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公認心理師の由紀は、父親を刺殺した女子大生環菜についての本を執筆するため、拘置所で彼女と面会する。環菜の不可解な言動に戸惑う由紀は、さらに環菜の弁護人が夫の弟である迦葉であると知り狼狽する。由紀と迦葉にはある痛ましい過去があったが…
最近作品の映像化が多い島本理生の直木賞受賞作の映画化。同じく島本センセイ原作の映画「Red」よりは、こちらのほうが幾分かは面白かったです。刺激的な事件や映像に狎れているせいで、原作を読んだ時はそんなに衝撃も感銘も受けなかったのですが、小説の中で起きてたことの実写を観るとかなり胸がザワつきました。他人の顔についてる汚いもの、そんなもの見たくないという不快感、そして気づかないふりして沈黙する罪悪感、というか。
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目を背けたくなるような性的シーンや虐待シーンなどは全然ないのですが、男たちの幼い少女に向けられる欲望、そしてそれを黙殺しようとしたり察知できなかったりする大人たちや社会の非情さや鈍感さが、忌まわしく許しがたかったです。つくづく痛感しました。女性って、本当に苦痛だらけで生きづらい。この映画で由紀や環菜が苛まれる苦しみや痛みは、男性には理解できないものでしょう。イタズラとか強姦されたわけではないのに大げさな、なんて思う男性も多いのでは。環菜が父親にされてたことなんか、立派な性的虐待ですよ。犯罪として告発や糾弾ができない形の虐待だったのが、本当に卑劣で残酷だった。あんな目に遭えば、環菜じゃなくても人格も人生も歪んじゃいます。幼い環菜を自分の部屋に連れ込んでた男も、東南アジアで少女買春してた由紀の父親も、普通に善人として社会生活に埋没してたのが気持ち悪かった。表面化しない性的虐待の被害者のことを思うと胸が痛み、加害者を思うと憤懣やるかたないです。
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環菜と由紀の父親は、気持ち悪い!と唾棄すべき存在ですが、母親たちはさらに悪質かも。傷ついてる娘を救えず、守ろうともせず、それどころかさらに傷つけるようなことをする毒母たちの悪意と無神経さには、男たちの汚らしい性欲よりもゾっとしました。すべての母親が子どもを愛するわけではないんですね。同じ性である母と娘の関係は、特にこじれやすい。環菜の母親も非道かったけど、由紀の母親も相当な性悪だった。私が由紀なら、父親は軽蔑と嫌悪ですむけど、母親には一生拭えない憎悪と恐怖を抱くでしょう。無神経な人がいちばん怖い。
かなり深刻でデリケートなテーマなのですが、映画も小説同様にかなりライトな感じ。息苦しくなるほどにヘヴィなものになるよりはいいのかなとは思いつつ、ちょっと物足りなさも否めません。キャストもライトな面々。ヒロインの由紀役の北川景子、やっぱすごい美人!
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ショートヘアも似合ってて、小顔が際立ってました。いつもどこでも完璧なメイク、趣味も値段も高いファッションなど、まさにザ・女優。こんな公認心理師いねーわ!と苦笑。私が環菜なら、あんな美人には何も喋りたくない
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迦葉役は中村倫也。ちょっと最近、いろいろ出すぎ?とは思うけど、可愛いので好きです。私が初めて彼を知ったドラマ、高校生役だった「とめはねっ!」の頃とあまり変わってないのが驚異。それにしても。彼ってイケメンなの?いい感じにブサカワ顔だと思うのだけど。童顔すぎて大人の敏腕弁護士に見えん!小柄で痩せてるので、スーツがまるで七五三!ミスキャストと言わざるを得ません。でも大学時代のシーンは違和感なし!髪型が可愛かった。由紀とホテルで初めてセックスするシーンで上半身裸になってるのですが、プヨプヨした子どもみたいだった
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由紀の夫、我聞役は窪塚洋介。久々に見たけど、今でも可愛いですね!可愛いおじさん。若い頃の角とか特異ぶったところがなくなって、すっかり落ち着いた感じになりましたね。すごい棒読みが気になったけど。我聞みたいな、すべてを見透かしててすべてを許す仏様みたいな男、返って怖いと思った。ヨースケ&倫也のツーショットはラストだけでしたが、可愛い兄弟!
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環菜役の芳根京子は、有名な女優なの?初めて知りましたが、難しい役を熱演してました。彼女もオーバーな演技が多く、特に何もしなくても複雑な感情や心の闇を感じさせる演技って、やっぱ難しいんだな~と彼女を見て思いました。木村佳乃(環菜の母)、高岡早紀(由紀の母)が毒母を好演。実際に淫行事件を起こした板尾創路が環菜の父役とか、よく引き受けたな~。環菜の元カレ役の清原翔は、綾野剛そっくり?東京の風景が夜も昼もオシャレで、大都会への憧れをかき立てられました。
取材するヒロインVS堀の中の女殺人犯、といえば柚木麻子の「BUTTER」も面白かったので、ぜひ映画化してほしいものです。木嶋佳苗をモデルにした被告人役は、吉本新喜劇の酒井藍か、3時のヒロインの太った人にやってほしいかも(^^♪