まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

嵐を呼ぶ男!

2016-01-06 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマ「嵐が丘」を観ました~。
 地主アーンショーに引き取られた孤児ヒースクリフは、アーンショーの娘キャシーと愛し合う仲に。アーンショーの死後、ヒースクリフを憎悪するキャシーの兄ヒンドリーは、ヒースクリフを召使として貶め、キャシーと彼の仲を裂こうとする。キャシーと駆け落ちの約束を交わすヒーストクリフだったが…
 あまりにも有名なエミリー・ブロンテの小説、恥ずかしながら未読。内容もおおざっぱにしか知らなかった(ガラスの仮面での劇中劇でとか)ので、こんな病んだ狂った話だったの?!と衝撃を受けてしまいました。ヒースクリフもキャシーも、イカレすぎです。でも、イカレてしまうほどの狂おしく情熱的な愛、憧れます。自分たちだけ破滅するならまだしも、周囲を巻きこんじゃあかんやろ~なんて思ってしまう時点で、私は絶対に嵐のような愛にモミクチャにされることなく、無風で無傷な人生を送るんだろうな~と、安堵と同時に失望もするのでした
 それにしても。キャシーとヒースクリフの電波カップルよりも、彼らのせいで非道い目に遭いまくった周囲の人々が哀れで。特にキャシーの夫エドガーそとその妹。当て馬どころじゃない被害ですよ。あの二人への仕打ちだけでも、キャシーとヒースクリフは地獄行きです。彼らの子どもたちも悲惨。親の因果が子まで。子どもまで巻き込んで愛憎劇だなんて、立派な虐待です。
 キャシーがただの迷惑なバカ女としか思えなかった。男をナメすぎ、バカにしすぎでしょ。ヒースクリフ愛してる!でもいろいろ不安だし~やっぱ金持ちで安全な男と!でも優しいだけの夫じゃ満たされない!やっぱヒースクリフ好き!私は結婚したけど、あんたはダメ!私だけのもの!と、キャーキャーギャーギャー大騒ぎ!あんな愚かで不実な女に、何でヒースクリフも夫も憑かれたように愛するのか執着するのか理解不能。原作でもあんななの?恋に狂うというより、思慮も分別もなく自分の思うようにならなくてプッツンするビッチなヒステリー女、みたいでした。演じてるシャーロット・ライリーという女優も、何か安藤ミキみたいな顔で、よけいキャシーが自己チューな自意識過剰女に見えた。
 このドラマを観たのは、言うまでもなくヒースクリフ役がトム・ハーディだったから。

 あいや~!トムハ、カッチョよかった~!「オリバー・ツイスト」の翌年だから、当時31、2歳?今でも十分若いけど、当然ながらさらに若い!20代といっても通じます。上流社会が舞台の時代劇なので、奇抜で珍奇なメイクも衣装もなく(晩年のヒースクリフは、コスプレ感が強かったが)、普段は隠したがってるイケメンぶりも余すことなく見せてくれているので、ファンはあらためてトムハの見目麗しさを確信、堪能できます。トムハの、ぽってり柔らかそうな唇がセクシーで特に好き!

 復讐の鬼になる前の、キャシーとラブラブだった頃のヒースクリフは、ワイルドながらも品のある風貌。トムハといえばブロンドですが、このドラマでは黒髪なのが珍しくも新鮮。セミロングの髪型も、少女漫画やハーレクインロマンスに出てくるヒーローみたいで素敵。あのインチキ作曲家、佐村河内も同じような髪型でしたが顔面偏差値の違いで、胡散臭いおっさんと野性的な貴公子に別れてしまうのです。颯爽と馬に乗るトムハもカッコいい!

 復讐の鬼時代は、こざっぱりした紳士に。晩年は、ブラックジャック?風。トムハのイケてる七変化も楽しいです。野郎くさい映画、役がほとんどのトムハなので、恋愛メインの映画、男女のからみがある役も珍しく、愛に狂うトムハが切なくて胸キュンです。自分を翻弄するキャシーを、市原悦子みたいにドアの隙間や壁に隠れてジ~っと見てるトムハ、キャシーにまとわりつくワンコなトムハ、嫉妬と屈辱に震えるトムハ、ぜんぶ可愛い!キャシーの兄にイビリ倒されるヒースクリフですが。トムハみたいな強そうな男がいじめに耐えてる姿って、何か嗜虐的な萌え~

 屈折したヒネクレ言動、不敵で挑戦的な面構え、プッツンしやすい激情、狂気の大暴れなどは、いつものトムハ。キレたらヤバい男だけど、怖くないんですよね~。可愛いんですよ。そこもいつものトムハ。狂気が陽性というか。暴れてるトムハより、フツーにしてるイザベル・ユペールのほうが100倍怖いし。ヒースクリフって、もっと陰々滅滅した病的なキャラ&雰囲気、やつれた長身痩躯な風貌、というイメージ。なので、イカレてても陰惨さや陰湿さがなく、悪ぶってもホントはいい奴な、ゴリマッチョで小柄なトムハにはあまり合ってなかったかも…悲しい悪魔ヒースクリフは、暗くて神経質そうな美男俳優のための役でしょう。

 キャシーの夫役エドガー役のアンドリュー・リンカーン、ヒンドリーの子でヒースクリフに育てられるヘアトン役のアンドリュー・ホーリーも、なかなかのイケメンでした。あと、ヒースクリフに命令されてキャシーに手紙を届ける男の子が、ジャック・オコンネル似で可愛いな~誰じゃろと思って後で調べたら、ほんまにオコンネルくんだったのでビツクリそれよりも…キャシー役のシャーロット・ライリーって、トムハの子どもを最近産んだ彼の現嫁だったのですね!

 レオナルド・ディカプリオ共演の「レヴェナント 蘇えりし者の」日本公開が待ち遠しい!初のオスカーノミネーションにも期待!

 ↑バッチとの謎のツーショット。昔、何かのドラマで共演したのかな?
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ハンニバル2⑥~⑬ 男体盛り

2015-12-29 | 欧米のドラマ
 「ハンニバル」シーズン2の第6話から最終話まで観ただよ…

☆戦慄と旋律
 ハープシコートというオルガンみたいな楽器を弾いているレクター博士。料理に音楽に格闘に猟奇殺人と、何でもできちゃうオールマイティな博士ですね。楽器弾いてる博士、姿勢がすごくよくて素敵。
☆生け花死体
 仮屋崎さんもビツクリ!
☆レクター博士が姦淫!
 アラーナと褥を共にする博士。ええ~!?レクター博士が、女とセックスだなんて。ショックというか、すごい違和感。博士、性的なことには興味ないと思ってたのに。おばさんなアラーナじゃなくて、ラブシーンの相手がイケメンのウィルだったら、ついに♪という感じで納得&ドキドキだったのにな~。

☆真冬のアユ釣り
 釣りが趣味のウィル。釣りって、相当の平常心、忍耐強さが必要な趣味ですよね。ご一緒してるジャックが、珍しくご機嫌。ニカっと笑うと、普段は鬼瓦な彼が天使のように可愛く見えた。白すぎる歯が、まぶしい!
☆馬のお腹から
 仔馬じゃなくて、人間の男が出てきた!しかも死体じゃなくて生きてる!こんなこと、ほんとに可能なの?ていうか、ヘンなもの孕まされて、馬さんが可哀想!

☆サクロモンテ風オムレツ
 レクター博士が作る料理、いつも凝ってて目には楽しいけど、あまり美味しそうじゃないんですよね~。レクター博士に、すき屋の牛丼を食べさせてあげたい。美味しいヨ!
☆記憶は時を永遠にし、忘却は心を健やかにする
 いい台詞ですね。私もたまに、記憶喪失になりたい時がある…
☆3P
 レクター博士とウィル、まさかの3P!(夢?幻?シーンですが)

 もう女、邪魔だわ~。ていうか、アラーナって必要なキャラなの?いなくても全然OKな人だが…ヒューの3Pといえば、エディ・レッドメインとの「美しすぎる母」を思い出します。
☆千手観音
 毎度のことですが…死体いじくりまわしすぎ。スタッフ、楽しんでる?!
☆食人ブタ!
 豚が、あんなに凶暴だなんて。豚に食い殺されるのもイヤだな~。

☆死ぬ死ぬ詐欺
 ジャックの妻が、まだ生きてたのにはビツクリ。末期がんで死の淵にあるはずの彼女ですが、やせ衰えてもないし誰よりも肌艶がよくて元気そうなんだけど…
☆遠くへ行きたい
 断腸の思いで愛するウィルにも手をかけ、国外へ逃亡するレクター博士。日本には来ないでね~!
★総括
 猟奇殺人が、ありえなさすぎてもはやギャグ。もしあんな事件が一件でも起きたら、いくら猟奇天国なアメリカだって大騒ぎになるはずですが、フツーの殺人事件と何ら変わらぬ対応、反応なのが変。
 もう犯罪捜査ドラマにもなってないし、何が描きたいのかよく分からない内容。腐なら、マッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーの奇妙に親密な関係がBLっぽくて楽しめるのですが。
 シーズン3に続くのか~。もうしんどいな~。

 そろそろヒューとは、映画で会いたいです。英国男優ブーム真っただ中なので、ヒューもここらでドカンと!時代劇とかいいと思うの!
 
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母なる国イギリス

2015-12-21 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマ「スモールアイランド」前後編を観ました~。
 終戦直後のロンドン。夫が戦地から戻らず、精神を病んだ義父とともに下宿を営みながら留守を守るクイーニーは、黒人のマイケルと恋に落ちる。一方、下宿人であるギルバートは、ジャマイカから妻のホーテンスを呼び寄せる。マイケルはホーテンスの初恋の男だったが…
 今をときめくベネディクト・カンバーバッチ出演、ということで、バッチファンのmy motherと一緒に観たですが、バッチ主演!というのはJAROに通告ものな誇大広告です。バッチさんは重要な役ですが、脇役で出番もそんなに多くありません。でも、ドラマ自体は想定外の感動作でした。my motherなんか泣きながら観てました。冷血人間の私は一粒の涙も出ませんでしたがいいドラマ観たな~という満足感は得ました。
 ジャマイカで生まれ育ったホーテンスが夢見ていたように、私にとってもイギリスは憧れの国。でも…文化的で優雅で洗練されている美しい国イギリスは、厳然たる階級社会とシビアな人種差別が横行している恐ろしい国でもある、というのが現実。このドラマで描かれていた、当時の人種差別・偏見には戦慄せずにはいられませんでした。アメリカの黒人差別偏見も壮絶だけど、イギリスも非道すぎる。黒人を人間扱いしてないんですよ。何であんなに卑劣で残酷なことができるんだろう、と疑問に思ったり憤ったりするほうが、彼らにとっては理解しがたい誤ちなんですよね~。黒人が自分たちより劣っているという考え方は、信号が青になったら横断歩道を渡ることと同じぐらいの常識、みたいな。そこが怖くて虚しい。いろんな映画の中での、陽気なアメリカ人や上品なイギリス人に魅せられつつ、黒人を虐げ蔑む彼らの野蛮さ醜さに恐怖もする私です。

 劇中でギルバートが舐める辛酸には胸が痛み、怒りを感じずにはいられませんでした。とにかく、黒人であるがゆえに理不尽で非情な目に遭いまくるギルバート。これでもか!と冷遇やイヤガラセ、暴力を受けるのですが、勤め先の郵便局で白人の同僚たちから受ける仕打ちとか、ほんと下劣で陰湿。犬だって、猫にはもっと優しいですよ。部屋に戻れば、世間知らずで気位が高くてKYで料理が下手でエッチもさせてくれない女房が待ってるし、心身ともにストレスだらけのギルバートが可哀想すぎ。私だったら、絶望のあまりテムズ川に身投げしてるかも…そうはならず、悔しさや怒りをバネにして前向きに明るく、そして他人への思いやりも忘れず生きるギルバートの姿に、日ごろ些細なことで凹みがちな私は大いに勇気づけられました。自分のことで精一杯な時も、優しさを失ってはいけない。無情で過酷な人生の中にあっても、誰かを恨んだり憎んだりせず、強く優しく生きるギルバートとクイーニー。思いがけない形で報われたり救われたりする彼らに、神さまってちゃんと見てくれてるんだな~と心が温まりました。
 キーパーソンであるマイケルが、不思議な存在として印象的。夫の留守中、マイケルと恋に落ち彼の子を身ごもるクイーニー。彼女の家の下宿人になったギルバートの元に身を寄せるホーテンスは、ジャマイカでマイケルに片想いしていた幼なじみだった…なんて、ありえないメロドラマチックな偶然・運命が、ちょっと韓流ドラマっぽかった。当時のイギリスとジャマイカの関係も興味深かったです。ギルバートの台詞『イギリスは母で、ジャマイカは子。子は母のことを慕ってるのに、母は子のことを知らない』が胸に残りました。
 このドラマ、キャストが秀逸でした。実質の主人公ギルバート役のデヴィッド・オイェロウォ(名前、言いにくい!書きにくい!)が特に素晴らしかった!

 キング牧師役を熱演した「グローリー 明日への行進」など、最近躍進目覚ましい彼、いや~いい役者ですね!すごい好きになりました!どんなに困難で挫けそうでも~最後に愛は勝つ~♪なギルバートの、たくましく明るく茶目っ気たっぷりなキャラが最高にチャーミングだったということも要因ですが、オイェ(名前が難しいので、略す)の見た目や雰囲気も男らしくて愛嬌があって、いい男なんですよ~。私の黒人俳優ベストはテレンス・ハワードだったのですが、このドラマ観てオイェがナンバーワンに踊り出たかも。すっぽんぽんになるシーンで、すごい肉体美も披露。

 ベネディクト・カンバーバッチは、クイーニーの夫役。わけあって失踪し、ひょっこり戻ってきて波風を立てる困ったちゃんな男を、バッチがデリケートに演じてます。善人なんだけど、どこか破綻してる危うさ、悲哀はバッチならでは。ホーテンス役は、007のミス・マネーペニー役でおなじみのナオミ・ハリス。お高くとまった自己チューKY娘役でイラっとする、けど何かズレてて笑える。ホーテンスとギルバートの噛み合わないやりとりは、かなりコミカルで楽しかったです。

 ↑ジャック・オコンネルくん、バッチさん、オイェの3ショット。誰とでも仲がよさそうなバッチさん、いい人なんだろうな~
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ダーシーさんがこっち見てるし!

2015-10-09 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマ「高慢と偏見」を観ました~。全6話。
 18世紀のイギリスの田舎。地主のベネット夫妻には、5人の若く独身の娘たちがいた。美しく優しい長女ジェーンは、近所に越して来た金持ちの青年ビングリーと恋に落ちる。一方、聡明で感受性の強い次女エリザベスは、ビグリーの友人で大富豪のダーシーの高慢な態度に反感を覚えるが…
 評判通り、面白かったです!映画版の「プライドと偏見」は、ヒロインのキーラ・ナイトレイが苦手だし、ベネット一家の浅ましさに不快感しか覚えなかったこともあり、あまり好きではないのですが、ドラマは映画ほどイヤな感じはしなかったです。イラッとする系人物も、ムカっとする系人物も、映画よりも笑えてチャーミングな人々になってたからでしょうか。個性的・魅力的なキャラたちの中でも、やはり突出してたのがミスター・ダーシー。演じてたコリン・ファースが、ちょっと若くて、やっぱカッコよくて、いい役者だな~いい男だな~と惚れ直しました。 
 表面的には傲慢で堅物で冷たいけど、ほんとは不器用で優しく誠実な紳士ダーシーさん。コミュ障?!と心配になるほどの他人とロングディスタンスな男ですが、仲良くなればこれほど素敵な殿方はいない。まあ、なかなか仲良くなれないのが難点ですが自尊心が高すぎ、性格が清廉すぎるのも、考えものだな~とダーシーさんを見ていて思いました。彼、エリザベスに出会えたのはラッキーでしたよ。彼女みたいな女性、なかなかいないですし。彼女がいなかったら、ダーシーさん孤独死間違いなしな老後でしょう。

 反感を感じながらも、だんだん相手の美徳や愛情に気づいて惹かれ合うダーシーさんとエリザベス。恋愛ものの基本パターンですね。ジェイン・オースティンの小説は、いろんなロマンス小説や映画、少女漫画に影響を与えてることが、このドラマを観るとよく分かります。でも…純愛ロマンスよりも、オースティン女史がストーリーテリングの才能を発揮してるのは、結婚とかお金に関するドメスティックな問題です。橋田スガコ先生のドラマを、上品に優雅にコーティングしてる感じがするのです。いつの時代も、どこの国でも、結婚とお金が絡むと人間は、特に女は面倒くさい、怖い、そして切実。結婚とお金のことで大騒ぎしてる人々が、浅ましくも滑稽に描かれています。特にママのミセス・ベネット。あんな母ちゃん絶対イヤだ~と、心底ゾっとしました。娘の幸せとか気持ちなんか全然考えず、お金と体裁と自分のことばかりギャーギャー(どっから声出してんの?!な甲高い声が、すごい美声。歌ってるみたいで笑える)言ってるママ、私なら耐えられない。首しめるか殴ってるかもまあ、悪い人じゃないんだけどね~。だから余計ハラ立つんですが。無神経なKY男コリンズさんとかも、むしろバカみたいに善人なんだけど、そこが返ってタチが悪い。そういう世の中にあふれてる、悪人よりも始末に負えない善人、の描写も巧みなオースティン女史です。あと、色男ウィッカムのクソ野郎っぷりも、ある意味お見事。あの詐欺師に近い嘘つきぶり、正体バレてんのに平然としてる厚顔無恥さって、一種の才能ですよ。水商売とか芸能界なら大成しそう。

 ダーシーさんが、カッコいいだけじゃなくて何か怖い、ヤバい魅力もあることが、さすがコリン・ファース。凡百のイケメン俳優とは役者の違いを見せつけています。常に怒ってるような顔が怖い。そして、エリザベスをじ~っと見てる時の目が、ヤバすぎる!あれはほとんどサイコの目ですよ。あまりにも鋭く熱い視線、伝説の韓国ドラマ「美しき日々」のイ・ビョンホンを思い出してしまいました。あのドラマで、チェ・ジウをじと~と遠くから見つめてるビョン吉のまなざしも、エリザベスをロックオンしてるダーシーさんのまなざしも、かなり病んでて笑える。あんな目で見られるのって、女としてはどうなの?嬉しいの?怖いの?まあ、ヤンデレもビョン吉やコリンなら前者ですが、同じことを田代まさしとか宅八郎氏にやられたら、戦慄すぎて通報ものでしょう…

 現代劇のスーツ同様、時代劇の衣装もエレガントに着こなしてるコリン・ファース。背が高くて恰幅がいいので、ほんと何着ても似合いますよね~。女性たちの衣装も優雅で軽やかで、目に楽しかった。私もローラ・アシュレイ風のドレスとか着てみたいわ~。結婚やお金のことで無駄に大騒ぎする以外は、特に何もやることがない人々の、優雅な有閑生活が羨ましすぎる。私もあんな風に、美しい田舎と屋敷で、きれいなドレス着て、召使にかしずかれた生活してみたいわ~。ダーシーさんの屋敷の、これまた壮麗なこと!あれを見たら、誰だってダーシー夫人になりたいと思うでしょう(笑)。でも、管理が大変そう!やっぱフツーの家でいいわなんて思う貧乏性な私…
 エリザベス役のジェニファー・イーリーも、なかなか好感度の高い演技と見た目でした。メリル・ストリープと渡辺えりを足して二で割って、若く美人にした感じ?優しそうで聡明そうな彼女のほうが、キツくてギスギスしてるキーラ・ナイトレイよりも、エリザベスに適してます。あまりにも落ち着いてるので、とても20歳前後の小娘には見えなかったけど。トラブルメーカーの末妹は、ヘレナ・ボナム・カーターの妹?
 日本でアレンジしてドラマ化されるとしたら…理想妄想キャストは、こうだ!
 
 エリザベス … 木村文乃
 ダーシー … 西島秀俊
 ジェーン … 沢尻エリカ
 ウィッカム … 坂口憲二
 ビングリー … 速水もこみち
 ビングリーの姉 … 田畑智子
 ビングリーの妹 … 菜々緒
 大佐(ダーシーのいとこ) … 小澤征悦
 ジョージアナ … 箕輪はるか(ハリセンボン) 
 コリンズ … 岩尾望(フットボールアワー)
 シャーロット … 平岩紙
 ベネット氏 … 塩見三省
 ベネット夫人 … 栗原小巻
 ダーシーの伯母 … 渡辺美佐子

 こんなん出ましたけど~? 
 いつも眉間にシワ寄せてて無口だけど優しい男といえば、今をときめく西島さんでしょうか。ダーシさんもMOZUっぽく演じます。
 エリカ様は、中身はアレかもしれないけど、見た目は清純で薄幸そうな美女なので、ジェーン役も巧く演じてくれるのでは。エリカ様をイビる小姑二人は、ファーストクラスの再現ちっくにして笑いを狙います。もっと適した俳優女優いるし!なご意見、大歓迎です♪
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残酷な天使のブロークンハート

2015-09-24 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマ「テス」を観ました~。全4話。
 19世紀末のイギリス、ドーセットの田舎。家族を貧困から救うため、美しい長女テスは金持ちのダーバヴィル家で働き始めるが、主のアレックに犯され身ごもってしまう。生まれた赤ん坊も死に、悲しみに暮れるテスは、新しい奉公先でエンジェルという青年と出会い恋に落ちるが…
 英国の文豪トマス・ハーディの代表作「ダーバヴィル家のテス」の映像化は、ロマン・ポランスキー監督、ナスターシャ・キンスキー主演の映画が有名。名作の誉れ高い映画版に比べると、このテレビ版は…うう~ん…テスが、単なるバカ女にしか見えなかったナスターシャのテスは、まさに不幸が女を美しくする、愚かなほどに優しい白痴美女といった風情が痛ましくも哀切で、はらはらと散る花のような儚さが胸に沁みるヒロインでしたが、今回のテスは…見た目もキャラも、めっちゃ逞しくて図太くて、とても運命に流されるヒロインに見えないんですよ。とにかく気が強い、自我が強くて、不幸や理不尽に受け身な生き方と矛盾してるんです。ナスターシャのテスは、深く物事を考えられない少女の無垢な無知が愛しくもあったけど、新テスときたら…無駄に勝気でプライドが高い、自分を買いかぶりすぎるのって、ほんと女にとっては損な気性だな~と思わせる女でした。本人は誇り高いつもりなんだろうけど、はたから見ると単にツンツンして意地悪そうなので、不遇、不幸に見舞われても同情できないんです。暗い運命というより、判断ミス、計算違いしたバカ女にしか見えなかった。自分は周囲とは違うと思い込んでそうなところも、何かイヤな感じだったし。あと、いい男たちを独占してしまうテスみたいな女、近くにいたら女たちから嫌われるだろうな~。その気なんかないと見せかけて女たちを油断させて、シレっとお坊ちゃまのアレックも好青年のエンジェルもモノにしちゃってるから、怖い女!

 男たちのせいで心身ともに傷つき、辛酸をなめた挙句に悲劇的な末路を迎えるテスですが…男たちもクズでしたが、そんな男どもに引っかかるテスがバカすぎて、自業自得としか思えなかったです。まず、不幸の発端となる金持ちのドラ息子アレックとの関わりですが…一見、テスはレイプの被害者だけど、あれって強姦になるのかなあ?まあテスの同意を得ずにヤっちゃったのはマズかったけど、あれはOKともとれるシチュエーションですよ。無理やり暴力で犯されたのなら悲惨だし許せないけど、テスは日ごろからアレックが勘違いしても仕方がないような思わせぶりな態度とってたし。隙と油断がありすぎたテスにも落ち度があってのでは。それに、あんなに貢いでもらって助けてもらって、男に下心があったことぐらい気づくだろフツー。いや、ナスターシャのテスみたいな純真無垢な白痴美女ならいざしらず、新テスはそんな純で鈍な小娘に見えないので、レイプされた!とギャーギャー激怒するのに違和感ありまくり。アレックが卑劣な鬼畜野郎ならともかく、下心はあっても優しいし金持ちだし、開き直って家族のためにも彼を利用すればいいじゃん?私ならそうする!と思ったり。そうはできないところが、テスの悲しさなんだろうけど…そんな泣き寝入りするような女に見えないところが、このドラマの敗因です。ラストにテスが犯す大罪も、おいおい~!?バカじゃないの?!な、プッツン女の愚行だし。これも悲しい運命なの、こうせずにはいられなかったの…な美しい悲しみが、新テスには微塵もないのがトホホ。悲劇ではなく、三面記事的な痴情のもつれになってしまってた。テスとか源氏物語の浮舟とかは、ただもう儚げな手弱女じゃないと似合わないヒロインです。

 レイプで身ごもる、なんてどこまで不幸なんでしょう。しかも、生まれた赤ちゃんはすぐに天に召されるとか、神も仏もありません。これだってテスの自分勝手さが招いた結果ですよ。テスが貧乏な実家に戻らず、我慢してアレックのもとにいれば、赤ちゃんは死ななかったかも。ド貧乏なのに、私生児がいることがバレたらみっともない!と、赤ちゃんを医者にも見せないテスの親父も最悪。私生児はみっともないのに、金持ちの親戚に娘を物乞いに行かせるのは恥ずかしくないのかよ?と呆れました。赤ちゃんを弔ってくれない教会も怖い。この時代の、人々をがんじがらめにしてる因習とか信仰心に、ゾっせずにはいられませんでした。
 テス役のジェマ・アタートンが…美人だし熱演でしたが、いかんせん悲しみのヒロインって感じじゃないんですよね~。その勝気そうで逞しすぎる見た目は、誰が泣き寝入りなんかするか!女の権利のために戦う!な役のほうが、断然似合いそうです。賢そうで気が強そうな女優は、テスにはミスキャスト。貧乏と放浪でズタボロなはずなのに、エースをねらえのお蝶夫人みたいに、いつもフワフワでセット仕立てみたいな長い髪にも強い違和感。

 テスと恋に落ちる青年エンジェル役は、今年「博士と彼女のセオリー」でオスカーを受賞したエディ・レッドメイン。ブレイク前の初々しい彼は必見。つっても、今とそんなに違わないエディくんです。その名の通り、天使みたいに優しそうで可愛らしいエディくん、ジェマ・アタートンがデカくてゴツいので、ほっそりひょろ~っとした彼がか弱い少年にしか見えなくて。ほんと、たまに顔だけだと子どもに見えた(そして、たまに斉藤工に見えた。めちゃくちゃ薄くして上品にした斉藤工、みたいな)エディくんなので、純真で繊細なエンジェルは適役だったと思う。何を着ても上品でおしゃれなところもエディくんらしかった。全裸シーンもあり。可愛いエディくんですが、エンジェルは最低最悪な男。あんな心がガラス細工すぎる男、イヤだ~。エンジェルが強い寛い心の持ち主だったら、テスもあんな悲劇的な最期を迎えなくてすんだでしょうし。私を不幸にした!とテスが諸悪の根源みたいに責めてたアレックが、最も可哀想なキャラだったかも。むしろテスのほうが、彼を不幸にしたと思うけどなあ。とにかく、不幸になるために出会った、お互いに負しかもたらさない悪縁の3人でした。
 冒頭の少女たちがダンスしてる緑の崖とか、荒涼とした丘とか、ラストの草原とか、自然が絵画のように美しく撮られてました。どこでロケしたんだろう?

 ↑新作“The Danish Girl”の彼は、2年連続オスカー候補の可能性も濃厚な好演だとか。まさにアゲアゲな絶好調男ですね
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不治の病、不壊の愛

2015-09-17 | 欧米のドラマ
 エミー賞を受賞したドラマ「ノーマル・ハート」を、やっと観ることができました~
 80年代初頭のアメリカ。フリーライターのネッドは、同じゲイの友人たちが次々と死に至る謎の病気の蔓延と、同性愛者への差別偏見を訴える活動を始める。そんな中、ネッドは雑誌記者のフェリックスと出会い、恋に落ちるが…
 いや~。評判通りの佳作でした!冷血人間の私が、目頭を熱くしてしまった物語も場面も演技も、衝撃的で感動的でした。
 エイズ…突然 人類に襲いかかってきた、恐ろしい災い。発症し亡くなるのは同性愛者がほとんどだったことから、ゲイの病気と思い込まれていました。かくゆう私も、小さい頃はそんな世間一般の先入観や偏見を、当然のように受け止めてたし。このドラマを観て怖いな~と戦慄したのは、もちろん死の病であるHIVの恐怖にもですが 同性愛者じゃない私らには関係ない、という無知・無関心の残酷さと罪深さにです。このドラマでも、エイズが蔓延して大変なことになってるのに、なかなか動いてくれない政府の冷淡さには、エイズはゲイを根絶するための政府の陰謀!という説を信じてしまいそうに。過激で暴力的なゲイへの差別偏見は、何だか狂気的でもあって。自分たちとは違う!普通なのは正しいのは自分たち!と、価値観や嗜好が異なる人たちを躍起になって排除しようとする人たちのほうが、いつになっても圧倒的に多い世の中なんですよね…でも、それも決して理解できないことじゃない、という事実も私を暗澹とさせます。とにかく、病気にしてもテロにしても、無知無関心でいてはいけないと痛感。

 死に至るまでの精神的肉体的苦悩・苦痛が、リアルにシビアに描かれていています。目を覆いたくなるような悲痛なシーンもあって、神さまは人間に何て非道い試練を与えるんだろう…と、胸が苦しくなってしまいました。男同士が自由に愛し合うことは、罰を与えられるほど罪深いことなのでしょうか。確かに、あまりにも無軌道で放埓、無節操なセックスライフは、神をも畏れぬ人間の傲慢さのひとつなのかも、とは思いましたが。死んでいくのが若くて美しい男たち、というのが無残。
 HIV患者への無慈悲すぎる対応も、悲惨すぎて神も仏もありません。飛行機搭乗拒否とか(でも、あんな状態で飛行機に乗せようとするのも???でしたが…)死後の臨床検査も拒否、ゴミのように袋に入れられて持ち帰りさせる病院とか、にわかには信じがたい非情さ。自分の愛する人が同じ目にあったら、とは思えない人が多いから、世の中いまだに醜い酷い差別がなくならないんですね。
 エイズ啓蒙運動に身を投じるネッドと仲間たちの葛藤や対立は、どっちの言い分も立場も解かるので、ゲイ同士をも争わせてしまう社会の複雑さ、冷酷さに絶望せずにはいられません。何も隠さず恐れず、どんどん前へ出て闘おうとするネッドと、家族や職場のことを考えて慎重なりたい他のメンバーと。カミングアウトって、そんな簡単なことじゃないですよね。それに、ネッドみたいに強い人ばかりじゃない。コソコソしてるからダメなんだ!という彼の姿勢は過激で思慮に欠けてるのか。なるべく反感を買わぬよう、社会におもねるようにして保身も重視する他のメンバーは、臆病で卑屈なのか。誇り高く生きるためには勇気が必要、でも社会を生きるためには妥協も打算も不可欠…自分に恥じないように生きることって、難しい…
 深刻な社会派ドラマでもあるけど、私は美しいラブストーリーの部分に深い感銘を受けました。 

 私が腐りきった腐、というのも感動の大きな要因ですが。とにかくネッドとフェリックスの愛が、普段はゴビ砂漠な私の心に切ない雨を降らせてくれました。過酷な運命と対峙する二人ですが、その苦痛と苦悩さえ強い深い愛の証のようで、羨ましくもなりました。私などこの先、重い病にかかることもなく平和に健康に長寿をまっとうするだろうけど、二人のような愛にめぐりあうこともない。あんな風に誰かに愛され誰かを愛することができるのなら、命を引き換えにしてもいいとさえ思ってしまいました。もう二度と彼のような人とは出会えない、これ以上誰かを愛せない、と分かっているからこそ、二人の愛が悲しく美しかった。愛なんかない夫婦が末永く添い遂げてしまうのに、あれほど愛し合ってた二人が引き裂かれてしまうなんて…

 発症するまでの二人が、本当に幸せそうなんですよ。だからこそ、残酷すぎる運命に涙。二人の恋愛は、男同士というだけで、フツーのラブラブなカップルと何ら変わりはない。セックスシーンも、ただ単に性欲を満たし合ってるのではなく、文字通りのメイクラブ、愛の交歓って感じなんです。フェリックスに一目惚れしたネッドが、思わず真顔で『キュートだね』と言うシーンとか、早朝の埠頭でネッドがフェリックスにプロポーズするシーンとか、かなり胸キュンでした。幸せの密度が濃かっただけ、二人に襲いかかる運命が痛ましくて…病魔に蝕まれたフェリックスを決して見捨てず、献身的に支えるネッドの無償の愛が、崇高すぎて。二人の別れのシーンは悲しすぎるけど、誰かを愛しきったという幸福にも満ちていたようで、私はやはり羨望を覚えてしまいました。

 俳優たちの見事なアンサンブル演技は、まさに圧倒的で感動的!もうね、ちょっと変わった役したぐらいで演技派気取りな日本の俳優女優には、絶対できない果敢すぎるパフォーマンスなのです。ハリウッドのスターって、スゴいわ~。すごいギャラもらってるだけの仕事しますわ。
 ネッド役は、「アベンジャーズ」シリーズでもお馴染み、「フォックスキャッチャー」ではオスカーにノミネートされたのも記憶に新しいマーク・ラファロ。濃くて男くさいけど、すごく優しそう。人柄のよさが全身から滲み出てます。圧巻の大熱演でしたが、フェリックスとの別れのシーンの、あの泣き顔には胸を本当に衝かれました。

 フェリックス役は、TVドラマ「ホワイトカラー」で人気のイケメン、マット・ボマー。私生活でもゲイであることをカミングアウトしているマットが、これまた渾身の大熱演。ルックスだけじゃなく、果敢な役者魂も備えていることを証明しています。やせ衰え、どんどん崩壊していく彼の美しい顔と肉体が、とにかく凄絶で驚嘆。役作り、大変だったことでしょう。マーク・ラファロとのラブシーンは、とにかく大胆で甘美。それにしても二人とも、すごい脱ぎっぷりの良さでした。ネッドの元軍人のゲイ友ブルース役、テイラー・キッチュのイケメンぶりも特筆に値するでしょう。ブロンドの髪とシャープな顔立ち、ゴリマッチョ肉体美が素敵でした。
 車椅子の女医エマ役は、大物女優ジュリア・ロバーツ。

 プリティ・ウーマンも遠い昔、すっかりBBAになったジュリロバさんですが、こういう男なんか屁とも思ってない、ギスギスしたヒステリーおばさん役が、すごく似合う女優になりましたね。「8月の家族たち」もそうでしたが、彼女の激怒演技って大迫力で超怖い。さぞや共演者やスタッフを戦々恐々とさせてるんだろうな
 
 ↑ハリウッドのイケメンの底力を見せつけられました!マークの新作“Spotlight”も社会派の問題作みたいです。マットはもうすぐ「マジック・マイク」続編が日本公開。クリス・プラットやイ・ビョンホン共演の“The Magnificent Seven”も楽しみ。テイラーは「トゥルー・ディテクティブ」のシーズン2で、コリン・ファレルと共演中!いい男たち、いい仕事してます
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ハンニバル2①~⑤ 地獄の晩餐

2015-08-18 | 欧米のドラマ
 「ハンニバル」シーズン2の第1話から5話まで観ました~。

☆格闘博士
 キッチンでのレクター博士とジャックとの死闘からスタート。レクター博士、ドクターとは思えぬよな腕っぷしの強さ!格闘家としても食っていけそう。マッツ・ミケルセンとローレンス・フィッシュバーンが、これまたデカくてゴツいので、タイマンシーンも大迫力。日本の若いイケメン俳優のケンカシーンなど、子どものお遊戯です。
☆囚われのイケメン
 レクター博士に殺人の罪を着せられ、精神病院に収容されてしまうウィル。相変わらずヘンな幻覚に悩まされて、檻の中でもどよよ~んと過ごしてます。

 ヒュー・ダンシーやっぱ可愛いですね~。雨に濡れてる捨てられ子犬っぽい雰囲気が、胸をキュンキュンさせます。「ラブ&クライム」とか「ジェイン・オースティンの読書会」とか、前から思ってたのですが、ヒューってちょっと池松壮亮に似て見える時があるんですよね~。笑顔とか特に。マッツんとは、今回も精神的同性愛っぽい雰囲気が濃厚で、早くユーたちキスしちゃいなよ!とか思ってしまいます。

☆祝!結婚
 ウィルの同僚、アジア系女性のビヴァリーが、ちょっと澤穂希に似てる?欧米では、澤さんとかサンドラ・オー、ルーシー・リューみたいなのかアジアン美女扱いみたいですよね。美的感覚の相違が興味深いです。
☆殺人アート展
 死体を樹脂でくっつけたり(生きてた被害者が、逃げようとして皮や肉が剥げてしまう)、神経麻痺させて目玉と脳みそくり抜いて生きる屍にしたり、死体をきれいに真っ二つにして標本にしたりと、相変わらず残虐で無茶すぎる猟奇殺人のオンパレード。アメリカ、き○がいだらけなんですね!あんな事件が多発しても、さして驚かないアメリカ国民、FBIの捜査員たちに脱帽です。
☆博士のファッションセンス
 いつもおしゃれなレクター博士のファッションが、毎回楽しみ。スーツの着こなし、完璧ですよね~。フツーの男だとちょっと着こなせないスーツばかりなのも素敵。たまに見せるセーターとジーンズといったカジュアルな服装も、趣味がよすぎて真似は難しいハイレベルさ。でも、地味なようでかなりオシャレなヒュー・ダンシーのファッションも好き。囚人服さえ何かオシャレに見えます。

☆地獄の献立
 殺した男の足を切断して、すね肉の煮込みをこしらえるレクター博士。美しい盛り付け方、美味しそうな出来上がりにウゲゲゲ。
☆き○がいだらけ 
 精神病院の看守が、とんだサイコ野郎だった。ウィルの周囲には、こんな奴ばっか。ウィルにはサイコを引き寄せてしまう、ヘンなフェロモンがあるのでしょうか。で、ウィルは同僚を殺したレクター博士に復讐するため、自分を崇拝しているサイコ看守にレクター博士暗殺を命令。

 ガーン!プールで油断してたレクター博士、サイコくんに捕まって縛り首に。サイコくんが、よく見たらイケメンでナイスバディ。いつもとは逆の立場に陥ってしまい、博士ピンチ!でも、まるで火サスみたいな展開でタイミングよくジャックが救出に現れて
★総括
 うう~ん?次々と起こる猟奇殺人事件、ありえなさすぎて何か笑えてしまう。それを狙ってるのかな、とさえ思えてしまいます。何だか深淵で高尚な話にしようともしてるみたいだけど、頭が悪い私にはグロい悪趣味ドラマとしか思えないです…グロいの苦手なので、観るのがキツくなってきてます。
 でも、ヒュー・ダンシーとマッツ・ミケルセンがカッコいいので、なかなかリタイアできません♪

 ↑最近躍進著しい英国俳優たちですが、ヒューも頑張ってます!ハンニバルはシーズン3で終了、ヒューは早くも次のドラマが決定。カルト教団のカリスマ教祖役?みたいです。アメリカのドラマもいいけど、本国の映画、時代劇とかにまた出てほしいな~

 ↑ヒューって、何となく池松壮亮に似てませんか?さすが英国男子、かつてはバーバリのモデルを務めていたヒューも、トラッドでコンサバなファッションが似合う男です
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ああ無情な家なき子

2015-08-16 | 欧米のドラマ
 イギリスBBC制作のTVドラマ「オリバー・ツイスト」を観ました~。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が大ヒット中のトム・ハーディ出演作です♪
 キャロル・リード監督やロマン・ポランスキー監督など 巨匠により何度も映像化された文豪チャールズ・ディケンズの名作。キャロル・リード監督の「オリバー!」しか観てない私は、過酷な運命の中でも挫けずに生きる少年を明るく楽しく描いた作品、だったように記憶していたのですが…あわわ、オリバ-・ツイストって こんなに悲惨な話だったっけ?!このTVドラマ、かなり陰惨でダークなんですよ。ほとんどの主要登場人物が 無残な非業の死を遂げたり。ヴィクトリア朝時代のロンドンの、底辺社会の荒廃と劣悪な生活環境もリアルで、見ていて欝な気分に。まさに下流の悲しみ。現代でも同じような苦境にいる人、たくさんいるんだろうな~。いつの時代も、なくならない格差とか不平等さに、胸がふさがります。

 いたいけな子どもたちが非道い目に遭う姿ほど、見ていて辛いものはありません。オリバーの生まれ育った救貧院が 悪夢の虐待地獄なんですよ。あんなのありえない!とは、でも言えないんですよね。実際にも、虐待が横行してる施設とか問題になってますし…子どもたちは今もどこかで 虐げられ傷つけられてる…あんな地獄の中でも、心が壊れず優しさも失わなかったオリバ-は、強い人間だな~と感服せずにはいられませんでした。
 よくもまあ、こんなに集めたな~と呆れるほど、クズ野郎ゲス女のオンパレード。寄ってたかってオリバ-に精神的肉体的暴力、いや殺そうとする奴さえ現れるんですよ。どいつもこいつも最低最悪なのですが 特に通報したくなったのが救貧院を仕切ってるおばはん。こいつ、卑しくて性根が腐ってて、ほんま腹立ちます。でも、そのあまりの悪賢さには感嘆もしてしまいました。演じてる女優が巧い。ラストのほうではお笑いキャラになってて、いちばん美味しい役だったかも。あと、オリバーが二束三文で売り飛ばされ(!)た先の棺桶屋の使用人男が、キモくて性悪だけどかなり滑稽でインパクトあり。これも演じてる役者が巧いんですよ。スリの冤罪で裁判にかけられたオリバーに死刑(!)宣告する裁判長も極悪すぎる。

 ↑劇中では少年を散々な目に遭わせるトムハですが、実際の彼は子どもに優しい素敵な男
 すれ違いや誤解などが錯綜して、なかなかオリバ-が実の家族にたどり着けない展開とか、ハラハラ&ヤキモキさせるストーリーテリングは、さすが文豪の原作。衣装やセットも、TVドラマとは思えないほどお金をかけて、当時のものが再現されています。特に、ロンドンの裏街のアナーキーな雰囲気とか見事でした。あと、民族音楽みたいなBGMも印象的でした。
 オリバ-をはじめ、主要キャラがみんな個性的。オリバ-は、けなげで賢くて心が清らかで不屈だけど、ヘンに頑張ってる!元気いっぱい!なキャラではなく、運命に受身っぽいところが、ガツガツ系が苦手な私には好感もてる少年でした。演じてる子役も、優しそうな美少年だったし。みんなオリバーに無関心でいられないのも理解できます。鬼畜や外道の手に渡って非道い目に遭いまくるオリバーですが、少年姦の変質者には関わらずに済んだのは不幸中の幸いでした
 このドラマを観たのは言うまでもなく、トム・ハーディ目当てです♪

 裏町の悪党ビル役のトムハ、まだ若くて(当時30歳)今ほどゴリマッチョじゃない彼もカッコいいやっぱ彼、イケメンですよ。周囲の男とは顔面偏差値が違うもん。横顔なんか、端正で美しかった。凶暴な悪党役なんだけど 悪人というより狂気的なキャラ。荒ぶる心を抑えられない病んだ男を演じるトムハ、怖いけど悲しくもあって。ビルみたいな男、いるよな~。DVで奥さんや恋人を殺しちゃう男って、こんな感じなんだろうな~。

 女、子どもにも容赦ない凶暴極道トムハでしたが、飼い犬のブルズアイ(可愛い!)には超優しいのにはちょっとほっこり。人間だとボコボコにされちゃうので、トムハの前でだけは犬になりたいあと、寝顔と寝起き顔が可愛かった

 子ども窃盗団を束ねるファジル役は、「ターナー 光に愛を求めて」でカンヌ男優賞を受賞したティモシー・スポール。見た目だけで出オチ的な怪異さ!キモいけど子どもには優しいとろこや、底辺から這い上がれない悲しみが哀れを誘います。神も仏もない最期が悲惨すぎる!ビルの恋人ナンシー役のソフィー・オコネドーも好演。子ども窃盗団のリーダー、ドジャーも好きなキャラ。ガキンチョなのに、何かカッコいいんですよ。新入りのオリバーに兄貴風吹かせて、いろいろ面倒見るところとかBLっぽくて萌え。利口で気のいいドジャーが、あの荒んだ環境の中でビルの二代目みたいな存在に成長してしまうことを暗示させるラストに、ちょっと胸が痛みました。ドジャーも温かい家族やきちんとした教育に恵まれたら、きっとひとかどの人間になれるだろうに。将来、男前な悪党になったドジャーと、上流階級の美青年に成長したオリバーが再会して…なんてBLな二次創作ができそう♪

 ↑犬が大好きみたいなトムハ。犬になってトムハをペロペロ、いや、ガブっと噛みつきたい♪
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ハンニバル⑧~⑬ 死の味

2015-02-06 | 欧米のドラマ
 「ハンニバル」season 1の第8話から最終話まで観ました~。

☆人間チェロ
 音楽家のサイコ殺人鬼。被害者の腸を取り出し、それをチェロの弦にうげげ
☆武闘派だった
 殺人鬼と対決するレクター博士。優雅で頭脳明晰なだけでなく、ケンカ上等な腕っ節の強さに驚かされます。マッつん、背が高くガタイがいいので、ケンカシーンも迫力があります。実際にも強そう。

☆ボス
 ウィルの上司クロフォード役は、ベテラン黒人俳優のローレンス・フィッシュバーン。超コワモテですが、ギャングの親分風なコートやスーツがカッコいい。顔が何だかロバートの秋山に似てる?秋山にモノマネしてほしい。
☆死体トーテムポール
 海辺に死体を積み重ねた記念碑がどーやったらあんなことできるの。あれを作ってる姿を、誰にも見られなかったのが不思議、ていうか、ありえない。めんどくさいことするよな~。
☆犬
 家で犬を飼ってるウィルですが。いったい何匹いるの?!まるで101匹わんちゃん状態。散歩も大変だし、エサ代だけでもバカになりませんよ。我が家など、ミニチュアダックスフント1匹だけでウンザリしてるのに。あんなに犬がいたら、臭いもスゴいだろうなあ。

☆見えちゃう
 脳の検査を受けるウィル。オレンジ色の検査服が可愛い!ノーパンでワンピース着てるような状態で横になるので、角度によってはかなり際どい!み、見える、見えちゃう!
 それにしても。ヒュー・ダンシーって、何着ても似合うんだよな~。ウィルの普段着とかも、別に高級ブランドっぽくない地味なものなのに、何かオシャレに見えたり。

☆変死体すぎる
 首から舌が出てる死体。ここまでくると、ほとんどギャグ。笑いを狙ってるとしか思えん!
☆無能警察
 取調べ中や護送中の警官を惨殺して逃走するサイコキラーたち。いくらなんでも逃げられすぎですよ。おまわりさんって、あんなに簡単に殺されたりしないでしょ。
☆檻の中と外
 サイコキラーとして精神病院にブチこまれてしまうウィル。彼に会いに来るレクター博士。すべて博士の思惑通りなのか、それとも…謎はシーズン2にto be continued!
★総括
 うう~ん…殺され方が凝りすぎというか、考えるのも大変だろうな~と毎回感嘆。ゲロゲロな殺人シーン、死体描写は、あまりにも非現実的すぎて、ほとんどファンタジー。
 頻発する異常で凶悪な殺人事件ですが、世間はそんなに騒いでないのが不思議。アメリカでは日常茶飯事なのでしょうか。
 ウィルもFBI捜査官も、そんなに優秀に見えないのがちょっと…ちゃんとした捜査、してないような気が。毎回サイコキラーが、勝手に暴走してウィルかレクター博士に殺されちゃう、みたいな感じだし。
 ヒュー・ダンシーは、ほんとに可愛い!嫁のクレア・デーンズが羨ましい!マッツ・ミケルセンは、不気味だけど優しそうで穏やかな紳士って感じで素敵。毎回とっかえひっかえなマッつんのスーツが目に楽しかったです。ヒューとマッつんの、対決というより精神的BL関係に萌え~。シーズン2では、もっと二人の愛は深まるのかしらん?

 ↑最近、イギリス男優が再び人気になってますが。ルックスだけなら、ヒューがいちばんタイプかもしれん
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007はこうして生まれた

2015-01-29 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマ「フレミング」を観ました~。007の原作者であるイアン・フレミングが、どのようにしてジェームズ・ボンドを生み出したかを描いたドラマです。全4話。
 第二次世界大戦中のイギリス、ロンドン。名家の放蕩息子イアンは、ひょんなことから軍にスカウトされ諜報活動に勤しむことに。ナチスとの戦いが激化する中、スパイとして頭角をあらわしていくイアンだったが…
 ご本人監修、ご本人公認のドラマなのかしらん?こんなにカッコよくチャーミングに描いてもらえて、フレミング先生もさぞやご満悦なのではないでしょうか。実はこんな人だった!な、衝撃と驚きに満ちた赤裸々系暴露伝記ものを期待してたので、ちょっと肩透かしでした。ご本人が激怒、訴えてやる的な内容のほうが、私は好きなんですけど

 フツーに暮らしてる私なんかからすると、まさに映画そのものなフレミングの冒険と恋愛。名門出身、若く男前な遊び人が、スパイになってナチスとの諜報戦、時には実戦でも活躍するように。私生活では女にモテモテ、年上の悪女との華麗なる恋の駆け引きなど、ジェームズ・ボンドはまさにご自身がモデルだったんですね。カジノや美女たちとのアバンチュール、秘密の小型兵器など、007を彷彿とさせるシーンが楽しかったです。あまりの華やかさ、スリリングさに、話盛ってんじゃね?!疑惑も。どこまでがホントで、どこまでが作り話なのか、だんだんキツネにつままれる展開になっていくのが面白かったです。半分以上はフィクションなんでしょうけど、人々を魅了する楽しい虚構を創り出せる作家って、ほんとスゴいな~と尊敬。

 第二次世界大戦中のロンドンの様子や、ブルジョアたちの優雅な生活なども、当時を再現した街並みや建物、衣装や音楽などで興味深く描かれてました。ドイツ軍の空襲の恐怖にさらされながらも、図太いまでに華やかな生活を固持する人々に驚嘆。悲壮感が薄くて、何だか余裕があるんですよ。日本の戦時中とは、えらい違いだな~。
 このドラマを観たのは、お気にの英国俳優であるドミニク・クーパーがフレミングを演じてるからです♪

 ニッくん、いや、ドミ公と呼ぼうか。私のドミ公ベスト作は、今のところ「ヒストリー・ボーイズ」ですが、このドラマのドミ公もメチャイケでした~とにかくカッコいい、可愛いです!いま人気の英国男優たちって、見た目も演技も私生活も、かなり優等生っぽくて薄口じゃないですか。でも、ドミ公はかなり不良っぽい、そして濃ゆい。そこが他の英国男優と一線を画してます。やんちゃで肉食。でも、ガツガツしてないし下品でもないところが好きなんです。自信たっぷりな、スマートかつ愛嬌のある野獣って感じが素敵なんです。滅多なことでは傷ついたり動揺したりしない彼が、いざそうなった時に見せる表情とか、ほんと切なくてスウィートなんですよ。巧い!ズルい!と思う胸キュン演技、いっぱい見せてくれます。元カノであるハリウッドの人気女優アマンダ・セイフライドが、別れた後も彼のことが忘れられなくてしばらく恋愛できなかった、と何かのインタビューで告白してたけど。それって、すご~く解かるような気がします。

 ↑いま流行の壁ドンもやってくれてるドミ公。壁ドンが似合う~。この壁ドンシーン、かなりインパクト(この後、え~?!なスゴいことが起こる)あり!
 アクションも頑張ってましたが、ドミ公はラブシーンが上手。時にロマンティックに、時にサディスティックに。年上熟女とのSMっぽいエッチ、萌えたわ~。私もドミ公にお尻ペンペンされたいわとにかく、カッコいいけどラブシーンが下手でやる気が感じられない俳優が多い中、出演作のほとんどで全裸になってエロいことしてるドミ公は、役者の鑑と言えましょう。このドラマでも、必要以上に脱いでます。いいカラダ!あと、彼のファッションも目に楽しいです。パリっとした高級スーツも、凛々しい軍服も、下着姿でさえ絵になる。モデルみたいに何でも着こなしてます。ドミ公の美声とイギリス英語も好き。
 間違いなくイケメンですが、わかりやすいイケメンではない、好き嫌いが別れるイケメンであるドミ公。ワイルドになった窪田正孝、すごい美男になった出川哲郎、セクシーになったミスター・ビーン、に人によっては見えるかも

 ドミ公の新作は、ドリュー・バリモアやマギー・スミスなど大物女優たち主演作。彼一枚看板の映画も観たいな~
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