早いもので、もう3月ですね…
体調を崩しやすい季節の変わり目ですが、皆様は大丈夫ですか?!私は、私史上最悪の低血圧で、フラフラ状態です~
あまりにも死にそうだったので、先日近所の病院に行ったのですが…悪い予感的中、ほぼ朝イチに行ったのに、もうお年寄りでいっぱい…
お年寄りの皆様、みんな超元気そうなんですよ。病院というより、ちょっとした社交場みたいな雰囲気。私は今にも倒れそうな状態で、名前が呼ばれるのを待ちました。しかし待てど暮らせど、私の番は回ってこない。どこも悪そうにない、しかもヒマそうなお年寄りより、彼らの介護保険や医療費のために今日も明日も働かなきゃいけない私を先に診てくれないかしらん…と、つい思ってしまいました。1時間半時間以上が過ぎ、もう耐えられなくなって、また今度来ます…と、そっと受付のおばさんに言って病院からフラフラ出ました。そしたら、看護師さんが追っかけてきて、すぐに診察室へ連れていってくれたのでした。嬉しかったけど、何か複雑な気分にも。あてつけがましいマネしちゃったかな、とか(そんなつもり毛頭なくて、ただもう家に帰って寝たかっただけ)死にそうな患者は放置せずに優先してくれよ、とか、点滴されながらとつおいつ思ってしまいました。
若いつもりでも、ガタがくる年頃なんですね。もうポンコツであることを痛感しながら、明日もフラフラ仕事します…
「華氏451」
超管理化された近未来の世界。害毒として読書は禁じられ、秘匿された本は見つかりしだい消防隊によって燃やされていた。消防隊員のモンターグは、妻リンダと瓜二つな女性クラリスと出会い、読書の喜びを知ってしまうが…
原作はレイ・ブラッドベリの小説。フランソワ・トリュフォー監督がイギリスで撮った、初の英語作品、そして唯一のSF映画です。SFといっても、もちろん現在の驚異的なCGなどなく、むしろSF的なシーンがほとんどない、SF要素が極力除かれた非SFなSF映画、とでも言おうか。聞けばトリュフォー監督は、SF映画が嫌いだったとか。そんな監督が後年、SFの申し子であるスピルバーグ監督に請われて「未知との遭遇」に出演するなんて、素敵な皮肉ですね。
閑話休題。数少ないSFシーンは、かなり時代を感じさせます。今のCGを見慣れた目には、むしろ新鮮かも。もろハリボテなセットや小道具、もろ合成なシーンとか、金かかってないな~と、SFに関しては手抜きすぎて笑えます。消防隊の出動とBGMが、懐かしのサンダーバードっぽくてノスタルジー。
読書が禁じられている超管理社会という世界が、静かな怖さで描かれています。ありえない話じゃない、いや、過去と現在に重なる部分もあるのではないか。読書は害毒!と禁じられ、当局から流される一方的な情報に、何の疑念も抱かず暮らす近未来の人々の姿は、読書離れ文字離れし、ネット依存してる現代人そのものではありませんか。さらに、余計なことは考えるな!黙って当局の言うことを信じて従っていれば平和で安全!という社会通念って、そこはかとなく、でもジワジワと今の日本に浸透していますよね。どんどん管理化も進んでるし。それでいい、それで安心…と、だんだん何が悪くて何が良いのかも判らなくなって、自分の思考とか価値観が失われていく。私なんかも、逆らうより従うほうが楽、と思ってしまうタイプなので、危ない危ないby福田和子 と、この映画を観ながらゾっとしました。どこかほのぼのしたSFシーンも、だんだん笑えなくなります。
どこへでもズカズカと乱入し、問答無用に傍若無人にガサ入れし、本を燃やしたり制裁を加えたりする消防隊。そのユニフォーム姿とか、まるでナチスドイツのゲシュタボ。実際にも、ナチスは焚書とかやってましたし。老女が抗議の焼身自殺とか、峻烈なシーンにドン引きです。密告や監視が当たり前になってる社会は、ひょっとしたらこんな形でファシズムは未来も支配するかもしれない、という不安を抱かせます。
権力や暴力によって侵され奪われる思想や表現の自由も含め、テロや侵攻の脅威にさらされてる現代社会の不穏や病巣を予知したかのような内容に戦慄しつつ、誰かに操られ管理されてしまわぬよう、心を豊かに高くするための努力をしなければ、と痛感しました。最近読書してないので、図書館行ってみます。
主演は、オスカー・ウェルナーとジュリー・クリスティ。
オスカー・ウェルナーは、トリュフォー監督の「突然炎のごとく」でも主演を務めていましたね。細川俊之+濱田岳みたいな顔?ジュリー・クリスティは、無気力妻リンダと溌剌としたクラリスの2役をチャーミングに好演。美しいけど、整形とかダイエットやりすぎな人工的美女ではなく、リアルでナチュラルな美人。かといって、庶民的で親しみやすいかといえばそうではなく、高嶺の花な女優オーラは放っています。ジュリー・クリスティみたいな美人、ロンドンでもフツーに歩いてないでしょうし。近未来だけど、60年代っぽい彼女のファッションも目に楽しかったです。
体調を崩しやすい季節の変わり目ですが、皆様は大丈夫ですか?!私は、私史上最悪の低血圧で、フラフラ状態です~
あまりにも死にそうだったので、先日近所の病院に行ったのですが…悪い予感的中、ほぼ朝イチに行ったのに、もうお年寄りでいっぱい…
お年寄りの皆様、みんな超元気そうなんですよ。病院というより、ちょっとした社交場みたいな雰囲気。私は今にも倒れそうな状態で、名前が呼ばれるのを待ちました。しかし待てど暮らせど、私の番は回ってこない。どこも悪そうにない、しかもヒマそうなお年寄りより、彼らの介護保険や医療費のために今日も明日も働かなきゃいけない私を先に診てくれないかしらん…と、つい思ってしまいました。1時間半時間以上が過ぎ、もう耐えられなくなって、また今度来ます…と、そっと受付のおばさんに言って病院からフラフラ出ました。そしたら、看護師さんが追っかけてきて、すぐに診察室へ連れていってくれたのでした。嬉しかったけど、何か複雑な気分にも。あてつけがましいマネしちゃったかな、とか(そんなつもり毛頭なくて、ただもう家に帰って寝たかっただけ)死にそうな患者は放置せずに優先してくれよ、とか、点滴されながらとつおいつ思ってしまいました。
若いつもりでも、ガタがくる年頃なんですね。もうポンコツであることを痛感しながら、明日もフラフラ仕事します…
「華氏451」
超管理化された近未来の世界。害毒として読書は禁じられ、秘匿された本は見つかりしだい消防隊によって燃やされていた。消防隊員のモンターグは、妻リンダと瓜二つな女性クラリスと出会い、読書の喜びを知ってしまうが…
原作はレイ・ブラッドベリの小説。フランソワ・トリュフォー監督がイギリスで撮った、初の英語作品、そして唯一のSF映画です。SFといっても、もちろん現在の驚異的なCGなどなく、むしろSF的なシーンがほとんどない、SF要素が極力除かれた非SFなSF映画、とでも言おうか。聞けばトリュフォー監督は、SF映画が嫌いだったとか。そんな監督が後年、SFの申し子であるスピルバーグ監督に請われて「未知との遭遇」に出演するなんて、素敵な皮肉ですね。
閑話休題。数少ないSFシーンは、かなり時代を感じさせます。今のCGを見慣れた目には、むしろ新鮮かも。もろハリボテなセットや小道具、もろ合成なシーンとか、金かかってないな~と、SFに関しては手抜きすぎて笑えます。消防隊の出動とBGMが、懐かしのサンダーバードっぽくてノスタルジー。
読書が禁じられている超管理社会という世界が、静かな怖さで描かれています。ありえない話じゃない、いや、過去と現在に重なる部分もあるのではないか。読書は害毒!と禁じられ、当局から流される一方的な情報に、何の疑念も抱かず暮らす近未来の人々の姿は、読書離れ文字離れし、ネット依存してる現代人そのものではありませんか。さらに、余計なことは考えるな!黙って当局の言うことを信じて従っていれば平和で安全!という社会通念って、そこはかとなく、でもジワジワと今の日本に浸透していますよね。どんどん管理化も進んでるし。それでいい、それで安心…と、だんだん何が悪くて何が良いのかも判らなくなって、自分の思考とか価値観が失われていく。私なんかも、逆らうより従うほうが楽、と思ってしまうタイプなので、危ない危ないby福田和子 と、この映画を観ながらゾっとしました。どこかほのぼのしたSFシーンも、だんだん笑えなくなります。
どこへでもズカズカと乱入し、問答無用に傍若無人にガサ入れし、本を燃やしたり制裁を加えたりする消防隊。そのユニフォーム姿とか、まるでナチスドイツのゲシュタボ。実際にも、ナチスは焚書とかやってましたし。老女が抗議の焼身自殺とか、峻烈なシーンにドン引きです。密告や監視が当たり前になってる社会は、ひょっとしたらこんな形でファシズムは未来も支配するかもしれない、という不安を抱かせます。
権力や暴力によって侵され奪われる思想や表現の自由も含め、テロや侵攻の脅威にさらされてる現代社会の不穏や病巣を予知したかのような内容に戦慄しつつ、誰かに操られ管理されてしまわぬよう、心を豊かに高くするための努力をしなければ、と痛感しました。最近読書してないので、図書館行ってみます。
主演は、オスカー・ウェルナーとジュリー・クリスティ。
オスカー・ウェルナーは、トリュフォー監督の「突然炎のごとく」でも主演を務めていましたね。細川俊之+濱田岳みたいな顔?ジュリー・クリスティは、無気力妻リンダと溌剌としたクラリスの2役をチャーミングに好演。美しいけど、整形とかダイエットやりすぎな人工的美女ではなく、リアルでナチュラルな美人。かといって、庶民的で親しみやすいかといえばそうではなく、高嶺の花な女優オーラは放っています。ジュリー・クリスティみたいな美人、ロンドンでもフツーに歩いてないでしょうし。近未来だけど、60年代っぽい彼女のファッションも目に楽しかったです。