まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

オープン戦観戦記~カープ対バファローズ@マツダ(3月19日は最後までもつれる展開に・・)

2023年03月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

NPBの開幕前ということで、17日にNHK広島でカープ関連の番組をやっていたのだが、確かに選手に期待するのはわかるが、出演者が揃いも揃ってカープの優勝を予想するという構成に、まあ、NHKといえども地元局となるとそうならざるを得ないのだろうが、何といいますか・・。

そして18日、19日は広島でカープ対バファローズの2連戦である。18日は仕事のため行けなかったが、2対1でバファローズの逆転勝ち。そして19日、現地にて観戦である。マツダスタジアムでのカープ戦ということで、アウェイの雰囲気を楽しみ、そしてカープに勝つことを願うばかりである。

オープン戦ということで内野席はネット裏も含めて自由席(下段と上段で値段は違う)である。そうすると、良い席は早い者勝ちである。どのくらい前に行けばよいか見当つかないが、開門の11時少し前にマツダスタジアムの正面ゲートに着く。開門を待つ人で結構な列ができている。早い人は何時くらいから並んでいるだろうか。

エントランスには今季就任した新井監督のさまざまな姿が並ぶ。

三塁側ベンチの少し上の場所に陣取る。マツダスタジアムといえば開放感、臨場感を楽しんでもらおうと、防球ネットはバックネット裏の最小限だったのだが、このオープン戦に合わせて、内野席の結構な範囲にネットが張られた。ファウルボールが観客に当たってケガをする事故が毎年130件ほど発生しているとのことで、やむを得ない措置とのこと。打球の行方への注意は何度もされているが、飲食したり、最近はスマホでさまざまな情報をリアルタイムでチェックしながらということで、どうしても打球から目を離すことが多いという。ネットがあるとグラウンド内の撮影に苦労するのだが・・。

グラウンドではバファローズの試合前練習中。ちょうど森がゲージの中で打球を飛ばしているところ。

ルーキーの内藤もここまで1軍に帯同している。「内藤鵬」って、力士みたいな力強さを感じる将来の大鵬、もとい大砲候補。このまま開幕1軍につなげることができるか。

試合開始が近づくと下段席の中央よりはほとんど埋まるくらいになった。このオープン戦からは鳴り物応援、スクワット応援も復活しており、スタンドの声援も大きなものになるだろう。

守備練習も終わり、ベンチ前での声出し。

スタメン発表。バファローズの先発捕手は若月で、森は4番・DHでの出場である。そして先発は新加入のニックス。オープン戦は2試合目の登板で、先発は初めてである。山本、宮城がWBC出場中のため先発ローテーションをどうするかだが、1週間前の12日に先発した黒木、そして18日に先発した山下、そしてこのニックスも候補に挙がっている。年俸2000万円の「掘り出し物」と言われているそうで・・。

この日の冠試合スポンサー企業からの花束贈呈と、両監督によるメンバー表の交換。新井監督の姿を現役時代含めて生で観るのは何年ぶりだろうか。

カープの先発は九里。カープの先発陣は森下が故障で抜ける中、大瀬良、床田に続くこの人の役割は大きい。

初回、先頭打者は野口。その初球を振ると、打球はそのまま伸びて右中間スタンドに入る。先頭打者初球本塁打、これ以上ない先制で、私も驚いた。

続く西野が粘って四球で出塁。中川、そして森と倒れ、打席には杉本。ここで西野が盗塁を決め、さらに坂倉の悪送球で三塁まで進む。しかし杉本の打球はショートライナーで追加点ならず。

さて、バファローズ先発のニックスだが、先頭の秋山、野間と続けて空振り三振に打ち取り、西川も一塁ゴロで三者凡退とする。上々の立ち上がりだ。

ニックスは2回もマクブルームから三振を奪い、デビッドソンにはチーム初安打となる二塁打を許すも後続を退ける。

3回表、一死から野口がこの日2本目となるヒットで出塁。そして西野にも連打が出て一・二塁とする。さらに、九里の暴投で一・三塁として中川。この場面、中川は投ゴロ、そして三塁走者の野口が本塁に突入してタッチアウト。ゴロならスタートというサインだったのだろうが、飛んだところが悪かった。中嶋監督が物言いをつけるも、軍配通り。続く森の当たりも一塁へのライナーで追加点ならず。

ニックスは3回も田中、大盛から空振り三振を奪い、3回まで1安打、5奪三振の好投。外国人枠の関係や、先発といえども何イニングくらい目途となるかはわからないが、結構期待できそうだ。

一方、九里も1回、3回とピンチを招いたもののそれ以外は安定した投球を見せる。この投手を見ると、どうしても広島の不動産会社のCM(吉本新喜劇の諸見里大介さんと共演の「アイシュタイル」・・・もとい「アイスタイル」)を連想する。

4回からは2人目の小木田が登板。順調に二死までとったが、マクブルームに死球を与える。そして続く坂倉がライトに同点となる二塁打を放つ。さらにデビッドソンが二遊間を抜くタイムリーを放ち、2対1とカープが逆転する。球場の雰囲気も一気に盛り上がる。

5回は近藤が登板。大盛に四球を与えるも秋山、野間を連続三振に打ち取り申し分ない結果。5回裏を終わったところでスタンドでは、ビールの売り子さんも一緒に参加する「CCダンス」である。これも今季から復活のようだ。そして、一塁ベンチ前では新井監督がテレビのインタビューに応じている様子。この試合は広島テレビが中継で、解説は野村謙二郎・元監督だった。

6回裏は阿部が登板。マクブルームからの打線だったが三者凡退と危なげない内容。

カープの九里は予定では6回までだったようだが、志願して7回にも登板。バファローズも何とか追いつきたいところだが、二死からゴンザレスが死球で出るもののあと1点が遠い。結局九里は7回まで投げて失点は野口の先頭打者本塁打のみ、3安打、四球1、死球2ということで、新井監督は開幕2カード目となるマツダスタジアムでの開幕戦の先発を明言したそうだ。

そして7回裏、バファローズのマウンドはワゲスパック。ところがこの日は今一つで、先頭のデビッドソンに四球、続く途中出場の上本に死球。一死後、大盛がセンター横への二塁打を放ち、3対1と点差を広げる。

そして秋山のところで代打・松山。内野ゴロの間にもう1点入り、4対1とカープがさらにリードを広げる。さすがに、この日はダメかなあ・・。さらに途中出場の田村にも四球を出したことでワゲスパックは降板。漆原がおそらく予定を前倒す形で登板となり、西川を三振に打ち取って何とか食い止める。

栗林がWBCの日本代表に選ばれながら故障で離脱となったこともあり、リリーフ陣をどうするかが課題のカープ。8回は2人目としてケムナが登板。先頭の代打・福田がヒットで出塁し、続く野口のところで内藤が代打で登場した。ここまで三振が続く中、久しぶりのヒットでうれしそうな表情を見せる。さらに途中出場の小田が四球を選んで無死満塁。

ここで紅林がレフトへの犠牲フライを放ち、4体2とする。しかし続く森がまたもライナーで二死、太田も凡退して、結局無死満塁ながら1点しか取れなかった。今季も打線はこんな拙攻が続くのかな・・。

4対2のまま、9回表に入る。カープのマウンドにはリーグ3連覇時の守護神・中崎が上がる。曾澤とのベテランバッテリーだ。栗林がいない分、この人の復活も待たれるところだが、何か「劇場」のにおいがしないでもない。果たして、先頭の宗が初球をライトに弾き返して出塁する。

続く代打・大里の時にパスボールがあって宗は二塁へ。そして大里がセンターへのタイムリーを放ち、4対3とする。育成2年目、何とか支配下選手を勝ち取ろうとこちらも正念場である。さらに石川が高いバウンドの内野安打で続き、福田の送りバントで一死二・三塁、一打逆転の場面を作る。9回になってしびれる場面となった。しかし続く渡辺は遊ゴロ。三塁走者の大里が三本間に挟まれてアウト。

二死となり、さすがに追い上げもここまでかと思われたが、続く小田がフルカウントまで粘った末、ライト線へのタイムリー二塁打を放つ。これで2人が生還し、5対4と逆転する。やはり「劇場」だった。よし、これでまたもカープに勝つことができる・・・。

9回裏も漆原が続投する。また、2人目の捕手・石川に代走が出たことで9回裏は指名打者を解除し、森がマスクをかぶった。シーズン中にもこうした起用はあるのだろうか。

カープ最後の攻撃は上本から。遊撃への深いゴロを紅林が追いついて一塁へ投げるも、送球が少し浮いたのと、上本のヘッドスライディングで内野安打となる。続く田中がバントで送り、大盛は凡退。

二死三塁として松山に打席が回る。ここを抑えれば勝利だったのだが・・しぶとくレフト前に放って5対5の同点とする。こちらのベテランが2打点と気を吐いた。新井監督も交代となった松山を祝福する。

あと一死というところで漆原は降板。2回イニングまたぎをしたから仕方ないかもしれない。代わりに本田が登板し、続く田村を三振に打ち取り、結局5対5の引き分け。9回表まではこのままバファローズの敗戦かと思い、逆転して喜んだのもつかの間、最後は痛み分けのような形になった。現地観戦としては終盤熱が入ったことで満足。

私のオープン戦観戦予定はこれが最後である。さて公式戦、どのようなメンバーで開幕を迎えるのかが楽しみだが、もう少し中軸に当たりが出てくれれば・・・。

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