まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

お江戸!② 有楽町で逢いませう

2016-07-31 | 旅行、トレッキング
 朝は、話題の都庁へ行きました。
 展望台へと昇るエレベーター前には、早くも大勢の人が列を作っていました。ここでも、いるわいるわの某ニーハオ大国の人々。日本人より多かったのでは。
 無料展望台でも、ここはホントに日本?日本語が聞こえてこない異様な状態。見渡せるはずの朝の東京のパノラマは、ゲス都知事問題で揺れる都庁に相応しく、どんより曇った憂色に沈んでいました。
 エレベーターで下へ降りると、北海道展みたいなイベントやってて、夕張のゆるキャラ?がパフォーマンスしてました。

 キモ怖い異色のゆるキャラ、その名もメロン熊。小さい子どもにはちょっとキツいかも。ガオーっと襲ってくる芸も、最近日本各地で凶暴な野生の熊が問題化してる中、シャレにならないものが。某ニーハオ大国人と思しき青年に、英語でメロン熊とのツーショットを撮ってと声をかけられました。ちょっと斉藤佑樹似のイケメンでした♪体操服みたいな服を着てましたが、腕時計とバッグはあの超高級ブランドものだった。やっぱ金もってるんだな某国の人!
 お昼に有楽町へと移動。イザベル・ユペールの「愛と死の谷」鑑賞。
 夕方、前から行きたかった増上寺へ。
 
 ↑東京タワーと増上寺、昭和と江戸の不思議なコントラスト
 何で増上寺?それは、私が時代劇のファンだから!増上寺は、大奥マニアにとっては聖地なのです。このお寺には、徳川幕府の歴代将軍と、その正室側室の墓があるのです。でも、ガーン徳川家のお墓は、16時まで!そんな~家光や和宮に会いたかった…
 本殿にいた御坊様の一人が、なぜかポロシャツ姿で、しかも超マッチョの男前!ジミーへのお土産に、ランドセルの形をした小さい可愛い学業お守りを買いました。本殿の前では七夕飾りやってて、私も短冊に願い事を書きました。もちろん、カープ優勝!でもでも、あわわ。後で気づいたのですが…

 優賞って!小学生レベルの誤字!どうしよう、誤字だと願い事って無効になっちゃうのかしらん?書き直しに行きたい。
 夕方、再び有楽町へ。銀座をブラブラ。やっぱ広島とは違うな~と、人々の洪水や華やかな雰囲気が、花の都大東京にいることを実感させてくれます。
 ブラブラ歩いてると、地方のアンテナショップを何店も発見。広島のTAU(たう、とは、広島弁で届く、という意味。最も非広島県人に通じない方言のひとつですね)。これまでのイメージキャラは、広島出身のPerfumeや奥田民生、有吉弘行だったのに、今年はなぜか斎藤工。

 なぜ斎藤工?!ガイドブックは大好評で、入手が難しいらしい。そのガイドブック、無料にしてはなかなか豪華で驚かされます。でも、まるで斎藤工の写真集私にも馴染深い場所でポーズをキメまくってる斎藤くんです。ファンはぜひゲットしてみんさい。最近は、カープやオバマ大統領、厳島神社など、国内外で注目・人気が高まってるらしい広島。TAUも大盛況でした。何軒か入った他県のアンテナショップは、ぶっちゃけどこも閑古鳥でしたのに。
 有楽町駅周辺では、参議院選挙立候補者たちが、熱い演説合戦を繰り広げていました。

 東大卒の弁護士で、バラエティ番組で人気だった横粂勝仁さん。小柄で優しそうな人でした。横粂さん、一生懸命通行人に近づいていって声をかけましたが、立ち止まって関心を示す人はほとんどおらず。すぐ近くでは、竹谷とし子氏という女性が選挙カーの上から有権者に訴えてました。美人!だからか、周りはすごい人だかり。横粂さんは気の毒なほどスルーされてたのに、この差はいったい。後日談ですが、参院選。横粂さんはあえなく落選、政界を引退するとか。金に汚ない守銭奴や権力にしがみつく老害ではなく、彼みたいに若くて清廉で志が高そうな人こそ、政治の世界で活躍してほしいんだけどな~。残念ですね。
 フランス映画祭の「アスファルト」を鑑賞後、新宿へ戻ってゴールデン街でラーメン食って、ホテルに帰って爆睡しました。
 to be continuedt…
 
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お江戸!① 不夜城に消えた…

2016-07-18 | 旅行、トレッキング
 花のお江戸は八百八町~♪
 先日、急に思い立って、衝動的にフラリとお江戸に行ってきました!🗼
 突然休めることになった金曜日。やった!うれP!けど、ぼっちを極め中の私は、連休ってヘタすりゃ哀しいほど持て余しちゃうんですよね~。どうせまた、部屋で引きこもってゴロゴロするんだろうな…いやいや、せっかくの休み、無為に潰しちゃうのはもったいない。どっか行こう!と、私にしては珍しくアクティヴなスイッチが入りました。どこに行こうかしらん?チンタラ考えながらTV観てたら、バラエティ番組で芸人が楽しそうに風光明美な山でロープウェイに乗ったり、美味しそうなもの食べてたりしてる。ここどこ?がぜん興味がわいて、TVをガン観。そこは、東京都心から1時間で行けるということで、最近外国人の間でも人気だという高尾山。東京か!しばらく行ってないし、いいかも!東京といえば、ちょうどフランス映画祭が始まるんだっけ。映画祭にも行けるじゃん!と、すっかりその気になった私は、気づけばバッグひとつで東京へと向かっていたのだった…
 昼前に、無事新宿に到着(^^♪何か恐れてた以上に、人人人!田舎者の私は、洪水のような人の流れに恐怖さえ感じるのでした。どっからどー見ても、おのぼりさんな私。もしくは、歌手になることを夢見て家出し上京してきた乙女。でも、オドオドもキョロキョロもしちゃダメ!と自分自身を叱咤。弱気になったら、悪い人に連れて行かれてマワされてシャブ漬けにされて、風俗に沈められちゃう!お江戸は怖いところ!
 新宿駅では、さっそく有名人に遭遇!さすが東京!有名人っつても、芸能人ではありません。ちょうど参議院選挙戦の火蓋が切られたばかり。朝から熱弁してたのは、社民党の党首である福島みずほ氏でした。福島さん、すごく小柄なんですね。気さくで明るく元気いっぱいで、感じのいい女性でした。

 京王線で、さっそく高尾山を目指します。1時間くらいで高尾山に到着しました。思ってたより人は少なく、静かでした。ケーブルカーのある清滝口までトコトコ歩き、待ち人の列がなかったリフトのほうに乗りました。

 関東は雨不足と聞いてましたが、この日も曇りで雨は降ってませんでした。カンカン照りでもなく、土砂降りでもなく、旅行者にはありがたい天気でした。ぐんぐん山へ昇ってゆくリフトも、スリルと開放感があり、なおかつ緑の涼気が気持ちよかったです。

 10分ほどで到着。ここまで来ると、人がたくさんいました。外国人も。でもそのほとんどは噂通り、某ニーハオ大国の人たちでした。ロープウェイ降乗口近くで、高尾山名物という天狗焼きを一つ買って食べました。焼きたてはサクサク甘くて美味しかったです。

 薬王院にお参り。30分ほど歩くと山頂と聞いて、行くべきか行かざるべきか…迷ってると、母娘と思しき女性二人が、言い争いをしている。70歳前後のママのほうは、山頂に向かう気まんまん。娘さんは何とかそれを止めようとしてる。結局、根負けした娘さんを従え、ママは意気揚々と山頂を目指しました。私も負けられん!と、二人の後を追ったのでした。

 そんなに山道はキツくないので、30分は気楽な散策になりました。森林浴みたいで気持ちよかったし。山頂には、やはりたくさんの人がいました。遠足の小学生たちもいました。曇ってたので、残念ながら山頂からの景色はイマイチでした。
 下山はケーブルカーを利用しました。乗車口の職員がイケメンでした♪傾斜は日本一なんだとか。確かにかなり傾いてました。

 再び京王線で、新宿へ戻る。お腹減ったので、ランチにしよう。代々木にあるBistroひつじやという店へ。人気店らしく、お客さんも多かったけど、すぐには入れてました。おひとりさまでも入りやすかったです。

 地中海、アフリカの料理店?エキゾティックな内装、黒人の店員さんたちで異国情緒あり。ランチが670円!安い!私はBランチ(スペアリブとシシカバブ、ライス、サラダ、スープ、パン一個)を注文しました。羊料理が好きな人ならおすすめ。美味しかったです!デザートも安いのでついでに。焼きバナナとチコリのコーヒー。チコリコーヒーは初めて飲んだけど、特にクセはなくフツーに飲めました。

 食後、トコトコ歩いて原宿へ。人多い~。頭痛がしてきたので、フラフラと明治神宮へと逃げました。本殿へと続く鬱蒼とした森は、大都会にいることを忘れさせてくれるほど、静かでひんやりと厳かでした。東京って、広島よりもこういった広い静かな緑の場所が多いような。
 本殿にはたくさんの人が。やはり多いのがニーハオの国の人たち。お参り後、パワースポットとして知られる清正井へ。ここも大勢の人がいたのですが、もう薄暗く幽寂な雰囲気。ふと一人きりになると、ちょっと怖かったです。

 ↑清正井の近くの道。昼下がりなのに薄暗く、ふとひと気が消えると怖い…A子さんはここで変わり果てた姿で発見されたのです…なんて、東海林のり子の事件現場レポートっぽい雰囲気というか…
 清正井は、静かに湧いてる小さな泉。そこの水に触れると、運気が上がるのだとか。さっそく私も列に並ぶ。ひんやりとした泉に、今年こそいい年になりますやうにと祈願。後で聞いたのですが、最近はネガティヴなパワーが出ていて、運気が下がる人もいるらしいです
 原宿駅から、映画祭が開催される有楽町へ山手線で向かう。電車内も、スゴい人…さすが東京…広島ではほとんど遭遇しないお寿司づめ状態に、大げさだけど窒息しそうに。身も心も疲弊するばかりでした…
 有楽町。さすが東京、映画館も広島とは空気が違う。上品そうなマダムや、きれいなOLさんがいっぱい。華やいだ雰囲気。小汚い田舎者の私は、ちょっと気おくれ。
 オープニングセレモニー。その輝かしいキャリアをダイジェストに振り返る短編フィルム上映後、団長であるイザベル・ユペールが舞台に登場!

 ↑浅野さん、ユペりんと服の色がカブってる
 スカーレットのシャツに黒いパンツで、すごくシック&カッコいい!映画と同じで、小柄で華奢。あの大女優イザベル・ユペールを生で見られて感動。是枝監督や浅野忠信がゲストとして現れ、ユペりんを讃えます。来日した映画関係者も登壇し、ちょっとグダグダな写真撮影会が。その後、ようやくオープニング作「太陽の目覚め」上映。
 映画の後は、ホテルのある新宿へ戻り、歌舞伎町の猥雑で危険な不夜城っぷりを堪能し、楽しくもクタクタな上京一日目を終えたのだった。
 to be continued…
 
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アイルランドの夏⑧ Slán, Éire!

2016-03-06 | 旅行、トレッキング
 いよいよというか、やっとというかアイルランド最終日。トリニティカレッジ内のカフェで朝食。美味しいアイリッシュブレックファストも、これで最後…と、たくさん皿に盛ってレジに(セルフサービスです)。支払おうと財布を開けると、げっ!空港までのバス代しか入ってなかった!ど、どうしよう!クレジットカードOK?とオズオズ訊くと、レジのおばはんは怖い顔でNO!仕方なく、なけなしのお金で朝食を食べたのでした。
 朝食を食べ終えると、トリニティカレッジのすぐ近くにあるアイルランド銀行(元は議事堂で、なかなか壮麗な建物)のATMへ。海外のATM利用なんて初めてで、うまくいくか心配だったのですが、すんなりお金おろせてホッ。 帰宅準備バッチリ。寮を出ると、宿泊初日に出会ったブラジル人の青年とばったり。別れの握手、また来てね!と優しい笑顔の彼。いい人だな~。海外で親切にされると、ひときわ心に沁みます。
 オコンネルストリートから、ダブリン空港に行くバスに乗ります。満席、ていうか、席に荷物置いてる人が多すぎ。海外に行くたびに痛感しますが、日本人的なエチケット感覚は通じないんですよね~。遠慮して損するほうがバカ、まず自分、みたいな考えと行動。ある意味見習いたいとさえ思うわ。
 ダブリン空港のエミレーツ航空カウンターで、搭乗手続き。エミレーツの航空機の客室乗務員もアレでしたが、ここの女性職員も相当なものでした。私、いちおう客なんだけど…質の悪い接客は、本当に嫌な気持ちになります。エミレーツ、もう二度と利用しません…
 アイルランドでは、付加価値税(VAT)という税金があるのですが、EU諸国以外の旅行者にはEU圏外に出る時に払い戻ししてもらえます。店でホライズンカードというカードを発行してくれて、以後買い物のたびにそのカードを出せば情報を入力してくれ、最後にまとめて払い戻ししてもらえる、というシステムです(カードを受けつてない店もあり)。端末登録をする必要があるので、私もダブリン空港のロビーにあるインターネットで登録。登録じたいは簡単で、ササっとできます。登録したら、空港内にある払い戻しデスクへ。職員のお兄さんが、テキパキと手続きしてくれました。払い戻し手続き、めんどくさいし、大した額が戻ってくるわけではないけど、まあこれも旅の体験。

 13時50分に、私を乗せた飛行機はダブリンからテイクオフ。名残や寂しさよりも、ああ日本に帰れる~という喜悦のほうが強かったです。飛行機内では、ブラッドリー・クーパーの「Aloha」とピエール・ニネの「Un homme idéal」を鑑賞。
 ドバイ到着、夜中の0時30分。アイルランド時間は21時15分、なので約7時間半のフライト?しんどい…けど、まだ帰路半ば。真夜中でもにぎやかなドバイ空港。また同じ店でスムージーを買って飲みました。りんご、セロリ、にんじんをミックスしたスムージーは、甘酸っぱくて美味しかったです。もうウロウロする気力も残ってなかったので、出発ゲート近くの椅子に座って半分寝てました。
 3時、ドバイ出発。もう機内で何かあったか記憶してないほど爆睡。気づけば関空に着いてました
 やっぱ日本がええわ~と、飛び交う日本語、日本の風景、日本人が疲れた私に安堵をもたらします。1週間ほどしか留守にしてなかったのに、何だか日本は涼しくなってました。同じ夏の終わりでも、やはり海外と日本では気候だけでなく風情が違います。その夜は、久々に大阪の友だちと会って、旧交を温めました。繰り出した大阪の夜の街。どこへ行っても、たいていの日本人は丁寧で親切。アイルランド人も冷たくて素っ気なかった、というより、海外ではどこへ行っても優しくしてもらえない私のほうに問題があるんですよ、たぶん、きっと
 朝、友だちの部屋を出て、高速バスに乗るため大阪駅へ。その時にはデジカメはあったので、紛失したのは大阪から広島に戻るバスだと確信してるのですが、バス会社に問い合わせても忘れ物なんかない、の一点張りでした…お母さん、僕のあのデジカメ、どこに行ったんでしょうね…
 想定外にダラダラと引っ張ってしまった旅行記、これにて終了♪お目汚し、ありがとうございます
 さて。次はどこへ行こっかな。ミャンマーかベトナム、こないだ向井理の旅行番組を観て、キューバもいいなと思ったが、遠すぎるかな~。ロンドンにもう一度行ってみたい。でも今いちばん行きたいのは、別府杉乃井ホテルです
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アイルランドの夏⑦ 緑の墓碑銘

2016-01-27 | 旅行、トレッキング
 早朝、トリニティカレッジ周辺を散歩。テンプルバーは、夜の名残でゴミロード。生ゴミや缶、ガラス瓶のかけら、そしてゲロ、さらに血痕!夜の狂騒が目に浮かぶ光景に、朝の爽やかな気持ちも吹っ飛んでしまいました。清掃作業が大変そう。マックでカフェラテを買ってトリニティカレッジに戻る途中、足元に何やらうごめくものが。かがみこんで見てみると、げっ!?何じゃこりゃ!?巨大なナメクジ?!ヌメヌメした不気味な軟体生物が!あんなの初めて見ました。携帯もって出なかったので撮影できんかった。残念!
 その朝は、トリニティカレッジというかダブリン最大の見所のひとつである、有名なケルズの書を見学する。

 カレッジ内にあるカフェテリアで美味しいアイリッシュブレックファストを食べて、早めにケルズの書が納められているオールド・ライブラリーへ。早くもたくさんの人たちが並んでました。30分ほど待って、ようやく開館。冷暗で荘厳な雰囲気の、膨大な蔵書が圧巻の古い図書館。図書館の主要図書室であるロングルームは、「スター・ウォーズ」のジュダイ図書館のモデルになっているとか。

 ロングルームで見学できるケルズの書は、アイルランドの至宝と言われている古~い福音書です。豪華できめ細やかな装飾が興味深い。そんなお宝よりも、私が気になって仕方がなかったのが、アイルランドに来て初めて遭遇した日本人!5、6人ぐらいの中年女性のグループで、高価そうな装い、上品な口調の標準語から察するに、お金持ちの白金台、田園調布マダム。日本語なんか理解できない貧乏なアジア人観光客を装い、さりげなく奥様たちのおしゃべりを盗み聞きする私。みんなドラマ「THE TUDORS」にハマってたとか聞いて、わしもわしも~と割り込んでいきそうになった。リーダー格らしき初老の女性はどうやらダブリン在住らしく、マダムたちにケルズの書について説明してました。私もタダで日本語の説明が聞けてラッキー♪流暢な英語で図書館職員と談笑してるリーダー女性がカッコよかったです。アイルランド滞在中の日本人との邂逅は、これが最初で最後となりました。

 ↑トリニティカレッジの正門前にいた謎のギャルたち。快く撮影に応じてくれました
 館内のショップでケルズの書の絵葉書や、お土産用の可愛いトリニティカレッジマスコットの小熊のキーホルダー、エコバッグなど購入し、ダブリン街ブラ。またアヴォカに寄ってしまい、カープ応援にピッタリな可愛い赤のカットソーを買っちゃいました。
 午後に参加する予定の、ダブリン郊外にあるグレンダーロッホ半日観光ツアーのリコンファームのため、ネット予約してた旅行会社に寄ります。受付のお兄さんがイケメンな上に親切でした。でも…午後13時、集合場所であるモリー・マローン像前で待っていても、迎えが来ない。待てど暮らせど来ない。どーいうこと!?どうやら私と同じツアーに参加するアメリカ人らしき女性が、イライラした様子で携帯電話に向い怒鳴っている。その剣幕といい、ブリトニー・スピアーズが老化劣化したみたいな見た目といい、怖い…ので離れた場所で様子をうかがう私。

 14時半過ぎになってやっと、迎えが来ました。人の善さそうな陽気なおじさんに、さっきの怖そうなアメリカ人女性が噛みつく。おじさんはどこ吹く風で適当にあしらってます。そして、ツアー参加者の確認。私の名前がリストにない!?そんな!午前にわざわざ旅行会社でリコンファームしたばかりなのに!順番を待ってたあの怖い女性が、レシートは!とツッケンドンに私に言ってきました。レシートなんかもらってない(涙)。リコンファームの件を説明しようとすると、ガイドのおじさんが大丈夫大丈夫♪と、またテキトーに対処。無事?に私はバスに乗れたのですが…観光前なのに、もうどっと疲れが…
 総勢10人ぐらいの半日ツアー。ミニバスに乗り込んだ客は、ほとんどがアメリカ人で日本人は私だけ。2時間近くも遅れて出発するという、日本ではありえない事態ですが、ガイドのおじさんはいたってのんびりしてます。ガンガン猛スピードでバスはダブリンを離れ、鄙びた田舎へと向かいます。途中、トイレ休憩。でも、例の似非ブリちゃんを含めた猛牛のようなアメリカ人女性軍団に先んじらてしまいました。列の最後尾にオドオドと並ぶ私は、みすぼらしい独りぼっちのイエローモンキー。煙草プカプカ吸いながらブリちゃんたちは、私に冷たい蔑みの視線をくれるのでした。怖かったよ~

 ダブリンから約2時間、美しい湖や森林を通り、グレンダーロッホに到着。ひっそりと清涼な雰囲気の、古い教会跡がある谷間の集落です。1時間の自由時間、やっと独りになれた安心感、開放感が心を充たします。古めかしい石積みの門をくぐり、長い時間を経てゆっくりと朽ちていった修道院の跡や鐘楼だったというランドタワーなど見て回ります。観光客は多いけど、場所柄なのかすごく静かで心落ち着きます。洋画でよく見る古い墓地が、ちょっと怖い。火葬の日本と違い土葬だから、足元に無数の朽ち果てた白骨が埋まってるのかと思うと…

 1時間後、バスはダブリンへの帰路につきます。途中、ドーキーという小さな港町を通る。この町には、エンヤやU2のボノなどアイルランドの有名人、クリントン元大統領やピアース・ブロスナンの屋敷や別荘があるのだとか。
 19時過ぎにダブリンに到着。アイルランド最後の夜、もうアレコレ欲張らず、ゆっくり過ごそう。海外に行ったら、その国の映画館にも行ってみたい。オコンネルストリートにある映画館に寄ってみました。「コードネーム UNCLE」が上映中。人が多かったので、怖くなって観るのはやめました。テンプルバーへ向かいます。お腹がすいたので、地球の歩き方にも載ってるオシェイズというアイルランド料理店に入りました。

 夜のとばりが下りて、すっかり酔っ払い横丁と化してる外の喧騒とは違い、静かでこじんまりした入りやすい店でした。アイリッシュシチューとギネスビールのハーフパイントを注文。お肉はちょっと堅めでしたが、ボリュームがあって美味しかったです。
 トリニティカレッジに戻り、いよいよ明日は帰国!と、アイルランドへの名残よりも日本恋しの気持ちで帰り支度をし、ベッドに潜り込んで眠りについたのでした…
 次回はいよいよ最終回だっちゅーの♪
 to be continued…
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アイルランドの夏⑥ 潜入!名門校学生寮 ーダブリン

2015-12-23 | 旅行、トレッキング
 朝から大雨。サロンで窓の向こうの雨模様を見ながら朝食をとってると、他の宿泊客もにぎやかに席につき始めました。ほとんどがアメリカ人の熟年夫婦で、フレンドリーに話しかけてくれます。昨日行ったイニシュモア島や、彼らが行く予定のモハーの断崖について、軽く情報交換などし合いました。アイルランドには、どこへ行ってもアメリカ人観光客がすごく多いと感じました。アイルランドからの移民が多いアメリカ。多くのアメリカ人にとって、アイルランドは心のふるさとなんですね。
 宿の人たちに別れを告げ、高速バスでダブリンへと戻ります。片道バス代は€12(学生料金)で、鉄道のほぼ3分の1!9時15分にゴールウェイのコーチステーションを出発、昼前の11時45分にはダブリンに到着しました。
 この日から最終日までのダブリンでの宿泊は、トリニティカレッジの学生寮。夏休みの間、観光客に開放しているのです。ヨーロッパの名門大学の学生寮に滞在なんて、貴重な体験になりそう。ちょうどお昼のトリニティカレッジは、観光客でにぎわっています。エリザベス1世によって創設されたという歴史ある大学。作家のオスカー・ワイルドも卒業生です。建物や銅像など、古い歴史を感じさせてくれます。正門を入って左側の建物の前で、結婚式の撮影してました。教会か何かあって、ここで結婚式できるのかな?

 やはり左側の建物にあるアコモデーションオフィスに入って、チェックインします。学生さんたちが取り仕切っていて、みんな美男美女でビックリしました。私のチェックインは、美人のお姉さんが。大学の地図(字がちっちゃくて、年寄り泣かせ)と、寮に入るためのカードキーを受け取ります。
 私の滞在する部屋がある寮は、キャンパスの奥のほうにあって、かなり歩きます。カードキーを使って中に入ります。寮内はシーンと静まり返ってて、無人の空気。私の部屋は3階。エレベーターはなく、階段で。よっこらしょとスーツケースを抱えて階段を上がろうとすると、階段を若い男性がおりてきました。その小柄でメガネかけた髪の薄い男性は、優しく私に話しかけてきます。かなり訛りのある英語。ブラジルからの留学生らしい彼は、私の荷物をもって部屋へと案内してくれました。めっちゃ親切!
 部屋は、思ってたより広くてベッドも大きく、簡素で清潔でTVなどはなく勉強机があるところが、学生寮らしい室内。

 窓からは、美しい緑と静かなキャンパスが見渡せます。寝心地のよさそうなベッドに転がりちょっと休憩した後、再びダブリンの街へと繰り出します。
 雨もすっかり上がり、爽やかな晴天。ダブリン中心地は観光客でいっぱい。この日は特に目標を定めず、気ままに街ブラ。人気の雑貨店アヴォカ本店に入ってみます。支店よりも、やはり品揃えが豊富。可愛い服や小物、変わった食材などを売ってて、また時間が経つのを忘れて見回ってしまいます。
 ブラブラ歩いて、今度は国立美術館へ。ここにはピカソ、モネ、モリゾなどの絵画があり、カラヴァッジオの“キリストの逮捕”が特に有名で人気なんだとか。フェルメールの“手紙を書く婦人と召使”も印象的でした。美術館にある雰囲気の良いカフェで休憩。カフェラテとチョコオレンジケーキ、美味しゅうございました。

 ふたたびブラブラ散歩。リフィ川沿いを歩いて行くと、北岸に停泊してるジーニー・ジョンストン号にたどり着きました。大飢饉時代、多くの移民をアメリカへ運んだという帆船です。船の近くには、不気味な大飢饉のモニュメントが設置されてます。リアルすぎて怖い!

 昼下がりには、有名なギネスストアハウスへ行こうと、のんびりオコンネルストリートへ向かってたら、え?!何?!何ごと!?いつの間にか、オコンネルストリートは人!人!人でごった返し。お祭りか何か?!と思ったら、デモだった。

 よく分からんが、たぶん公害問題に関係するもの?デモのせいで、交通はストップ。ギネスストアハウスへ行くためのルアスも動かなくなってるし!どーしよ~。オコンネルストリートのルアス停留場で、交通整備の黒人のお兄さんが、3つ先の停留場からなら乗れると教えてくれました。しょーがねーな~と、そろそろ歩き疲れてきた足に鞭うって、トボトボ3つ先の駅へ。途中、スコールのような大雨が降ってきて、ひえー!やっとのことで到着した停留場には、大行列!やっと乗れても、ルアスはまったく動く気配なし。時間はどんどん過ぎてゆく。ギネスストアハウスを諦めようとしたら、ルアスがいきなり発進。
 James'sという停留場で降り、徒歩5、6分ほどでギネスストアハウスに到着。

 アイルランドといえば、やはり最も有名なものはギネスビールでしょうか。広大なビール醸造所の敷地内に、7階建てのビルがあります。そこで、ギネスビールの歴史や製造の過程などを紹介、展示してるのです。人気観光スポットなので、チケット売り場の前はたくさんの人が。中はさながらビール万博といった趣。ビールが好きな人には、とても楽しいのではないでしょうか。ギネスストアアウスを訪れた有名人の写真が展示されてるコーナーもあります。エリザベス女王やオバマ大統領、トム・クルーズetc.って、え!?意外な人が!それは、韓国のスターであるチョン・ウソン!女王や大統領、ハリウッドスターと肩を並べてるなんて、ウソンすごいわ~。見学をし終えると、ビールの試飲ができます。私はあまりビール好きではないのですが、ギネスビールはわりと飲みやすいので好きです。

 ビール万博よりも、私が夢中になってしまったのは、ギネスグッズ。すごくカッコよくてオサレな服や小物がいっぱいあって、アヴォカ以上に時間の経過を忘れて物色してしまいました。爆買したい!けど、予算は限られてるので、自分用のTシャツとか、ダミアンやピーターへのトランクス、ライターなどお買い上げ。
 ギネスストアハウスを出ると、もう夕方の5時過ぎ。でも、まだ外は明るい。有名なパブ、ブレインズヘッドに行ってみたのですが、まだ明るいのにもう人人人!ごはんやお酒は静かなところがいい私には、どうもダブリンという街は向いてないようです。今度は、ザ・チャーチというパブに。

 その名の通り、教会を改装したパプ。パイプオルガンとかステンドグラスとか、教会の雰囲気を残した美しい内装。ここも人は多かったけど、混んでるって感じではなかったので、ギネスビールのハーフパイントと、羊肉を注文。この赤ワインで煮込んだラムが、めっちゃ美味しかった!添えられてたクリーミーなポテトも。
 お腹いっぱいになったので、しばらくプラプラ宵の散歩。テンプルバーとか、もうアナーキーな酔っ払いの巣窟と化してました。歩き疲れたので、トリニティカレッジに戻る。すっかり暗くなったキャンパスは、し~んと静まり返ってひと気もまばらで、ちょっと怖かった。寮内は、やはり私以外無人っぽい。共同シャワーも、気兼ねなく独り占めです。すごくキレイなバスルームなのですが、お湯の出が悪すぎ!疲れた体に、冷水はかなりキツい。部屋に戻ってベッドに潜り込むと、静けさの中にも遠くからダブリンの街の喧騒も微かに伝わってきます。一日を無事に楽しく終えたことに安堵しながら、眠りについたのでした。
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アイルランドの夏⑤ バイシクル・ララバイ

2015-11-15 | 旅行、トレッキング
 朝、目覚めたら大雨…テンションがダダ下がりです
 サロンで朝食を食べてたら、他の宿泊客も姿を現しました。アメリカ人の熟年夫妻が、フレンドリーに声をかけてくれました。その日私がアラン諸島に行くと知ると、彼らも翌日行く、お天気が心配、と短いながらも気持ちのいい会話ができました。
 9時にフェリー乗り場へと向かう2階建てバスに乗り込みます。2階のほうがいいかな、と思って移動。ぼけ~っと雨にけぶる外をを見てたら、1階からイケメン(ゴシップガールに出てたチェイス・クロフォードにチョイ似)が上がってきて、私に近づいてくるではないか!じぇじぇじぇ!とビビる私に、カサ忘れてたよ!と笑顔のイケメン。ありがとうございます~!親切!異人さんに優しくしてもらうなんて滅多にないので、ちょっと感激しました。ちなみにイケメンは、彼女(奥さん?)が一緒でした。
 9時半にバスは出発。バスはほぼ満員。アラン諸島、やっぱ外国人観光客に人気あるんだな~。雨の中、バスは10時15分ごろロッサヴィール港に到着。チケットを船員に見せて、フェリーに乗船。たくさんの乗客で、船内はにぎやか。10時40分にフェリー発進。風雨のせいで波は荒々しく、フェリーも揺れる揺れる。船酔いする人には、ちょっとキツいかも。私は船にも車にも酒にも恋にも酔わない体質なので、ぜんぜん平気でした♪船酔いはしなかったけど、荒涼とした黒々とした海を見てたら、何だか寒々しい気持ちになりました。

 12時前に、アラン諸島最大の島、イニシュモア島に到着。その頃には、雨も上がっていました。島内観光のバスもあるみたいでしたが、私もほとんどの観光客同様、フェリー乗り場のそばにある自転車レンタル店で自転車を借り、アラン諸島最大の見どころであるドン・エンガスに向かうことに。自転車のレンタル代は€10、デポジットとして€10預けます(自転車返却時に返してもらえる)。

 いざ、島内サイクリング!チャリンコなんて乗るの、久しぶりじゃ~。いつの間にか空は気持ちよく晴れて、絶好のサイクリング日和に。のどかな田舎道を、のんびりと鼻歌まじりに自転車をこぐ私。島から眺める海は、広く大きくキラキラ輝いていて、道中では牛さんや馬さんが人懐っこく観光客を歓迎、道端には日本では見たことない野の花が咲いていて、墓地さえも爽やかな日中では情緒ありげ。ルルル、ラララ、と上機嫌でチャリンコ走らせてた私ですが…10分ぐらいしたら、もうしんどくなって後ろからくる他の観光客に、どんどん追い抜かれていくのであった。
 ほぼ平坦な一本道なので、坂道でゼエゼエとかココハドコ?!な迷子にはならないのですが、やっぱ自転車に普段乗り慣れてない、体力のない年寄りには、サイクリングはキツイわ~。鼻歌はいつしか、たいぎい~!まだ着かんのん~!原チャリ貸せえや~!という溜息&罵倒に
 トータル30分ほど走って、やっとドン・エンガスの入口に。駐輪場に自転車を置き、案内センター内に入ります。受付では、人のよさそうなおばちゃんたちが笑顔で出迎えてくれました。入場料を払っていると、え!?さっきまでの快晴が嘘のように、外は大雨!天気が不安定で気まぐれすぎるわ~。とても外を出歩く状態ではないので、しばらく案内センター内で待機。10分ほどすると、小雨になったので出発。ドン・エンガスへと続く道はかなり険しく(岩とか急な勾配とか)しっかりした靴が絶対マスト。はるか遠くに見える岩の砦に向かい、ひたすら歩く。長く原始的な岩の階段をのぼり、岩のアーチをくぐると、おおお~。絶海の海が目の前に!モハーの断崖同様、ドン・エンガスの断崖も大迫力で圧倒されます。強く荒々しい風、波涛は、やはり人間を拒んでいるかのような冷厳さが。モハーもそうでしたが、ここも自殺の名所にならないのが不思議なほど、投身を妨げるものなど何もありません。

 黒々とした眼下の海、そして見上げた空は暗雲がたちこめ…こ、怖い!今にも魔物が哄笑しながら現れそうな雰囲気。逃げようとする私を追うように、激しい雨と風が襲いかかってきました。震えながら岩陰に隠れます。古代要塞のドン・エンガスは、いまだに解明されていないことが多い謎の遺跡なんだとか。岩陰で隠れるように雨宿りしていたら、目の前には不思議な儀式を始めようとする古代人が、いけにえにするため私を探している…夢かうつつか定かではない光景を、一瞬見たような気がしました。
 雨と泥道に難儀しながら、案内センターへと引き返します。センターを出ると、カフェやお土産屋さんがあります。アラン諸島といえば、アランセーターが有名。温かそうで色合いや優しいセーターや帽子、マフラーが、購買欲をそそります。あ!可愛い!と思わず声が出てしまったセーター発見!これはなかなか日本では買えない類だぞ。でも、高い!でも、買わなきゃ後悔しそう。いや、きっとする。ええい、ままよ!と、私には珍しく衝動買い。あと、M子やジミー、ダミアン、ピーターの靴下などもお買い上げ。アイルランド滞在中、最大の出費でした。
 再び自転車こいで、港へと引き返します。途中、カフェに寄って休憩。ティ・ジョー・ワッティーズというお店。アイリッシュコーヒ(€5)ーとステーキバーガー(€10.9)を注文。

 初体験のアイリッシュコーヒー、独特の味でしたが美味しかったです。バーガーはデカくてジューシーで、so delicious!バーガーについてたポテトも、ゴールウェイで悲しい目に遭った有名店より美味しかった。カフェを出ると、絵葉書を島の小さな郵便局から日本へと出しました。ちゃんと着くかな~。
 17時にフェリーに乗り、ロッサヴィール港へ。そして港からゴールウェイへと無事戻りました。疲れたけど、今夜こそパブデビューしようと決めてたので、勇気を出してまた夜のキー・ストリートショプ・ストリートヘ繰り出します。相変わらずスゴい人!いっぱいあるパブの中で、キングス・ヘッドという店を選んで、おそるおそる入りました。

 元は、1649年にチャールズ1世を処刑した処刑人に、報酬として与えられた建物なんだそうです。中は博物館っぽいと聞いてたのですが、人・人・人!で見て回ることなどできません。私やっぱ、ダメじゃ~。人が多すぎる場所が苦手。でもせっかくなので、カウンターでサイダー(リンゴ酒)のハーフパイント(€2.95)を注文し、店の隅のほうでチビチビ恐々と飲みました。もちろん、誰も私に声などかけてきませんでした。飲み終えると、逃げるように店を出ました。ほんと、損な性格してますよね私♪宿に戻り、シャワーを浴びて爆睡。
 to be continued…
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アイルランドの夏④ 独り火サスの断崖!

2015-11-01 | 旅行、トレッキング
 朝食前に、市民の憩いの場である公園、エア・スクエアまで散歩。ゴミ袋を突きまわしている鳥は、カラスではなくカモメでした。
 8時、サロンで朝食。日当たりの良いガラス張りのサロンで、美しい花が咲き乱れてる庭を眺めながらの朝食は、なかなか趣がありました。朝食は、もちろんアイリッシュ・ブレックファスト。ソーセージが美味しかったです。
 この日は、日本でネット予約したモハーの断崖ツアーに参加。9時45分に、高速バス乗り場のコーチ・ステーションで観光バスに乗り込みます。総勢20人くらいのツアー。日本人は私だけです。陽気な運転手さんが、運転しながら観光案内してくれます。
 ゴールウェイ中心地を離れ、どんどん人里離れた田舎へとバスは進みます。人よりも、牛さん馬さんのほうが多い緑の風景が、ひたすら窓外に広がります。

 やがてバスは、山道を登り始めます。バレンという土地にある、アーウィーの洞窟に寄るのです。石灰石の丘陵が広がる荒涼としたバレンの光景は、まさに自然の神秘。アーウィーの洞窟は、バレン地方にある数千もの洞窟の中で、唯一一般公開されている洞窟なのだとか。

 11時頃に、アーウィーの洞窟に到着。職員の案内で洞窟内ツアー。秋吉台の鍾乳洞をコンパクトにした感じ?暗くて狭いので、閉所暗所が苦手な人にはおすすめできません。ひんやりと静かな、やはり自然の神秘を感じさせる異空間でした。

 再びバスに乗り、13時過ぎにモハーの断崖に到着。アイルランド観光といえば、やっぱこの世界でいちばん有名な断崖でしょう。いろんな映画や、韓国ドラマ「アイルランド」でもロケ地になった断崖絶壁に、前からずっと憧れてたんですよね~。断崖といえば、追い詰められた犯人が罪を告白したり投身自殺したりする、2時間ドラマお約束の場。土ワイや火サスのファンなら、ワクワク間違いなし!
 案内センター前は、観光バスや観光客でゴッタ返し。さすがアイルランド随一の観光地。バスを降りると個人行動。団体行動ができないコミュ障の私は、ほっと安堵&行くぞ!と張り切って断崖へと向かうのだった。
 しかし…さっきまでの快晴が…空がどよどよと曇り始めたかと思うと、ものすごい風雨に!ひえ~!か、傘!ついでにカッパも!しかし、そんな雨具も役に立たないほどの強い風と雨!他の観光客同様もう引き返せない、進むしかない状態で歩き続けてたら、ふっと風も雨もおさまって、再び青空が。もう、これの繰り返しでした。今までに体験したことがないほどの天候の不順さ、不安定さ。

 断崖沿いの道を、ひたすら歩きます。距離があるし足元がよくないので、しっかりした運動靴がマストです。目の前に広がる断崖絶壁、荒々しく黒い海は、禍々しいまでの峻厳さ。わ~きれい♪なんて呑気な感動ではなく、人間を拒絶してるかのような自然の厳しさに、ただもう畏怖するのみでした。断崖に立ち、強い風に吹かれながら、岩よ砕けろとばかりに荒々しい波涛の海を見下ろしていると、後ろから声をかけられました。片平なぎさ?!はっと振り返ると、なぎさではなく、アジア人の親子連れが、写真撮ってくれと。快諾し、ハイ、チーズ♪カメラを返すと、ニホンジンデスカ?と日本語で訊かれました。彼らは何人だったのかしらん?おそらく中国人だと推察。

 それにしても、この断崖。一歩間違えれば、まっさかさまに転落!のスリルが楽しめます。柵とか安全対策が全然なされてないのが驚異。崖っぷちまで、フツーに行けちゃいますから。つわものどもは、うつ伏せになって崖の下を覗き込み、写真撮影などしてました。私も高所は苦手ではないので、日本だと怒られそうなこともして、断崖の恐怖を楽しみました♪ビツクリだったのは、小さい子どもとか犬とか連れて歩いてる人たち!あ、危ないよ~。
 断崖で最も高い所にあるオブライアン塔まで来ると、嵐がキター!!避難!レベルの大雨になり、ゆっくり眺めを楽しむ余裕などナッシング。しばらくすると雨もやみ、断崖から案内センターへ戻る途中、空に虹が。あ、きれい…と見とれてたら、強い風が吹いて私の手ぬぐいを奪っていったのでした。風に乗ってどんどん遠くへ飛ばされていく、関空の100均で買った手ぬぐい…母さん、僕のあの手ぬぐい、どうしたでしょうね…ジョー山中の歌が、バックから流れてきそうな光景でした(古っ!)。
 断崖を堪能し、ゴールウェイへと戻るためバスへ。でも…集合時間の15時を過ぎても、ツアー客の一人であるドイツ人女性が戻ってきません。10分ぐらい待って、ま・いっか、なノリで、何とその女性を置いてけぼりにして、バスは発進!ええ~?!同じ旅行会社のバスがまだいるので、何とかなるでしょ!な感じでしたが…いとも簡単に置き去りにされるなんて!時間は厳守せねば!と、あらためて思いました。
 途中、バスはパブに寄ってコーヒーブレイク、18時頃にゴールウェイに無事到着。何だかもうクタクタで、一刻も早く独りでゆっくりしたかった私は、エア・スクエア・センター内でサンドウィッチと飲み物を買って、宿へと戻ったのでした。翌日はアラン諸島への小旅行、きっとまた体力勝負な一日…その夜はパブにチャレンジしようと計画してたのですが、そんな余力は残っておらず、ベッドに転がるなり爆睡したのでした…
 to be continued…
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アイルランドの夏③ 緑の国の車窓から ーゴールウェイ

2015-10-04 | 旅行、トレッキング
 朝、ホテルをチェックアウト。数日間滞在するアイルランド西部の町、ゴールウェイへと向かいます。その前に、ダブリン郊外にある港町マラハイドで半日を過ごすことに。荷物はホテルが快く預かってくれたので、身軽に半日旅行ができました。
 ホテルから徒歩10分のコノリー駅で往復切符を買い、改札を抜けてホームへ。日本と同じですね。マラハイドへは、ダートという電車を利用します。

 緑色の車両は、東京の山手線に似てます。朝8時頃に乗車したのですが、ガラ~ンとほぼ無人。他の乗客は、ヤクの売人風の若い黒人男性(ウサイン・ボルト似)しかいなかったので、ちょっと怖かったです(笑)。この日は快晴で、窓外の緑の景色が目に爽やかで優しかったです。
 30分ほどでマラハイドに到着。小さくて可愛らしい駅です。

 トコトコ10分ほど歩いて、マラハイド城がある公園内に。朝の散歩やジョギングをする人たちとすれ違いながら、城へと続く道を歩きます。朝の静けさと涼しさが心地よく、素敵な散歩道。歩道脇には、プリムラやホクシアが花盛り。特にホクシアが雑草のように咲き乱れていたのが驚異でした。

 マラハイド城に到着。お城というより、お屋敷?ダウントンアビーとかに出て来そうな雰囲気。中には入らず、外側の見学ですませました。マハライド城の案内センター内には、アイルランドで人気の雑貨店アヴォカがあります。人気店だけあって、商品はどれも可愛くてオシャレ!アレもコレも欲しいな~と、時間を忘れて物色してしまいます。とってもシックなスカーフ発見!my motherへのお土産に最適!少々お値段は張りましたが、たまには親孝行…と、お買い上げ。色合いがほんと素敵で、日本ではあまり見ないレアな感じ。あげるのが惜しくなった。自分用にしよっかな♪アヴォカにはカフェもあり、カフェオレとケーキでちょっと休憩。
 駅へ戻る途中、ビーチに出て海風に当たる。駅近くの教会で、結婚式?素敵!と思ってシャッター切ったら、あれ?よく見たら、お葬式だった(汗)。再びダートに乗って、ダブリンへと戻ります。帰りの車内で、若いパパに連れられた兄妹らしき小さな男の子と女の子が。人なつっこく、目が合うと笑ったり手を振ってくれたり。ヘン顔したり携帯ストラップのピカチュウを見せたりすると、大受けでした。写真も撮らせてくれました(のに、デジカメ紛失!)。
 ダブリンに戻り、ホテルで荷物を受け取ると、今度は市電のルアスに乗ってヒューストン駅へ。ルアスは停留場のある自販機で切符を買います。改札などないので、チケットがなくても乗車可能ですが、車内にいる検札員に不正がバレたら罰金を取られるらしいです。
 ヒューストン駅は、西の地方都市への鉄道が発着している駅。ゴールウェイへは、鉄道よりも長距離バスのほうが安いのですが、外国に来たらやっぱ世界の車窓からしなくちゃね♪帰りはバスなので、片道切符を窓口で買います。私が何も言わないのに、ありがたいことに学生運賃で切符を売ってくれました日本人は若く見えるというのもあるのでしょうけど、半分は安くしといてやるみたいな厚意もある感じ。アイルランドでは、ほとんどの観光地で学生料金でした。これ、間違ってますでしょうか。違う!わしは大人じゃ!なんて野暮な訂正、私にはできませんでした♪
 13時20分にヒューストン駅発。窓の外は、ひたすら牧歌的な風景。牛さん、馬さんが、どこまでも広がる緑の絨毯の上で、のどかに草を食んでたりうたた寝してたり。羊さんもいます。羊が1匹、羊が2匹…とウトウト…まるでヒーリングビデオ。
 15時40分にゴールウェイ到着。海に近いだけあって、ダブリンよりもさらに寒い。風が強い!とりあえず宿を目指します。途中、後日行くアラン諸島へのフェリーの切符を受け取りに、フェリー事務所へ寄ります。事務所はゴールウェイの観光案内所のすぐ前にありました。日本でネット予約・支払いをすませていたので、受付のお姉さんに予約番号を告げるだけでサクサクと切符は入手できまました。
 ゴールウェイ滞在中の宿は、案内センターを過ぎて緩やかな坂をのぼった、たくさんのB&Bが軒を連ねている通りにあります。アスガードというB&Bは、フツーの民家といった感じで、庭先で遊んでいたご老人とその1歳ぐらいのお孫さんが出迎えてくれました。宿を取り仕切っている女将さんも気さくな感じで安心。アイルランドの家にホームステイするみたいな感覚。私の部屋は、台所のすぐそば。案内されて足を踏み入れると…第一印象は、“こぎれいな独房”狭い!けど、まあ寝るだけだし、別に不便は感じませんでした。

 さっそくゴールウェイの街へと繰り出します。学生の街というだけあって、すごくにぎやか。フェリー乗り場行きのバスが出る停留場を確認して、エア・スクエア・センターというショッピングセンターに入る。フツーのショッピングセンターですが、中に中世の遺跡がそのまま残っているのが興味深かったです。
 にぎやかなショップ・ストリートキー・ストリートへ。

 さまざまな路上パフォーマンスが目に耳に楽しい。10歳ぐらいのメガネかけた男の子が、ギター(おもちゃ?)弾きながら大声で歌ってます。すごいヘタなのが可愛くて、思わず1€あげてしまいました。お店も冷やかして歩きます。スウィート・ショップというお菓子の店が、超可愛かったです。
 そんなにお腹はすいてないけど、人気のフィッシュ&チップスの店マクドーノズに入りました。人気店だけあって、すごい人。フィッシュ&チップスとレストランの二つに別れていて、どっちも大盛況です。そんなに美味しいの?と、並ぶのは嫌いな私も列に。30分ぐらい待って、やっと私の番。フィッシュはエイを選びました。でも…ああ…ここでアイルランド滞在中最悪の、とっても悲しい辛い扱いを受けて…あかん、思い出したら泣きそうになる。なので、詳細は端折らせていただきます…あーいう扱いを受ける私のほうに、非があるのかな~…日本では考えられない接客に、憤りや不快感よりも自己嫌悪に凹んでしまい、トボトボとホテルへ戻ったのでした…ちなみに、チップスはものすごい量で、とても独りでは食いきれず。エイは、空揚げのコロモ部分がほとんどでした…
 一般の家に宿泊するB&Bですが…私の部屋が台所の隣だったということもあるのですが、パーティでもしてんの?!な騒々しさ。夜は静かに過ごしたい、という人には絶対おすすめできません。TVつけたら、ちょうど007の「スカイフォール」が始まったので、最後まで観て寝ました。
 to be continued…
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アイルランドの夏② 雨の逍遥 -ダブリン

2015-09-18 | 旅行、トレッキング
 ダブリン空港に到着したのは、お昼の12時すぎ。入国審査に、時間がかかった!職員がのんびりマイペースすぎて、順番がなかなか回ってこないんですよ。結局1時間以上も並んで、ようやくアイルランド入国。
 ダブリン空港はとてもこじんまりしていて、日本のローカル空港っぽい。市内に出るバスに乗るため、外に出ます。びゅう~っすごい風!しかも雨!で、めっちゃ寒い。ほんとに8月?!日本の11月に近い気候です。まあ、暑さで汗ダラダラよりはマシ。寒さに震えながら、バス停留場でバスを待つ。市内へ出るバスはいろいろあるみたいでしたが、私はエアリンクのNO.742を利用しました。乗る時に運転手さんに運賃(€6)を払うと、レシートをくれます。おつりはくれない(!)らしいので、要注意。前もって小銭は用意しておきませう。
 バスは雨の中、ダブリン中心地へと向かいます。窓外の寒々しい景色に、私の心も欝々と沈んでいきます。ううう…着いたばかりだというのに、心が踊らない40分ほどで、バスはダブリン中心地に。宿が近いオコンネル・ストリートで降りたかったのですが、日本のように丁寧なアナウンスなどありません。いつどこで降りたらいいんだろうと焦ってるうちに、バスが停まって乗客がぞろぞろ降ります。にぎやかな街中だし、まだ明るいし、ここで降りても何とかなるだろう。ええい、ままよ!と私も降車。
 冷たい雨が降りしきる中、傘をさして(もってきてよかった!)キョロキョロしながら歩きます。石畳の舗道がヨーロッパって感じですが、旅行用カバンを引いて歩きにくい!濡れて滑りやすい!ので、ダブリンを歩いてるという感慨にふける余裕はゼロ。

 キョロキョロ歩いてると、あ!遠くに見える、高~い塔。間違いなく、あれは光の尖塔!塔に向かって直進すると、ダブリンのメインストリートであるオコンネル・ストリートに出ることができました。たくさんの人が、車がバスが、せわしなく絶え間なく行き来しています。
 ダブリンもプラハ同様、主な見どころは歩いて見て回れます。プラハよりも標識が多くて見やすかったので、方向オンチな私もココハドコ?ワタシハマツシマナナコ?になりませんでした。なので、迷子になりやすい方もDon't worry!
 ダブリン初日の宿は、タウンハウスというゲストハウスです。かつて小泉八雲が住んでいた家を、ホテルに改築したんだとか。オコンネル・ストリートから歩いて5分ぐらいの立地の良さです。

 ホテル到着。受付のお兄さん(イケメン!ちょっとケネディ大統領似)は、感じは悪くはないけどとてもビジネスライクで、淡々とチェックイン手続き。部屋はまあまあ広くて、清潔だったので安心。もうベッドに潜り込んでしまいたい衝動を抑え、疲れた老体にムチ打ってダブリンの街へと繰り出します。
 冷たい雨風は、おさまったり激しくなったりの繰り返し。アイルランド滞在中は、ずっとそんな感じでした。オコンネル・ストリートのバスや車の運転はかなり乱暴で、ものすごい水しぶきを浴びてしまった私は、みじめな濡れネズミ…あと、いちおう横断歩道はあるのですが、あってなきのごとし。みんな信号無視しまくり!危ないよ~
 騒々しいオコンネル・ストリートを抜け、オコンネル橋を渡ってずんずん進むと、ダブリンのシンボル的な存在であるトリニティ・カレッジの前に来ました。日本でいうと東大、アイルランドでは最古で最高の大学。後日ここの学生寮に宿泊する予定だったので、見て回るのは後回し。どんどん進むと、赤い石畳が印象的なグラフトン・ストリートに。

 日本でいうと、原宿通り?ダブリンのオシャレストリートなんだとか。あいにくの雨のせいか、ストリートミュージシャンや大道芸人も少なく、ちょっと寂しい雰囲気。
 雨の中、とことこ歩き続けます。聖パトリック大聖堂の前まで来ました。暗い曇り空へとそびえる古めかしい教会…映画「オーメン」を思い出してしまい、ゾゾっ。落ちてきた十字架で串刺しにならぬよう、逃げるようにその場を去ります。しばらく歩くと、今度はクライスト・チャーチ大聖堂に到着。

 ダブリン最古の教会なんだとか。入場料€6を払い、中へ入ります。荘厳で清涼な静寂が、ヨーロッパの教会って感じ。地下の展示物の中には、ネコとネズミのミイラとかありました。お!と驚喜だったのは、TVドラマ「THE TUDORS 背徳の王冠」で使われた衣装の展示。この教会でも、ドラマの撮影があったんだとか。ウルジー枢機卿の赤い法衣とか、懐かしくドラマを思い出しました。
 帰ろうとすると、神父さんの説法?みたいな集まりと出くわす。女性神父さま(美人!)が、参加してみませんか?と優しく声をかけてくれました。素直に従い、席につきます。机の上には台本?みたいなものがあり、それを神父さまが読んで参加者が復唱する、というもの。私の隣席のサラリーマン風の若い男性は敬虔な信者さんだったのか、台本などいっさい見ずに目を閉じ真剣な様子で復唱していました。キリスト教徒ではない私ですが、心に清らかに沁みるひとときでした。会が終了すると、隣席の男性が私に笑顔を向け、握手を求めてきました。美人神父さまも、参加してくれてありがとう、と私の手を優しく握ってくれました。清々しい気持ちで、私は教会をあとにしました。
 てくてく歩いてると、ダブリンで最もにぎやかなエリア、テンプルバーにたどり着く。
 
 まだ宵の口だというのに、もうゴキゲンな酔っ払いさんでお祭り騒ぎ。ああ頭痛が…そう、私は人込みが苦手なのですダブリンといえばパブ、なのですが、客が押し合いへし合い、大声出さないと会話もできないパブとか、私なんかには無理…とアイルランドに来る前から確信していた私。疲れてもいたので、とにかく夕食をすませようと、ギャラハーズ・ボクスティハウスという店へ。

 日本では、おひとりさまで食事やお酒なんて、絶対できない私(最近やっと、独りでドトールかタリーズに入れるようになったけど)。おそるおそる入店すると、店員さんに淡々と席に案内される。€19.9のコースメニューを注文。チキンのボクスティとシーフードクラムチャウダーのセットです。
 ボクスティとは、ジャガイモをパンケーキにしたアイリッシュ料理。ジャガイモパンケーキにチキンとかサーモンとかが挟まれています。

 クラムチャウダーは、量も多くて美味しかったです。メインのボクスティは…味のないパンケーキジャガイモ好きなので、不味くはなかったけど。チキンがちょっとパサパサしてたのが残念。でもお腹いっぱい!
 緯度が高いせいか、夜の8時過ぎになってもまだ外は明るい。パブはどこも酔客でいっぱい。路上に転がってるのは酔っ払いではなく、乞食さんたち。プラハも多かったけど、ダブリンもハンパなくいました。もちろん、ビタ一文あげませんでした♪あげたくなるような哀れな感じがないんですよね~…ぐうたらな怠け者にしか見えなくて…
 あまりにも寒いので、アイルランドのシンボルカラーである緑色のパーカを買って着ました。このパーカ、アイルラド滞在中ずっと着てました。ホテルに戻ると、シャワーを浴びてすぐベッドに。長い一日を反芻することもなく眠りに落ちたのでした…
 to be continued…
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アイルランドの夏① 我慢飛行

2015-09-11 | 旅行、トレッキング
 旅立ちの日は快晴。その日も暑くなりそうだった日本を離れて、憧れのアイルランドへとついに飛び立つ♪
 関空へと向かう満員の快速。途中で車両が別れる、というアナウンスにギョッ!和歌山方向へ行く車両に乗ってた私は、慌てて関空方面の車両へと移動。危ない危ない by 福田和子!危うくアイルランドではなく、熊野詣でするハメに陥るところじゃったわ
 早々と関空に着いて、搭乗チェックインも済ませて、搭乗時間までブラブラ。出国で混雑してるのかな、と思いきや。想定外に人は少なく、ガラ~ンとした感じでした。夜遅かったからかな?
 いよいよ搭乗!出国審査もサクサクすんで、飛行機に乗り込みます。今回利用するのは、アラブ首長国連邦のドバイをベース空港にしてるエミレーツ航空。前回のチェコへの往復で利用したオランダ航空は、とっても快適だったので今回も、と期待で胸は膨らまないけど腹は減る。けど我慢。機内食という楽しみも待っている♪
 CAさんの中東風のエレガントでエキゾチックな制服(帽子に薄いベールがついてるのがオシャレ)、機内の天井には煌めく星屑のようなライト、座席には最新の映画が観られるTVが。ちょっとした異空間の中で、リラックスした楽しい時間が過ごせそうと、窓際の席についた私。窓際…これが浪漫飛行、ではなく我慢飛行を私に強いた元凶となることを、その時の私は知る由もありませんでした…
 私の隣席は、日本人のOL風の女性二人。旅慣れた感じの彼女たち、イヤホンの仕方が分からずマゴマゴしてた私に優しく教えてくれるなど、いい人でよかったと安堵。しかし…このエミレーツのエコノミー席、めちゃくちゃ狭いんですよ~!こんな窮屈な飛行機、初めて!客はまさにギチギチに詰め込まれてる感じで、その息苦しさ閉塞感はハンパない。閉所恐怖症の人は、間違いなく気分が悪くなることでしょう。しかも、ここは託児所?!と錯覚してしまうほど、赤ちゃんや子どもがず~っとギャーギャー騒いでるんですよ。泣きわめいてる幼子を、そのパパやママがダッコして通路をウロウロしてて、まったく落ち着きがない。ゆったりと静かだったオランダ航空とは大違い。この差は何?!同じエコノミーなのに?!
 席の狭さがもう地獄のようで、ほとんど身動きできないんですよ。本当の地獄は、はばかりに行きたくなった時。隣のお姉さんたち、機内食をすませたらそろって爆睡。でも、彼女たちを起こさずに通路に出ることは不可能。ああ~…つくづく痛感。窓際席は避けるべき!と。
 トイレに行かないですむよう水分はほとんど取らず、ひたすら映画鑑賞に集中。カンバーバッチの「イミテーション・ゲーム」と、クリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッド主演の「The Longest Ride」を観ました。どっちも面白かったです。バッチ切なかった!スコット・イーストウッド、パパを可愛くした感じでなかかかのイケメン、そしてすごい肉体美でした。

 ↑クリント・イーストウッド御大の息子スコット・イーストウッドの眼福画像で、ひと休み…
 ほとんど眠ることなく、トイレにも行けずドバイ到着。現地時間は早朝の5時。日本時間で朝の10時だったから、約10時間のフライト。すでに疲労困憊でしたが、旅はまだ半ば。ここで弱音を吐いてどうする!
 楽しみのひとつだった、中継ぎのドバイ空港。にぎやかでエキゾチックと聞いてたので、ワクワク。でも…ん?そんなに特殊な感じはしなかったです。大阪のホワイティうめだを豪華にした感じ?早朝なのに、とにかく人は多かったです。

 ↑眠らないエアポート、ドバイ空港
 免税店とかで冷やかし。ブランドものよりも、中東のお菓子とか雑貨が面白かったです。アラビア語で表記されたオロナミンCとか笑えた。のどが渇いたので、フルーツジュースの店でアボガドのスムージーを買って飲む。甘くて美味しかったです。このお店の店員もでしたが、ドバイの空港職員ってアラブ人よりも東南アジア系の人が多かった。フィリピンとかからの出稼ぎの人なのかな。

 ↑ベタなお土産ショップ前のラクダさんが、いかにもアラビアン
 7時過ぎに、ドバイ発。ここでトラブル発生!私の席に、なぜかインド系の男が座ってた。困惑してる私を見て、席代わって!と。おいおい~。勝手に決めんなよ~とイラっとしましたが、英語で抗議するのもめんどかったので、言いなりに。通路移動の途中、白人のおばはんが進行方向が逆!と鬼の形相、あっち行け!とばかりに手でシッシと私に。怖い…そんなに怒らなくても…何で優しく指摘してくれないんだろう…
 もう疲れ果てて席につく私。今度は通路側で安心。気兼ねなくトイレに行ける♪疲れてたけど、眠れないのでやっぱ映画を観る。「Far From the Madding Crowd」というイギリス映画。いい映画でした。
 それにしてもエミレーツ…CAの接客が、ちょっと…私の席にイアホンがなかったので、持ってきてくれますかと頼んでも。温かいコーヒーもらえますか、と注文しても。そっけなく受けはするのですが、どっちも結局持ってきてくれなかった何で?!イアホンは、隣のドイツ人らしき女性が、私は使わないからと親切に譲ってくれたからよかったものの。まともに客として扱われない自分自身に、自己嫌悪…
 あ、大事なことを言い忘れてました。飛行機内、めっちゃめちゃ寒かった寝たら凍死するんじゃないかと怖くなるほどに。いちおう長袖着てたのですが、それでもブルブル震えてましたし。そんな私にも、CAは知らんぷり。寒い!何とかして!と、はっきり言わない私が悪いのかな…機内ブランケットも、薄すぎてあまり防寒効果なし。夏でも上着はマスト!これは飛行機だけでなく、アイルランドでも同じでした。
 モヤモヤ&フラフラなまま、ダブリンに到着!日本時間は20時30分。大阪からほぼ24時間かけ、ついにアイルランドの地に立ったのだった。
 To be continued…
 
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