まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

山口・広島で免許取ったら最初に行くところ?・・・の「いろり山賊」へ

2020年11月03日 | 旅行記F・中国

クルマが納車されて、日々の通勤で利用するとはいうものの、休日のドライブにも使ってみたいところである。納車当日は販売店から自宅まで動かしただけなので、1日使って少し慣らしておこうと思う。

行き先はいろいろあるのだが、ふと思いついたのが「いろり山賊」である。

特に山口、広島の方の間では知られているのではないだろうか。「運転免許を取ったらとりあえず最初に行く」というのが地元あるあるのようだ。私も前回の広島勤務時、クルマで国道2号線を延々とドライブする際に店じたいは何度も見たことがある。特に夜、広島に戻る際に山中に突然煌々とした灯りを見るのだが、帰らなければならないということでいつも素通りだった。

今思えば惜しいことをしたもので、今年の中国観音霊場めぐりで山口県を訪ねる際に組み込めないものか検討したこともあった。岩国駅~徳山駅の数少ない路線バスを捕まえようかとか、岩徳線の欽明路駅から歩けないこともないとか。もっとも、新型コロナウイルスの影響もあって観音霊場めぐりの日程も大きく変わったので、行く機会はなかった(画像は、岩徳線に乗った時に玖珂駅ホームに掲げられていたポスター)。

・・・それが、何度も触れるように広島への異動である。免許はとうの昔に取っているが、新しくクルマを購入したということで、上記のあるあるに準じて「とりあえず最初に行く」ことにしよう。遅ればせながら。ちょっとした山道の区間での軽自動車の走りも確認したい。

「いろり山賊」の昼時は入るのにも長蛇の列で、駐車場も満車になるという。10時から開店ということで、それに合わせて行くことにしよう。

自宅を出て、宮島街道から西広島バイパス、国道2号線を走る。とりあえずは一般国道と自動車専用道(無料区間)も乗っておく。何となく昔の感覚を思い出すところである。

岩国の街中を抜ける。このままだと10時よりもかなり早く着きそうだ。あまり早くに行っても仕方ないので、どこかに立ち寄るとしよう。・・・となると、岩国に来たのだから錦帯橋を見に行くか。

錦帯橋には今年の3月に訪ねている。新型コロナウイルスの感染がいよいよ全国的に広がりつつあり、世の中が「自粛モード」に入った頃。多少の後ろめたさを感じつつも強行する形で山口県の札所を訪ねた時に立ち寄った。その時も岩国駅前でレンタカーを利用して、上関を経由して徳山駅まで行っている。

3月の時より観光客は増えている。団体を乗せた観光バスもやって来た。錦川に釣り糸を垂らす人もいる。今日は橋は渡らず外から眺めるにとどめるが、やはり絵になる景色である。しばし佇む。

この後は国道2号線に入る。坂道では普通車よりもアクセルを踏み込む感覚だが、スピードメーターを見ながら少しずつ慣らしていく。国道2号線といってもこの辺りではローカル区間。

そして、開店の10分前に「いろり山賊」に到着。国道の両側に駐車場があり、乗って来た車線側の駐車場に停めることになる。反対側(徳山から岩国方面)はそこそこの数のクルマが停まっていたが、こちら側(岩国から徳山方面)はまだガラガラ。横断歩道を渡って店の前に行くと、開店前ということで20~30人ほどが行列していたが、これだとスムーズに入れそうだ。

ちょうどハローウィン直後ということでその飾りつけもあるが、一方では鯉のぼりがあがっているし、建物が山賊の屋敷風だし、何とも混沌とした景色である。こうして店をじっくり見るのは初めてだが、「免許を取ったら最初に行く」にしては珍風景だと思う。

同じ敷地に3つの店舗が並ぶのだが、やはり一番人気は元祖の「いろり山賊」である。受付で先に食券形式で注文する。受付の前に用紙があり、そこに名前、人数、注文の品を記入して先に会計を済ませる。メニューには生ビールもあるし、敷地内の自動販売機ではヱビスビールの缶も売っているのだが・・・クルマで来ているから飲むことはできない。

席は自分で選ぶことができる。屋内の席もあるのだが、「いろり山賊」の楽しみは外の自然に触れながらの飲食だという。秋の時期ということで(電源は入っていないが)こたつが仕立てられている。その一つに座ると、係の人が注文の品が書かれた食券を取りに来る。料理ができたら近くまで来て名前を呼んでくれる。

こたつで向かい合うカップルもいれば、早速生ビールを楽しむグループもいる(ハンドルキーパーがいるのだろうな)。あまり一人で来るスポットというわけでもないようだ。

しばし待つうちに料理がやって来た。「いろり山賊」の定番メニュー「山賊焼き」に「山賊むすび」。

「山賊焼き」は鶏モモの串焼きで、オリジナルの甘めのタレで味付けされている。これを串からガブリとやるのが「山賊」らしさである。もっとも、骨もそのままあるので途中で串を抜いて、箸を使っていただくことに。個人の好みだが、タレがやけに甘く感じた。

「山賊むすび」は広島でも「むさし」などで人気メニューだし、山陽地区のセブンイレブンでは定番おにぎりの一つであるが、その「山賊」の名前はこの「いろり山賊」から来ている。ソフトボールくらいの大きさのおにぎりの中に、鮭、梅、昆布という昔からの定番具材が入っている。外で食べるというのがいい。2個注文してもよかったかなと思う。

他にいただいたのは、これも定番メニューの「山賊うどん」。今回はスープ代わりにミニサイズとした。あっさりした味わい。

さらには「山女塩焼」。こうした山村には川魚が似合うだろうと注文した。こちらは骨まで軟らかく、丸ごといただいた。料理はこの他にも多数あり、七輪での焼肉もある。一人で一気に全てを味わえるのは不可能。

食後、敷地内をぶらつく。恵比寿・大黒様がいるかと思えば観音菩薩もいる。さらには稲成神社、奥には地蔵菩薩もある。何でもあり、何とも面白い世界だ。なぜ前の広島勤務時に訪ねなかったのかなと思う。

何やかんやで1時間近くいたが、駐車場は満車、「いろり山賊」の受付には先ほど以上の長い列ができていた。いや、開店に合わせて来てよかった。

ともかく、遅ればせながら「定番」をクリアすることができた。他のメニューも含めて、また訪ねてみたいところである。シチュエーションとしては絶対に飲みたいところだが、ハンドルを握るなら無理な話。・・・何なら、岩徳線or防長バスでやって来るか・・・?

時刻はまだ午前中。これから帰宅するとして、せっかくなのでどこかに立ち寄ろうか・・・?

コメント