まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第24回中国四十九薬師めぐり~岡山のミシュラン居酒屋にて前一献

2023年03月06日 | 中国四十九薬師

前回、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの前泊で福岡県にいた時、実家の父親の容態が悪くなったとの連絡を受け、翌日の札所めぐりは取りやめにして帰宅した。幸い、病院の措置により何とか取り戻し、依然として重篤であることには変わりないが今は落ち着いているとのことである。だからというわけではないが、札所めぐりの予定を続けることにする。かねてからそうだったが、札所での祈りには父の病気平癒も入れている。

さてそうなると、前回中断した九州行きの仕切り直しということだが、3月は先に他の予定が埋まっており、いつになるかはまだ見通せていない。まだ東九州にも入っていないのだが、そこは機会をうかがうとしよう。

そして、3月4日~5日にかけて中国四十九薬師めぐりとする。前回松江まで進んでいるが、島根県として東松江にある第39番・安国寺が残っている。合わせて、米子にある第40番・安国寺を回ることにする。いずれも駅から徒歩またはバスで行くことができる。

単純に2ヶ所回るだけなら、広島から松江まで高速バスで行き、順にたどって米子から「やくも」なり高速バスなりで戻ることができ、日帰りでも十分に行くことができる。また、1日半ないし2日かけるのなら、米子の次のシリーズにも進めるのではないかと思う。ただ今回はあえて伯備線経由での往復として、かつ4日は移動日扱いで岡山で前泊とする。その理由はまた書くとして、結構手が込んでいる。

さて4日、夕方に岡山に到着すればよいとして、広島からは新幹線ではなく在来線乗り継ぎで向かう。早くも、青春18きっぷでの乗り継ぎ旅と思われるグループも目につく。広島からの227系はいつものこととして、糸崎で乗り換えた115系(113系?)は3両編成だったが、今や貴重な昔ながらのセミクロスシートだった。このところ転換クロスシートに慣れた身としては、4人掛けのボックス席がいっぱいになれば結構窮屈なものである。この岡山地区にも3月のダイヤ改正以降、順次227系が投入されることになり、旧国鉄からの名残の座席も少しずつ消えることになる。

岡山に到着。この日は岡山駅西口を出て、少し相生方面に歩いたところの「東横イン岡山駅西口右」に宿泊。このところ東横インに泊まるケースも多いのだが、早期に予約したためか、全国旅行支援の割引適用、地域クーポン券の恩恵にあずかることができた。

そして、岡山での久しぶりの一献ということで、反対の東口側に出る。向かうのはもちろん、このブログでもちょくちょく登場する「ミシュラン居酒屋」の「鳥好駅前本店」である(地域クーポンは使えないが)。岡山に前泊と決めたのはこの店に入ることも目的だった。ちなみに、店に入った時刻は16時05分。

この店は16時開店なのだが、私が扉を開けた時にはカウンターはほぼ埋まり、テーブルにも結構な数の先客が陣取っていて、すでにテーブルの上には酒肴が載っている。16時開店といいつつも、準備ができれば16時を待たずに客を入れているように見える。幸い、カウンターに1つ空席があったので入れてもらう。以前来た時、ちょうど満席のタイミングとぶつかって入れず、残念な思いをしたことがある。今回、そのことを思い出して16時すぎに店に入れるような移動スケジュールとしたのだが、それでもギリギリだった。まあ、無事に座れたのでホッとして、大ジョッキからいただく。こちらは、岡山工場があるキリンビール一択である。

その後も次々に客が来店し、20~30分もすればテーブルもほぼ満席となった。

定番ということで名物「とり酢」から始める。鶏肉、玉ねぎ、春雨がふんだんに入って200円(税抜)はおすすめ。この店のエースとして、サントリーのジン「翠」と合わせたメニュー板もある。

続いては、こちらも定番のシャコ酢と、本日のおすすめに出ていたいかなごの釜揚げ。いかなごといえば兵庫辺りのくぎ煮が有名で、関西では贈答品にもなっているが、釜揚げとはその上を行っている。いかなご新子漁はちょうどこの日(3月4日)が解禁日とあり、まさしく旬。だからこその釜揚げなのかな。

ビールの次は備中高梁の「白菊白い瀬」。きりっと締まった味わいにバランスとのど越しがよいというのが売り。このところ、岡山の地酒もいろいろメニューに入っている。

そして満を持して刺身盛り合わせが登場。注文する客が多いため、大将が捌くのもなかなか時間がかかる。出るネタは時季により異なるが、だいたい5~6種盛り、いずれも厚く切っておりお値打ち品である。

これまで何度も来ているが、だいたい同じような流れのメニューを注文する。焼きの部では店名にもある焼鳥の盛り合わせ(1本1本ボリュームあり)、そして「のりくらっち」で締めるのが私の中では定番となっている。「のりくらっち」とは、韓国海苔、クラッカー、チーズの三種盛りで、それぞれ単品、二種、そして三種とさまざまな楽しみ方ができる。どんな酒にも合う。いつも思うだけで試したことはないが、ここにイカの塩辛を加えると無双無敵のつまみになる。

16時すぎから入り、2時間近くいてお腹も膨れたが、時刻はまだ18時すぎ、外も明るい。通常ならこの時間から一献だろうが、もうこの日の目的を果たしたことで満足する。

岡山駅近辺には岡山のスポーツを応援する看板が目につく。ファジアーノ(サッカーJリーグ)、シーガルズ(バレーボールVリーグ)、トライフープ(バスケットボールBリーグ)、リベッツ(卓球Tリーグ)。いずれも「これから」のチームばかりだが、岡山の人たちの熱意がうかがえる。

このままだと夜中に腹が空くかもしれないので途中のコンビニでなにがしか購入し、後はホテルの部屋でゆっくりする・・・。

コメント