「そして僕は途方に暮れる」
フリーターの裕一は、同棲中の恋人から浮気を責められると、逃げるように部屋から飛び出す。親友、バイトの先輩、姉のもとを転々とし、やがて行き場を失った祐一は…
待ちに待った藤ヶ谷太輔主演作、やっと観ることができました(^^♪ガヤくんを大きなスクリーンで見るのは初めて。数年前に出演した舞台の役を、映画で再演したガヤくん。以前からガヤこそが、某事務所タレントの中では最も俳優として資質と魅力があると思ってましたが、今回それを確信するに至りました。ガヤくん、いい役者!キスマイがデビューした頃は全然いいと思えなかったのに、30を過ぎたらどんどん大人っぽくなり、見た目にも演技にも色気が出始めた。このまま某事務所の域を出ない仕事させ続けて、アラフォーアラフィフになってもアイドルが抜けないキムタクや岡田准一みたいになってほしくない。その思いはこの映画を観て強まりました。
藤ヶ谷くん、大人っぽくなったとはいえ、30過ぎには見えません。20代のフリーター役も違和感なし。でも、若い男子のピチピチキラキラな輝きやフレッシュさは全然なく、肌も表情も雰囲気もどこか爛れた荒廃した感じがして、甘い退廃の匂いが。身を持ち崩した役が似合います。劇中どんどん伸びて濃くなっていく無精ひげも、全然だらしなくも小汚くもなく、むしろ男の色香がいや増してた。声も何かエロくて好き。
それにしても。クズ男、ダメ男というより、私にはちょっと精神障害?精神病?なのかなと思わせる裕一の言動でした。人の都合や気持ちを慮らない(慮れない)ところや、怒られたり批難されたりすると一瞬キョトンとなる表情など、ちょっとアスペルガーの人?とも。でも、人を見て態度を変えられるズルさはあるので、単に無神経で図々しいだけなのかなとも。相手に強く出られたらキョドって泳ぐ目や、心が痙攣してるような狼狽などのガヤの演技には、静かなる狂気が。大げさな熱演ではなく、細やかな仕草とか表情で性格破綻や心の闇を表せるガヤくんに、役者としてのレベルアップを見ました。印象的なシーンはたくさんあるのですが、特に私が好きなのは親友の部屋で寝転がってTV見てる姿と、真夜中の雨の中をさまよう姿、そして鼻水たらして大泣きする姿、でしょうか。可愛くてみじめでイタいガヤ、そこにはアイドルではなく役者がいました。
この映画の撮影も、当然のようにアイドル仕事と掛け持ち。身も心も役に入り込んでたガヤを多くのキスマイファンは、やる気がない!とかヒゲやめろ!とかグループに迷惑かけるな!とブーイング、バッシング。そのことの影響からか、今後はアイドル業に支障をきたす俳優活動はしない、とガヤは発言。それ本気?残念すぎること言わないでほしい。それって、役者として成長しませんと宣言してるようなもんでしょ。事務所に言わされただけで本心ではないと思いたい。30半ばでアイドルでいようとすることと、いい俳優になろうとすることと、将来の芸能活動を見据えればどっちが正しいか、本当に彼のファンなら考えるまでもないことなので、ガヤには早くキスマイ脱退、某事務所退所を希望!って、うわ、言ってもうた💦また怒られそう
若く見えるので、まだ青臭い役も違和感ないガヤくんですが、退廃とか虚無とかが似合うので、色気も活かした屈折した大人の男の役も今後は演じてほしいものです。三浦大輔監督といえば、池松壮亮が「愛の渦」で、松坂桃李が「娼年」で。若い人気俳優がセンセーショナルで過激な濡れ場に挑むのが定番(?)なのに、ガヤはそうじゃなかったのは残念。まあ、某事務所にいるかぎり、それは無理なんだろうな~。もったいない。
他の出演者も、いい味だしてました。特によかったのは、父役の豊川悦司と姉役の香里奈かな。トヨエツ、ヌオオ~っとした魁夷な風貌と強面が怖い、でも独特すぎる哲学で生きてるパパをトボけた感じで珍演してます。デカいトヨエツと一緒だと、小柄なガヤくんはまるで子どもみたいでした。香里奈は、グサグサと刺さる現実と本音を弟にぶつけてくるキツい姉ちゃんをクールに好演。香里奈と藤ヶ谷太輔、なかなか美しい姉弟で絵になります。
まるで犯罪者のように夜の東京(大都会の夜景も印象的でした)、そして遥か北海道にまで逃げ迷う裕一ですが。ほんと大したことない、どうでもいいような理由で逃げ回ってるので、破滅とか絶望とかいった深刻さはゼロ。そこがこの映画を喜劇にもしています。それにしても。裕一の周囲の人たち、みんな善人すぎる。私が同じようなことされたら…藤ヶ谷くんみたいな弟や彼氏や友だちなら、やっぱちょっと我慢するかも、とも怒ったらスゴスゴ出ていくのも、返っていい子だなと思った。平然と居座られるほうが困るし許せない。裕一がブサイクだったら、もっと簡単に残酷に他者や社会と断絶できたんだろうな。裕一より私のほうがよっぽど、他人との関りを断ってますよ。他人に迷惑をかけなければ、それも悪くないですよね?裕一のように、逃げても逃げても独りで生きれないのも何か辛そう。
↑ ドラマ「ハマる男に蹴りたい女」では、珍しくラブコメに挑戦してるガヤくん。可愛い!んだけど、何か物足りなくもあります。男女を優しく残酷に傷つけるような役を演じてほしい!
フリーターの裕一は、同棲中の恋人から浮気を責められると、逃げるように部屋から飛び出す。親友、バイトの先輩、姉のもとを転々とし、やがて行き場を失った祐一は…
待ちに待った藤ヶ谷太輔主演作、やっと観ることができました(^^♪ガヤくんを大きなスクリーンで見るのは初めて。数年前に出演した舞台の役を、映画で再演したガヤくん。以前からガヤこそが、某事務所タレントの中では最も俳優として資質と魅力があると思ってましたが、今回それを確信するに至りました。ガヤくん、いい役者!キスマイがデビューした頃は全然いいと思えなかったのに、30を過ぎたらどんどん大人っぽくなり、見た目にも演技にも色気が出始めた。このまま某事務所の域を出ない仕事させ続けて、アラフォーアラフィフになってもアイドルが抜けないキムタクや岡田准一みたいになってほしくない。その思いはこの映画を観て強まりました。
藤ヶ谷くん、大人っぽくなったとはいえ、30過ぎには見えません。20代のフリーター役も違和感なし。でも、若い男子のピチピチキラキラな輝きやフレッシュさは全然なく、肌も表情も雰囲気もどこか爛れた荒廃した感じがして、甘い退廃の匂いが。身を持ち崩した役が似合います。劇中どんどん伸びて濃くなっていく無精ひげも、全然だらしなくも小汚くもなく、むしろ男の色香がいや増してた。声も何かエロくて好き。
それにしても。クズ男、ダメ男というより、私にはちょっと精神障害?精神病?なのかなと思わせる裕一の言動でした。人の都合や気持ちを慮らない(慮れない)ところや、怒られたり批難されたりすると一瞬キョトンとなる表情など、ちょっとアスペルガーの人?とも。でも、人を見て態度を変えられるズルさはあるので、単に無神経で図々しいだけなのかなとも。相手に強く出られたらキョドって泳ぐ目や、心が痙攣してるような狼狽などのガヤの演技には、静かなる狂気が。大げさな熱演ではなく、細やかな仕草とか表情で性格破綻や心の闇を表せるガヤくんに、役者としてのレベルアップを見ました。印象的なシーンはたくさんあるのですが、特に私が好きなのは親友の部屋で寝転がってTV見てる姿と、真夜中の雨の中をさまよう姿、そして鼻水たらして大泣きする姿、でしょうか。可愛くてみじめでイタいガヤ、そこにはアイドルではなく役者がいました。
この映画の撮影も、当然のようにアイドル仕事と掛け持ち。身も心も役に入り込んでたガヤを多くのキスマイファンは、やる気がない!とかヒゲやめろ!とかグループに迷惑かけるな!とブーイング、バッシング。そのことの影響からか、今後はアイドル業に支障をきたす俳優活動はしない、とガヤは発言。それ本気?残念すぎること言わないでほしい。それって、役者として成長しませんと宣言してるようなもんでしょ。事務所に言わされただけで本心ではないと思いたい。30半ばでアイドルでいようとすることと、いい俳優になろうとすることと、将来の芸能活動を見据えればどっちが正しいか、本当に彼のファンなら考えるまでもないことなので、ガヤには早くキスマイ脱退、某事務所退所を希望!って、うわ、言ってもうた💦また怒られそう
若く見えるので、まだ青臭い役も違和感ないガヤくんですが、退廃とか虚無とかが似合うので、色気も活かした屈折した大人の男の役も今後は演じてほしいものです。三浦大輔監督といえば、池松壮亮が「愛の渦」で、松坂桃李が「娼年」で。若い人気俳優がセンセーショナルで過激な濡れ場に挑むのが定番(?)なのに、ガヤはそうじゃなかったのは残念。まあ、某事務所にいるかぎり、それは無理なんだろうな~。もったいない。
他の出演者も、いい味だしてました。特によかったのは、父役の豊川悦司と姉役の香里奈かな。トヨエツ、ヌオオ~っとした魁夷な風貌と強面が怖い、でも独特すぎる哲学で生きてるパパをトボけた感じで珍演してます。デカいトヨエツと一緒だと、小柄なガヤくんはまるで子どもみたいでした。香里奈は、グサグサと刺さる現実と本音を弟にぶつけてくるキツい姉ちゃんをクールに好演。香里奈と藤ヶ谷太輔、なかなか美しい姉弟で絵になります。
まるで犯罪者のように夜の東京(大都会の夜景も印象的でした)、そして遥か北海道にまで逃げ迷う裕一ですが。ほんと大したことない、どうでもいいような理由で逃げ回ってるので、破滅とか絶望とかいった深刻さはゼロ。そこがこの映画を喜劇にもしています。それにしても。裕一の周囲の人たち、みんな善人すぎる。私が同じようなことされたら…藤ヶ谷くんみたいな弟や彼氏や友だちなら、やっぱちょっと我慢するかも、とも怒ったらスゴスゴ出ていくのも、返っていい子だなと思った。平然と居座られるほうが困るし許せない。裕一がブサイクだったら、もっと簡単に残酷に他者や社会と断絶できたんだろうな。裕一より私のほうがよっぽど、他人との関りを断ってますよ。他人に迷惑をかけなければ、それも悪くないですよね?裕一のように、逃げても逃げても独りで生きれないのも何か辛そう。
↑ ドラマ「ハマる男に蹴りたい女」では、珍しくラブコメに挑戦してるガヤくん。可愛い!んだけど、何か物足りなくもあります。男女を優しく残酷に傷つけるような役を演じてほしい!