「Village ヴィレッジ」
霞門村のゴミ処理場で働く優は、過去に父親が起こした事件のせいで村八分にされ、母親の借金も抱えて絶望的な日々を送っていた。そんな中、東京から幼馴染の美咲が村に戻ってくる。優は美咲と愛し合うようになり、彼女と幸せな未来を築こうとするが…
再来年のNHK大河ドラマの主演に抜擢されるなど、このところ勢いが破竹な横浜流星。彼も出世しましたね~。つい数年前は、無名の俳優やタレントに交じって芸能界筋肉番付みたいなバラエティで、裸になって腹筋とか跳び箱とかさせられてたのに。その頃からすごい美男子だなと思ってましたが、私が苦手なタイプの美形でもあったので、そんなに気になる存在ではなかったのですが、DVストーカー男を怪演した「流浪の月」を観て、いい役者じゃん!と感心して以来、すっかりお気に入りの俳優になってしまってます。この新作も、内容といい流星くんのヴィジュアルといい、面白そう!と公開を楽しみにしていました。で、どうだったかというと…
流星くん、すごくよかったです!やっぱ彼、いい役者!今や若手イケメン俳優って、誰が誰だかわかんなくなるほどウジャウジャわらわらいて、まさに群雄割拠な激しい競争状態にありますが、流星くんはそこから頭ひとつ抜けた感じがします。美しさと演技力の両方を具えてる若手イケメン俳優って少ない、ていうか、才能や気概はあってもそれを活かす機会が日本の映画やドラマにはない、というほうが正しいのかな。そんな中、流星くんは安易で無難な作品ではなく、なかなかユニークな仕事を選んでると思います。役も演技も、他の同世代の人気イケメン俳優はやらないような挑戦的志向。この映画でも彼のそんな方向性を見てとれました。
絶望に若さも人生も蝕まれ、心が朽ちた感じを目つき、ボソボソ声や雰囲気でよく表してました。まさに陰陰滅滅。暗い狭いゴミ部屋で、汚い布団の中で煙草吸いながらスマホでゲームしてる姿とか、フツーの男だったら見るに耐えぬ醜さですが、不思議と流星くんってそういう姿が似合ってて、かつ色っぽく見えるんですよね~。甘い退廃の匂いがするんです。こぎれいなイケメン役、いい子な役より、ちょっと崩れた饐えたような役のほうが断然イケてます。中盤、人生をやり直す希望とチャンスを与えられ、見た目もキャラも別人のような爽やか美青年に変貌する流星くんなのですが、ボサボサ髪と無精ひげのどよよ~んな流星くんのほうが、私には魅力的に見えました。あと、スネ毛が濃ゆいのも何かエロい流星くんです。
それにしても。流星くんってやっぱ、類まれな美男子。どんなシーンでも、死角なしの美しさです。さすがに若いので、肌に艶があって時々あどけなく見えることも。ブサイクに見えるシーンは一瞬もないけど、私が苦手な美しさだなとはやはり思った。いい演技だなと思ったのは、違法埋め立て発覚後、レポーターに絡まれて始めは感情を抑えてたけど、親のことを持ち出された途端にブチギレるところ。顔も声も怖かった。あと、車を運転しながら美咲の弟に偽証を必死に下出になって懇願、断られるとブチギレるところも。「流浪の月」もそうでしたが、流星くんの不穏で激烈なブチギレ演技がホラーで好きです。
この映画の優もですが、優しすぎる美男美女って不幸になりやすいんですね。もし優が性悪で非情で狡猾な青年だったら、あんなどん底生活は送ってなかったでしょうし。優ぐらいの美貌に恵まれてたら、ゴミ廃棄所で奴隷労働なんかしなくても、都会でいい暮らしできるはずだもんね。
タイトルにもなってる村が、思ってたほど怖くなかったのが肩透かし。閉鎖的でおどろおどろしい人間関係や因習とか特になくて、あれぐらいの田舎ならK市の郊外と大して変わらないと思いました。せっかくの能も、うまく物語に活かせてなかったような。
美咲役の黒木華、風貌も森少女なファッションも苦手。流星くんのほうが美人で肌がきれいだった。古田新太、杉本哲平、中村獅童、木野花など個性的なベテランよりも好助演だったのは、村長の息子役の一ノ瀬ワタル。イカつくてゴツい悪役レスラーみたいな風貌での卑劣下劣な言動、悪虐っぷりは笑えるほどの非道さでした。映画の冒頭、家に火をつける優の父役が、淵上泰史だったのが驚きでした。久々に見たフッチー、やっぱ可愛いイケメン!チョイ役で残念。
↑ ボクサー役の新作映画「春に散る」も楽しみな流星くん。安易なヒット狙いの映画やドラマは他のイケメンに任せて、美しき独自路線を突き進んでほしいものです
霞門村のゴミ処理場で働く優は、過去に父親が起こした事件のせいで村八分にされ、母親の借金も抱えて絶望的な日々を送っていた。そんな中、東京から幼馴染の美咲が村に戻ってくる。優は美咲と愛し合うようになり、彼女と幸せな未来を築こうとするが…
再来年のNHK大河ドラマの主演に抜擢されるなど、このところ勢いが破竹な横浜流星。彼も出世しましたね~。つい数年前は、無名の俳優やタレントに交じって芸能界筋肉番付みたいなバラエティで、裸になって腹筋とか跳び箱とかさせられてたのに。その頃からすごい美男子だなと思ってましたが、私が苦手なタイプの美形でもあったので、そんなに気になる存在ではなかったのですが、DVストーカー男を怪演した「流浪の月」を観て、いい役者じゃん!と感心して以来、すっかりお気に入りの俳優になってしまってます。この新作も、内容といい流星くんのヴィジュアルといい、面白そう!と公開を楽しみにしていました。で、どうだったかというと…
流星くん、すごくよかったです!やっぱ彼、いい役者!今や若手イケメン俳優って、誰が誰だかわかんなくなるほどウジャウジャわらわらいて、まさに群雄割拠な激しい競争状態にありますが、流星くんはそこから頭ひとつ抜けた感じがします。美しさと演技力の両方を具えてる若手イケメン俳優って少ない、ていうか、才能や気概はあってもそれを活かす機会が日本の映画やドラマにはない、というほうが正しいのかな。そんな中、流星くんは安易で無難な作品ではなく、なかなかユニークな仕事を選んでると思います。役も演技も、他の同世代の人気イケメン俳優はやらないような挑戦的志向。この映画でも彼のそんな方向性を見てとれました。
絶望に若さも人生も蝕まれ、心が朽ちた感じを目つき、ボソボソ声や雰囲気でよく表してました。まさに陰陰滅滅。暗い狭いゴミ部屋で、汚い布団の中で煙草吸いながらスマホでゲームしてる姿とか、フツーの男だったら見るに耐えぬ醜さですが、不思議と流星くんってそういう姿が似合ってて、かつ色っぽく見えるんですよね~。甘い退廃の匂いがするんです。こぎれいなイケメン役、いい子な役より、ちょっと崩れた饐えたような役のほうが断然イケてます。中盤、人生をやり直す希望とチャンスを与えられ、見た目もキャラも別人のような爽やか美青年に変貌する流星くんなのですが、ボサボサ髪と無精ひげのどよよ~んな流星くんのほうが、私には魅力的に見えました。あと、スネ毛が濃ゆいのも何かエロい流星くんです。
それにしても。流星くんってやっぱ、類まれな美男子。どんなシーンでも、死角なしの美しさです。さすがに若いので、肌に艶があって時々あどけなく見えることも。ブサイクに見えるシーンは一瞬もないけど、私が苦手な美しさだなとはやはり思った。いい演技だなと思ったのは、違法埋め立て発覚後、レポーターに絡まれて始めは感情を抑えてたけど、親のことを持ち出された途端にブチギレるところ。顔も声も怖かった。あと、車を運転しながら美咲の弟に偽証を必死に下出になって懇願、断られるとブチギレるところも。「流浪の月」もそうでしたが、流星くんの不穏で激烈なブチギレ演技がホラーで好きです。
この映画の優もですが、優しすぎる美男美女って不幸になりやすいんですね。もし優が性悪で非情で狡猾な青年だったら、あんなどん底生活は送ってなかったでしょうし。優ぐらいの美貌に恵まれてたら、ゴミ廃棄所で奴隷労働なんかしなくても、都会でいい暮らしできるはずだもんね。
タイトルにもなってる村が、思ってたほど怖くなかったのが肩透かし。閉鎖的でおどろおどろしい人間関係や因習とか特になくて、あれぐらいの田舎ならK市の郊外と大して変わらないと思いました。せっかくの能も、うまく物語に活かせてなかったような。
美咲役の黒木華、風貌も森少女なファッションも苦手。流星くんのほうが美人で肌がきれいだった。古田新太、杉本哲平、中村獅童、木野花など個性的なベテランよりも好助演だったのは、村長の息子役の一ノ瀬ワタル。イカつくてゴツい悪役レスラーみたいな風貌での卑劣下劣な言動、悪虐っぷりは笑えるほどの非道さでした。映画の冒頭、家に火をつける優の父役が、淵上泰史だったのが驚きでした。久々に見たフッチー、やっぱ可愛いイケメン!チョイ役で残念。
↑ ボクサー役の新作映画「春に散る」も楽しみな流星くん。安易なヒット狙いの映画やドラマは他のイケメンに任せて、美しき独自路線を突き進んでほしいものです