まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第7回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~仕切り直しは「にちりんシーガイア」で

2023年03月26日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

2月の中旬、第7回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりとして大分県の中津、宇佐といった豊前地区を訪ねるべく自分の軽自動車で出発し、手前の築上町で前泊とした。しかし、入院中の父親の病状が悪化したとの連絡を受け、翌日の札所めぐりは取り止めて帰宅した。それから1ヶ月あまり、病状は落ち着いているようだが、病院自体がコロナ禍から引き続いて面会制限を行っているため、家族から状況を聞くばかりだ。5月の連休明けにも予定されている5類への移行後はその辺りは緩和されると思うのだが。

そこで仕切り直して、前回の続きを進めることにする。2月は札所には行けていないので、今回も「第7回」として出かけよう。行先は中津から宇佐にかけての4ヶ所だが、スケジュールの関係で前泊の手を使わず、3月25日の日帰りでの往復とする。そうすると新幹線+特急ということになる。そして、現地の公共交通機関も利便性がよくないので、レンタカーとの組み合わせだ。宇佐まで行けば豊前の国は終了となる。

広島6時53分発の「こだま781号」で出発。広島駅のコンコースは多くの客が出ていたが、こちらの「こだま」はガラガラである。この日の天気予報、朝方は傘マークが出ていたが九州は回復に向かうところという。

新関門トンネルを抜け、8時03分、小倉に到着。これから東九州編が続くので、小倉に降り立つ機会も増えそうだ。

コンコースに出ると、北九州市制60周年記念のロゴが目立つ(目の前のブルーシートの中身が何かはこの後で)。門司、小倉、若松、八幡、戸畑の5つの市が対等合併してできたのが北九州市だが、これだけの対等合併というのは世界でもまれなケースだそうで、この合併により九州で初めて政令指定都市となった。福岡より先だったんですな。やはり鉄鋼をはじめとした重工業で栄えていただけのことはある。現在は福岡市のほうが人口も多くなり、産業構造の変化で市の衰退も言われているとはいえ、福岡県第2の都市としてさまざまなものがあって頑張っている。見ようによっては、広島よりも都会に感じるところもある。

そんなことを思いながら、ホームの「かしわうどん」で腹ごしらえとする。帰りには自宅調理用を土産に買おう。

さて、中津まで向かうのは8時34分発の「にちりんシーガイア5号」。JR九州のネット割で検索すると指定席がほぼ満席で、窓側の席が取れなかったので、思い切ってグリーン車に乗ってみる。もっとも、現地に来てみると6両編成のうち、1号車グリーン車、2号車指定席以外の3~6号車は自由席で、自由席なら好きなところに座れたかもしれない。

それはさておき、787系である。グリーン車の中にも、「普通の」グリーン車と、「DXグリーン」、さらに「グリーン個室」がある。仕切り前方の「DXグリーン」はより座席が広くなっており、まさに特等席といえる。そして1室のみの個室は言わずもがなである。

「にちりんシーガイア」という名前も旅心をくすぐる。日豊線の特急は博多~大分が「ソニック」、大分~宮崎が「にちりん」だが、「にちりんシーガイア」は博多~宮崎空港を直通する。今回は30分ほどの乗車で降りるが、いずれこの特急で宮崎まで乗り通してみたいものだ。

途中、前回築上町で宿泊したホテルAZの横を通過する。宿泊した時、部屋の外を時折コトコトいう音がするのでのぞいてみると日豊線の線路だった。このホテルの横を過ぎたことで、九州八十八ヶ所百八霊場のコマも進むことができる。

9時07分、中津到着。到着前の自動アナウンスでは「福沢諭吉記念館へお越しの方はこちらで下車」との言葉がつく。

高架ホームから改札への通路にも福沢諭吉関連の展示が並ぶ。1984年から1万円札の顔としておなじみだったが(いやいや、普段目にするのは野口英世ばっかりだったが)、2024年からは新しい渋沢栄一に代わる。福沢諭吉の1万円札の印刷はすでに終了しているそうで、この肖像画が見られるのもそう長くなさそうだ。

中津駅前には各社のレンタカー店があるが、少し離れたトヨタレンタカーに向かう。今回は宇佐までの予定だが、宇佐駅前に営業所があり、県内なら乗り捨て無料ということでの利用である・・・。

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