まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

マーくん 夢さえあれば無敵

2007-10-22 | 北米映画 00~07
 久々に日曜がデイオフ。悲しきヒマ人の私は、昼過ぎに起きてレンタル店に。
 新作コーナーをカッタルそうに見てると、松ちゃん!と突然声をかけられた。振り返ると、高校の同級生だったWくんが。あわわ。
 Wくんとは前にも、ホテルのレストラン前で、違うレンタル店でバッタリ会ったことが。
 ボサボサ髪を隠すための目深に被った帽子、スッピンごまかし用の伊達メガネ、ダボダボのパーカー&ズボンという、売れないタレントの勘違い変装ちっくな姿の私。それに比べて、Wくんは相変わらず爽やかな男前。
 何かオススメある?最近何か面白い映画観た?と、屈託ないWくん。私が蜘蛛男3を勧めると、適当に聞き流されて、アキ・カウリスマキ監督の映画っていいよね~!オゾン監督好き?と、なかなかの映画通ぶり。私がガエル・ガルシア・ベルナルのファンだと知ると、彼ってチビだしそんなにスゴい役者じゃないけど、作品には恵まれてるよね、とも。「恋愛睡眠のすすめ」を知らなかったらしく、どこにあるん?と訊いてきて、見つけるとさっそくレンタルしてました。
 小1時間ほど立ち話して、じゃあねと別れました。日曜日の昼下がりにレンタル店だなんて、彼も寂しい独り身なのかな。帰り道、秋風が身にしみました...

 「インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン」
 負け犬だった30歳の男が、プロのアメフトの入団テストに挑み、夢をかなえるまでのサクセス・ストーリー。実話だそうです。
 話はほとんどアメフト版「ロッキー」?どん底から起死回生を賭けて這い上がる主人公の姿を見てると、ロッキーのテーマが聞こえてきそうでした。
 アメリカ人が大好きな、あきらめずに信じれば努力すればDreams come true!な内容は、ほんと何のサプライズもない予定調和な展開で、ありきたり。でも、感動させられちゃうんですよねえ。何かに必死に頑張る姿って、やっぱ見てるほうも熱くなるし。
 ディズニー映画なので、アダルティなシーンも皆無。家族みんなで観られる作品です。
 この映画を観たのは、もちろんマーくんことマーク・ウォールバーグ主演だから♪
          
 マーくん、やっぱ猿みたいで可愛いですちょっと長めな70年代の髪型もキュート。カラダはイカついけど、アメフト選手にしては少し小柄?
 マーくんの役&演技は、血を吐くような闘魂!熱血!ではなく、淡々と静かな感じ。リストラされるわ女房に逃げられるわ家賃も電話代も払えないわ、山上オクラも涙するだろう貧窮問答歌なマーくんの、疲れた悲しそうな顔が可愛いアメフトに入団した後も、自信なさげで常にクビを覚悟してる様子が、これまで散々失望と苦渋をなめさせられた人生の悲哀を感じさせて、大丈夫!頑張れ!と応援したくなります。自慢のマッチョバディは、腹にサラシ?巻くシーンで、ちょっとだけ披露してます。
 マーくんを抜擢するコーチ役、グレッグ・キニアも好演。マーくんとのツーショットは、「ふたりにクギづけ」でのマットとのそれと何かカブってしまった。やっぱマーくんとマットって、因縁あります(単に似てるだけ?)。
 野球と並ぶアメリカの国技?なアメフトに興味があれば、もっと楽しめた映画かも。ヘタしたら死ぬハードなスポーツですよねえ。アメフトファンの熱狂ぶりが怖笑!ヤジがスゴい!広島カープのファンも真っ青なエゲツなさです。
 世知辛い毎日を送っている主人公のお父さんや友人たちが、主人公に夢を託して応援する姿も、なかなか感動的です。
 私も、夢がかなうと信じることができたら、どんな努力も惜しまないつもりなんだけどなあ。
          
 マーくんみたいな俳優、日本にいないですよねえ。かつての血気盛んなマーキー・マークがオニギリジョーとかキムタコを目の前にしたら、このオカマ野郎!と鉄拳とばして問答無用にボコりそうですね。

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