まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ハンニバル①~⑦ 優雅な食人鬼

2014-11-07 | 欧米のドラマ
 あのハンニバル・レクター博士が、TVシリーズの主役となって戻ってきました!

☆サイコメトラー
 FBI捜査官のウィル・グレハム、精神不安定だけど天才的な洞察力で犯人に近づく。人気シリーズ「クリミナル・マインド」とかもそうですが、もはやプロファイリングというより超能力な捜査。常人に見えないものが見えたりしてハアハアウアウワと悶えるウィルも、ほとんどイタコな降霊術者。
 ウィル役は、大好きなブリティッシュイケメン、ヒュー・ダンシー

 久々に見たヒュー、やっぱ可愛いですね~本国イギリスのみならず、ハリウッドの話題作にも出演し、共演した有名女優クレア・デーンズと結婚するなど、かつては将来を嘱望され注目されてた彼も、続々と英国系若手男優が台頭する中、あの人は今になりかけてましたが、意外にもTVで復活。劣化とか全然しておらず、いい感じにとっちゃん坊や化してます。何か頼りなくて弱々しくて、敏腕捜査官には見えないんだけど、今にもコワレそうな脆さ危なかしさが、母性本能をくすぐります。ユルくなってる裸も、ワタシ的にはOK!あれぐらい崩れてたほうが、リアルな色気あり!ウィルが腹筋割れたバキバキ肉体美だと、返って不自然だしね。
☆新レクター博士
 映画史上に名を残す怪キャラ、レクター博士をこのたび襲名したのは、デンマークの人気俳優マッツ・ミケルセン。

 母国やヨーロッパの作品で実力派俳優として名を轟かせるかたわら、ハリウッド映画で脇役悪役を演じ金も稼ぐ、という美味しいスタンスをとっていたまっつんが、ついにアメリカのTV界にも進出。クールで優しげな紳士だけど、静かに不気味なオーラを漂わせている…今のところ、そんな感じのまっつんです。いかにも怪しげな表情や動きをするなど、演技派きどりが陥りやすい鼻につく演技ではなく、ほとんど何もしないのに何かある…と不安にさせるたたずまいが、さすがまっつん。彼がとっかえひっかえしてるスーツが、おしゃれで素敵!
☆MOZU IN U.S.A!
 串刺しにされた死体。おやおや!新谷ヒロミがアメリカに上陸?!アメリカにもモズっているんですね~。

☆チームメイト
 ウィルの仲間たち。リーダーのジャック役、ローレンス・フィッシュバーンは相変わらずコワモテ鬼瓦顔。そばにいるウィルが子どもに見えます。フィッシュバーン氏、ちょっとロバートの秋山似?
 紅一点の捜査官は、ちょっと亀田兄弟似。サバサバしたキャラは好感度高いけど、ウィルに気がありそうな彼女とのロマンス展開は、ちょっと萎えるのでやめてほしい。

☆キノコ
 人間をキノコ繁殖の肥料にする殺人鬼。キノコ、人間に生やしたらあんなに立派に育つんですね~。

☆エンジェルメーカー
 背中を皮を剥いで死体を天使に見立てる殺人鬼。犯人の最期、あれって自分でやったの?!どーやってあんなこと…
☆どういう神経の持ち主?
 損壊が激しい死体のそばで、軽いジョークを言い交したり、コーヒー飲んでたりするウィルたち。すごい神経だわ…もう気持ち悪いとか怖いといったフツーの神経が麻痺してんのかな?
☆血の味
 名コックでもあるレクター博士。美しい料理の数々が目に楽しいです。食材はウゲゲですが。

☆恐怖の見立て
 脳内で自分が犯人になり、事件を推測するウィルですが。あんなこといつもしてたら、そりゃ心を病みますよね~。あんな特殊な能力、ぜんぜん羨ましくありません。
★総括
 うう~ん…アメリカって、ほんと頭おかしい国!こんな事件ありえな~い!な、トンデモ猟奇な殺人事件ばかりでウゲゲと同時に笑えます。あんな趣向を凝らした殺人、狂ってると戦慄する以上にヒマな犯人だな~と呆れます。手の込んだ殺人方法や動機を考えなきゃいけない脚本家、大変だな~と同情。
 ウィルたちFBI捜査官たちが、あんまし事件を解決してる感じがしない…いつも犯人たちが勝手に自滅してるような…
 ヒュー・ダンシー&マッツ・ミケルセンは、やっぱいい男です!ヒューに比べるとマッツの出番が少な目なのが気になりますが。二人ともアメリカの俳優とはやはりどこか雰囲気が違いますね。

 性的なことには興味なさそうなレクター博士ですが、可愛いウィルに対して優しいお兄さんのように接する姿が、ちょっとBL風味で萌え~。

 ↑嫁もTVで稼いでるし、俺も頑張らないと!
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神を慕いすぎた女

2013-11-24 | 欧米のドラマ
 19世紀の文豪モーパッサンの短編を映像化したフランスのTVドラマ「モーパッサン劇場 ミス・ハリエット」を観ることができました。
 画家のシュナルは、旅先の田舎宿でミス・ハリエットというイギリス人女性と出会う。誰とも打ち解けず謎めいた彼女に、シュナルは興味を抱くが…
 モーパッサン劇場シリーズは10本ぐらいあるのですが、その中でこの作品をピックアップして観たのは、言うまでもなく主演がジェレミー・レニエだったら♪若き画家に扮したジェレミっち、相変わらずカッコカワいかったです。小柄だけどガッチリした体格とか、可愛い猿顔とか、ほんと私のツボつきまくりな容貌なんですよねえ。最近は、いい感じにおっさんぽくなってきてるジェレミっちですが、この頃は(当時23、4歳ぐらい?)まだ少年っぽさが残ってて、美白肌もピッチピチ。サラサラの金髪、いつも触ってみたくなります。

 ジェレミっちがキラキラ放つ、若々しい明るさと自由さが眩い。優しくて女好き、なシュナルのキャラはいかにもフランス男で笑えた(ジェレミっち本人はベルギー人だが)。据え膳は躊躇いなく食う、宿のピチピチギャルメイドと速攻でヤっちゃうところも素敵でした。ジェレミっちみたいなカッコカワいいお客さんなら、私がメイドでも夜のサービスしちゃいますよ。あと、ジェレミっちが身につけてる上着やブーツが、すごくオシャレに見えた。
 エロいギャルとは楽しくニャンニャン(死語)するシュナルですが、怪しい異国のおばさんミス・ハリエットには、まったくそういったセクシュアルな欲望は抱かず、その代わりに彼女とは精神的に強く深く結ばれていく、という設定が面白かったです。男と女の範を超えた、肉体を持たない男女の愛って、深淵で美しく、清らかだけど悲しいですよね。古くは源氏物語の槿の姫君や宇治の大君、そしてアンドレ・ジッドの小説「狭き門」のアリサ。男の心しか求めない、女の心だけ捧げたい彼女たちは、はたから見たら異常な潔癖症、一種の精神疾患。汚れることを、傷つくことをあまりにも恐れ、自分を守ってばかりな自己愛が強すぎると、返って不幸になるんだなあと彼女たちは教えてくれます。

 ミス・ハリエットも、世間によくいる宗教き○がいで、ある意味すごく危ない人。何であんな狂信的になってしまったのでしょう。神さまに愛を誓った殉教者なはずのミス・ハリエット、だんだん性的に抑圧されたオールドミスにしか見えなくなります。彼女に生身のおんなの欲望を抱かせてしまったシュナルは、罪な男!シュナルに近づき悶々ハアハア、シュナルの上半身裸(ジェレミっちのお約束!画家にしては筋肉質!)を生唾ゴックンで遠くから見てるミス・ハリエットは、かなりヤバくて笑えました。男という注射が必要な病人!彼女の最期も戦慄!あんな客、宿にとっては迷惑すぎる。ミス・ハリエットみたいな女がいるから、女の独り旅は難しいんだよ。
 イギリスの田舎も美しいけど、フランスの田舎も美しい。降り注ぐ陽の光が温かく優しく、柔らかい。澄んだ青空、海や岬も絵画みたいで、心洗われる風景でした。

 ワイルドだぜぇ~(死語)なジェレミっち。彼のベストパフォーマンスと評判だった「最後のマイウェイ」を観に行けなかったのが、今も残念無念。最新作は、ギャスパー・ウリエルと再共演してるイヴ・サンローランの伝記映画。サンローラン役のウリ坊と、またまたBLな関係っぽいのが楽しみ♪
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母という名の女!

2013-09-22 | 欧米のドラマ
 ケイト・ウィンスレット主演、「ベルベット・ゴールドマイン」や「エデンより彼方に」などのトッド・ヘインズ監督のTVミニシリーズ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」を観ることができました♪全5話。
 1930年代のアメリカ・カリフォルニア。主婦のミルドレッド・ピアースは夫と離婚し、2人の娘との生活のためにレストランでウェイトレスとして働き始める。やがてミルドレッドは料理の腕前と商才を発揮し、自らレストランのオーナーとなって成功を収める。しかし、長女ヴィーダはそんな母親を軽蔑し嫌悪する。ヴィーダとの確執に傷つき苦悩しながらも、ミルドレッドは娘に尽くそうとするが…
 私、こーいうドラマを観たかったんですよねえ。最近はもっぱら日韓のユルいヌルいスウィーツドラマばかり観てたから、ほんと刺激的かつ新鮮でした。トッド・ヘインズ監督の「エデンより彼方に」もそうでしたが、この作品もメロドラマの形を借りた、キツくてエグい、女のイヤらしさ愚かさを毒々しく華やかに描いた内容になってます。ゲイであるヘインズ監督の、女に対する意地悪で辛らつな視線が冴えてます。

 とにかく、ミルドレッドとヴィーダのイタすぎる女っぷりが凄まじいです。どっちも母・娘よりもオ・ン・ナの部分が強く濃く、それぞれのエゴと欲望をムキ出しにして、一歩も譲ろうとしないのです。ああ女ってほんと醜い汚い、でも悲しい、そして強い!二人の相克と衝突はおぞましくもまばゆく、ゾッとしつつ魅了もされます。
 ヴィーダの性悪ぶりが際立ってます。母親への仕打ちが非道すぎ!小娘の時から、母親を小ばかにし愚弄し傷つけまくる。その態度やイヤミの言い方・内容は、ほんっとムカつくの!成長してからは、さらにパワーアップ。とんでもないアバズレになってヤリたい放題。ヴィーダの何が最悪かって、誰よりも俗悪なくせに、王室のお姫さまのように上品ぶって気取ってるところ。どうやったら巧く他人にダメージを与えられるか、彼女を見てたら勉強になります。自分の娘には絶対こうなってほしくない!と心底思わせる毒ムスメです。
 ミルドレッドもなあ。ヴィーダに酷い目に遭わされる姿は可哀想すぎるんだけど…ヴィーダの母親への反感・嫌悪も、何となく理解ができるんですよねえ。子どもからしたら、自分の母親には母だけでいてほしい、女でいてほしくないと願ってしまいますよね。ミルドレッドは、母親としても一生懸命なんですが、女としてもリア充になってしまうもんだから、娘としては何か生理的に受け付けないのも当然かも。そして、愛情が強すぎるのも、子どもにとっては重くて鬱陶しい。ヴィーダのことが心配なあまりミルドレッドがとる行動は、ほとんどストーカーだし。基本的にはヴィーダに何をされても言われても耐えるミルドレッドですが、堪忍袋の緒が切れてプッツンした彼女は、まさに半沢直樹も真っ青な倍返しだ!鬼の形相で娘を罵倒&半殺し、その激烈なキャットファイトの繰り返しが怖くて笑えます。ラスト近くの修羅場は、まさに戦慄の地獄絵図です。
 いろいろあったけど、やっぱり血を分けた母娘。解かりあえる、許しあえる…的な、安易なハッピーエンドじゃないところも、このドラマの素晴らしいところ。母と娘であろうと、女であろうとするかぎり、決して相容れないという結末は、残酷で峻烈。でも、それを受け入れ重荷を捨てて前進しようとするミルドレッドの姿は、清々しくもありました。
 ミルドレッドを熱演し、エミー賞に輝いたケイト・ウィンスレット。その圧巻の存在感と演技に脱帽!

 おケイさん、まだ40前なのに何でしょう、あの貫禄は。どすこい!な力強さに圧倒されます。同じ女の一代記ものでも、辛気臭い「おしん」よりも、この「おケイ」という邦題にしたいドラマのほうが、はるかに面白いです。どんな悲劇に襲われても、よよよと泣いたりガクっとなって世をはかなんだりしたり、男が思わず手を差し伸べたくなるようなか弱いヒロインなんかではなく、悲しみさえも生きるバネにして奮い立とうとするたくましさが魅力的なヒロイン、それがケイト・ウィンスレットなのです。タイタニックの時だって、レオを海に沈めてまで生き残った彼女、今回も男以上に漢(おとこ)でした。決して清らかな聖女、完璧な淑女ではなく、どこか崩れてて不器用なところに共感を覚えます。TVドラマなのに、堂々の大胆全裸にも驚かされました。脱ぐから体磨き、なんてナンセンス!なおケイさん。その生活感ありすぎる崩れて熟れたヌードは、リアルでエロいです。きれいで可愛いだけの毒にも薬にもならん、つまんない無個性女優が多い中、彼女のような恐れ知らずの強烈な女優は貴重。自称美人、無理やり美人ってことになってる女優も多い中、ゴツいけど間違いなく美人なおケイさんが好きです。
 ミルドレッドの恋人となる金持ちの遊び人モンティ役は、きゃ♪これまた大好きなガイ・ピアース

 ガイピー、相変わらず猿みたいでイケてますがな~ミルドレッドのヒモ化し、あげくは母娘どんぶりしちゃう最低のクソ野郎役をオチャメに好演してます。おケイさんとのラブシーンでは、彼も全裸に。ガンガンな駅弁とか、これホントお茶の間に流していいのかなあ、な18禁ファックシーンでした。肉体美は健在で、プリティなオケツも眼福でした。
 ヴィーダ役のエヴァン・レイチェル・ウッドの、クールな性悪ビッチぶりも強烈でした。彼女も全裸シーンあり。
 30年代の衣裳や音楽、風景もこまやかに華やかに再現されていて、そういうところにもTVドラマとは思えぬ力の入れようを感じました。
 日本や韓国のドラマに飽き足らなくなった方に、ぜひご覧になってほしいドラマです♪
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THE TUDORS 3 ③~⑧ お気に召すまま屍を

2011-01-09 | 欧米のドラマ
「THE TUDORS 背徳の王冠」シーズン3の第3話から最終話まで観ただよ...

☆悪魔の貴公子
 亡き王妃ジェーンの兄エドワード・シーモアは、かなりの美男子。でも、黒い野望と冷酷さを秘めています。反逆者を拷問、しまいには死ねー!!とケツの穴に熱棒を突っ込んで殺しちゃうなど、まさに悪魔な男。悪魔的なキャラは、やっぱ美男じゃないとね。
 狡猾で驕慢なエドワードも、チャーリーが毛嫌いするタイプのキャラ。でも悪賢いエドワードは、ヘンリーの寵愛厚いチャーリーを敵に回したくないのか、何かと媚を売ってくる。チャーリーも、宿敵クロムウェルを葬るため、いけ好かないエドワードと手を組むことに。ああ~だんだん、チャーリーもダークサイドへ...
☆大虐殺!
 余に逆らう奴らは地獄へ堕ちろ~!結局ヘンリーは、チャーリーに命じて反逆者を一斉粛清!女、子どもも容赦なく縛り首お、恐ろしい光景です。自分にも幼い息子がいるチャーリー、男の子の首吊り死体に呆然自失。仕事とはいえ辛すぎる。女房にも鬼扱いされ、さすがのチャーリーも鬱状態に。不気味な幻覚まで見えてしまうなど、かなり重症。カウンセリングが必要!

☆脱兎司教
 自分を弾劾するレジナルド・ポールが赦せないヘンリーは、奴をぶっ殺せ~!!と刺客を放つ。しかし、どんなに追跡しても、間一髪のところで逃走に成功するレジナルドくん。逃げ足、早すぎる(笑)。お坊さんにしとくにはもったいない早業&危機察知力です。
☆怒った顔も可愛い
 慇懃で腰の低いクロムウェルですが、紛糾した議会でついチャーリーに、反逆者を虐殺したことへの罪悪感を煽るような発言を。ブチ切れたチャーリーの、クロムウェルを侮辱・恫喝する顔がカッコカワいかった♪

☆王の婚活
 再婚したいヘンリーは、クロムウェルらに命じて目ぼしいお后候補を探させる。ヘンリーはイタリア貴族の美女に興味津々ですが、クロムウェルは英国に有益だからと、ドイツの姫アン・オブ・クレーヴスを花嫁として熱心に推薦。アンが美女だと信じ込んだヘンリーは、さかりのついたオス犬のようにハアハア状態で花嫁を待ち焦がれ、もう辛抱たまらん!と、正式謁見前にアンに会いに行く。ついに待望のご対面!だ・が...アンはブスだった!!
 失望、というよりショック状態なヘンリーの顔が可愛かった。宮殿に戻ると、家臣に怒りと不満をブチまけるヘンリー。騙された!話が違う!あんな馬面女!と、言いたい放題。アン、確かに美女ではないけど、ヘンリーがあそこまで嫌悪するほどブスじゃないと思うけど。初夜なんか、いやいやアンのあそこに触れただけで、勃たん!と怒って何もせず。翌朝臣下に、あんな臭い女とヤれるか!とか、乳が弛んでる!ババアみたいだ!とか、清いままにしてやった!とか、ケチョンケチョン。アン、可哀相すぎる。精神的DVだよ。

☆ブラック・チャーリー
 強引な言いがかりをつけて、アンを追い払おうとするヘンリー。これを利用して、チャーリーとエドワードはクロムウェルに反逆の罪を着せる。投獄され絶望の淵にいるクロムウェルを、ざまあ見ろ!と嘲笑うチャーリー。ああ、チャーリーもついにブラック化しちゃいましたね。でも、クロムウェルを苦しめて死なせてやる♪と、陰険な企みを嬉々として練るエドワードと違い、チャーリーの顔色は憂色です。やっぱ真の悪人になれないチャーリーなんですね。
☆さよならクロムウェル
 ついに断頭台へ。ウルジー枢機卿やアン・ブーリン同様クロムウェルも、みんなが憎むほど悪人とは思えなかったけど。非道なことも、ヘンリーの命令でやってたんだし。ヘンリーの思し召しを叶えようと、真面目に必死に働いてただけなのに。頂点に上り詰めたら、あとは堕ちるしかないのですね。エドワードらの残酷なイタズラで、泥酔した首切り人はクロムウェルを一撃で処刑することに失敗。ギャー!!凄惨すぎるクロムウェルの最期に戦慄!
 いっぽう、ヘンリーは。若い愛人キャサリン・ハワードと、仲良く馬で遠出。ヘンリーが動揺した処刑って、トマス・モアの時だけだったような。用済み者がどうなろうと、もう知ったこっちゃない♪なヘンリー、まさに魔王です。
★総括
 うーん、シーズン3は、1と2に比べると面白さがトーンダウンしてたような。ちょっとマンネリ化かも?チャーリーがエロ男じゃなくなったのも、その要因?
 さあ、次はいよいよシリーズ最終章、シーズン4だ!

 ↑チャーリー、じゃない、ヘンリー・カヴィルも出演してるウディ・アレン監督作品「人生万歳!」が、やっと日本公開♪
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THE TUDORS 3 ①② 魔王への叛逆!

2010-08-29 | 欧米のドラマ
 待望の「THE TUDORS 背徳の王冠」シーズン3、スタート♪

☆ハッピーウェディングは嵐の前触れ
 ブーリン一家を葬って、すっきりと新妻ジェーン・シーモアを娶ったヘンリー。披露宴での白い衣装が似合っててカッチョE初夜でシーンでは珍しく、ワイルドなエッチ描写もヘンリーの脱ぎもなかったのが物足りなかった。
 ウルジー枢機卿、トマス・モア、アン・ブーリン、主要キャラがみんな非業の死を遂げてゆく中、シーズン1からの唯一のサバイバ~♪by 東方神起 なチャールズ・ブランドンですが、特に生き残りに必死なわけではなく、ただヘンリーに私心なく仕えてるだけなんですよね。
 チャーリーも細君と仲睦まじいけど、やっぱ美女からのモーションに無関心でいられない。性獣の本能は失ってないようです(笑)。一穴主義なんて、チャーリーには似合わないもんね♪

☆魔宮の花嫁!
 幸せそうなジェーンですが。ヘンリーの妻の座なんて、崖っぷちに立つor薄氷の上を歩くようなもの。まかり間違えば、アンのように首をチョン斬られるし。なので、ジェーンがちっとも羨ましくないです。
☆未亡人
 処刑されたジョージ・ブーリンの妻が、ジェーンの女官として再登場。もしジョージが自分を愛してくれた夫だったら、決して宮仕えなんかできなかったはず。それにしても彼女、もう男なんかコリゴリだろうな。
☆聖女より悪女
 ジョージ・ブーリンの未亡人や、父王ヘンリーに蔑ろにされてるメアリー王女にも、思いやりや気遣いを忘れない聖女なジェーンですが、私はアンみたいな女のほうに魅力を感じます。優しくおとなしいジェーンに、早くも飽き足りなさや苛立ちを感じてるヘンリー、ほんと勝手すぎる男ですが、気持ちは解からないでもない...
☆黒い法衣!
 英国の宗教改革を憂うローマの枢機卿。シーズン2のピーター・オトゥールに代わって、マックス・フォン・シドーが登場。オトゥール御大同様フォン・シドー御大も、聖職者なのに陰謀家っぽいブラックなキャラです。

☆新イケメン
 枢機卿に可愛がられているイギリス人の若い司教レジナルド・ポール、イケメンです。枢機卿から怪しいミッション指令を受けるポールくん、シーズン2のブレアトンみたいにダークサイドに落ちるのでしょうか?
☆危険信号点滅
 権力を握っていたクロムウェルですが、いよいよ彼もヤバい状態に。強引な宗教改革と弾圧が、国内で反乱を呼び起こす。その責任を問われ、窮地に陥るクロムウェル。何でこんなことになるんだー!早くどうにかしろー!このバカ野郎!!と、クロムウェルを罵倒しドツくヘンリー。あのドツき、屈辱的で笑えた。

☆ヘンリー&チャーリー
 反乱鎮圧をチャーリーに命じるヘンリー。近距離で向き合い見つめ合う二人、今にもキスしそうな熱い表情で、ドキ♪
☆ブラックチャーリー
 甲冑姿のチャーリー、超カッチョE~チャーリー、王宮では単なるヘンリーの親友でこれといった働きはしないけど、戦場では勇ましい武者として活躍しそう。思いっきり武闘派ぶりを発揮してほしい
 クロムウェルが(ていうか、大好きな陛下を利用しようとする奴らが)大嫌いなチャーリーは、反乱がクロムウェルを葬ることになるだろうと予測。チャーリーのマジ顔に萌え~

☆人情家チャーリー
 職務怠慢な地方官を、馬上から恫喝するチャーリーが素敵にエラソーでカッチョE
 蜂起した庶民を攻撃できないチャーリー。彼らの言い分も解かるし、敵がクロムウェルという点も同じだし、何とか穏便に解決したいけど...あのヘンリーがそれを許すわけがない。皆殺しだー!!と喚いてるし(笑)。
★総括
 ヘンリーの魔王、暴君ぶりがヒートアップしてますねえ。みんな彼の顔色うかがってビクビクしてるのが面白いです。日本の大河ドラマとかじゃ、絶対に主人公になれないヘンリーですが、視聴者に媚びたいい子ちゃんヒーローヒロインより、ヘンリーのほうが強烈で魅惑的です。
 チャーリーの出番も増えて嬉しいです。勇ましい戦闘姿と、いつもの好色シーン(笑)にも期待♪

↑新作映画“Immortals”のカヴィたん。すごいカラダになってますね~
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リンリー警部3 ①沈められた愛

2010-08-09 | 欧米のドラマ
 「リンリー警部 捜査ファイル」シリーズ3、待望のスタート♪
 第1話は「裁きの湖水」。
 容疑者への暴行容疑で停職中のリンリー警部は、湖畔で起きた殺人事件の捜査をしているヘイバースの手伝いを買って出る。被害者の女性の背後には、土地開発や心療セラピー施設に絡んだトラブルが...
 久々のリンリー警部&ヘイ子との再会リンリー警部は、初期の頃の素敵紳士ぶりが完全消滅してて、すっかり私情まみれな駄々っ子中年坊っちゃんキャラに。ヘイ子は、意固地でキツい皮肉屋なところが薄まって、我慢強く優しくフェミニンな感じになってます。地が隠せなくなってるリンリー、成長しているヘイバース、といった展開でしょうか。
 今回もリンリー警部、あまりにも自己チューでイラっとした。停職中だからおとなしくしてればいいのに、ヘイ子が審問会で何を証言するか気になって仕方がないし~ヒマだし寂しいし~で、忙しいヘイ子の都合も考えずに彼女につきまとい、僕にも捜査させろ!とシャシャリ出て、強引に&勝手にチョコチョコ動き回る始末。ヘイ子の新しい上司の不快感や、間にはさまれるヘイ子の困惑なんか、まったくお構いなし!僕の何が悪い?!な高飛車な自信とか、リンリー警部のお貴族さまなノーテンキさに、庶民な私は呆れるばかりです。
 
 ↑ヘイ子の新しい女上司、いいひとだった。太っちょなのかと思ったら、妊婦さんだった
 そんな困ったちゃんな上司に、ブータレつつツッケンドンにせず好きなようにさせてあげるヘイ子、ほんと成長したよなあ。まるでワガガマな弟をたしなめなだめている姉、みたい。刑事としても冴えてます。もともと、リンリー警部よりヘイ子のほうが、事件解決のために活躍してたもんね。リンリー警部が冗談でヘイ子に敬語を使ったシーン、何かしっくりきた(笑)。もう、リンリー警部がヘイ子の部下になればいいよ。
 リンリー警部のプライベートファッションも、なかなか上品で素敵ですね。上半身の服がピチっとしすぎで、太って見えちゃうけど。髪型も、リンリー警部だからカッコいいけど、一般人おやぢが同じようにしたら、とんでもないことになりそう。
 事件そのものは、あんまし面白くなかったです。犯人も事件の原因となる人物も、ほとんど話に絡んでこなかったので、伏線の張り方がマズすぎと思った。
 あと、リンリー警部の悪妻ヘレンも再登場。あれ?女優が変わってる!それに、キャラも別人っぽくなってたような。ネガティヴで性根が歪んでる旧ヘレンよりは、善良そうで明るい新ヘレンですが、フツーのおばさんっぽすぎ。もうちょっと美人な女優、いくらでもいるだろうに。
 
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ダルグリッシュ警視① 血塗られた終祷

2010-07-27 | 欧米のドラマ
 ドラマ化されたP・D・ジェイムズ原作の「神学校の死」を観ることができました。
 ロンドン警視庁の警視で詩人のアダム・ダルグリッシュ警視は、サフォークの海辺にある聖アンセルムズ神学校で起きた神学生の不審死を調査することに。折りしも伝統あるアンセルムズ神学校は、大執事クラプトンによって廃校の危機に瀕していた。校長をはじめ神父たちや職員すべてがクラプトンに敵意や憎しみを抱いていた中、クラプトンが教会内で何者かによって惨殺されてしまい...
 私、いっときP・D・ジェイムズにハマってたんですよね~。突飛な殺人トリックとか、凝った構成で読者を驚かすって作風ではなく、殺人の動機や膨大な登場人物の心理や苦悩などの緻密な描写が、重厚で読み応えあって好き。推理小説の形を借りた文学、みたいな。主人公ダルグリッシュ警視も上品で知的でカッコよくて、エキセントリックな名探偵キャラよりも魅力的なんですよね。
 寡作なPD女史の作品はほとんどTVドラマ化されていて、ダルグリッシュ警視役のロイ・マースデンが、イメージ通りのめっちゃ素敵おぢさま!そのスーツの趣味や着こなしは、こんなにスーツが似合う紳士いないよなあ~と毎回感嘆してました。しばらく新作が映像化されず、やっと「神学校の死」が放送されることになり、ダルグリッシュ警視に会える~♪とウキウキしてたのに、あれれ!?久々の新作では、警視役の俳優が変わってたマースデンおぢさん、どうしたの?まさか、お亡くなりに?! 
 で、新ダルグリッシュ警視役、マーティン・ショウは...彼もシブくて悪くないんだけど、何だろう?知的で優雅な詩人って感じは全然しないんだよなあ。たたき上げのマル暴刑事っぽいというか。このバトンタッチ、強いていえば、片岡孝夫が塩見三省になった、みたいな。塩見おぢさまも好きなのでOKなんですが♪
 で、新生版はどうだったかといえば。旧版は小説に忠実にしすぎて、地味で緩慢で退屈なところがなきにしもあらずだったんだけど、新版はちょっと2時間ドラマっぽい面白さに仕立ててあった感じ。登場人物の苦悩や過去をダラダラ台詞で説明するのを極力避けて、サスペンス色を濃くしてた。
 ワケアリな登場人物たちの憎悪や敵意の絡みも、イギリスらしくドロドロしてない。どこか乾いた冷たい肌触り。イギリスのミステリーの、そういうところが好きです。あと、厳かで陰鬱な教会とか、荒涼とした海もイギリスっぽくて魅了されます。
 英国のミステリードラマって、ヘンリー・カヴィルとかジェームズ・マカヴォイとか、人気俳優の下積み時代がナニゲに見られたりするのも楽しみのひとつ。あと、新鮮なイケメン発見とかも。このドラマでは、神学生で学校創設者の子孫であるラファエルが、カッコカワイいイケメンだった!

 一見、屈折しててスカした美青年。校長やクラプトン、ダルグリッシュ警視に突っかかるけど、相手に強く出られたら怖気づいておとなしくなるヘタレ男なラファエルが、劇中では一番目立っててオイシイ役だった。彼のイヤミやアテコスリ、脅しに弱いヘナチョコぶりが、ほんと微笑ましくて可愛かった。年上の熟女に片想いな姿もキュートでした。
 ラファエルを演じてるジェシー・スペンサー、このドラマで初めて知ったのですが、なかなかのイケメンぶりでした。だんだん情緒不安定になってコワレ気味になっていく様子も、すごく可愛く演じてました。神父服と中世みたいな僧衣姿も、コスプレっぽくて萌え~。そして、素っ裸で海で泳いだり入水したりするシーンで、驚愕のすっぽんぽんも披露。見た目の良さだけでなく、大胆な役者魂もあるようです。

 ↑要チェキのイケメン、ジェシー・スペンサーくんはオーストラリア出身。人気ドラマ「Dr.HOUSE」でもイケメンぶりを発揮してるとか

 
 
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BLツインズ!弟が兄を・・・

2010-06-20 | 欧米のドラマ
 フランスのTVドラマ「愛の妖精」を観ることができました♪
 農村で生まれ育った双子のランドリとシルヴィネは、子供のころから一心同体のような関係。ランドリは奉公先の令嬢マドロンと婚約することになるが、森に住むファデットという野性的な少女と恋に落ちる。シルヴィネは激しい嫉妬と不安に陥り...
 原作は19世紀に書かれたジョルジュ・サンドの小説。のどかで美しい田舎を舞台に、若者たちの恋愛と成長が瑞々しく描かれている、のですが...意外とドロドロでサイコちっくな話だよなあ、とも思った。双子の兄弟がヒロインをめぐって争う、なんて陳腐な話じゃないのです。兄に恋する弟が、兄の恋人を嫉妬&憎悪、みたいな倒錯した話(笑)。とにかく、シルヴィネがヤバすぎて笑えます。
 
 兄ちゃんと僕は、いつも一緒♪と、ランドリにベッタリなシルヴィネ。兄への目線や態度は、ほとんど女。ちょっとでも自分からランドリが離れようとしたら、ダダこねてスネてイジけてヒステリー。そして、自分から兄を引き離そうとする奴らは、みんな邪魔者!両親さえも脅威と見なしたり。ランドリに近づく女たちにいたっては、悪魔同然な存在。独占欲と嫉妬心メラメラ燃やし、女たちを敵視。『ランドリを堕落させた娼婦!』『おまえは僕には勝てない!ランドリと僕は死ぬまで一緒なんだ!』と、嫉妬に狂ってファデットを侮辱・脅迫したり。自室で独り悶々と、ベッドの柵にゴンゴン後頭部打ちつけてブツブツ言ってたり。怖かったのは、マドロンに頼んで自分もランドリの奉公先の館で暮らせるようにしてもらい、どこまでも兄を追っかけようとするところ。ストーカーじゃん弟の愛を重荷に感じつつ、突き放せないランドリの優しさが痛ましかった。
 とまあ、シルヴィネの暗くて陰湿で病的な兄への愛執のほうが、ランドリとファデットのロマンスより面白かったです。それにしても。双子って、あんなになっちゃうものなの?ランドリとシルヴィネの呪縛のような緊密な絆、互いへの依存心や責任感が不気味だった。両親の育て方も悪かったよなあ。ママは病弱なシルヴィネを溺愛して、ランドリに弟の面倒をみるよう厳しく強制。パパは強健なランドリをエコひいきして、シルヴィネを冷たく軟弱者扱い。あれじゃあ、シルヴィネとランドリがヘンな関係になっちゃうよなあ。
 ランドリ役は、愛しのボーギャルソン、ジェレミー・レニエ
 
 ジェレミっち、可愛い~明るくて優しくて逞しくて、みんなから愛されるランドリ役にピッタリでした。あんなカッコカワイい兄がいたら、わしが弟でも恋すると思う(笑)。あの金髪、いつ見ても触りたくなる。彼って小柄で可愛らしいのだけど、雰囲気も体格も男らしくて素敵。劇中、引き締まった上半身裸をサービスのように何度も披露してくれてます。おかまみたいなキレイ系イケメンよりも、ジェレミっちみたいな男性的で愛嬌ある猿系男のほうに、私は心ときめきます。
 ファデット役のメラニー・ベルニエも、マドロン役のジュリー・ジャドも、すごく可愛くてジェレミーとお似合いだった。シルヴィネ役マキシミリアン・ミュラーは、神経症っぽいイケメン。パパ役は、久々に見たリシャール・ボーランジェ。すっかり爺さんになったけど、やっぱいい味だしてました。
 
 ジェレミっち、新作の「ヴィントナーズ・ラック」(予告編こちら、ぜひチェキラー!)が今秋日本公開決定!またまた逞しい農夫役で、またまた男に愛される?!ギャスパー・ウリエルとBLテイストなんて、私のために作られたような映画じゃん
 
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THE TUDORS 2 ⑧~⑩ 槿花一朝の女

2010-04-18 | 欧米のドラマ
 「THE TUDORS 背徳の王冠」シーズン2の第8話から最終話まで観ました。

☆女性は子供を産む機械じゃない!
 心が離れただけならまだしも、ヘンリーに忌み嫌われ始めて絶体絶命、崖っぷちなアンですが...その悲壮な色香が功を奏して(ランバダみたいなダンスと重なる、激しいエッチシーンが◎!)、再びヘンリーの胤を宿すことに成功。今度こそ男の子を産んでやる!産めなきゃ終わり!これほど切羽詰った妊娠があろうか。女ってやっぱ損な生き物だなあ、とアンを見てて痛感。美しく賢い彼女のような女が、某大臣の問題発言『女性は子供を産む機械』そのものにならざるを得ないなんて。
 せっかく起死回生、ラストチャンスの懐妊をしたというのに、ヘンリーとジェーン・シーモアの浮気現場に出くわしてショック、ああ~またまた流産。アン、命運が尽きた...
 よくも余の子を~!と怒るヘンリーですが、誰のせいだよ!自分が悪い、というフレーズは、ヘンリーの辞書にはないのです♪

 ↑↓少年っぽいチャーリーの笑顔が好き

☆讒言!
 ヘンリーに、アンとワイアットの浮名を蒸し返すチャーリー。ラブラブの時は効果なしでしたが、アンが疎ましくなってるヘンリーの耳には、甘い毒のように浸透...
 ヘンリーって、ほんと怖い男。ほんとに魔女にたぶらかされたと思ってるところが、計算高さとかズル賢さとかとは違う、生粋で天然な暴君気質。理由も理屈も要らない、通用しない男!
☆おんなにも五分の魂
 アンがヘンリーに性欲処理用として差し出したデブ娘。ジョージに蔑ろにされまくられた新妻。彼女たちの証言が、ブーリン兄妹を破滅させることに。無力な小物女とナメてた報い!
☆死に至る醜聞!
 ジョージ・ブーリン、マーク・スミートン、ヘンリー・ノリス、ウィリアム・ブレアトン。アンとのスキャンダラスな関係をデッチあげられ、次々と逮捕される男たち。足利事件も真っ青な冤罪!アンの元恋人トマス・ワイアットも入獄。非道い拷問を受けてヒー!ギャー!なスミートン、可哀相すぎる!

 ↑イケメンアサシン、ブレアトン。ヤバカッコよかった♪
☆暗殺成就
 すっぽんぽんで祈祷中、逮捕されるブレアトン。アンとヤったんだろ?と尋問され、はぁ?だったけど、はっと気づく。なかなか殺れなかったアンを、思わぬ形で葬る機会を得たことに。次の瞬間には、ヤりました♪と淡々と嘘をつくブレアトン、まさに狂信的自爆テロなヤバい男!でもイケメン♪
☆死刑祭り!
 ジョージ、ノリス、ブレアトン、スミートンが次々と処刑台に引っ立てられる。見物の民衆は、お祭り騒ぎで大興奮。トマス・モアの時は悲しみに沈んでいたのに、今回は裏切り者ー!死ねー!と、憎悪丸出しで野次怒号を飛ばしまくり。
 虚栄のせいで私は死にます、と言い残し斬首されるジョージ。それを牢の窓から見て号泣するアン。短すぎた兄妹の盛運と栄華。多くの人たちを死なせ悲しませてもぎ奪った権勢の脆さを痛感。
 呆然と抜け殻状態のノリス(ただの気のいいおっさんなのに、不運すぎる巻き添え!悲惨!)。落ち着き払ったまま、神の御許へ召されるブレアトン(彼だけはさぞや本望な最期でしょう)。拷問でズタボロ廃人状態、ズルズルと引きずられてくるスミートン。異様な熱気に包まれた血まみれの血祭り、かなり長くて怖かった処刑ステージの最前列で、返り血を浴びて大喜びしてるオバチャンたち、怖すぎ~
☆ヘビの生殺し
 ついに処刑されることになったアン。取り乱さず死を受け入れようとするアンですが、ヘンリーのコロコロ変わる気分で、中止になったり延期になったり。可哀相!それにしても。何も死刑にしなくても...流罪とか出家とかじゃダメなの?

☆チャーリーvsトマス・ブーリン
 囚人のトマス・ブーリンに、釈放を言い渡すチャーリー。助かった~!と嬉しそうなブーリンに、チャーリーぷっつん!アンとジョージを嫌っていた彼ですが、さすがに娘と息子を犠牲にして命拾いした父親の浅ましさには、人として許し難さを。人情のあるチャーリーが好き。
☆詩人の罪
 証拠不十分で釈放されるトマス・ワイアット。よかったね!でも、アンとの不義密通の濡れ衣を着せられ処刑された↑4人と違い、アンの元恋人だったワイアットだけが無罪放免なんて、皮肉すぎる。罪があるのは僕だけだー!と叫ぶワイアット、悲痛でした。

☆さよならアン
 ついに処刑の時を迎えるアン。血に飢えた民衆は『早く死ねー!』『いい気味だ!』『ふしだらな売女!』『バチあたり!くたばれー!』etc.老若男女、憎しみに燃える罵詈の嵐!でも、恨みも憎しみも見せず毅然と語りかけるアンに、興奮にたぎっていた民衆もシュンとなり、いつしかひざまずいて彼女の最期を見届けようとします。チャーリーも沈痛な様子でそれにならいます。
 斬られようとしているアンの首筋が、悲しくも美しい。フランスから招かれた処刑人が、結構イケメン♪
 こうして王妃アンは、断頭台の露と消えたのでした...アーメン。
 その頃、ヘンリーは...アンを彷彿とさせる白鳥の剥製に仕込まれた料理を、手づかみでムシャムシャ食ってます人々を食い散らかし、どんどん強く大きくなってゆくヘンリーの魔王っぷり、今後も期待♪
★総括
 シーズン2も濃激で面白かったです。ちょっと調味料と着色料をきかせすぎた料理っぽいが。
 アン役のナタリー・ドーマーが、なかなか秀逸でした。はじめはビョークにしか見えなかったけど、話が進むにつれ魅力的になっていって惹きつけられました。
 ヘンリー、非道すぎる!あんな滅茶苦茶な狂王なのに、みんなに愛されて崇拝されてるのが不思議。まあ、魅力的ではあるんだけど。ジョナサン・リース・マイアーズは今後、もうヘンリー8世にしか見えないかも
 チャールズ・ブランドンことヘンリー・カヴィルには、もっと活躍してほしいなあ。萌えセクシー担当なだけで、ぶっちゃけいてもいなくてもいい役だもん。シーズン3&4に期待!
 
 ↑この♂な男前さ!貧相な中学生みたいな某アイドルグループのメンバーと同い年とは、ほんと信じられん!新作映画“Immortals”でカヴィたんが演じるのは、ギリシア神話の若き英雄テセウス。ぴったりな役ですねセクシーでカッコいいカヴィたんに早く会いたい!
 
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THE TUDORS 2 ⑥~⑧ ブラッディパレス!

2010-04-04 | 欧米のドラマ
 「THE TUDORS 背徳の王冠」シーズン2の第6話から8話まで観ました。

☆全裸の悔恨
 トマス・モアの処刑を悔いるヘンリー、夢枕に現れたモアを切なく追慕。すっぽんぽんで。可愛いオケツでしたほんと、ジョナサン・リース・マイーズの裸祭りドラマですよねえ。
☆茶番ウェディング
 アンの兄ちゃん、ジョージ・ブーリンが結婚。相手は王の親戚の娘。ブスで頭も悪そうな彼女のことを、バカにして蔑ろにしまくるジョージ。式の最中、花嫁の目の前で、愛人(♂)のスミートンとイチャついたり。新婚初夜(パジャマを脱いだジョージ、めっちゃマッチョ!)は、処女を無理やりバックからガン突き、というレイプまがいなまぐわい。ひどい~!嫁さん可哀相すぎる!

 ↑ジョージ・ブーリン、トマス・ワイアット、マーク・スミートン。シーズン1のヘンリー・ボーイズに代わる、シーズン2でのアン・ボーイズもなかなかイケてます♪
 はじめの頃は、単なる軽薄でアホな兄ちゃんにしか見えなかったジョージですが(基本的には、キャラは不変)、見た目はだんだんイケてきてるような。演じてるアイルランド俳優ポードリック・ディレーニー、「麦の穂を揺らす風」にも出てましたね。
☆もちろんアダ名にきまってます~♪
 チャールズ・ブランドン『娼婦のくせに!』、スペイン大使『あの妾(めかけ)が』、ブレアトン『魔女!』etc.アン、陰でケチョンケチョンな言われよう(笑)。みんなが憎むほど悪女じゃないと思うけど。でもまあ、確かにアンのせいで死ななくてもいい人いっぱい死んだからなあ。ホントに悪いのはヘンリーなんだけどね。

↑アン『臣下のくせに陛下の友だちヅラして!あんたウザいんだよ!』
 チャーリー『チッこの売女が!ぜったい陛下と別れさせたる!今に見とれや!』
 気も強い、ヘンリー愛も強い者同士、まったくソリが合わないチャーリーアン。直接対決はしないけど、陰で悪口言い合ってるのが陰険で面白い
☆据え膳は食う主義
 フランスの将軍をもてなすチャーリー夫妻。客の連れである美女に秋波を送られ、馬小屋でヤっちゃうチャーリーって...ほんと先っぽが乾くことが絶対にない男なのね(笑)。
☆目をつぶって耐えろ!
 不平不満を口にするアンに、ヘンリーはプッツン。フツーの男が同じことを言ったら、ふざけんな!ですが、絶対君主ヘンリーのやることは、どんなに理不尽でも非情でも、みんな黙って耐えるしかないのです
 
☆美しい悪夢!
 森の中へと導かれるアン。恭しく彼女を迎える父トマス・ブーリン、兄ジョージ、スミートン、そして元恋人トマス・ワイアット。アンにリンゴを差し出すワイアットが可愛い♪
 取り巻きが消えると、白髪老婆姿のキャサリン王妃が。やがてアンは捕らえられ、無理やり籠の中に入れられ、そこに火をつけるメアリー王女。ギャー!火あぶりになるアン...後の悲劇の予知夢が、美しくも怖かった。
☆兄と妹が...
 ヘンリーのことで悩み嘆くアンを慰めるジョージ。単に仲の良い兄妹ですが、侍女たちの目には怪しい関係に映って...恐ろしい醜聞の予感!
 
☆君子豹変す
 トマス・モアが死んだのは、あの魔女のせいだ!と、アンを憎悪し始めるヘンリー。ついこないだまで、二人のため世界はあるの~♪な熱々バカップルだったのに。↑アンを見る目の冷たさときたら!都合の悪いことは何でも人のせいにするヘンリーの、天然な王さま気質が好き♪
☆次の女
 臣下の娘、清楚で慎ましいジェーン・シーモアを見初めるヘンリー。ヘンリーに愛されるって、まさに両刃の剣。栄耀栄華or破滅のどっちかだもんね。
 ジェーンの兄エドワードがイケメン♪ほんと、ブサメン厳禁ドラマですよねえ。
☆奥様に僕のことを話して!
 ジョージに訴える愛人(♂)スミートン。男めかけも切ないね(笑)。
 
 ↑甲冑姿のチャーリーも、カッチョよすぎ~
☆運命の馬上槍試合
 落馬し瀕死に陥るヘンリー。心から彼のことを心配してそばを離れない者(チャーリー、ジェーン・シーモア)、もしもの事態を想定して動き回る者(ブーリン一家、クロムウェル)。この違いが、運命の分かれ道になりそう。
 それにしても。チャーリーほどヘンリーに忠実で私心のない奴はいないよなあ。ヘンリー、チャーリーだけは大事にしないと、マジで地獄に堕ちるよ!
★総括
 あんなに賢かったアンが、崖っぷちすぎるあまり錯乱女に。何もかも裏目に出て、破滅道まっしぐら。何か可哀相。アンを追いつめるヘンリー、非道すぎる!でも、その非道さが彼の魅力なんですよね♪
 
 ↑実はワキアイアイな3人♪
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