まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

プラハの冬① 真夜中の古都迷宮

2007-02-01 | 旅行、トレッキング
 はじめに...
 初日撮影の画像が、デジカメ不調のため、無事なのかどうかも怪しい雲行きで、涙...
 なので、この初回、可能になりしだい、画像UP予定♪翌日からは、幸いにも携帯で撮影したものがあるので、ガンガン使用します!
 では、つたなき愚文ではありますが、お汚しいただければマンモスうれPです♪

 大阪へ向かう高速バスに乗る前に、来ていくはずだった黒いネルシャツを忘れたこと、i-podの音楽がちゃんと録れてないことに気づいて、あっちょんぶりけ~!ああ~幸先が良くないなあ、と旅のスタート時点で、早くもヤな予感&不安に襲われる。
 関空発、オランダ・スキポール空港行きの飛行機には、お昼前に搭乗。
 機内は空席が目立ち、窓際席の私の隣席二つも無人。なので、かなりゆったり。私の後ろの席の女性(まさにバックパッカーって感じ)は、堂々と空いた席を占領して、寝転がってた。
 機内食その①クリーム煮チキン&ざるそば。少量で、味も悪くなく、食べやすかった。
 席のTVでは、日本公開前の最新映画が観られる。さあ、どれ観よっかな。映画ファンにとっては、至福の時間だ。
 まず、「クィーン」を鑑賞。面白かった!ちょこっと休憩を挟みながら、立て続けに「ディパーテッド」“Flyboys”を観る。一日で、しかも一気に3本も映画を観たのなんて、生まれて初めてだ。さすがに、ちょっと目が疲れた...でも、まだ観たい映画、ある~!
 ウトウトしてると、機内食その②が。親子丼弁当?これも少量で美味しかったです。
 ガイドブックなどで現地情報の復習などしているうちに、定刻通りにオランダに到着。12時間近くのフライトでしたが、そんなに苦ではなかったです。むしろ、快適でした。
 オランダのスキポール空港は、噂通り、きれい、でもやたら広い!ゴーカート?キックボード?みたいなのに乗って、空港職員や清掃係が走り回ってるし。
 プラハへの乗り継ぎ便まで、3時間近く時間がある。搭乗ゲートを確認して、まるでショッピングモールみたいな空港内を、のんびり見て回る。
 さすがオランダ。花の種や球根などが、土産店で美しく面白くディスプレイされてる。ガーデニング好きな人には、さぞ楽しいことだろう。
 カジノや美術館、マッサージ、寿司バー!まである。カフェやデリもいっぱいあるし、待ち時間、客が手持ち無沙汰にならないような配慮がされてる空港です。
 いよいよ、プラハへの便に乗る。
 こじんまりした飛行機。配られたハムチーズパンは、一見コンビニの安物っぽいが、味は絶品♪プラハ、食い物には期待できそうだぜ。
 トイレに行きたかったけど、隣席の兄ちゃん(たぶんチェコ人)が、何だか怖そうだったので、我慢する...
 1時間ちょっとで、【プラハ・ルズィニェ空港】に到着。
 プラハは夜の9時。日本は、早朝5時頃?さすがに、疲れた~!
 荷物受け取りの辺りで、うっ!?何だ、こ、この胸の痛みは!?突然の激痛に、私は胸を押さえ、倒れそうになる。まさか私、心臓に欠陥が!?ムヒョク、わ、わしも心臓くれ~!(韓ドラファン以外には意味不明なネタで、すみません...)
 まじで死ぬかと思ったが、何とか治まる。ちょっとしたエコノミー症候群だったのかしらん。
 この、チェコ唯一の国際空港。まだ夜の9時過ぎだというのに、ガラ~ンと閑散としてて、(怖いくらい)ひと気がない。
 両替所で、1万円ほど日本円をチェココルナに替える。係りのオバさんの、スゴい無愛想さに驚くが...ああ、思えば、それがチェコで味わい尽くした、怒涛の困惑&たじろぎの始まりだったのだ...
 バスターミナルから、市内へ向かう市バス119番に乗る。
 ああ~ずっと憧れていたプラハに、とうとうやって来たのだ!バスの窓外に流れる風景が、そんな感慨に浸らせる...はずだったが、外は真っ暗。まだ10時にもなってないのに?その寂れた暗さに、何だか不安に襲われる。
 バスの終点が、地下鉄の駅。そこから、プラハ中心地へ。
 バス、地下鉄、トラム(市内電車)は、すべて共通券。乗り換えなしの1回券が14コルナ。乗り換え可券が20コルナ。安いけど(1コルナ≒5円)、時間制限があって、オーバーしてるのを検札係に見つかったら、スゴい罰金を取られるらしい。様子をうかがっていると、無人改札だし、タダ&インチキ乗車は容易そうだ。でも、日本ではその達人な私も、来たばかりの異国では、さすがに勇気が...空港でバスに乗るため買った券が有効だったので、そのまま地下鉄に乗る。
 Můstekという駅で降りる。
 ここは確か、賑やかな大通り、【ナ・プシーコピェ通り】のはず。おお。中世そのままな建物、石畳の地面。まさにヨーロッパの古都って感じ!でも、暗いし寂しいなあ。ほんとに繁華街なのかしらん。とりあえず、トコトコ&キョロキョロと、ホテルを探して歩を進める。
 寒いことは寒いが、思ってたほどの厳寒ではない。この程度なら、広島でも珍しくない(後に、エスキモーな防寒ルックで来なくて良かった!と痛感)。
 歩いてるうちに、何だかワケワカメになってくる。こ、ここはどこ!?私は松嶋なな子!?状態に。
 だって、暗い!し、同じような建物ばかり!だし、標識も位置が高い!ので、見えにくいし。あわわ、完全に、迷宮のアンドローラ~♪by キョンキョン
 フラフラさまよってると、わりと賑やかな場所に辿り着く。あ!ここは有名な、【ヴァーツラフ広場】では!?
 端っこまで行ってみると、ガイドブックでもおなじみの、【聖ヴァーツラフの騎馬像】発見!
 ここね、“プラハの春”で知られる広場は。ここに、ロシアの戦車が侵攻してきて...大好きな映画「存在の耐えられない軽さ」の場面が思い出される。
 が、映画のトマシュ(ダニエル・デイ・ルイス)のような男が、迷子の私に救いの手を差し伸べることはなかった。疲労感で今にも倒れそうだったが、頑張れ自分!と言い聞かせ、ホテル探しを続ける。
 どうやらプラハの中心地、【旧市街広場】へ着いたようだ。目の前には、暗黒の中に聳え立つ、【ティーン教会】の不気味なまでに威容な姿が。
 ホテルは確か、ティーン教会の裏の通りにあるはず。
 裏通りは、観光地の夜とは信じられないほど、うら寂しく閑散としてる。出会うのは、酔っ払いと、日本では滅多に見られない、道端に額づいてる哀れな物乞い...
 さんざん探し回って、ついにホテル発見!こ、こんな分かりにくい場所!
 おそるおそる、ホテルに入る。レセプションルームには、若い男が。かったるげに、TVを観てる。私に気づいても、顔だけ向けて座ったまま。
 あの~ネットでシングルルーム、予約したんですけど...
 シングル?うちにはシングルなんか、ないよ。
 え!?だ、だってこれ、ほら、ちゃんとシングル予約受け付けたって(プリントアウトしたメールの返事を、差し出す)...
 ないったら、ない。ドミトリーなら空いてるけど。
 ええ~相部屋?断固抗議する気力体力英語力もなく、もういい!とにかく休みたい!の一念&あきらめで、それでもOKしてしまう私。
 オフシーズンだし、ひょっとしたら誰もいないかも...って考えは、甘~い!by 足立ユミの夫
 入った部屋のベッドは、ひとつしか空いてなかった。しかも真っ暗で、部屋の様子も、誰が誰だかも、さっぱり判らない。みんな爆睡してるので、電気つけるどころか、物音も立てられない。ああ~こんなハズでは...ぐったりベッドに倒れて耳を澄ませば...げ!?男のイビキ?!ギョエー!ここは、男女共同なのかよ!?
 もう泣いたり怒ったりする元気もなく、着替えもせず風呂も入らないまま、私は布団に潜り込む。ここを二晩も予約したのは、失敗だった~!
 こうして、プラハ初日を終えたのだった。 
 つづく。


 

 
 
 
 
 

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6 コメント

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冬の旅 (松たけ子)
2007-02-04 21:11:35
皆様、こんばんは!旅行記、お目汚しThanks!

リベラさん 相部屋なんて、軽率!と怒られそうで、恐縮です。超用心深いと自負してる私なので、初日からウカツにも危険ゾーンに足を踏み入れてしまったこと、何事もなかっとはいえ、すごく反省してます。
暖冬だったのは、ほんと助かりました。行き倒れて凍死せずにすんだし。
プラハは、いま思い出しても、暗いってイメージが真っ先に...ほんと、TVで観る北朝鮮と似た感じが...
ホテルだけは、ヘンにケチらず、設備や立地の良い宿を選んだほうがいいですよねえ。

はるさん ほんと、犬も歩けばコ○キに当たるって感じでした。日本どころか、今まで行った外国でも、見られなかった光景に吃驚。怖いし、何だか荒んで寒々しかったです。
男女相部屋も、ジョニーやヒョンビンみたいなのがいたら、ドキドキ☆だけど、曙とか将軍さまの息子みたいなのだったら、それこそ口から泡ゲボゲボ肌に粟プツプツでしょう...
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気力の旅? (はる)
2007-02-04 19:04:33
たけ子さん、こんばんわ
想像するに風情のある町並みを1人たたずむ美女の姿
のはずが、いきなり酔っ払い&哀れな物乞いに
遭遇。怖い、怖すぎる
男女共同、しかも外人ばかり(当たり前だけど)
口から泡が出そう~~
無事帰国出来てよかったよぉ
まだまだ続く神経すり減り旅行、続報待たれます!
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プラハの冬 (リベラ)
2007-02-04 16:15:43
松さん、こんにちは~
いよいよプラハ旅行記が始まりましたねvv真夜中の古都迷宮、ハラハラ☆ドキドキで面白かったです!初日から男性との相部屋とは(+_+)私だったらパニックだわ(~_~;)つづきが楽しみです♪
そっか、プラハは夜になると暗くて寂しい古都なのね。とても寒いって印象があるけど、暖冬でよかったですね。私は重度の方向音痴なので、ホテルは分かり安い場所にします(笑)
沢木耕太郎って懐かしい~昔ちょっとハマリました。

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traveling alone (松たけ子)
2007-02-03 22:35:39
weiyangさん、こんばんは&おかえりなさいませ~!
香港、いかがでしたか?彦に逢えましたでしょうか?
私の場合、深夜特急みたいにカッコよくなくて、深夜鈍行って感じかなあ。沢木耕太郎って、ウタダひかるの実父って噂、ありましたよね。
ドミトリー哀話、ぜひ続きを聞いてやってつかぁさい...

kameさん、こんばんは!
そうそう。弛んだ脳細胞を刺激するハラハラ☆ドキドキ感は、お気楽パックツアーでは味わえぬ醍醐味です♪でも、何もかも人任せな旅も、してみたい...
ぷぷっコスナー氏、まさに驕れる者も久しからず、ですが、まだまだ男前だと思うので、頑張ってほしいですよね。
返信する
個人旅行の醍醐味? (kame)
2007-02-03 10:05:42
松さん

おはようございます。
知らない街をしかも夜中にホテルの場所を探す件はひやひやもんですが、無事目的地に到着したときの安堵感などパックツアーでは味わえないでしょうね。機内での様子なども目に浮かびますし、これからの展開が楽しみです。

映画評も楽しくて、天下の2枚目だったケビンも松さんの手にかかると「祇園精舎の・・」この件では椅子から転げ落ちるほど笑わせてもらいました。
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たけ子さんの深夜特急 (weiyang)
2007-02-02 23:39:04
こんばんは~♪
旅紀行、楽しみにしていました。
ほぼ丸一日掛けて、プラハに着いんたんですね。そこからご自分で公共の交通機関を利用して、どうやら(この“どうやら”って語感が凄いです)プラハの中心地に着いて。ホテルでは男女共用のドミトリー!うわ~、沢木耕太郎!?メッチャ深夜特急やないですか!読んでいるこっちが興奮してきました。ドキドキです。次回が待ち遠しい。たけ子さん、このドミトリーで無事過ごせたのかしら・・・。
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