まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

真夜中の英霊

2010-08-19 | 日本のドラマ(単発)
 終戦記念日ドラマを2本観ました...
 まずはTBSの「歸國」。
 真夜中の上野駅のホームに、戦火に散った英霊たちが降り立つ。彼らはそれぞれ、思いを残した場所や人のもとへ向かうが...
 うう~ん。何か変わった感じのドラマでした。舞台劇っぽいというか。ファンタジーすぎて感情移入できなかった。それと、話があっちこっちに飛びすぎ。もうちょっと登場人物を絞ってほしかったかも。
 戦争の悲劇を描くより、現代の文明や医療、精神を批判する内容?英霊たちが、今の日本&日本人を見て憤慨したり嘆いたり、俺らのときは良かった、正しかったと意見するのですが...戦前戦中の価値観に戻るべき!と言われてるようで、ええ~それはちょっと...と引いてしまった。確かに今の日本はダメダメかもしれないけど、怖い思想や制度を強いられてた昔よりは、はるかに幸せだと思うのです。端々に感じられた説教調が気になった。今の若者は、説教なんかしても鼻白むだけ。いっそコメディ調にしたほうが、若い子も楽しめて理解もしやすかったのでは。
 突っ込めばキリがないほど、???な部分がありすぎるドラマでした。英霊列車は、毎年来てるの?英霊が見える人と見えない人がいるのはなぜ?英霊が人間を刺し殺すというトンデモなシーンには、呆笑!真夏に起こる謎の怪死事件は、英霊の仕業なのかもしれませんね(笑)。
 とにかく、舞台のノリに困惑当惑。あれについていけず、途中で脱落した視聴者も多かったのでは?私もキツかった。演劇調の演技も超苦手。
 キャストは豪華というか、ユニーク+おいしい面々。
 浅草出身のおっさん兵士役のビートたけし、バラエティとかの彼は好きだけど、俳優としては???でも、特異な存在感があります。たけしと小池栄子が兄妹って、ちょっと強引。でもあの妹、ひとり息子を殺した兄にありがとう~♪って...いくら冷たい息子だからって、母親なら絶対死んでほしくないはずだよなあ。同じ幽霊になって、伯父さんに殴ってもらってありがとう~♪な息子も、何だかなあ。わけがわからん。
 上官役の長渕剛は、十数年ぶりのドラマ出演だとか。家族ゲームとか、いい味だしてましたよね。懐かしい!何か実際にも軍国主義者、右翼っぽい長渕なので、ちょっとヤバい感じがしないでもなかった。
 元チェロ奏者の少尉役は、小栗旬。

 久々に見たオグリン、もうイケメン売りはキツい顔になってますねえ。梶原景季役とかコナン役のオグリンは、カッコカワいかったよなあ。個性派な俳優になってきてるとは思うけど。目と声がきれいで好き。
 元美大生の少尉役は、向井理

 こんなところにまで出てる~な過労ぶりが、ちょっと気がかり。おさむっちの心身もだけど、出すぎると反感&飽きられるのでは、と心配。厳しい表情、男らしい怒声など、軍人おさむっちは新鮮でカッコよかったです。シリアスすぎる役だと、やっぱ演技あんまし巧くないなあ、とも思ったがラブシーンもあり。女優ではなく、おさむっちに裸になってほしかったが(笑)。

 イガグリ頭が可愛かったオグリン&おさむっち。でも、どっちも平成顔というか、雰囲気にも昭和臭が全然ない。戦中の軍人にしては、背が高くてスタイル良すぎ。どうでもいいけど、たけしみたいなおっさんも、オグリン&おさむっちみたいな青年と最前線で戦う軍人になれたの?
 ARATAと生瀬勝久、どっちも良い俳優だと思うけど...俺の演技を見よ!巧いだろ?な、演技派だろ?な押し付けがましい演劇調演技が、暑苦しくて鬱陶しかった。
 
 ↑労働基準法違反的にコキ使われているムカイリー。事務所さん、また彼が追突事故なんか起こさないよう、しっかり面倒みてあげて!
コメント (4)
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