まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

お盆休み・・・暑いですね

2007年08月11日 | ブログ

今日からお盆休みということで、朝から高速道路や新幹線や空港の混雑がトップニュースとなった一日。私の会社は「○日から○日まで一斉にお盆休み」というのではないので、今日のところは普通の土曜日として過ごす。

よく、「お盆休みの東京には誰もいなくなる」ということを言われるが、全然そんなことはない。さすがに朝の通勤ラッシュ時間帯に電車に乗る人は減るが、地方から東京に遊びに来る人というのが最近は多いものだから、人の集まるところは混雑するものだ。

今日は午前中に上野で所用を済ませた後、午後をどのように過ごそうかと思った。それにしても暑い。30度は軽く超えているだろう。こういう時はどこか屋内で過ごすに限る。そこで頭に浮かんだのが、両国の江戸東京博物館。現在「大鉄道博覧会」という企画展示が行われているとかで結構気になっているのだが、今日あたりは子どもの数もべらぼうに多いだろうし、昨今の鉄道ブームとやらで見学客も多いだろうからと、後日に回すことにする。

ならば・・・寄席にするか。ということで鈴本演芸場に向かうが、今日からお盆時期の特別公演とかで、いつもは当日売りの自由席のところ、前売りの指定席で満員御礼とか。まあ、落語協会会長はじめそうそうたる面々が出演するようだから満員御礼も当然だろう。

だからというわけではないが、少し先の上野広小路亭に向かう。落語の定席は月の前半だけで、今日からはお盆時期のプログラムのようだが、寄席の前で盛んに呼び込みをやっている。これは席に余裕があるということで、こちらのほうが演者との距離も短く、プロ野球でいうところのフィールドシート(桟敷席)で楽しめるので、結局こちらに落ち着くことに。

で、前座噺が終わったくらいに入ったのだが、何と客席は20人足らずしかいない。前のほうの真ん中の桟敷席はすべて空いている。おやおや、すぐ近くの寄席同士でこんなに違うもんかいな。途中で入ってくる客もいて最終的には40人くらいになったが、それでも客席はガラガラのまま。まあ、おかげで脚を伸ばして楽に鑑賞できるからよかったよ・・・。

ネタも夏らしいものがよくかかっており、本当にゆったりと楽しめた。まあ、ゆったりしすぎて公演中に前の座椅子を倒して完全に横になり、高イビキをかいているオッサンには閉口したが・・・。

東京で落語を聴く場合、出てくるのは落語芸術協会所属の噺家に限られるが、上野広小路亭、結構穴場でっせ。

さてこのブログを書いた後は東京駅に向かい、奇跡的に席が取れた「ムーンライトながら」の「臨時のほう」で、一路西へ向かいます・・・(といっても日曜日中に東京に戻るのだけど)。

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第1回時刻表"旅"検定試験問題到着

2007年08月10日 | ブログ

かなり前に申し込んだ、第1回「時刻表"旅"検定試験」の問題用紙とマークシートが送られてきた。11月に行われる時刻表検定の前哨戦とも肩慣らしともいえる問題である。

これについては来週の17日までにマークシートを提出とあるが、郵送料(120円)は自己負担とはね・・・・。

参考資料となる「JR時刻表8月号」も入手しており、あとはこれを解くだけ。

・・・さて、うがい手水に身を清めて、と・・・・・。

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長野電鉄~信越紀行・6

2007年08月07日 | 旅行記C・関東甲信越

しばらく更新できなかったが、信越紀行の続き。

さて、長野駅に降り立ち、改札を出てコンコースの立ち食いそばで昼食とした後、これからの動きを考える。篠ノ井線で松本を経由して、中央線で途中下車しながら東京に戻るか、しなの鉄道で小海に出て小海線に乗車するか、そのまま軽井沢から横川に行くか。ただ、もう少し長野近辺にいたいなという気もする。乗るだけなら飯山線から北越急行、上越線でもいいかな。

P7293227・・・・ただ結局は改札には戻らず、そのまま地下の長野電鉄の乗り場に向かう。少し回るくらいの時間はありそうで、長野に戻るか、支線で屋代に出るか、考えながらの行程となる。ちょうど湯田中行きの特急の発車時間が近く、長野電鉄のフリーきっぷとあわせて100円の特急券を購入し、地下ホームに向かう。

P7293225P7293226するとそこに停まっていたのはA特急の湯田中行き。その車両は、元小田急のロマンスカー。小田急当時からは編成が縮まったようだが、それ以外は当時の姿が残っているという。本家小田急の特急にはまだ乗ったことがないが、こういうところで出会えるとは面白い。しかし、先頭部、および最後部の展望席は子ども連れで埋まっており、先頭車の中ほどに陣取る。するとどうだろうか。他の車両はガラガラなのに、この先頭車だけはむさ苦しい鉄道ファンで埋まってしまった。グループの客からはマニア用語が飛び交い、中には一人でブツブツ、しゃべらなくてもいいことを一々口に唱えているヤツとか。こりゃ、他の一般客が見たら絶対「引く」光景だろうな。まあ、私もそのまま乗っていたから人のことは言えないのだが・・・。こんな光景を見て別の車両に移る人も。

P7293229権堂、善光寺下と地下区間を抜け、地上へ。さすが特急車両だけあって快適に走る。長野電鉄の特急といえば2000系というやつだったか、少し前の風情のある車両が代名詞であったが、今やこのロマンスカーが主役となっている。千曲川を渡ると須坂着。駅構内にはステンレスに赤帯の元営団地下鉄とか、元東急の車両が休んでいるのが見られ。もちろん、先頭車両の連中のファインダーの標的となっていた。

須坂を出ると、沿道にはリンゴや桃の果樹園が広がる。桃は熟した頃だが、長野の代名詞ともいえるリンゴはまだ袋をかぶった状態。本格的に赤い実をつけるのはまだまだ先のようである。このロマンスカーの赤が、リンゴの赤に通じるように見える。そういえば前日に観戦したプロ野球・信濃グランセローズのチームカラーも信濃リンゴの赤だ。

P7293235このまま湯田中に行ってもよかったのだが、時刻を調べるとそう長い時間を長野電鉄で過ごすこともできず、時刻表を検討して途中の信州中野で下車。近郊の駅らしく橋上駅舎である。この中野市は、「しゃぼん玉」「証證寺の狸ばやし」「東京音頭」などの作曲で知られる中山晋平の出生地とか。東京ヤクルトのテーマ曲ともいえる「東京音頭」がこの人の作曲であるとは知らなかった。記念館もあるようだが今日はこのまま須坂方面に引き返すことにする。

P7293237信州中野からの列車は元営団地下鉄の車両。昭和30何年という製造年を示すプレートが壁に貼られている。この列車で小布施駅に戻る。昔ながらの「汽車の駅」を彷彿とさせる島式ホーム。柱にかけられた駅名標にも昔ながらの味がある。

さてこの小布施、情緒ある町並みや、栗やリンゴをはじめとした果物のうまさがあり、最近注目を浴びている町の一つだ。また、葛飾北斎が晩年にこの町に滞在したこともあり、歴史文化の面でも人気を集めている。

P7293240駅からしばらく歩くと早速に古い建物に出会う。そうそう、小布施は酒の産地でもあり、由緒ある酒蔵も目に付く。それ以外にも自然と古くなって味をだしている建物も多い。

ただ、北斎館を中心とした一角は、これは典型的な、軒を連ねた土産物店の連発である。一応建物は昔風にこしらえられており、それなりの景観は保たれているが、いずれこの町も小京都を名乗るか、俗化していくのかどちらかだろうなと感じてしまう。ただそんなことはすぐに自分の中で封印して、北斎館の見学をする。富嶽三十六景の紹介や、北斎が得意とした静物の緻密な模写の紹介に思わずうなってしまう。

P7293244結局小布施の見学時間もそう確保できず、栗のアイスクリームをなめながら、栗の小道をたどりながら、駅に戻る。多くの観光客はクルマやバスで訪れるのだろうが、こうしたレトロな風情の駅というのも、小布施観光のムードを高めてくれることは改めて書いておこう。

P7293263もっと時間があれば、蔵の町として知られる須坂や、川中島合戦の舞台でもあり、江戸時代には真田氏の城下町として栄えた松代も歩いてみたかった。せめて午前中からならそれもできたことだろうが・・・・。結局須坂から松代経由の屋代行きに乗車。無人駅も多く、ワンマンカーでの運転である。

終点の屋代から、しなの鉄道に乗る。平成に入ってからの新幹線の開通によりJRの手から離されてしまった第三セクター。屋代まで来てはじめて、しなの鉄道と長野電鉄の全線が乗り放題というきっぷが売られているのを見つけた。これがあればもっと安くあげることができたのだが、気づいたときにはもう長野電鉄を乗り終えてしまっていた。

P7293284このまま軽井沢まで乗りとおし、横川行きのJR関東バスにつなぐ。発時刻は18時15分だが、これが横川に下る最終便とか。ここに来て雨も落ちてきた。この日は長野以南で、雷を伴う大雨というのが予想されていたが、こちらの列車・バスの運行には影響がないようで、そのまま下り、さらに高崎行きの普通につなぐ。横川の「峠の釜めし」はさすがにこの時間では売切れていた。

さてこの日、私はほとんど雨に遭うことはなかったが、関東近辺、特に山沿いの路線は大なり小なり列車の遅れや一時運転見合せなどで大変だったようだ。都心に雷が落ちた映像から、この日の夜行われた参議院選挙開票速報の特番で、「これは安部政権に対する天の怒りです」などとほざいていたメディアがあったように聞こえたが・・・・。そんなに断定できるほど、メディアの発言は絶大なのかね・・・・。今思えば、これも公平さを欠く報道ではなかったのか。

・・・まあ、それはさておき夜もふけた高崎線を南下する。今回の旅、新潟県中越沖地震で一部区間が不通になったことからイメージしたコースだったが、元のプランと比べてもいろんな面で充実していたように思う。

と同時に、被災された方に対して改めてお見舞い申し上げます・・・・。

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筒石駅~信越紀行・5

2007年08月02日 | 旅行記C・関東甲信越

7月29日。この日は参議院議員選挙の投票日。私は期日前投票を済ませたので、それまでに東京に戻らなければならないということもなく、このまま鉄道の旅を続けることにする。

P7293193_1P7293195さて、この日の一番列車は直江津8時13分発の富山行き。寝台電車改造の419系である。こちらも、「今乗れるうちに乗っておきたい」車両の一つ。元々、「昼は座席車、夜は寝台車」というつくりだったためにシートがゆったりしており、走行中の揺れもほとんど感じないという贅沢な車両である。私の足が短いこともあり、靴を脱いで向かいのシートに足を伸ばすとほとんど寝そべった状態になる。

P7293199このままゆったり富山まで行ってしまいたい気もするが、ここは日本海沿いの快走を少しだけ楽しみ、昨日も通過したトンネルの中の駅・筒石で下車する。この列車から降りたのは私だけだったが、トンネル内のホームには駅員が出迎えてくれている。

P7293202さてここからがこの駅の特徴。長い階段を上がっていくのである。コンクリートむき出しの階段で、上から水滴が滴り落ちる。照明が明るいだけまだよい。トンネル駅の最たるものといえば上越線の土合駅の越後湯沢方面のホームだが、あちらのほうが照明が暗く、そのくせ階段が長い。あの階段は谷川岳に登る人たちのウォームアップのためにあると思っている。

P7293203階段を登りきり、ドアを開けると改札口に出る。切符売り場にはちゃんと駅員がいた。地下の係、地上の係というのがあるのだろうか。外への扉を開けると駅前広場があり、坂を上ると、この先海へと続く道に出る。人家は何軒もあるが道に出ている人はいない。山間のさびしい駅といえばさびしい駅だ。ふと、水上勉の「越後つついし親不知」という小説のタイトルを思い浮かべる。作品の詳しい筋は忘れたが、何だかもの悲しい話だったように記憶している。この、地名を並べたタイトルからそう連想させるのかな。そういえば昨日は親不知、そして今、「つついし」に来ている。

P7293207目の前には北陸自動車道のトンネルと橋脚。こうして見ると谷の深さにうなってしまう。高速道路は高架橋で一気に谷を越えるが、鉄道はこの谷底をトンネルで伝っている。この高さを、先ほどの階段で上ってきたのだ。

P7293210遠くに海が見えるがさすがにそこに行くまでには時間がかかりそうで、適当なところで駅に戻る。案内を見ると、この駅で乗車券または入場券を購入した人に、筒石駅の「入坑・入場証明書」というのを進呈するとある。乗車券は青春18を持っているので、機械発券の入場券を購入。ホームへと続く階段の写真を載せた証明書だ。国鉄型車両の運行や、各種入場券、証明書の発行など、JR西日本のこのあたり、なかなか鉄道ファン相手のサービスを行っている。うがった見方をすれば、「北陸新幹線」が金沢まで開通した時には北陸の鉄道網がどうなるかわからないから、今のうちにサービスしておこうということなのかもしれないが・・・・。

再び階段を降り、ホーム横の待合スペースに。外は朝からムシムシしていたが、このトンネルの中の温度計は19度。結構快適に過ごせる。

P7293217 筒石9時18分の直江津行きで、来た道を戻る。続けて419系の寝台電車だ。この列車、ムーンライト信州~南小谷~糸魚川と抜けてつながる列車であり、そのためか汽車旅派らしき人が多い。直江津からバス代行につなぐか、ほくほく線に乗るか、長野に抜けるかといったところだろう。

P7293219私はそろそろ南下しようということで、直江津からは「妙高4号」の客となる。こちらも189系のかつて「あさま」で使用されていた特急型車両。カメラを構える汽車旅派の姿も多くみかける。ゆったりした気分で長野までの山越えの旅を楽しむ。曇っていて妙高の山々を見ることはできなかったが・・・・。(続く)

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北信越BCリーグ初観戦~信越紀行・4

2007年08月01日 | プロ野球(独立リーグほか)

P7283125上越市は高田市民球場。7月28日に行われた新潟アルビレックス対信濃グランセローズの試合である。今年発足した北信越BCリーグの試合を見るのは初めてである。一昨年に四国アイランドリーグの試合は2試合観戦したことがあるが、それと比べてどうか。入場料1000円に、北信越BCリーグの公式プログラム(新潟・後藤監督=元巨人=のサイン入り)や携帯クリーナーを買い求めた後、スタンドに入る。

収容人数2000人、両翼90m、中堅120mという球場だが、内野席はネット裏を含めてコンクリートのうちっぱなしである。バスタオルをビニール袋に入れて即席の座布団をこしらえ、ネット裏に陣取る。天気はよくなってきたが朝方は雨が降ったと見えて余計に蒸し暑さを感じる。またビールが進みそうだ・・・・。

P7283123P7283164ちょうど両チームの守備練習を行っているところ。三塁側がホームの、オレンジカラーの新潟アルビレックス、一塁側がビジターの、信濃リンゴの赤を基調とした信濃グランセローズである。ユニフォームの正面から肩口から背中からパンツの尻のところまで、それぞれのスポンサーの地元企業のロゴが貼られている。新潟・信濃(長野)・富山・石川の北信越4県。それぞれの風土の違いというのは四国4県以上に個性的だろう。各県チームを応援する有力な地方新聞(新潟日報、信濃毎日新聞、北日本新聞、北国新聞)もあることだし・・・・。それだけに、北信越BCリーグは、四国アイランドリーグ以上に「地域貢献」というのを意識している。そんな中での「信越決戦」だ。もっとも、ここまでの4チームの戦績を見るに、富山と石川が競り合い、信濃が5割そこそこ、そしてリーグの借金のほとんどすべてを新潟が背負っているという順位だ。

P7283131そんなこともあるし、ましてや先ほど大きな地震の被害に見舞われた県である。判官びいきではないが、フェンスの横断幕にもあるように「がんばろう!新潟」で、今日はアルビレックスを応援することにしよう。試合前にはJリーグと同じ「アル~ビレックス!!」のコールとかサポーターズソング「BELIEVE」が流れる。スタジアムDJもいる。今日は新潟にとっても「遠征」であり、普段の試合がどうかはわからないが、これらもプロ球団ならではの演出である。

P7283129この球場のある高田城は、江戸時代の松平氏の居城であったが、やはり知名度とすれば、同じ上越市にある上杉謙信の居城・春日山城のほうが有名である。そのためか、新潟の応援席には「毘」の旗もなびいている。また北信越BCリーグには「地元枠」入団というのがあり、ここ上越出身で、4番で主将の小西、9番で先発出場の木ノ内の両選手には特に大きな声援が送られていた。「地元出身のプロ選手」。ええ響きやないですか。

P7283135子どもたちによる地元・高田の「関町太鼓」の演奏披露や、投手、上越市長=捕手、新潟・後藤監督による始球式、そして、新潟県中越沖地震で亡くなられた方への黙祷などの行事があり、試合開始。新潟、信濃両県から多くのファンが詰め掛けており、熱戦が期待される。

P7283142新潟・宮本、信濃・藤原の両右腕の先発で始まる。ともにストレートとスライダーで組み立てるタイプの投手。ただ初回から、新潟・宮本が四球を続け、信濃・藤原も連打でピンチを迎える。後続を断ったが危なっかしい立ち上がり。

先制したのは信濃。2回表にまたも四球2つでチャンスを作り、8番の久米のタイムリーで2点を挙げる。一塁側に詰め掛けた信濃ファン、そして信濃・木田監督も喜ぶ。ちなみに木田監督というのは、日本ハムに入団した年に最多勝・最優秀防御率などタイトル総なめ、新人王、そしてMVPも獲得したあの木田勇投手である。

P72831584回には信濃の5番・大村(背番号1)のライトへのホームランで1点追加。これで3対0と信濃優位。結局新潟先発の宮本は5回までこの3失点だったが、被安打4(うち本塁打1)はまだしも、四球7はいただけなかった。ストライクとボールがはっきりしていたかな。

P7283168 一方の信濃・藤原は少しずつ調子を上げ、新潟打線に得点を許さない。スタンドから大きな声援が起きるのだが、地元選手の小西、木ノ内にもなかなかいい当たりがでない。

四国の時もそうだったが、独立リーグの応援というのもトランペットにそれほど頼らず、「○○、○○、かっとばせ~○○」とか、「打って~打て打て打て打て○○」という、太鼓のベースに合わせたシンプルなものである。ただこの日は、他に観客のいないレフトスタンドに陣取って、拡声器と大太鼓でひたすら自分のペースで(ほとんどの客は内野スタンドのリーダーの音頭で応援しているのだが)大声を張り上げているおっちゃんがいた。昔のプロ野球の試合(特にパ・リーグあたり)におったような、応援団の原風景を見ているようだ。ちなみにこの日の観衆、1574人。

さて試合も中盤に入り、信濃は藤原続投、新潟も2人目の鴨下が好投。点も入らず、締まった展開になってきた。

P72831707回の表、ラッキー7。信濃応援団はここで始めてトランペットが持ち出され、長野県歌という「信濃の国」の斉唱。「信濃の国は十州に境連なる国にして・・・」という、長野県の学校では必ず音楽の時間に習うという歌である。これも県民球団の現れ。一方のアルビレックスはサポーターズソングが流れ、ここでジェット風船・・・・。うーん、独立リーグまで広がったか、この悪習。「風船を5個拾った方には入場引換券を差し上げます」とか言っているけど、この風習だけは広がってほしくなかったな。

P7283183試合のほうは新潟が鴨下から藤野につなぎ、信濃も7回から2人目梅澤、そして9回には抑え投手の小林がきっちりと抑え、新潟応援団の声援もむなしく、3対0で信濃の勝ち。今日は投手中心の試合となったが、ホームランも出たことだし、球場の雰囲気も含めていつものNPBとはまた違った興行を見られて面白かった。

これで、四国アイランドリーグに続く、プロ野球独立リーグの試合を観戦したことになる。技術のことはわからない素人の私が言うことではないのだが、確かにNPBと比べれば技術、体力、スピードでは劣る。早くから素質ある選手であれば高校や大学卒業時にNPBのドラフトにかかるはずだ。ただ、これまでチャンスがなかったとか、晩成型で目立たなかったとか、そんな選手もちらほらいるのも確か。

P7283174そして、何よりも彼らは「地元のスター」である。野球を通しての地域貢献とか、グラウンド外での活動(この日もスタンドで選手が回ってきていたが、中越沖地震被災地への義援金の募金活動や、ボランティア活動など)という点で見れば、NPBの2軍選手よりも幅広いことを行っているのではないだろうか。

独立リーグの先輩である四国アイランドリーグからは、NPB入りした選手も出ている。北信越BCリーグがこれからどのような選手を輩出するのか、楽しみである・・・・。

さて熱戦の後を受けて高田駅まで戻る。高田駅横の「日本海庄や」で軽く飲んでから直江津に移動し、今夜の宿泊地である「ルートイン上越」へ。駅からは徒歩で20分以上かかったが(国道8号線沿いであり、鉄道よりもクルマの客相手のホテル)、温泉大浴場もあり、昨夜の夜行からの疲れを落とす。直江津の「浜やきめし」を食べると、さて明日はどのように動こうかと考える間もなく、そのまま翌朝までぐっすり・・・・。(続く)

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