「人生、サイコー!」
父親の精肉店で配達をしているデイヴィッドは、若い頃に精子を提供した精子バンクの管理ミスで、自分に500人以上の子どもがいることを知るが…
ヒットしたカナダ映画「人生、ブラボー!」のハリウッド版リメイク。ハートフルなコメディ映画、のはずなのですが…よく考えたら、とてつもなく恐ろしい話なのです。実際に自分に500人以上の子どもがいて、彼らが団結して自分を探そうとしてるなんてことになったら、戦慄以外のナニモノでもありませんよ。一般人から提供された精子の杜撰な管理や濫用、個人情報の漏洩など、こんなこと許されたら世界はメチャクチャですよ。笑えない。原発事故と同じぐらいの恐怖、危機感を覚えてしまいました。借金とか親にプレゼントする旅費のために、精子を売りまくってたデイヴィッドですが。容易な精子の売り買いも、大問題だと思いました。
そんな危険性への警鐘的な内容ならともかく、映画じたいはハリウッドのコメディらしく、ノーテンキでハッピーなノリ。都合がよすぎて、だんだん不快にさえなりました。主人公のデイヴィッドが、あまりにも非道い男で呆れた。いいかげんだけど、いい奴なキャラな彼ですが、やってることは家族や恋人、友人に困惑迷惑、混乱ひんしゅくをもたらすだけの、自分勝手な最低男なんです。金ほしさに精子提供しまくり、子どもが500人以上いると知ると、彼らに会いに行って小さな親切程度の手助けしたり、借金返済のために大金が要るとなると、精子提供者の人生を脅かした!と賠償金目当てに訴訟。でもやっぱり金よりも情!と気づき、父親と名乗り出て裁判を反故にし、友人の弁護士の尽力を無駄にしまくる。自己中心的すぎ、自己満足すぎ!子どもたちに関わる姿も、軽い友だちのノリ。父親として責任をとる覚悟なんて、全然なさそう。特に障害のある息子に対しては、ハンパな気持ちで関わってほしくないと思った。自分の気が向いた時だけ彼に会いにいくなんて、罪深い行為ですよ。
子どもたちがみんないい子、というのも都合が良すぎると思った。中には性悪や犯罪者、狂人がいてもおかしくないし。そんな子どもがいても、デイヴィッドは真摯に向き合えるのか。それと、デイヴィッドの子どもたちは、みんな若い男女。集合して和気藹々と父親探ししているうちに、兄弟姉妹同士で恋愛関係になっても不思議はない。モラルや倫理もない事態に陥る怖さも。あと、デイヴィッドの家族が可哀想!金ほしさに精子を売りまくった男の父、マスかき大王の兄弟、と世間に蔑まれ誹られるだろうし。私だったら、縁切りです。
こんな男、近くにいてほしくない!と心底思わせるデイヴィッドですが。あーいうどーしようもない男が、不思議と愛されるんですよね。ちょっと私の兄とカブるんですよ。兄もろくでなしなんですが、ダメな子ほど愛しいのか、昔から両親は私や妹よりも兄を可愛がってるし、私なんかこんなに真面目に常識的に誰にも迷惑かけないように生きてるのに、兄みたいに友だち多くないし。何やっても憎まれないデイヴィッドや兄みたいな人、イヤだけど羨ましくはあります。
デイヴィッド役は、大好きなヴィンス・ヴォーン。かつてはハリウッド悪役商会の若頭的な極悪野郎だったヴィンスも、今ではすっかりオチャメなおばか俳優として大成。コワモテて巨体だけど、憎めないおっさん役がオハコになってるヴィンスですが、また若い頃のように凶悪な役もやってほしいものです。
デイヴィッドの友人役は、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でmy イケメンレーダーをビビビとさせたクリス・プラット
ポッチャリしてて、イケてるおデブって感じで可愛い!弁護士としては頼りない、やもめなイクメンぶりも微笑ましかった。オチャメで優しくイケメンなクリスみたいなパパ、いいですね~。風貌といいキャラといい、「イエスマン」のブラッドリー・クーパーとカブるクリス。大作話題作に次々起用されてるみたいだし、ブラパの次は彼がスターダムに昇りそうですね。
500人の子どもの中では、俳優志願のウェイターの男の子がイケメンでした。ヴィンスの子というより、クリスの子みたいだった。
↑「ジュラシック・ワールド」日本公開が待ち遠しい!それはそうと。新インディ・ジョーンズは結局、クリスに決まったのかしらん?
父親の精肉店で配達をしているデイヴィッドは、若い頃に精子を提供した精子バンクの管理ミスで、自分に500人以上の子どもがいることを知るが…
ヒットしたカナダ映画「人生、ブラボー!」のハリウッド版リメイク。ハートフルなコメディ映画、のはずなのですが…よく考えたら、とてつもなく恐ろしい話なのです。実際に自分に500人以上の子どもがいて、彼らが団結して自分を探そうとしてるなんてことになったら、戦慄以外のナニモノでもありませんよ。一般人から提供された精子の杜撰な管理や濫用、個人情報の漏洩など、こんなこと許されたら世界はメチャクチャですよ。笑えない。原発事故と同じぐらいの恐怖、危機感を覚えてしまいました。借金とか親にプレゼントする旅費のために、精子を売りまくってたデイヴィッドですが。容易な精子の売り買いも、大問題だと思いました。
そんな危険性への警鐘的な内容ならともかく、映画じたいはハリウッドのコメディらしく、ノーテンキでハッピーなノリ。都合がよすぎて、だんだん不快にさえなりました。主人公のデイヴィッドが、あまりにも非道い男で呆れた。いいかげんだけど、いい奴なキャラな彼ですが、やってることは家族や恋人、友人に困惑迷惑、混乱ひんしゅくをもたらすだけの、自分勝手な最低男なんです。金ほしさに精子提供しまくり、子どもが500人以上いると知ると、彼らに会いに行って小さな親切程度の手助けしたり、借金返済のために大金が要るとなると、精子提供者の人生を脅かした!と賠償金目当てに訴訟。でもやっぱり金よりも情!と気づき、父親と名乗り出て裁判を反故にし、友人の弁護士の尽力を無駄にしまくる。自己中心的すぎ、自己満足すぎ!子どもたちに関わる姿も、軽い友だちのノリ。父親として責任をとる覚悟なんて、全然なさそう。特に障害のある息子に対しては、ハンパな気持ちで関わってほしくないと思った。自分の気が向いた時だけ彼に会いにいくなんて、罪深い行為ですよ。
子どもたちがみんないい子、というのも都合が良すぎると思った。中には性悪や犯罪者、狂人がいてもおかしくないし。そんな子どもがいても、デイヴィッドは真摯に向き合えるのか。それと、デイヴィッドの子どもたちは、みんな若い男女。集合して和気藹々と父親探ししているうちに、兄弟姉妹同士で恋愛関係になっても不思議はない。モラルや倫理もない事態に陥る怖さも。あと、デイヴィッドの家族が可哀想!金ほしさに精子を売りまくった男の父、マスかき大王の兄弟、と世間に蔑まれ誹られるだろうし。私だったら、縁切りです。
こんな男、近くにいてほしくない!と心底思わせるデイヴィッドですが。あーいうどーしようもない男が、不思議と愛されるんですよね。ちょっと私の兄とカブるんですよ。兄もろくでなしなんですが、ダメな子ほど愛しいのか、昔から両親は私や妹よりも兄を可愛がってるし、私なんかこんなに真面目に常識的に誰にも迷惑かけないように生きてるのに、兄みたいに友だち多くないし。何やっても憎まれないデイヴィッドや兄みたいな人、イヤだけど羨ましくはあります。
デイヴィッド役は、大好きなヴィンス・ヴォーン。かつてはハリウッド悪役商会の若頭的な極悪野郎だったヴィンスも、今ではすっかりオチャメなおばか俳優として大成。コワモテて巨体だけど、憎めないおっさん役がオハコになってるヴィンスですが、また若い頃のように凶悪な役もやってほしいものです。
デイヴィッドの友人役は、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でmy イケメンレーダーをビビビとさせたクリス・プラット
ポッチャリしてて、イケてるおデブって感じで可愛い!弁護士としては頼りない、やもめなイクメンぶりも微笑ましかった。オチャメで優しくイケメンなクリスみたいなパパ、いいですね~。風貌といいキャラといい、「イエスマン」のブラッドリー・クーパーとカブるクリス。大作話題作に次々起用されてるみたいだし、ブラパの次は彼がスターダムに昇りそうですね。
500人の子どもの中では、俳優志願のウェイターの男の子がイケメンでした。ヴィンスの子というより、クリスの子みたいだった。
↑「ジュラシック・ワールド」日本公開が待ち遠しい!それはそうと。新インディ・ジョーンズは結局、クリスに決まったのかしらん?