まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

微笑んだまま逝ってね

2009-04-08 | フランス、ベルギー映画
 愛と悲しみのエコロジー!
 こないだのこと。夜に犬の散歩してたらコンビニの前まで来たので、ダミアンの好きなスナックやジュースでも買って帰ろう、と中へ入りました。ついでに私が読む週刊誌とかも一緒に、レジへ。店員の若い女の子が会計後、袋は要りますか?と訊いてきた。は!?と、一瞬ポカンとなる私。いつもは、自分から袋は要りません♪とショルダーバックとかに品物を入れて帰る私ですが、さすがにその時は犬の散歩のついでで手ぶら。お菓子やペットボトル、雑誌をどーやって持って帰れというの?!しかも外には犬が待ってるし。
 たぶんマニュアル通りに訊いた店員さんだったのでしょうけど。エコは強制するものではなく、自発的に行うものですね♪

 お松の第3回独りフランス映画祭⑥
 「スマイルコレクター」
 これもフランス映画祭で上映されながら、日本では一般公開されず、DVDスルーとなった作品。
 フランス北部のダンケルク。二人の失業者が、夜道で男を轢き殺してしまう。死んだ男が持っていた大金を盗み、死体を遺棄する二人。一方、新人刑事のリューシーは、プロファイリングの能力を認められ、少女誘拐殺人事件の捜査に加わるが...
 少女誘拐監禁殺人、狂気の猟奇的犯人、プロファイリング、ヒロインはトラウマを抱える聡明で勇敢な女捜査官etc.フランス版「羊たちの沈黙」みたいな内容です。レクター博士的キャラは出てきませんが。ヒロインの愛読書が羊、だったのもご愛嬌。
 微笑んだまま死んでいる少女、死体に付着した狼の毛、不気味な剥製、アナベル人形など、殺人事件の状況や証拠品、手がかりなどが、薄気味悪くもユニークな謎に満ちてます。誘拐殺人と轢き逃げ事件が絡み交錯、やがて二つが結びつく展開も巧妙でスリリングでした。
 少女殺人犯のキャラと動機が、いまいち???だったような。殺人よりも、動物園から盗んだ猿を剥製にするシーンがウゲゲでエグかった。可哀相な猿ちゃん。犬もピストルで撃たれたりするし、動物愛護団体に怒られそうな映画かも。
 サイコキラーより怖い非道いと思ったのが、轢き逃げの主犯格の男。こいつ、ほんと最低最悪です。自首したがる共犯を始末して金も独り占めしようと、鬼畜の所業に及ぶし。なので悲惨な最期は、自業自得でザマー見ろでした。
 ヒロインが少女時代に負ったトラウマも、ちょっと???かなり陰惨な過去とは推察できますが、最後まで明確にしなかったのが、すっきりしない、けど、観客の想像に委ねる手法はミステリアスで悪くなかったです。
 監督は映像畑出身らしく、上手にショッキングなシーンを創ってるって感じ。轢き殺されるシーンとか、動物園の地下室とか、火だるま焼殺シーンや死体に群がるハエとか、キモくて怖いシーンを丁寧に撮ってます。
 
 リューシー役は、タランティーノ監督の最新作のヒロインに抜擢されたことも話題、ギャスパー・ウリエル主演の「THE LAST DAY」での好演も記憶に新しいメラニー・ロラン。派手な美しさではなけど透明感があって、なおかつ若いのにしっとりした女の色気があって、なかなか素敵な女優です。あまり必然性がないヌード&自慰行為シーンもあり、サービス精神も立派。日本でも知名度と人気が高まってほしい期待の若手女優ですね。
 リューシーの同僚刑事役は、パトリス・シェロー監督の「ソン・フレール 兄との約束」でゲイの弟を熱演したエリック・カラヴァカ。ちょっと濃いけど、優しそうで可愛いです。マーク・ラファロ系?
 リューシーの双子の赤ちゃんが、超可愛い!坊やかと思ったら、女の子だった(笑)。リューシーの女上司はキャリア熟女って感じでカッコいい。動物園の飼育係のおっさんも、怪しくていい味だしてます。剥製技師の甥が怪しい!と部屋に踏み込んだら実は、のシーンが笑えました。

 独りフランス映画祭、これにて終了♪トレビアンなフレンチシネマ、いっぱい劇場でも観たいなあ。
 録りだめしてる日本や韓国のドラマ、これから消化しま~す♪
 
 
 
 
コメント (1)
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