まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

京都33番「平安神宮」~神仏霊場巡拝の道・50(大型連休中の京都へ)

2023年05月15日 | 神仏霊場巡拝の道

今年の大型連休はコロナ禍以降さまざまなことが解除、緩和されたことで各地も旅行客等で大いににぎわったところだ。私も祝日に勤務割を入れたりしたが、何やかんやで野球観戦、札所めぐりで過ごしたことである。

もう半月前のこととなる連休の前半(といっても4月29日、30日は土日で、通常の週末と変わることはなかったのだが)は、30日に日帰りで京セラドーム大阪にバファローズ対マリーンズの観戦に出かけた。結果は延長の末、若月のサヨナラ打で「Bsオリ達デー」を盛り上げた。

その前段、限られた時間であるが関西に行くということで神仏霊場めぐりをくっつける。3月上旬にこれもオープン戦観戦とくっつけて奈良23番・室生寺を訪ねて以来。当初は、同じエリアで残す形となった奈良22番・長谷寺を訪ねようかとも思ったが、前回のあみだくじで決まった京都33番・平安神宮を訪ねることにした。平安神宮じたいはこれまでにも参拝したこともあるので、次への通過点といったところだ。

この日は早朝、JR西広島まで始発に間に合うように歩き、広島6時00分発の「のぞみ74号」に乗る。これで京都まで直接向かうことにする。広島始発ということもあり自由席でも座席は余裕で確保でき、また早朝なので途中駅からもそれほど乗客があるわけではない。

普段の土日と変わらない様子で、新大阪を過ぎ、7時43分、京都に到着。

わざわざ広島6時00分発に乗ったのは、京都での滞在時間をそれなりに取るため。さすがにこの時間だと観光客の動きもまだそこまで大きくない。

地下鉄烏丸線に乗り、烏丸御池で東西線に乗り継ぐ。東山に到着。京都駅から平安神宮に向かう場合、バスだと乗り換えなしの利点はあるが、時間的には地下鉄乗り継ぎと徒歩でもそれほど変わらない。

外に出ると雨がぱらついていた。鳥居をくぐった先では何かイベントでも行われるのか、テントの設営中である。

応天門に到着。平安時代の「応天門の変」や、「弘法も筆の誤り」の舞台となったところ。「弘法も筆の誤り」とは、弘法大師が応天門に奉納した扁額の「応」の字の点がないことに気づき、筆を投げて天を打った・・とされる伝説がある。現在の応天門は当時のものを縮小したものだが、当時の高さに筆を投げることが可能なのか。先日、NHKーBSの番組「偉人にチャレンジ」で、現在の科学と技術を用いて挑戦したのを観た。結果は失敗だったが、あながち嘘偽りのない伝説という構成だった。

応天門をくぐり境内に入る。平安神宮は往時の平安京、朝廷の風情を伝えるスポットであるが、ご承知のとおり、創建されたのは明治中期の1895年である。平安遷都1100年の記念行事の一つとして、社殿は平安京の大内裏の正庁である朝堂院、そして正門は先に記した応天門をそれぞれ8分の5のスケールで復元されたものだ。

雨ということでそそくさと境内を渡り、社殿の屋根の下に入る。祭神は平安遷都を実現した桓武天皇、そして平安京で過ごした最後の天皇である孝明天皇である。この社殿も、火災により焼失した後、1979年以再建されたもの。平安京の長い歴史を現在に伝えるスポットだが、建物じたいは近代のもの。これも京都の一面である。

本来なら回遊式庭園である神苑を回るべきなのだろうが、雨模様だし、大阪に移動する前にもう1ヶ所くらい回って、次の行き先を決めるあみだくじにつなげたいところ。

応天門横の授与所にて朱印をいただく。「由緒ある神社価格」の500円だ。それにしても、なぜ「由緒ある神社」は朱印で500円を取りたがるのかねえ。寺院の相場は一律300円だが。このくらいになると境内にも外国人観光客の姿も見えるようになるが、やはり神宮というよりは、かつての平安京の姿を復元したスポットとして、記念撮影に持ってこいといった様子で見物する人がほとんどだ。

さて次の1ヶ所だが、先ほどの東山駅側に戻って京都35番・青蓮院、または北に行った京都32番・聖護院のどちらに行くか。いずれも過去に近畿三十六不動めぐりで訪ねたことがある。

ここは、平安神宮からより近い聖護院に行くことにした。傘がいるかいらないかというくらいの雨脚の中、テクテク向かうことに・・・。

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