Netflixの人気ドラマ「ブリジャートン家」を観ました~(^^♪全8話。
19世紀初頭のイギリス。名門ブリジャートン家の長女ダフネは、ふさわしい結婚相手と出会うべく華やかな社交活動に勤しんでいた。そんな中、ダフネの前に裕福な独身の公爵サイモンが現れ…
イギリスの時代劇が大好きなのですが、このドラマ、かなり従来のものとは毛色が違ってます。いちおう19世紀初頭、摂政時代のイギリスを舞台にしてるみたいなのですが、ほとんどパラレルワールド。史実にとらわれない自由な設定になっていて驚かされます。時代考証を重要視する、意識高い正統派時代劇ファンが観たら、かなり困惑したりバカらしく思えたりするかもしれません。黒人やアジア系など有色人種の王族や貴族が、当たり前のようにいるのです。非イギリス的なのは、人種うんぬんスルー設定だけではなく、ストーリーの進み方とかキャラの言動とか、かなりアメリカのドラマっぽいところ。「高慢と偏見」を「ゴシップガール」風にアレンジ、とても言いましょうか。華やかで軽やかだけど、優雅とか高貴といった感じはないです。
アメドラっぽいので、まどろっこしさとかかったるさといった、途中リタイアさせる要因が見事なまでになく、次から次へと面白おかしく事態が動くスピーディな展開、ワケアリで個性的な登場人物たち、ロマンティックでシャレオツ(死語?)な会話や恋の駆け引き、華やかでリッチな衣装や貴族生活、そして大胆すぎるラブシーンetc.退屈させない製作者の手腕、出演者の魅力にはただ感服。とにかく面白いのですが、イギリスの時代劇らしさがないのはやはり、イギリス好きにはちょっと残念でもありました。衣装とか、女性は淡く優しいカラフルさでカワイイ、男性はスタイリッシュで目に楽しいけど、実際にはあんな服は着てなかったはず。とにかくイギリスをモデルにした仮想世界、と割り切って観る必要があるドラマです。こんなこと当時のイギリスでありえない!なんて間違い探しや粗探しは、野暮な時間の無駄です。
それにしても。婚活のために新しいドレスの仕立てやパーティーに明け暮れる貴族たち、まさに命がけな必死さなのが滑稽なのですが、庶民からしたらひたすらバカらしく、もっと有意義なことに時間をお金をかけたらいいのに、なんてイラっともしました。働かずしてあんな生活ができるなんて、ほんと羨ましい、けど無為すぎてもったいない。同じイギリス時代劇でも、血で血を洗う権力争いものは大好きですが、恋愛や結婚のことしか頭にないような話は何だかな~です。こんなことに王族や貴族が血道をあげてる一方で、庶民は塗炭の苦しみにあえいでいる、そんな格差社会の厳しさなどもスルーされています。人種の分け隔てはなくなってたのに、身分差は不変なのです。
アメドラ、ハーレクイン小説なドラマなので、登場人物のキャラや人生の描写には深い掘り下げなどはないのですが、みんな個性的でチャーミングでした。ヒロインのダフネも、高慢と偏見の女たちほど鼻につかず、優しくて聡明で気高く、それでいてしたたかな策士でもあるところに好感。あんなに賢い彼女なのに、セックスについては無知だったのが不思議。当時の貴族の子女ってみんなあんなだったの?ダフネと恋に落ちる公爵さまのサイモンも、いかにもロマンス小説好きの妄想が生んだ理想の男なのですが、しょーもないことでウジウジしてるのでイラっとしました。
私がいちばん好きなのは、ダフネの妹エロイーズです。婚活とかバカらしい、男に頼らす自立して生きたい!と願う彼女の言動は、かなり今日的で共感。女たちはみんな男たちに盲従せず、男社会の理不尽さにも耐え忍ばず、声高に自己主張もするところも時代劇っぽくないです。そういったフェミニズムや有色人種への扱いなど、時代に配慮というか忖度した作りになってるのが印象的です。
出演者はみんな誰?な人たちばかりで有名スター皆無なのですが、すごく魅力的でフレッシュでした。ダフネ&サイモン役のフィービー・ディネヴァーとレジ・ジーン・ペイジが美男美女!どんなツーショットも絵になるカップルでした。フィービーはすごく清楚で柔らかい優しい可愛さだけど、女子女子した媚びやブリッコさは全然なく、凛と颯爽としてるところに好感。彼女も新鮮でしたが、レジは結構センセーショナル!
黒人のイケメン、男前俳優はあまたいますが、ここまでのハイレベルな美男は稀。ぶっちゃけ、私が知ってる黒人俳優の中では、ルックスだけだと最強かも。スタイル完璧すぎ、でもお人形的なものではなく、野性的で生々しい♂のフェロモンも濃厚。これでもか!と色気をまき散らし、必要以上に脱ぎまくってます。神々しいまでの肉体美です。このドラマ最大の見どころは、二人の熱く濃密なラブシーン。結ばれた後は、タガが外れたかのように盛り狂って所かまわずヤリまくり濡れ場なんてもう死語になってるポリコレ時代に、ここまでやるとは!と感嘆感激。特にレジの脱ぎっぷりはお見事。惜しげもなく美尻を出して激動させてますし。大胆だけどイヤらしさはないです。スカっとした運動みたいです。ある事情で子どもを作りたくないサイモンが、絶頂と同時に慌てて外出しするのが、悲壮なはずなのに何か笑えたわ。
ダフネの兄、ブリジャートン家の嫡男アンソニー役のジョナサン・ヘイリーも、なかなか男前でした。次男と三男はブサイクではないけど、もうちょっとイケメンにしてほしかったかも。3兄弟の恋愛話はかなり陳腐で余計。次男が仲良くなる画家が男色家、という設定も全然活かされてなかったし。女性と人種だけでなく、LGBTにも忖度、ていうか、腐受け狙いなBLエピソードやシーンがほしかった。ダフネを見初めるプロシアの王子さまがカッコカワいかった。サイモンや3兄弟は衣装とっかえひっかえだったのに、王子さまだけいつもどこでも同じ格好なのが可哀想で笑えた。
エロイーズと親友のペネロピが、見た目もキャラも味があって、二人の友情もいい感じに描かれていました。上流社会の人々を翻弄する謎のゴシップ記者レディ・ホイッスルダウンの声が、名女優のジュリー・アンドリュース!ホイッスルダウンの正体が最終回に明かされるのですが、そんなに意外でもなかったような。
続編の製作が決定したみたいで、喜ばしいかぎり。楽しみですね(^^♪今度はどんなイケメンが登場することでしょうかレジとフィービーは映画界でも活躍してほしいものです。
19世紀初頭のイギリス。名門ブリジャートン家の長女ダフネは、ふさわしい結婚相手と出会うべく華やかな社交活動に勤しんでいた。そんな中、ダフネの前に裕福な独身の公爵サイモンが現れ…
イギリスの時代劇が大好きなのですが、このドラマ、かなり従来のものとは毛色が違ってます。いちおう19世紀初頭、摂政時代のイギリスを舞台にしてるみたいなのですが、ほとんどパラレルワールド。史実にとらわれない自由な設定になっていて驚かされます。時代考証を重要視する、意識高い正統派時代劇ファンが観たら、かなり困惑したりバカらしく思えたりするかもしれません。黒人やアジア系など有色人種の王族や貴族が、当たり前のようにいるのです。非イギリス的なのは、人種うんぬんスルー設定だけではなく、ストーリーの進み方とかキャラの言動とか、かなりアメリカのドラマっぽいところ。「高慢と偏見」を「ゴシップガール」風にアレンジ、とても言いましょうか。華やかで軽やかだけど、優雅とか高貴といった感じはないです。
アメドラっぽいので、まどろっこしさとかかったるさといった、途中リタイアさせる要因が見事なまでになく、次から次へと面白おかしく事態が動くスピーディな展開、ワケアリで個性的な登場人物たち、ロマンティックでシャレオツ(死語?)な会話や恋の駆け引き、華やかでリッチな衣装や貴族生活、そして大胆すぎるラブシーンetc.退屈させない製作者の手腕、出演者の魅力にはただ感服。とにかく面白いのですが、イギリスの時代劇らしさがないのはやはり、イギリス好きにはちょっと残念でもありました。衣装とか、女性は淡く優しいカラフルさでカワイイ、男性はスタイリッシュで目に楽しいけど、実際にはあんな服は着てなかったはず。とにかくイギリスをモデルにした仮想世界、と割り切って観る必要があるドラマです。こんなこと当時のイギリスでありえない!なんて間違い探しや粗探しは、野暮な時間の無駄です。
それにしても。婚活のために新しいドレスの仕立てやパーティーに明け暮れる貴族たち、まさに命がけな必死さなのが滑稽なのですが、庶民からしたらひたすらバカらしく、もっと有意義なことに時間をお金をかけたらいいのに、なんてイラっともしました。働かずしてあんな生活ができるなんて、ほんと羨ましい、けど無為すぎてもったいない。同じイギリス時代劇でも、血で血を洗う権力争いものは大好きですが、恋愛や結婚のことしか頭にないような話は何だかな~です。こんなことに王族や貴族が血道をあげてる一方で、庶民は塗炭の苦しみにあえいでいる、そんな格差社会の厳しさなどもスルーされています。人種の分け隔てはなくなってたのに、身分差は不変なのです。
アメドラ、ハーレクイン小説なドラマなので、登場人物のキャラや人生の描写には深い掘り下げなどはないのですが、みんな個性的でチャーミングでした。ヒロインのダフネも、高慢と偏見の女たちほど鼻につかず、優しくて聡明で気高く、それでいてしたたかな策士でもあるところに好感。あんなに賢い彼女なのに、セックスについては無知だったのが不思議。当時の貴族の子女ってみんなあんなだったの?ダフネと恋に落ちる公爵さまのサイモンも、いかにもロマンス小説好きの妄想が生んだ理想の男なのですが、しょーもないことでウジウジしてるのでイラっとしました。
私がいちばん好きなのは、ダフネの妹エロイーズです。婚活とかバカらしい、男に頼らす自立して生きたい!と願う彼女の言動は、かなり今日的で共感。女たちはみんな男たちに盲従せず、男社会の理不尽さにも耐え忍ばず、声高に自己主張もするところも時代劇っぽくないです。そういったフェミニズムや有色人種への扱いなど、時代に配慮というか忖度した作りになってるのが印象的です。
出演者はみんな誰?な人たちばかりで有名スター皆無なのですが、すごく魅力的でフレッシュでした。ダフネ&サイモン役のフィービー・ディネヴァーとレジ・ジーン・ペイジが美男美女!どんなツーショットも絵になるカップルでした。フィービーはすごく清楚で柔らかい優しい可愛さだけど、女子女子した媚びやブリッコさは全然なく、凛と颯爽としてるところに好感。彼女も新鮮でしたが、レジは結構センセーショナル!
黒人のイケメン、男前俳優はあまたいますが、ここまでのハイレベルな美男は稀。ぶっちゃけ、私が知ってる黒人俳優の中では、ルックスだけだと最強かも。スタイル完璧すぎ、でもお人形的なものではなく、野性的で生々しい♂のフェロモンも濃厚。これでもか!と色気をまき散らし、必要以上に脱ぎまくってます。神々しいまでの肉体美です。このドラマ最大の見どころは、二人の熱く濃密なラブシーン。結ばれた後は、タガが外れたかのように盛り狂って所かまわずヤリまくり濡れ場なんてもう死語になってるポリコレ時代に、ここまでやるとは!と感嘆感激。特にレジの脱ぎっぷりはお見事。惜しげもなく美尻を出して激動させてますし。大胆だけどイヤらしさはないです。スカっとした運動みたいです。ある事情で子どもを作りたくないサイモンが、絶頂と同時に慌てて外出しするのが、悲壮なはずなのに何か笑えたわ。
ダフネの兄、ブリジャートン家の嫡男アンソニー役のジョナサン・ヘイリーも、なかなか男前でした。次男と三男はブサイクではないけど、もうちょっとイケメンにしてほしかったかも。3兄弟の恋愛話はかなり陳腐で余計。次男が仲良くなる画家が男色家、という設定も全然活かされてなかったし。女性と人種だけでなく、LGBTにも忖度、ていうか、腐受け狙いなBLエピソードやシーンがほしかった。ダフネを見初めるプロシアの王子さまがカッコカワいかった。サイモンや3兄弟は衣装とっかえひっかえだったのに、王子さまだけいつもどこでも同じ格好なのが可哀想で笑えた。
エロイーズと親友のペネロピが、見た目もキャラも味があって、二人の友情もいい感じに描かれていました。上流社会の人々を翻弄する謎のゴシップ記者レディ・ホイッスルダウンの声が、名女優のジュリー・アンドリュース!ホイッスルダウンの正体が最終回に明かされるのですが、そんなに意外でもなかったような。
続編の製作が決定したみたいで、喜ばしいかぎり。楽しみですね(^^♪今度はどんなイケメンが登場することでしょうかレジとフィービーは映画界でも活躍してほしいものです。