「L'Amour et les Forêts」
教師のブランシェは、理想的な男性グレゴワールと恋に落ちて結婚する。愛する子どもにも充実した仕事にも恵まれるブランシェだったが、やがてグレゴワールが偏執的な独占欲の持ち主であることに気づき…
ヒロイン役のヴィルジニー・エフィラは、「年下のカレ」や「ヴィクトリア」」などラブコメで人気を博し、最近は「エル ELLE」「ベネデッタ」と連続してヴァーホーヴェン監督の変態映画に出演し、「パリの記憶」で昨年度のセザール賞主演女優賞を受賞。主演作が引きも切らず、名実ともに今やフランスのトップ女優。熟女だけど童顔で、すごく親しみやすい可愛さ。ちょっとブリトニー・スピアーズ似?お高くとまった感じが全然なくて、悪女役とかは似合わなそうな明るさと温かみがあります。でもすごい大胆なところも彼女の魅力。ベネデッタとか、AV女優も真っ青な脱ぎっぷり、痴女っぷりでした。この映画でも、ヘアも見せる全裸でのラブシーンあり。ムチムチした熟女ヌードがエロすぎる。人気女優なのに何でここまでやる?でもそういう惜しみなさが、彼女の人気の理由だとも思います。
大人可愛いエフィラさん、今作ではDV被害者役をシリアスに演じてます。何の落ち度もない、いい人を絵に描いたような彼女が、イカレ亭主から理不尽で残酷な仕打ちを受ける姿が、悲惨で痛ましい。ブランシェとグレゴワールが出会って恋に落ちて結婚するまでは、ロマンティックで情熱的なラブストーリーとして描かれているのですが。ブランシェが子育てと仕事の両立を始めた頃にグレゴワールがヤバい本性をあらわし始め、破局へと向かって不気味で激しい愛憎ドラマにシフトチェンジ。とにかくグレゴワールが、サイコ野郎すぎて戦慄。
夫からのDVに苦しんでいる女性の話を見聞きするたびに、何でそんな男と結婚を?何で別れない?と、そんな悲劇とは無縁な私なんかは安易に思ってしまいますが、当事者にとってはそんな簡単に白黒つくような状況とか関係じゃないんですよね。ブランシェじゃなくても、グレゴワールにはよほどカンが鋭い人、疑り深い人でないと騙されますよ。エリートの美男子で、人当たりがよく家庭的、奥さんを心の底から愛してる、という表の顔も演じてるのではなく真実の彼なところが、厄介で怖い。ブランシェにだけドス黒くネチネチした独占欲や嫉妬を見せて、決して肉体的には傷つけず、怒鳴ったり物を壊したりして恫喝したり、執拗かつ攻撃的で陰湿な言葉攻めでモラハラ、ブランシェが自己否定や罪悪感を抱くよう仕向け彼女の心を壊して支配しながらも、やり過ぎるとハっとなって僕が悪かったと泣いて許しを請うたりと、グレゴワールの狂気的だけど悪賢いDVの手口を見てると、なるほど世の中からDVされ妻がいなくならないわけだ、と悲しい納得。
愛しすぎるのも愛されすぎるのも、過ぎたるは及ばざるがごとし、でしょうか。愛も適度がいちばん、むしろ無縁なままでいいわと、この映画のカップルの修羅場を見ていて思いました
グレゴワール役はメルヴィル・プポー。「夏物語」や「ぼくを葬る」の美青年も、すっかりイケオジ俳優に。おじさんになったけど、若い頃とは違う円熟の魅力と、若い頃の名残の美しさで往年のファンを魅せてくれました。DV男って、ブサイクがやるより美男がやるほうが怖さが増しますね。アラフィフになっても、官能的なラブシーンができるところがトレビアン。日本にも彼みたいに、大人な役と演技ができる熟年俳優がいたら嬉しいのだけど。熟年とはいえメルヴィル、キムタクより年下なんですよね~。
ブランシェの同僚役で、懐かしのロマーヌ・ボーランジェが出演してます。言われなきゃ誰だかわかんないほど、枯れたおばさんになってます。ブランシェとグレゴワールの、庶民よりちょっと上なライフスタイルがおしゃれでした。双子の姉妹二役を演じてるエフィラさん、お姉さんのブランシェはシンプルだけど上品でフェミニン、妹はカッコカワイイ大人ギャル風と、彼女のファッションがハイセンスで素敵。
教師のブランシェは、理想的な男性グレゴワールと恋に落ちて結婚する。愛する子どもにも充実した仕事にも恵まれるブランシェだったが、やがてグレゴワールが偏執的な独占欲の持ち主であることに気づき…
ヒロイン役のヴィルジニー・エフィラは、「年下のカレ」や「ヴィクトリア」」などラブコメで人気を博し、最近は「エル ELLE」「ベネデッタ」と連続してヴァーホーヴェン監督の変態映画に出演し、「パリの記憶」で昨年度のセザール賞主演女優賞を受賞。主演作が引きも切らず、名実ともに今やフランスのトップ女優。熟女だけど童顔で、すごく親しみやすい可愛さ。ちょっとブリトニー・スピアーズ似?お高くとまった感じが全然なくて、悪女役とかは似合わなそうな明るさと温かみがあります。でもすごい大胆なところも彼女の魅力。ベネデッタとか、AV女優も真っ青な脱ぎっぷり、痴女っぷりでした。この映画でも、ヘアも見せる全裸でのラブシーンあり。ムチムチした熟女ヌードがエロすぎる。人気女優なのに何でここまでやる?でもそういう惜しみなさが、彼女の人気の理由だとも思います。
大人可愛いエフィラさん、今作ではDV被害者役をシリアスに演じてます。何の落ち度もない、いい人を絵に描いたような彼女が、イカレ亭主から理不尽で残酷な仕打ちを受ける姿が、悲惨で痛ましい。ブランシェとグレゴワールが出会って恋に落ちて結婚するまでは、ロマンティックで情熱的なラブストーリーとして描かれているのですが。ブランシェが子育てと仕事の両立を始めた頃にグレゴワールがヤバい本性をあらわし始め、破局へと向かって不気味で激しい愛憎ドラマにシフトチェンジ。とにかくグレゴワールが、サイコ野郎すぎて戦慄。
夫からのDVに苦しんでいる女性の話を見聞きするたびに、何でそんな男と結婚を?何で別れない?と、そんな悲劇とは無縁な私なんかは安易に思ってしまいますが、当事者にとってはそんな簡単に白黒つくような状況とか関係じゃないんですよね。ブランシェじゃなくても、グレゴワールにはよほどカンが鋭い人、疑り深い人でないと騙されますよ。エリートの美男子で、人当たりがよく家庭的、奥さんを心の底から愛してる、という表の顔も演じてるのではなく真実の彼なところが、厄介で怖い。ブランシェにだけドス黒くネチネチした独占欲や嫉妬を見せて、決して肉体的には傷つけず、怒鳴ったり物を壊したりして恫喝したり、執拗かつ攻撃的で陰湿な言葉攻めでモラハラ、ブランシェが自己否定や罪悪感を抱くよう仕向け彼女の心を壊して支配しながらも、やり過ぎるとハっとなって僕が悪かったと泣いて許しを請うたりと、グレゴワールの狂気的だけど悪賢いDVの手口を見てると、なるほど世の中からDVされ妻がいなくならないわけだ、と悲しい納得。
愛しすぎるのも愛されすぎるのも、過ぎたるは及ばざるがごとし、でしょうか。愛も適度がいちばん、むしろ無縁なままでいいわと、この映画のカップルの修羅場を見ていて思いました
グレゴワール役はメルヴィル・プポー。「夏物語」や「ぼくを葬る」の美青年も、すっかりイケオジ俳優に。おじさんになったけど、若い頃とは違う円熟の魅力と、若い頃の名残の美しさで往年のファンを魅せてくれました。DV男って、ブサイクがやるより美男がやるほうが怖さが増しますね。アラフィフになっても、官能的なラブシーンができるところがトレビアン。日本にも彼みたいに、大人な役と演技ができる熟年俳優がいたら嬉しいのだけど。熟年とはいえメルヴィル、キムタクより年下なんですよね~。
ブランシェの同僚役で、懐かしのロマーヌ・ボーランジェが出演してます。言われなきゃ誰だかわかんないほど、枯れたおばさんになってます。ブランシェとグレゴワールの、庶民よりちょっと上なライフスタイルがおしゃれでした。双子の姉妹二役を演じてるエフィラさん、お姉さんのブランシェはシンプルだけど上品でフェミニン、妹はカッコカワイイ大人ギャル風と、彼女のファッションがハイセンスで素敵。