り)に対して、共産党とれいわ新選組が推す福山氏、地域政党「京都党」の村山氏が挑む構図。インバウンドで賑わう一方で「観光公害」による市民生活への影響、門川氏の多選批判、共産党対非共産(国政で対立の与野党相乗り)、地域政党・・といった争点はあったが、結果は門川市長の4選。共産党が強い土地ということで福山氏も票を伸ばし、村山氏との票を合わせれば門川市長の得票数を上回ったようだが、そこはタラレバ。まあ、投票率も40%程度だったので、結果としてそれぞれの組織票がそのまま現れたのだろう。

まあ、門川市長もインバウンドと市民生活の両立に取り組むとしているから、これまでの実績からどれだけ上積みできるか見ていきたいと思う。それよりも投票率・・。

さて、京都市長選挙のことから始まったが、その当日に西国四十九薬師めぐりとして神護寺を訪ねていたのでこうした書き出しになった。別に市長選挙があるから京都に行ったわけではなく、この後の個人的な日程の都合と、この時季なら観光客も少ないだろうとして「今のうちに行っとこか」という程度のことである。

目指すのは神護寺のある高雄だが、この一帯は高雄、槇尾、栂尾という「京都の三尾」と呼ばれるスポットである(高雄だけ「雄」だが)。紅葉や新緑のスポットとして人気で、もちろん、インバウンドの人たちでごった返しているのだろう。

インバウンドといえば、その中心となっている中国で発生した新型肺炎ウイルスが問題になっている。日本でも発症者が出たり、マスクが店頭から消える騒ぎになっている。ちょうど春節の時季だが、中国から団体での海外旅行が禁止されたり、日本も入国制限を敷いたりしている。

たまたまこうしたことが重なった2月2日に出かける。まず大阪から新快速に乗ったが、いつもなら立ち客も多く出る時間帯にも関わらず余裕で着席できた。インバウンドの人が少なくなっているだけでなく、関西の人たちも外出を控えようというのかな。

京都に到着。駅構内や駅前のバスターミナルには旅行姿の人も目立つが、思っていたよりも混雑した、ざわついた感じがしない。それほど頻繁に来ているわけではないので、普通の日曜日と比べてどうなのかはっきりとはわからないが、皆さんの中でこの辺りの所感、実感はいかがでしょうか?

京都駅に来たの神護寺のある高雄方面に向かうJRバスの始発だからである。50分ほどかかるので座っていきたい。山城高雄、栂ノ尾に向かう便は30分ごとに出ていて、次に発車するのは11時発の周山行き。乗車列はできたが、全員着席してもまだ空席があるくらいだった。

JRバスは並走する市バスと比べて停留所が絞られている。堀川通を北上して、四条大宮から後院通、千本通から二条駅前を過ぎる。四条大宮で数人乗って来たがそれでも席には余裕がある。もっとも、行き交う市バスは例によって立ち客も多かったので、これはJRバスが違った役割を持つ系統と見たほうがよいのかな。交通系ICカードは使えるが、市バスのカードが使えないということもある。

円町駅前からは西大路通を北上する。前方には大文字山を見る。

ちょうど入試も行われている立命館大学前を通り、龍安寺前、御室仁和寺で下車がある。仁和寺も近畿不動めぐりなどで訪ねたが、今回はバスの窓から山門を見るだけだ。

福王子で市街地の均一運賃区間が終わり、国道162号線に入ると周りも山がちになる。上り坂も増える。洛外らしくなってきた。

急カーブを曲がったところが山城高雄バス停。神護寺の最寄りだが、下車したのは私だけだった。歴史的にも有名で紅葉の名所でもあるが、シーズンオフ、特に冬は案外こんなものだろうか。ここから、清滝川の対岸にある神護寺を目指す・・・。

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