帰宅途中、突然小雨が。雨宿りがてら、図書館に入る。吉田修一の新作「悪人」を借りたかったけど、まだ入ってないみたいだったので、翻訳ものを2、3冊選ぶ。おっと、私のカードは返却遅れの制裁で貸し出し禁止になってるので、ダミアンにもらった彼のカードを使う。
読書コーナーのソファには、おじいさんが4人座れる席に足を伸ばして独占してる。おばあさんが、読み終えた雑誌をそのまま席に放置して行く。子供、若い子と違って、お年寄りの非常識・無作法は、救いようのない醜さを感じます。こんな老人にならないよう、気をつけよう...
図書館を出ると、雨上がりの夜気が肌に冷たい。微かに身を震わせた途端、突然お腹がギュルルル~!あ、あ、ヤバ!お、降りてきた!急がないと、う、生まれる!図書館のトイレで産み落とすのは恥ずかしいので、家路を急ぐ私の額を濡らすのは、雨ではなく脂汗なのだった。
「アブノーマル」
異常サイコもの大好きなmy sister M子に勧められて鑑賞。
邦題通り、すごい異常なんだけど、すごく楽しくて温かい気持ちにさえしてくれる、とってもユニークな映画でした。まさに掘り出し物って感じです。
生まれてから35年間、ママによって家に閉じ込められて暮らしているバビー。ある惨劇をきっかけに、彼は未知なる外の世界へと...
最初の監禁生活から、おいおいっ!な怖&笑ワールド炸裂。
バビーのママ、悪魔!外は毒ガスでいっぱいだから、出たら死ぬ!なんてバビーに信じ込ませて、自分だけガスマスクつけて外出。動いたらキリスト様に祟られるよ!と、外出中はバビーにトイレも行かせないようにしたり。おまけに、自分の性欲処理に息子を!げええ~!醜悪なほどデブなママが、バビーに乗っかかって、アヘアヘ!まさに、監禁虐待の地獄!なんだけど、バビー自身は苦にしてない様子。オツムが弱い設定で、まったくママを疑わず、子供みたいに無邪気で従順な35歳の男バビーが、キモいけどピュアすぎて可愛くも見えます。外から来た猫に、毒ガスは...と、ふと疑問に思うバビーに、ママったら彼の口と鼻を塞いで窒息死寸前にして、猫はおまえみたいに息しないから平気なんだよ!とムチャクチャな説明!あ、そーなんだ~♪とバビーも納得。息しないから、と猫にサランラップ巻いて...と、もうトンデモなさすぎて、笑うしかない母子家庭。
そんなこんなしてると、失踪中だったパパが突然帰ってきて、ますます異常化。いろいろあって、ママとパパをサランラップに巻いてしまい、独りぼっちになったバビーは、ラップに巻いたままの愛猫を連れて、いざ外の世界へ...
善人や悪人、変態や異常者、いろんな連中や出来事に遭遇するバビーの冒険が、危なすぎる笑いで描かれていて、ほんとヤバおもろいです。
オツムが弱いので、他人の言動をマネして自分を表現するバビー。それが事態を悪くすることもあれば、良くすることも。髪型がヘンだけど、顔はまあまあ男前なので、女には結構モテたり。売れないバンドに拾われて、ステージに立つと、なぜか客にウケて、いつしか大人気のカリスマシンガーになったり、ママ似だけど優しい看護婦と恋に落ちたり。彼女の勤務する障害者施設でのバビーと障害者たちのやりとりは、ほんと心温まります。ほのぼのさせながら、同時にエグくてヤバい展開やシーンもテンコモリ。娘を精神的に虐待する彼女の両親(ほんと、ひどい!)も、ラップに巻いてしまうバビー。でも、殺されても全然可哀想じゃない、むしろ悪者退治みたいで、気分爽快。
そんな、ブラックで過激なユーモアが、まさに毒ガスのように充満している映画です。ダメな人はダメかも。「シリアル・ママ」とかのジョン・ウォーターズ監督っぽいノリで、私は好き。M子は、同じピュア系でも、「アイ・アム・サム」なんかより、はるかに感動的な映画だ!と絶賛。私も、ほぼ同感。アブノーマルなのにハッピーなんて、なかなか味わえない後味もgood!
読書コーナーのソファには、おじいさんが4人座れる席に足を伸ばして独占してる。おばあさんが、読み終えた雑誌をそのまま席に放置して行く。子供、若い子と違って、お年寄りの非常識・無作法は、救いようのない醜さを感じます。こんな老人にならないよう、気をつけよう...
図書館を出ると、雨上がりの夜気が肌に冷たい。微かに身を震わせた途端、突然お腹がギュルルル~!あ、あ、ヤバ!お、降りてきた!急がないと、う、生まれる!図書館のトイレで産み落とすのは恥ずかしいので、家路を急ぐ私の額を濡らすのは、雨ではなく脂汗なのだった。
「アブノーマル」
異常サイコもの大好きなmy sister M子に勧められて鑑賞。
邦題通り、すごい異常なんだけど、すごく楽しくて温かい気持ちにさえしてくれる、とってもユニークな映画でした。まさに掘り出し物って感じです。
生まれてから35年間、ママによって家に閉じ込められて暮らしているバビー。ある惨劇をきっかけに、彼は未知なる外の世界へと...
最初の監禁生活から、おいおいっ!な怖&笑ワールド炸裂。
バビーのママ、悪魔!外は毒ガスでいっぱいだから、出たら死ぬ!なんてバビーに信じ込ませて、自分だけガスマスクつけて外出。動いたらキリスト様に祟られるよ!と、外出中はバビーにトイレも行かせないようにしたり。おまけに、自分の性欲処理に息子を!げええ~!醜悪なほどデブなママが、バビーに乗っかかって、アヘアヘ!まさに、監禁虐待の地獄!なんだけど、バビー自身は苦にしてない様子。オツムが弱い設定で、まったくママを疑わず、子供みたいに無邪気で従順な35歳の男バビーが、キモいけどピュアすぎて可愛くも見えます。外から来た猫に、毒ガスは...と、ふと疑問に思うバビーに、ママったら彼の口と鼻を塞いで窒息死寸前にして、猫はおまえみたいに息しないから平気なんだよ!とムチャクチャな説明!あ、そーなんだ~♪とバビーも納得。息しないから、と猫にサランラップ巻いて...と、もうトンデモなさすぎて、笑うしかない母子家庭。
そんなこんなしてると、失踪中だったパパが突然帰ってきて、ますます異常化。いろいろあって、ママとパパをサランラップに巻いてしまい、独りぼっちになったバビーは、ラップに巻いたままの愛猫を連れて、いざ外の世界へ...
善人や悪人、変態や異常者、いろんな連中や出来事に遭遇するバビーの冒険が、危なすぎる笑いで描かれていて、ほんとヤバおもろいです。
オツムが弱いので、他人の言動をマネして自分を表現するバビー。それが事態を悪くすることもあれば、良くすることも。髪型がヘンだけど、顔はまあまあ男前なので、女には結構モテたり。売れないバンドに拾われて、ステージに立つと、なぜか客にウケて、いつしか大人気のカリスマシンガーになったり、ママ似だけど優しい看護婦と恋に落ちたり。彼女の勤務する障害者施設でのバビーと障害者たちのやりとりは、ほんと心温まります。ほのぼのさせながら、同時にエグくてヤバい展開やシーンもテンコモリ。娘を精神的に虐待する彼女の両親(ほんと、ひどい!)も、ラップに巻いてしまうバビー。でも、殺されても全然可哀想じゃない、むしろ悪者退治みたいで、気分爽快。
そんな、ブラックで過激なユーモアが、まさに毒ガスのように充満している映画です。ダメな人はダメかも。「シリアル・ママ」とかのジョン・ウォーターズ監督っぽいノリで、私は好き。M子は、同じピュア系でも、「アイ・アム・サム」なんかより、はるかに感動的な映画だ!と絶賛。私も、ほぼ同感。アブノーマルなのにハッピーなんて、なかなか味わえない後味もgood!