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台北の中学生シエンは、父親が愛人のもとへ奔ってから自分に過保護、過干渉になった母親にうんざりしていた。そんな中、父が病死し保険金を愛人に遺したことを知った母が激高、愛人のもとに怒鳴り込む彼女にシエンは同行する。父の愛人はジエという若い男だった…
今ではすっかり市民権を得た感があるBLですが、それはあくまでリアルでは関係ない映画や漫画の世界、ファンタジーだから。実際に自分の夫や息子が男を好きになったら、ノーテンキに萌えたり理解を示すことができるでしょうか。シエンの母親が陥った境遇って、ほんと女にとっては屈辱的で理不尽。何にも悪いことなんかしてないのに、神も仏もない呪われた運命だわ。あまりにも無情な仕打ち。いきり立って憤慨し、大騒ぎする気持ちもよく解かります。それが滑稽に描かれてるのですが、笑えない悲痛さも。やり場のない怒りと悲しみ、何かにぶつけなきゃ生きてられない。そのはけ口にされる息子と愛人も哀れ。でもギャーギャーうるさすぎ。あれじゃあシエンじゃなくとも家出したくなるわ。
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ゲイがフツーに生きたいからと、セクシャリティを隠して女と結婚し子どもをもうける。家族を大事にするならいいけど、やっぱ男のほうがいい!と妻子を捨てるなんて、とんでもなく卑劣で卑怯なゲスゲイだと思う。シエンの父、あまりにも無責任で不誠実。誰もが自分を偽らず自由に勇気をもって生きるべきだとは思いますが、そのためには人を傷つけてもいい、悲しませてもいい!な生き方は、勇気ある選択ではなく単なる人でなしの所業。シエンの父がガンで苦しんで死んだのは、彼を愛した人たちを傷つけたバチとしか思えません。
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それでも夫を愛したシエンの母も、まさに死が二人を分かつまで一途に添い遂げたジエも、そこまで人を愛せるなんて…と、怖くもあり崇高でもありました。特にジエの献身は、そこまで愛されるに値する男なの?と首を傾げたくなるほど。若い男が病人の下の世話まで迷いなくする姿が衝撃的でした。自分に恨みがましくつきまとうシエンの母にも、自分の生活に入り込んでくるシエンにも、うんざりしつつ耐えて受け入れるジエの優しさも痛ましかった。あれは彼なりの、夫と父親を奪ってしまったことへの罪滅ぼしだったのでしょうか。母が金のことで浅ましく騒いでいたのではないこと、父とジエが心の底から愛し合っていたことを知ったシエンが、みんなを許して元の生活に戻る姿が爽やかに感動的でした。BL映画というより、少年の成長物語かもしれません。よく考えたら始めっから最後まで、シエンがいちばん冷静で大人な言動してたけど。
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ジエ役のロウ・チウが、なかなかのイケメンでした。舞台劇の演出家役なのですが、ちょっと〇◯組の若いチンピラ風な風貌とキャラがカッコよかったです。シエンの父親と出会った頃の80年代男性アイドル風な髪型も可愛かった。チンピラファッションにしても、スタイルがいいので何着ても似合います。ちょとだけ脱いでますが、いいカラダしてました。シエンの父とはキスシーンはあったけど、ドキ♡なラブシーンなどはなし。相手がフツーのおっさんだったのが残念。シエンもぜんぜん美少年ではなく、どちらかといえばブサイク男子なのですが、ちょっと少年時代の太賀に似てて私は好きなタイプ。シエンのジエへの態度はかなりツンデレで、もし二人までもがBL関係に発展したら、さぞやドキドキな内容になってたことでしょう。って、それっていくら何でもドロドロすぎるか
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ゴミゴミした街の裏通りやアパートなど、やはり日本とは趣がまったく違う、どこか東南アジア風な猥雑さ。台湾の庶民の風景も興味深く撮られていました。台湾といえばの小籠包、屋台のチキンとかも美味しそうでした。
ご覧になったんですねー!!
私は未だ観れておらず…たけ子さんの感想記事を読んでやっぱり観たいなーと思いました。
ネトフリさんに入らないと無理そうですなぁ・・やはり。
観ましたー!くうこさんのブログで教えていただいてから随分時間が経ったけど、ようやく!なかなかの佳作でしたヨ!BL濃度はかなり薄かったけど、人間ドラマとしてはユニークかつ切実でもあってコクがありました。
ネトフリ、私は加入してるM子に観させてもらったのですが、年末あたりに話題の映画が放送されるので、加入しようか検討してます!無料体験もできるし、くうこさんもぜひ!