まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

男前はスリル、ショック、サスペンス②

2008-06-05 | 日本のドラマ(単発)
 つづいて第二弾、火曜サスペンス劇場の再放送「冬の駅」。
 東京で独り暮らしの青年・信夫は、幼い時に自分を捨てて男と駆け落ちした母が、山陰の海で水死したとの知らせを受ける。母が住んでいた豊岡に向かった彼は、そこで幸子というバーのママと知り合って...
 火サスの非シリーズものには、たまにクオリティの高い作品があったんですよね。これもその一本。いちおう殺人は起きるけど、事件の謎とかサスペンスよりも、ドラマに重点が置かれています。
 信夫の母親と、過去のある女・幸子の、くらたまも涙する男運の悪すぎな“だめんず”ぶりが、愚かで悲しい。こーいう女性たちって、ダメ男・悪い男を引き寄せてしまう磁気みたいなのがあるんだろうなあ。そんなのがない私って、幸?不幸?
 ダメ男との因縁以上に、愛する子供を手放してしまった痛恨が、すごく重く悲しい信夫の母と幸子です。自分たちの孤独や不幸は我慢できても、子供がそれらを抱えて生きなきゃならないなんて、耐えられませんよねえ。

 母の子への悲しい愛が、しみじみ哀切に描かれています。ワタシ的には、惹かれ合う信夫と幸子のラブストーリーのほうを、もっと濃密にしてほしかったんだけど。幸子が信夫の想いを受け入れられないのは、彼が自分を愛してるというよりも、境遇が似ている母親を自分に重ねてるだけと悟っているから、という幸子の心情とかは細やかに描かれていて、大人の愛とはいえエッチすればいいってもんじゃないよな、とも思いました。
 人情ドラマとしては良くできてる脚本だと思うけど...信夫と、彼の母親に関わりのある幸子の出会いは、ありえないほど偶然すぎます。そんな“都合のいい運命の出会い”が許されるのは、韓ドラだけよ!
 2時間ドラマらしく、豊岡の街とか、山陰の海や砂丘とか、ローカルな魅力も満載です。信夫の母は冷たい海に浮かび、彼女の内縁の夫は砂丘に埋まってる。役者さんたち、死体演技ご苦労様!大変だったろうなあ。

 このドラマは無論、仲村トオル目当てで観たのさ♪
 信夫役の仲村トオル。9年前のドラマなので、さすがにちょっと若い、けど、今とそんなに変わってない?やっぱカッコいいですね、彼。背が高くて、どこにいてもガリバー状態。元ビーバップな目つきの鋭さといい、迫力があります。バーで酔っ払って絡んでくるトオルに、何だテメエは!とオッサンたちが怒るシーンがあるのですが、あんたたちじゃケンカしてもトオルには絶対勝てないよ!って感じなのです。見た目はクールなトオルですが、母親への屈折した愛憎や葛藤で、駄々っ子みたいな言動するのが、何だか可愛かったです。
 演技よりも、おおっと目を惹いたのが、トオルの超筋肉質ナイスバディ!幸子の部屋で着替えるシーンで、すごい肉体を見せてくれます(↑画像)。さぞや鍛えてるんだろうなあ。眼福ですが、フツーの会社員の信夫が、なぜあんなカラダしてんの?!濡れ場などはなかったのが残念。
 最近よく見る、うまいだろ?俺って演技うまいだろ?な、鬱陶しい演劇出身の俳優よりも、ちょっと不器用なトオルのほうが、役者として大きい感じがして好きです。
 幸子役の余貴美子が、ほんと素晴らしいです!翳があって色っぽくて、男たちがフラっとなるのも理解できる。場末のバーの美人ママ役が、これほど似合う女優もいません。わけありフェロモンむんむん。子供と別れるシーンとか、駅でのラストシーンとか、情感悲哀に満ちた演技で、若いトオルを完全に圧倒してます。くたびれたリアルな色香と同時に、声や喋り方に可愛らしさもあって素敵な余さん。同じ熟女でも、ブリッコな黒木瞳は気持ち悪いけど、余さんには憧れる私です。
         
 夏スタートの連ドラ「四つの嘘」に出演のトオル。主演は永作博美、内容はドロドロって、あの「週末婚」を彷彿とさせて楽しみ♪
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男前はスリル、ショック、サスペンス①

2008-06-04 | 日本のドラマ(単発)
 大好きな男前が主演のサスペンスドラマを、2本つづけて観ました。
 第一弾は、WOWWOWのドラマ「孤独の歌声」。
 若い女が犠牲になる連続殺人事件が発生。少女時代、自分のせいで親友が殺されたという罪悪感に苦しむ女刑事・風希は、担当していたコンビニ強盗事件捜査で、ミュージシャン志望の青年・潤平と知り合う。彼との出会いが、風希に連続殺人鬼へと近づく手がかりを与えることに...
 原作は、天童荒太の小説。むかし、火曜サスペンス劇場でもドラマ化されてました(風希役は、スケバン刑事こと斉藤由貴。上司役は、確か水谷豊だったような?)。「永遠の仔」など天童荒太の作品らしく、重いトラウマと、人間の解かり合えない孤独&解かり合いたい渇望がテーマのサスペンスです。
 最近の民放の2時間ドラマよりは、見ごたえあります。大まかなストーリーや展開は、ほとんど「羊たちの沈黙」ですが。羊のVシネマバージョン、みたいな感じ?
 面白いのですが、ちょっと???なところも多々あるんですよねえ。風希が捜査しているコンビニ強盗事件に、連続殺人鬼が居合わせてたり。風希の隣人のキャバクラ嬢が、新たな被害者になったり。おとり捜査する風希に、殺人鬼がすぐに引っかかったり。ちょっと都合が良すぎる偶然?韓流ドラマの切ない運命とは違った、まがまがしい運命の交差?
 十字架のようなトラウマ、ヒリヒリするような孤独感や、愛や救いを求めて叫びたいのに声に出せない絶望感や焦燥感などは、あまり描かれてなかったのが残念。本来は暗く重くなるはずの内容を、極力わかりやすいアメリカのサイコ映画っぽくしてしまったのは、まあ気軽に観やすいという点では、成功してるのかも?登場人物よりも、夜の風景や音などが、都会の孤独をよく表していたかも。
 ヒロインの風希役は、内山理名。彼女って、私にとっては長い間“なぜ主役ができるの?女優”の筆頭なんですよねえ。このドラマでも、地味やなあとか、清川虹子に似てるかも?とか思ってしまった(ピンクのルージュこってり塗った唇が、いかがなものかと...)。パッと目を惹くものがないんですよねえ。でも、演技は悪くないと思った。最近は、きれいで可愛いけど、とても女優とは認められない連中が多い中、内山理名の演技は及第点と言える部類です。でも、風希はもう少し精神不安定っぽい、危なげな魅力のある女優のほうが向いてる役です。内山理名は生真面目すぎて、壊れそうな女の危うさが皆無だし。斉藤由貴のほうが、壊れた色気があってインパクトがあった。
          
 このドラマを観たのは無論、潤平役の福士誠治に逢いたかったからさ♪
 時代劇専門俳優になりつつある福士くんなので、現代劇の彼は新鮮。しかも、髪にメッシュ入れた、服装もキャラもちょっと不良っぽい男の子役なので、武士役とは違う魅力を味わえました。彼って、ほんと端正で古風な男らしいマスク。イマドキの若者風ファッションでも、チャラチャラ感が全然ない。ちょっと大きめの顔は、やっぱ時代劇向きかも。気になったのが、すごいブツブツ汚肌だったこと。まあ、若い男の子だから仕方ないけど、メイクで隠せなかったのかな。
 背が高くてスタイルもいい福士くんですが、意外と痩せてるんですね。タンクトップ姿の彼、胸に厚みがなくて、腕が細い。チラっと見えた腋毛に萌え~あと意外だったのが、歌が上手いこと!本人が歌ってるんですよね?ちょっと尾崎豊みたいな声でした。歌手デビューもイケるんじゃない?
 あ、そうそう。ちょっとドキっとしたのが、犯人に連れ去られた風希を探しながら、潤平が携帯電話をかけるシーン。『オラ、出ろよ、オラァ』という福士くんの口調が、何かエロかった。セックスの最中の攻め言葉みたいで♪
 演技は、まだまだぎこちない福士くんですが、俺って演技うまいだろ?な小ざかしい俳優なんかより、好感と期待を抱けます。成長が楽しみな大器です。仕事を選んで、良い役者に育ってほしい。
 連続殺人鬼役の山本太郎が、おいしいところ全部いただき!でした。若い女を拉致監禁して、擬似家族ごっこに興じるサイコな太郎ちゃん。キモい怖い、というより、笑えます。太郎ちゃん本人も、明らかにそれを狙ってます。見た目はチョコボール色のプロレスラーみたいな彼が、子供がえりしちゃってる時の言葉づかいや笑顔、すごく可愛いです。彼が被害者に無理やり観せるホームビデオが、狂ってて笑えます。ママが死んじゃった~!と、壊れたマネキン抱いて身悶えする太郎ちゃんに爆笑。彼のせいで(おかげで?)サイココメディになってしまってます。
  
 そろそろ福士くん、大人の恋愛ものとかにも挑戦して!でもやっぱ彼は、ちょんまげが似合う若手俳優No.1!
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I LOVE 土ワイ

2008-03-19 | 日本のドラマ(単発)
 昼下がりに再放送されてる2時間ドラマ、面白そうなものがあれば、たまに録画してます。土曜ワイド劇場の、私が好きな人気シリーズ2本、観ただよ...

 「炎の警備隊長・五十嵐杜夫④ マル秘特務! 殺人予告VIPを警護せよ 精鋭警備軍団と社長令嬢の知られざる悲しい過去」
 my dear 小泉孝太郎が準主役。これ、リアル放送の時、録画に失敗してガーンだったので、再放送はメッチャ嬉しかった!
 現在のレギュラーメンバーである内田朝陽と山崎裕太の初登場、ということでも貴重な回なのです。しかも二人とも、容疑者です。
 事件の謎とサスペンスは、とってつけたような、かなりいい加減、ていうか、ほとんどどーでもいい扱いなのが、このシリーズの特徴?今回も、五十嵐隊長が犯人は誰かと気づく決め手とか、包丁を持った犯人との対決はビルの屋上だったり、笑えるほどベタベタです。これってぶっちゃけ、小林ネンジ隊長が若者や犯人に説教する人情ドラマだよなあ。
 話より、コータローのカッコかわいさ&おしゃれなファッションが楽しみなんですよね。今回も、私服の時のコータローは、警備員じゃなくて金持ちの坊ちゃん。それも、成金な悪趣味さなど皆無な、上品なカジュアルさが素敵なんです。あの白い上着、おしゃれだった!
 が!コータローの出番は極少!準主役なのに~その代わり、内田朝陽がオイシイ役どころ。朝陽くん、ほんと暗~い感じで、得体の知れぬ不気味さがあって、怖いです。ヌオ~っとしたデカいガタイも、それに拍車かけてる。でも、イケメン。ちょっとカツーンの垢西に似てる感じがするけど、垢西みたいな不潔で性悪で軽薄な感じはない。以前ウルルン滞在記で、原住民と同じスッポンポンになってた朝陽くん。他の出演者と違い、まったく恥ずかしそうな素振りも見せず、平然、ていうか無表情のまま全裸で、しかもスゴいアングルまで撮らせてて(木登りとか。ボカシがなければ、ケツ穴まで見えてたよ!)、吃驚させらたことがあるけど。仕事だし...無言の本音が、そのダル~い無表情に表れていたような。
 とまあ、役者としての個性や気構えは、コータローよりは格段に上な朝陽くんです。いい仕事あげたら、伸びる素材だとは思うけどなあ。イケメン殺人鬼の役とか似合いそう。コータローは最近、演技よりバラエティのほうが楽だし人気を得られるし、みたいな仕事スタンスみたいで、ちょっと失望中。
       

 続いて「おとり捜査官・北見志穂③ 高級銀座クラブに潜入した美人女刑事に男たちの異常な視線が・・・」
 バラバラ殺人事件発生!関係者に探りを入れるため、銀座のクラブにホステスとして潜入する北見志穂だが...
 ↑の警備隊長シリーズよりは、はるかに話も事件の謎も良く出来ていています。おまけに、子供は見ちゃダメ!な、古き佳き時代の土ワイテイストがあるところもグゥ~!by エドはるみ
 事件に関わりがあると見られる怪しげなタクシーに乗る北見志穂。連れて行かれた先は...首都高売春の現場!濡れた男女が、全裸で絡まりあってます。お乳がもまれてます。それを窃視してる出歯亀ギャラリー。バックに流れるイカガワシイ音楽も効果的!
             
 依頼人を売春出歯亀に案内するタクシーの運ちゃん役に、my dear 六平直政あひゃひゃ!六ちゃん、キモ笑!見るからに怪しい&危ない!『あんたもスゴいもん見たいんだろ?』『はじめはイヤがっても、だんだん見られながらヤルことが快感になるんだよ。どんな女もそうだ。あんたもそーなるんだよ、ウヘヘヘ』北見に向けるテラテラした顔、イヤらしい口調、最高!出演時間は短いけど、強烈なインパクトです。映画だったら、助演男優賞ものです。最近、善人な役ばかりな六ちゃんなので、たまにはこの運ちゃん役みたいに原点回帰(怪しい役)してほしいです。
 バラバラ殺人、売春&出歯亀、エロ写真投稿、変態偏愛フェチズムなど、シチュエーションや動機が異常で面白いです。同じ女刑事ものでも、オコチャマな「アンフェア」より私は高く評価してます。気軽に観られるオトナ向けのドラマです。
 そして、同じ女刑事ヒロインでも、ヘンにカッコつけてる篠原涼子より、松下由樹のほうが好き。でもホント、松下由樹ってデカいですよねえ。肩幅も広くて、後姿はほとんど男!強そうで、たのもしそうな感じが女刑事に合ってます。
 北見の相棒、袴田刑事役の蟹江敬三も、毎回いい味だしてます。主任役の小木芳光が、クールでカッコいいオヂさま!クラブのママ役で、懐かし!の結城しのぶ。往年の2時間ドラマで、怪しい女の役といえば彼女の独壇場でした(最近は、秋本奈緒美おねえさま?)。今でもきれいです。エロ雑誌の編集長役で特別出演の、内田春菊が笑えます。
 
 
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日本の歴史は女の涙でできています

2008-03-18 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャルドラマ「徳川家康と三人の女」を、まったり観ただよ...
 織田信長と豊臣秀吉の天下のもと、乱世を渡る徳川家康。そして、彼の人生に大きく関わった三人の女たち...
 家康の最初の正室・築山御前、次の正室・朝日姫、そして秀吉の側室・淀殿が三人の女。もう星の数ほど映画化・ドラマ化されている彼女たちの悲劇。このドラマも、別段これといって斬新な視点で描いているわけではなく、ありきたりで新鮮味はありません。多少、史実とは違う!でもいいので、もっと今まで見たことないような、それでいて、それもあり得るかもな~な戦国女性ドラマにしてほしかったかも。その意味においては、「篤姫」は面白おかしく工夫してると思います。
 家康がねえ、すんごい善い人なんです。ちょっと立派すぎるよなあ。あんなに優しく紳士的で高潔な戦国武将、いないよなあ。返って人間味がなかった。もうちょっと、家康らしい腹黒さや冷たさも描いたほうが良かったのでは。
 まあ、松平健が演じるので、そんな複雑でコムズカシイ描写は、誰も望んでいないのですが。暴れん坊将軍が、年をとって恰幅よく老成した感じな家康でした。かなり悠然としてるので、愛する妻と息子を死なせたり、時の権力者の下で忍従する悲壮な苦労人には、あまり見えないマツケン家康ですが。でも、どっしりふくよかなイメージの家康は、外見的にはマツケンに意外と合ってかも?少なくとも、弁慶よりは1億倍ピッタリ。石田光成に蟄居を命じるシーンでは、ほとんど暴れん坊将軍だったのが笑えた。今にも『余の顔を忘れたか』『成敗!』とか言い出しそうで。
 信長の命令で死に追いやられる築山御前役は、高島礼子。マツケンは彼女の大恩人らしく(下積み時代、すごく世話になったとか)、売れてからもマツケンのドラマにはよく出る礼子さん、ほんと義理堅い女優ですよねえ。彼女、時代劇が似合う数少ない貴重な女優ですが、身分の高い役は何かしっくりこないんですよねえ。芸者とか女将とか、庶民の色っぽい系やらせたら、天下一品。なので、武家の貞淑な正室にしては、ちょっと艶やかすぎる。でもホント、今回もションベン臭い小娘でもない、厚いメイクがキツいオババでもない、熟女盛りの美しさでした。優しそうなところも好き。
 兄・秀吉の命令で夫と離婚させられ、家康と政略結婚させられる朝日姫役は、若村麻由美。彼女も大好きな女優なんです。もともとは素朴な農家の娘、というキャラを、さりげなく表現していて、やっぱ巧いなと思った。それにしては美人すぎるとも思ったが。運命に翻弄され黙従する可哀想な女、というありきたりさが残念。もうちょっと、若村さんの演技力を発揮できるキャラにしてほしかったかも。登場が待ち遠しい「篤姫」に期待♪
 淀殿役は、なぜか星野真理。ショボい...いちばん美人で華やかな女優にしなきゃいけない役なのになあ。
 織田信長が、なぜか中村敦夫。お爺さんじゃん!最近の信長といえば、反町とか玉木とか藤木ナオヒトがやってたので(どれも若くて男前だけど、信長には???なメンツですが)、その爺っぽさが余計イタい...
 秀吉が、なぜか鶴太郎。ひょうきん族のコントにしか見えませんでした...
 秀吉と朝日姫の母・大政所役は、中村玉緒。暴れん坊将軍の母上じゃん!それにしても玉緒、何でいつも必要以上にコミカルな演技をするのかなあ。フツーにやればいいのに。
 家康と築山御前の息子・信康役、どっかで見たことあるなあ、who?と思ってたら、柏原収史だった。やっぱ兄貴の崇のほうがE男だなあ。カッシー、最近見ないですねえ。まだコワレたままなので干されてるのかしらん。もったいない。エロいVシネマあたりで復活希望♪
 
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素敵おぢさま事件簿!タカさま&つねぴー

2008-02-08 | 日本のドラマ(単発)
 最近のドラマや邦画。俳優を自称してるのって、どうよ?な、見た目チャラチャラ中身カラッポな若い男の子、ウヨウヨしてますよねえ(誰とは言わんが...)。そんな連中の“素人の学芸会”にウンザリした時に、熟成された男の魅力と確かな演技力を備えた、まさに役者!な素敵おぢさまたちの“プロの芝居”を堪能すると、耐震性ゼロのケバい新築マンションから、頑丈で由緒あるお城に移り住んだかのような安心感と趣深さが。そんな素敵おぢさまのドラマを、二本観ただよ...

①「人形佐七捕物帳 死を呼ぶ猫は金の爪」
 タカさまこと片岡孝夫(現・仁左衛門)主演、1984年のスペシャル時代劇ドラマ。
 “人形のような顔の美男”ともてはやされる岡っ引きの親分・佐七が、奇怪な連続殺人の謎に挑む!
 あ・い・や~タカさま、めっちゃ男前~その名の通り、お雛様のお内裏様みたいな御顔は、メイクバッチリ感など全然ない美白。匂うような気品があっで、それでいてお高くとまった俗っぽい二枚目きどりなところなど微塵もなく、すごく粋で優しそうで。カッコいい素敵な男はあまたいるけど、タカさまみたいな御方は現在、もう絶滅してますよねえ。私にとってタカさまは、高雅な白鳥のような殿方なのです。同じくタカさまの大ファンであるmy motherなど『キムタクとか可愛いけど、片岡孝夫に比べたら、チンピラにしか見えん』なんて言ってます。
 そこそこのルックスの俳優、演技が巧いだけの俳優だと、え~?どこが?!あんたじゃ役不足!になってしまうニックネームの佐七は、まさにタカさまのためにあるような役。ほんと美男子な親分タカさま。きれいだけど、女みたいな美形ではなく、キリっと凛々しく端整な眉目秀麗さ。容貌のみならず、声も美しい。野暮ったさや下品さとは無縁な、垢抜けたスマートな雰囲気も素敵。どんな役しても、“貴人”って風情なんですよね。宮崎あおいに大名の姫君役が似合わないように、タカさまに貧乏な百姓役は絶対ムリ!みたいな。
 事件を捜査・推理する江戸っ子探偵タカさま、当時40歳。男盛り!だけど、ギトギトしい脂っぽさなどなく、清爽で涼やか。クールだけど情け深く、二枚目なのに超堅物。刀ではなく、十手と投げ縄?、そして素手で悪者を叩きのめす腕っ節の強さも、どことなく優雅で洗練されていて、見とれちゃいます。『神妙にお縄を頂戴しろい!』なんてタカさまに言われたら、はい!喜んで!亀甲縛りでもOKでござんす~!と、おみ足にすがりついちゃいそう♪
 ちょんまげや着物の似合わない、台詞まわしが不自然でたどたどしいコント時代劇な連中とは、文字通り役者が違うタカさま。岡っ引きの衣装も小粋だけど、タカさまにはやっぱ身分の高い役のほうが似合うかも。だって、偉い武士や将軍さまでさえ、岡っ引きのタカさまに完全に見劣り、位負けしてるもんね。でもホント、他の出演者と一緒のタカさまって、カラスやスズメの中の鶴って感じなんです!杉良太郎が江戸の黒豹なら、タカさまは江戸の白鳥ね!
 かなり硬派で、いつも眉間にシワ寄せて考えこんでるクソ真面目なタカさま親分ですが、事件を解決して将軍さまに召されるシーンは、かなりコミカルで笑えます。タカさまの、べらんめえな江戸っ子口調も、いなせでカッコいいです。めちゃくちゃ可愛いタカさまの笑顔も好き自分に気があるオキャンな娘(石田じゅんいち元妻こと松原千明。若い&可愛い!)のオデコを指で小突いて、このオチャッピーめ!と笑うタカさま。え!?オチャッピーって言葉、江戸時代にもあったんですね!へぇトリビア!
 さすが原作は横溝正史の小説。人形にはめこまれた女郎の死体!とか、金色の爪をした猫!とか、趣向が怪奇。事件の謎や真相は、水戸黄門レベルで大したことないんだけど。ちゃんとフィルム撮影で、おっぱいポロンなシーンもあったりしたのも、昔の時代劇らしいです。タカさまの子分役、ウルルンのナレーターこと下条アトムも、いい味だしてます。片岡孝夫がぁ~江戸の化け猫に~出会ったぁ~なんて今にも言い出しそう、ではありませんでしたけど。

②土曜ワイド劇場30周年特別企画「半落ち」
 話題になった映画版は、あまり食指をそそるキャストではないので、未見。でもTV版は、なかなか味な、ていうか、濃ゆいメンツ。もちろん、my 素敵おぢさまの代表格、渡瀬恒彦が目当てで観たのさ♪
               
 アルツハイマーの妻を絞殺し、逮捕される元刑事つねぴー。彼が自首するまでの空白時間を、椎名桔平演じる後輩刑事が捜査するって話。
 つねぴーが犯人役って、珍しい。つっても、若かりし日の彼は、やくざとか殺人犯とか、常に捕まる側な役でギラギラ輝いてたんですよね。
 まるく円熟したつねぴーですが、同じ画面にいるどんな男優よりも、男の色気があって素敵まだまだバイアグラ不要な現役って感じです。って、そんな役じゃないんだけど、そんな魅力が出てるところが、つねぴーらしいです。
 きっぺいとか高嶋弟とか渡辺いっけいとか、負けてたまるか!な熱演してるんだけど、台詞も動きも少ないつねぴーのほうが、はるかに目を惹く存在感なんですよね。さすが若いモンとは年季が違います。
 きっぺいは、男前なのかブサイクなのか???な顔ですが(ほっしゃん似?)、個性的な良い役者なのでは。高嶋弟は、顔も演技もクドくて苦手...いっけい、大好きな俳優ですが、今回はちょっと熱演がワザとらしい感じでウザかった。
 風吹ジュン、森口遥子、若村麻由美と、私が好きな女優たちが出演していたのも、嬉しいドラマでした。
 つねぴーの犯行後の空白時間の謎が、お涙ちょうだいっぽくて、冷血人間の私はシラケちゃいました。話じたいは、はぐれ刑事と大して変わりません。警察や検察の組織関係や対立とかよりも、殺人の動機や人間の心理を細かく描いた内容にしてほしかったかも。
          
 ↑製作記者会見にて。つねぴー、赤い半てん着た好々爺みたい...
 ちなみにタカさま&つねぴーは、1944年生まれの同い年♪「わるいやつら」「配達されない三通の手紙」で共演してましたね
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秋波を送る男たち

2007-10-28 | 日本のドラマ(単発)
 ずいぶん前に録画してた土ワイとMステを、やっと観ただよ...

 まず土ワイ「炎の警備隊長五十嵐杜夫6 完全密室ビル美女殺人!部下の離反、金とイジメに挑む孤独な闘い」...
 もちろん目当ては、my dear 小泉孝太郎さ♪
 ぎゃぼコータロー、ますます爽やかくんになっちゃって~来年30だなんて、信じられません。大学生みたい。
 このシリーズ、もうパート6なのに、コータローったらいまだに警備員に見えません。どー見ても、警備される側の人間です。私服が、いつもオサレなんですよねえ。カジュアルだけど上品で。安いホストみたいなタレントばっか見てる目を、コータローの明るくてやんごとない坊ちゃんオーラが洗ってくれます。
 でも!いつもより出番が少なかった!準主役なのに!それに、ドラマの内容が...このシリーズ、回を重ねるごとにひどくなってるような...なので、小林ネンジ隊長はサッサと引退(降板)して、コータローに隊長(主役)の座を譲れや!
 コータローも、そろそろ仕事を選んでもいい頃だと思うので(最近ちょっとバラエティタレント化してるのを危惧)、どうせくだらない2時間サスペンスなら、バリバリの主役を!セレブな世界で起こる殺人事件を解決する「御曹司は名探偵☆」みたいなのがいいと思う。
 警備員仲間の山崎裕太(猿顔)と内田朝陽(容疑者顔)も可愛くて、毎回いい味。青年実業家の秘書役の俳優が、ちょっとジェイ・チョウ似でイケてました。誰じゃろ?
        
 
 続いてMステスペシャル...
 出演者は、豪華...なんだけど、今をときめくアーティストというより、ちょっと前までときめいてたけど...って感じの、ビミョーに昔の人なメンツ。
 タッキー&ツバサ 
 後ろで踊ってる下っ端ジャニーズの子供が、何か痛々しいんですよねえ。歌は結構好きかも。「ヴィーナス」とか、カラオケで盛り上がりますよね。
ユイ、ラルク、大塚アイ、中島ミカ 
 早送りの刑!

 あれ!櫻井くん、髪切ってる!今までのパーマ、好きだったんだけどなあ。
 Mステ初登場のVTR...スケスケのヘンな衣装が笑える、というより可哀想。みんなイヤだったろうなあ。それにしても、ニノだけ昔と全然変わってない?!成長が止まってるみたい...
 「Happiness」今回も口パク。ジャニーズでは、嵐と山下何とかが特に露骨な口パクですよねえ。
 ポルノグラフィティ
 岡野くんのトーク、ちょっとだけ広島訛りが出てて、可愛かったです。
        
 ゆず
 皇室の若宮さまと同じ名前の北川悠仁。何歳かは知らないけど、可愛いですね。女の子みたいな顔だけど、○池てっ○いみたいにオカマっぽくないのが良い。前はTVに出なかったのに、なぜ最近になって?いろんな事情が想像に難くないが。昔のヒット曲を歌うなら「夏色」にしてほしかった。
ミスチル
 いつも思ってしまう。実の息子コータローより、桜井和寿のほうが小泉元首相に似てる、と。息の長いバンドですが、桜井以外のメンバーが突然いなくなったり変わったりしても、よほどのファンでないかぎり気づかないかも?
浜崎鮎
 もうキツいなあ、何もかもが。曲&衣装は、どう見てもマド○ナのパクリ...しかも、明らかに口パク。香港で批判されたばっかじゃなかったっけ。
ビーズ
 老化!稲葉、おっさんになったなあ。カッチョよかったのになあ。もう半裸でなんか歌えないだろう。
アゲ歌&泣き歌のリクエストで、いろんな曲と歌手のVTRが。中にはすごく懐かしいものも。キロロ、花花、小柳ユキ、広瀬コーミ、ジュピターの人etc.あの人は今...
 アップで映し出される出演者の顔。ブサイクだけど美肌だな、美人・イケメンだけど肌汚ねえな、などと音楽よりもスキンケアに興味がある私なので、ついそんなチェックを。
 アゲ歌ベスト1は、ZARDの「負けないで」。時期的にも、至極納得のいく結果ですが、泣き歌ベスト1は...うただひかるの歌。知らないよ、こんな曲~!
 





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what a lovely murderer!

2007-10-09 | 日本のドラマ(単発)
 3年前のスペシャルドラマ「砦なき者」を観ました...
 「天国と地獄」の妻夫木聡がすごく可愛かったので、彼が悪役に初挑戦したドラマを早速レンタル♪
 脚本は、自殺した野沢尚(このドラマが遺作?)。演出は、「天国と地獄」と同じ鶴橋康夫監督。
 人気キャスターが援助交際の特集を報道した直後、当事者の女子高生が自殺。彼女の恋人と名乗る青年が、マスコミの人気者になるが...
 ぎゃぼブッキーったら、しょっぱなから裸で登場!で、ツカミはOK!汗に濡れた浅黒い上半身裸が、セクシャルヴァイオレットNo.1(意味不明)!ブッキー、そんなに肉体美ってわけじゃないんだけど、ほんと色っぽいというか、エロいですよねえ。
 こんなことでマスコミの人気者になったり、若者たちを操る新興宗教のカリスマ教祖みたいになるなんて、ありえねー!とは思いつつ、妻武器ほどではないにせよ、犯罪被害者や遺族が美男だったりすると、世間の注目や同情は確かに惹きやすいよなあ、とも。
 そんな浅薄でミーハーな視聴者を利用し、主人公のキャスターを破滅へ追い込もうとする謎の青年ブッキー。いやあ、彼ってホンマ可愛いわあ。韓国や香港のイケメンに目移りしてたけど、ぶっちゃけブッキーほどの男子はおらんで。汚らしいジャニーズに支配されてる日本の芸能界では、まさにハキダメにツルな存在といえます。
 
 可愛い顔して、とんでもない犯罪をシレっと犯していくブッキー、まさに天使と悪魔のふたつの顔をもつ魔性の男子!ただ可愛い役より、こーいう役のほうが魅力的です。このドラマでも、同世代の男優にはないエロフェロモンを放っています。
 あまり必然性がないけど嬉しい、上半身裸でルームランナーのシーン数回。女子高生の腿を舐めたり、舌を使ったディープキス、そしてSMもどきのプレイ!やるなあブッキー。女子高生役やってる女優が、死ぬほど羨ましかったです。女とエロいシーンだなんて、ブッキーご自身には死ぬほど辛い仕事なんでしょうけど(勝手な憶測)、ぜひ彼には日本のガエル・ガルシア・ベルナル的存在になってほしいです。彼のエロ可愛さを活かさない映画やドラマは、もう犯罪に近いよ。チャラいオコチャマ恋愛ものやヌルいコメディなんかで、彼を無駄使いしないでほしい!のに...
 ブッキーの新作映画は、M谷K喜の作品だと聞いて、萎え~その点「リミット」で、デビューしたばかりのブッキーから、早くもエロ可愛さを引き出した鶴橋監督は、ブッキーの魅力を理解してらっしゃる名匠。今後も、コンビを続けてほしいものです。
 主役の役所広司は、良い俳優だとは思うけど、ちょっと顔と演技が苦手。部下役の鈴木京香は、やっぱ美人ですね。豪華女優陣出演の資生堂のシャンプーのCMでも、最年長のオバハンである彼女が、いちばんキレイに見えるし。

 内野聖陽が出てたのが、嬉しい驚き。ウッチー、「エースをねらえ!」の宗方コーチの時と同じ髪型で笑。鈴木京香の後輩役の男優が、かなり男前だった。誰!?
 「天国と地獄」同様、シブくて濃ゆいメンツが雁首そろえてました。
 my dear 六ちゃんこと六平直政が、援助交際するスケベおやぢAさん役を珍演。顔にモザイクが入るシーンが、妙にリアルで笑えました。
 あと、塩見三省、大杉漣、本田博太郎(首吊り顔が極怖!)、もたいまさこetc.熟練の演技派ぞろい。ベテラン陣と違って近藤芳正の、俺って演技うまいだろ?他と違うだろ?と顔に書いてあるような、押し付けがましい演技が鬱陶しい。うまいよ、でも引っ込んでて!と思わせる系(阿部サダオとか八嶋何とかも同系)。これみよがしな演技より、さりげない演技のほうが難しいんですよね。
 故・野沢尚の脚本は、かなり無茶がある内容。視聴者を扇動するマスコミへの糾弾がテーマなんだろうけど...視聴者は低脳!といわんばかりの台詞やシーンが、ちょっと鼻白むというか。マスコミを批判しているようで実は、それに携わる人間が一般視聴者を見下している高慢な脚本が、ちょっと不快でした。オ○ムの幹部殺害事件のパロディみたいなラストも、ちょっと不謹慎。
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such a lovely kidnapper!

2007-09-14 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャルドラマ「天国と地獄」を、やっと観ました...
 言わずとしれた黒澤明監督の名作の、TVドラマリメイク版。
 あまり大きな声では言えないのですが...私、黒澤監督のスゴさって、イマイチわからなくて...大学生の時、映画サークルの子たちと一緒に飲んでて、何の気なしにポロっとそう言ったら、すごくバカにされて、上から目線な口調で監督の素晴らしさを延々と聞かされてしまいました三谷コーキとかでも、同じような目に遭った。別に悪口言ったり批判したわけじゃなんだけど...単に好みじゃないだけ。熱烈な崇拝者的ファンは、それさえ許せない、解からない奴らは低脳なモグリ!と言わんばかり。それって、ちょっと狭量&傲慢ですよねえ。でも怖いので、もうウカツなことは言わないよう気をつけてます。
 私が観た黒澤監督作品の中で、この「天国と地獄」が一番好き。でもリメイク版のほうが、100倍オイシかった!内容ではなく、ヴィジュアル的に。キャストが、私の好きな男ばっかだったので♪

 主役の会社社長役・佐藤浩市。男の渋みが出てきて、素敵なおぢさまに進化してます。熱演しすぎて、オーバーな感じだったのが、ちょっと...シャワーシーンでサービスショットも。体は年相応に弛んでます一緒に観てたダミアンに、このひと釣りバカのスーさんの息子ですよ、と教えてあげると、驚いてました。スーさんに、何となく似てきてますよね?
 捜査を指揮する刑事役・阿部寛。ちょっと顔は濃いけど、やっぱ男前ですね。何か若く見えた。背が高くてスタイルがいい。さすが元モデル。いい役者になりましたね。このキャストで、クレジットがトメだなんて、阿部ちゃんもエラくなったよなあ。
 ぎゃぼ小澤征悦も出とるやんけ♪佐藤浩市の部下役。相変わらず濃い丸顔が可愛い。セコい役だったのがご愛嬌。オザユキの、ワイルドな坊ちゃんっぽいところが好き
 佐藤浩市の会社重役に橋爪功、六平直政阿部ちゃんの部下に伊武雅刀、杉本哲太。警察の偉い人に津川雅彦と、不必要なまでに濃ゆいメンツが。あんな濃すぎる刑事たちの尾行なんて、すぐバレるよ!特に伊武氏。目立ちすぎ!
 あと、身代金が3億円って、どうなんでしょう?イマドキの大金持ちからしたら、はした金っぽいけど。
 無事救助された運転手の息子が描いた、犯人の似顔絵。めちゃくちゃ上手!警察に採用されそうな腕前です。
 豪華な俳優陣が、我こそが!と力の入った演技や存在をアピールする中、最優秀男優賞をあげたいのは、運転手役の平田満。大げさな佐藤浩市や阿部ちゃんよりも、何か目立つ。ひっそりしつつ細かい表情や仕草が緊迫した感情を表していて、秀逸でした。演技力の差って、ナニゲに出ちゃいますよね。
 佐藤浩市の奥さん役・鈴木京香。色香のある熟女になりましたね。優しい献身的な奥様よりも、「華麗なる一族」のアイ子女史みたいな、ねっとり意地悪な役のほうが、魅力的だと思うけど。
 誘拐犯の共犯のひとりに、またおまえか!な吹石一恵。「華麗なる一族」「バンビーノ」「山田太郎ものがたり」よく働くなあ。無残な死体姿は、なかなか印象的でした。
 私がこのドラマを観たのは...言うまでもなく、久々のTVドラマ出演、犯人役の妻夫木聡に逢いたかったからさ♪
    
     ↑ああ~誘拐して~!いや、誘拐したい~
 うわ~!やっぱブッキーって、可愛いよ~!可愛いすぎて、せっかく異常で凶悪な役してるのに、全然怖くない。何やっても、いやん可愛い~で終わっちゃう。それじゃダメなんだけどね。でもホント、あらためてブッキーの可愛さを認識。
 オリジナルの山崎努と比較されて、酷評されてたブッキーですが...山崎努みたいな、激怖でゾっとするような狂気を、ブッキーに期待するほうが間違い。格差社会への恨み妬みに心歪ませた若者というより、遊び半分の愉快犯風な軽薄さが、最近の若い犯罪者っぽさを良く出してたのでは?頑張って異常者っぽい演技もしてたけど、いかんせん可愛いすぎる。こんな犯人捕まったら、監禁王子どころじゃない人気者になるだろうなあ。ラスト、捕まって死刑囚になっちゃうんだけど、死刑が確定するまで数年はかかるはずなのに、拘置所でもブッキーのオシャレな髪型が不変だったのが笑えた。堀の中で、あのヘアスタイル維持は無理です!あと、脅迫電話を切る時に言う『じゃあね権藤さん♪』の口調が、ちょっとオカマっぽくて苦笑。地が出た?
 異常性や狂気は、残念ながら表現できてなかったけど、可愛さの中に潜む独特のエロいフェロモンは、遺憾なく発揮してたブッキー。特に、麻薬売人の娘からブツを口うつしで受け取るシーン。うわあ!エロいキスやなあ!TVドラマで、ここまでディープなキス、なかなか観られません。
 演技力はサテオキ。ラブシーンのエロさとか、いろんな役に挑戦する気概など、若手男優の中ではブッキーがやはりピカイチだと思います。その他の追随を許さぬエロ可愛さで、ガエル・ガルシア・ベルナル的な役をすれば、大化けする可能性があるのでは。頑張れブッキー!めちゃくちゃ応援&期待してます
 
 

 
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帰ってきた仕事人

2007-07-10 | 日本のドラマ(単発)
 「必殺仕事人2007」観ました...
 私がリアルタイムで観ていた頃の仕事人は、もうほとんどハチャメチャお笑いっぽくなってましたが、初期の仕事人は退廃的で耽美なダーク時代劇だったんですよね。
 で、往年のファン待望の仕事人復活!仕事人の顔的存在である、藤田まことの中村主水再演も楽しみ。でも、主水はサポート的脇役に退き、主役はジャニーズ帝国の皇太子、東山紀之にバトンタッチ。ヒガシを筆頭に、トキオの松岡とか関ジャニとか、ジャニーズが仕事人をジャック!
 ヒガシは若い頃から、時代劇で魅力実力を発揮してきた男。光源氏に義経、浅野内匠頭など、身分の高い華麗なる役ばかり演じてきた彼。なので、今回の小役人はちょっと違和感。美男すぎて、ヘボい同心には見えません。それにしてもヒガシ、老けないですねえ。アンチエイジグのため、スゴい努力してるらしいですね。
 一歩退いたマコちゃん、いい味だしてます。飄々としたヘボヘボ感、さすがに年季が入った味わい深さ。ヒガシでは、まだまだ出せない。仕事人名物、嫁&姑の主水イビリが大したことなくて残念。
 ヒガシも婿養子という設定。姑の野際陽子のほうが、嫁の中越典子よりキレイ。こっちはイビるというより、ウザい過保護系?かつての主水んちほど面白くない。
 情報屋役は、和久井映見。おばはんになったなあ。可愛いけどね。昔の情報屋、こすっからくて金金金!なセコさと、酸いも甘いも噛み分けたドライさが素敵だった“何でも屋のお加世”が、いちばん好きなキャラでした。鮎川いずみ、今どうしてるんだろう。また、マコちゃんとのナイスコンビネーション、見たい。
 元くの一?の娘、これって、のだめにも出てたニューハーフみたいな女?!松岡とのやりとりは、ほとんどラブコメ。
 若い仕事人は、関ジャニの子?長い茶髪とか、何っスか?みたいな口調とか、時代劇なのにホスト...でも顔は、まあまあ可愛いかも?
 悪人役は、伊武雅刀、石橋蓮司、佐野四郎。3人とも、わ、悪そう~!特にレンジ最高。初登場シーンでツカミはOK!な極悪顔でした。オレンジレンジなんかより、石橋レンジのほうが魅力的です。冬彦さんと野際陽子が、劇中顔を合わせなかったのが残念。伊武氏は、「俺は、君のためにこそ死ににいく」と同じく割腹?死(笑)。
 ぎゃぼmy dear 福士誠治も登場♪ヒガシの後輩同心役。彼も仕事人メンバーでキャスティングしてほしかったなあ。でも、やっぱ時代劇似合う!凛々しく爽やかな侍姿に萌え~ヒガシに弁当で餌付け?され嬉しそうな顔がコミカルで可愛かったです。
    
 三島の「奔馬」が映画化されるとしたら、主人公の勲は福士くんにやって欲しいな♪
 自分たちで事件を捜査して、悪に制裁を下す新・仕事人たち。仕事人って、こんな世直し正義の味方じゃなかったよなあ。仕事人というより、ハングマンに近い。
 あひゃひゃひゃ~!?松岡の必殺技に爆笑!何あれ~!?ヘンなCGも笑えた。冬彦&レンジの殺(や)られ顔にもププッ!
 でも、新・仕事人は行動が派手だよなあ。仕事人は、あくまで隠密に慎重じゃなきゃ。それと、手際の良い仕事っぷりに昔も疑問に思ってたけど、誰が誰を殺(や)るかを、いつ打ち合わせしたんだろう?と、今回も???
 かなり笑い度の高い、おバカな軽~いノリで面白かったです。ほとんど新宿コマ劇場のジャニーズon stage、みたいな。ぜひ連ドラでも復活してほしいです。その際は、鮎川いずみ、中条きよし、三田村邦彦、村上弘明、京本まさき、ひかる一平もゲスト出演して!
 BGMがオリジナルそのまんまだったのも、嬉しく懐かしかった。久々に、仕事人の主題歌も入ってるCD「ちょんまげ天国」を取り出して聞いてます♪
 もし必殺がハリウッドで映画化されるとしたら、こうだ!
 
 ドブロクのジャック ジョニー・デップ(自称芸術家の浮浪者 武器:サーベル)
 鉄砲玉のロミオ レオナルド・ディカプリオ(刑事 武器:銃)
 タコスのグスタボ ガエル・ガルシア・ベルナル(売れない役者 武器:闘犬)
 サー・ジェイムズ ダニエル・クレイグ(元締、英国の大金持ち 武器:傘)
 鉄拳のマギー ヒラリー・スワンク(整体士 武器:拳)
 ボナペティのハリー ジェームズ・フランコ(シェフ 武器:手裏剣みたいな皿)
 マダム・クィーン ヘレン・ミレン(娼館の主 情報屋)
 悪役は、アーノルド・シュワルツァネガー(ネオナチ政治家)ケヴィン・スペイシー(少年姦の変態大富豪)フィリップ・シーモア・ホフマン(悪徳弁護士)ヴィンス・ヴォーン(極悪非道なヤク中用心棒)パリス・ヒルトン(ケヴィンの妹で凶悪轢き逃げ犯)菊池リン子(パリスのバカ友)
 依頼人は、父ちゃん(アラン・リックマン)をパリスに轢き逃げされ、自分もケヴィンに犯されてしまう少年(ダニエル・ラドクリフ)。
 
 こんなん出ましたけど~?大ヒット間違いなしだね!
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上海事変

2007-06-17 | 日本のドラマ(単発)
 録画していたスペシャルドラマ「玉蘭」を観ました...
 仕事と恋愛に行き詰まり、逃げるように上海に語学留学するヒロイン。異国でも、狭い日本人社会の閉塞感に苛まれる彼女の前に、100歳を超えているはずの伯父が、若き日の姿で現れて...
 原作は、女のリアルな性悪さを、クール&ドライに描かせたら天下一品な、直木賞受賞作家・桐野夏生のファンタジックな恋愛小説。笑えるほどエグくてキツい彼女の作品の中では、異色の部類かも。
 テレビドラマなので、原作の幻想的だけど濃密で複雑な男女の恋情や愛執も、ごく軽く薄くなっていて、物足りないのは仕方ないのかも。
 ヒロインが暮らす日本人留学生寮の様子も、原作の読んでて息苦しくなるような閉鎖的な陰湿さもなく、ヒロインもそれに追い詰められているというより、単に煩わしく思ってる程度、みたいな。異国の地で寄る辺なく彷徨する、女の虚無感とか渇きを描いた原作の映像化は、残念ながら大成功とは言えません。
 ヒロインは、4年ぶりのテレビドラマ出演という常盤貴子。そーいや、久しぶりに見たって感じ。映画に活動をシフトしてたらしいけど、彼女の出た映画なんて、全然知らないなあ。そんな“自称映画女優”って多いですよねえ最近。竹内ゆう子とか松嶋なな子とか小雪とか。ワタシ的には、TVからだけでなく記憶からも消えていくだけの女優たち。TVと代わり映えのない彼女たちを、ざわざ金払って観る気が知れません。もうTVに出なくても、ちっとも惜しくないので、映画の世界で頑張って!
 閑話休題。で、久々に見た常盤貴子。良い意味でも悪い意味でも、昔から何もかも不変。肌が美しいなあと感嘆したけど、演技には全く深みが...OLが上海に遊びに来た風にしか見えないし。30女のドンづまり崖っぷち感、どうしようもない渇きを表現するには、やっぱ演技力が...それに彼女、いちおう大物女優なんだろうけど、何だろう?いつまでも安っぽさが抜けないというか。よねくら猟子や小池A子と同じ、チープな香りが。
 女優が一皮剥けるためには、よほどの意志と度胸が必要なんだろうなあ。日本には、そういう女優がほとんどいないので、ホントつまんない。女優?ただのCMタレントだろ?なのばっかだし。
 とまあ、女優には冷淡かつ厳しいけど、男優には超甘い私。少々演技が下手でも(ヘンに巧いのは返って嫌い)、ちょっとブサイクでも(ヘンに美形な男のほうが苦手)、好みなら常に無問題♪
 ヒロインの恋人役は、我が愛しの筒井道隆
             
 ああ~変わらず朴訥でイモっぽくて、ええわあ。ボ~っとした優しい見た目に、繊細な翳りがあって。そこはかとなく男の色気もあって。顔も声も体つきも全てに萌え~「俺は、君のためにこそ死ににいく」の彼も良かったなあ。いい感じにオッサンぽくなってきて、ますます好きに。あんなに優しいツツミチを捨てて、しかも追っかけて来させる常盤が、とんでもなく身勝手でお気楽な女にしか見えなかった。原作では、二人の関係ってドロドロ重苦しく退廃的なんですよねえ。
 ツツミチと常盤の、エッチ後のベッドの中ってシーンもあったけど。女はともかく、何で男までシーツで体隠してるの!?あれでエッチした後だなんて、まったく説得力ないよなあ。映画だったら、ちゃんと原作通りの激しい愛欲も描いたんだろうけど。いや、日本の若い俳優じゃ、映画だろうと男も女もシーツ巻いてるかな。トホホ!
 伯父さん役は、何と長嶋一茂。彼って、結構男前ですよね。さすがにガタイが良い!20年代のスーツや、船員さんの白い制服も、すごく似合ってました。台詞が少ない役なら、イケてます。ヘンなバラエティより、ちゃんと役者修行すればいいのに。
 伯父さんの情婦役は、浅野温子。ただのケバいオバチャンじゃん!かつて一世を風靡したトレンディ女優とは思えないほど、うらぶれた女の場末感を出してました。
 脇役が良い味。渡辺いっけいが、イヤらしい中年男を好演。長谷川朝晴、蓮ハルク(元ボクサーの佐藤修。俺君にも出てた)と、若い男子も私のツボでした。最後にチョコっとだけですが、岡本麗の登場も嬉しかったです。
 上海にも行ってみたくなりました。山村ミサの京都サスペンスみたいに、主人公が東寺にいたかと思うと次の場面では、もう渡月橋に移動、みたいに、ヒロインと恋人が街の路上からフェリー乗り場に瞬間移動するのが、いかにも上海の観光地を見せなきゃ!な強引さで笑えた。
 桐野夏生といえば、東電OL殺人事件をモチーフにした「グロテスク」と、新潟少女監禁事件がモデルの「残虐記」を映像化してほしい!前者は女の醜さと性悪さ、後者は男の変態的純真。それらを演じられる女優・男優、いないかなあ。
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