ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ピラテス

2009年01月06日 | アホな小話
エクササイズという方面では三日坊主クィーンのわたしが、奇跡的に2年以上も続けているのがピラテス。
旦那のオフィスがあるビルで教えている女性に、ちょっとやってみたら?と誘われて始めたのがきっかけでした。
クラスの人数が少ない上に、2人のインストラクターが丁寧に教えてくれたのは良かったのだけど、やっぱり会費が我が家的には高額だったので、YMCAのクラスに移りました。

大抵のことはできるのだけど、なぜか腹筋運動がメチャかっこ悪いわたし。
ブラスバンドに入ってた時なんか、腹式呼吸のために、なんていって、スイスイ起き上がれていたのに、一度仰向けに寝たが最後、二度と起き上がれません?!
まるで裏返された海亀。手と足と首だけがバタバタと空しく空を切り……。
結構見てる人にはおもろいかも……なんて、かなり自棄自暴になってます。

さて、それはともかく、そのクラスに1度、とんでもないことが起こりました。
クラスには、誰でも、いつからでも入れます。運動用のマットもいろんな小道具もすべて揃っているので、何一つ用意する必要もありません。
ただ、運動に適した服装だけは、まあ、常識として、ねえ……。
ところがある夏のこと、超ミニスカート&へそ出しタンクトップでやってきた若い女性、てっきり見学しに来たのかな~と思っていたら、
えぇ~!マジっすかぁ~
クラスのど真ん中にマットを敷いて、最初のストレッチをおもむろに始めちゃったのでした

わたしはたまたま彼女の後ろに位置する所に居て、彼女の横にはピーターという常連さんの男性も居て、
大股開きで堂々と背を伸ばす彼女を唖然として見つめていました。

なんというか、運動着でやってても、種類によってはちょっとね……というのがあるのに、もう強烈に堂々と展開される超刺激的ポーズ。
わたしの弟がもしここで居たら、鼻血が二本、滝のように流れてるやろな……と思いながら、どうしてもついつい目が一点に
結局素知らぬ顔で彼女はすべてのポーズを終え、ピーターは途中退場、彼はその後、しばらくの間クラスに復帰してきませんでした。
こちらの男性って、映画とか雑誌とかで吹聴されているのとは違い、みんなシャイなんですね。
なんせ、『鼓童』というグループの和太鼓の演奏会で、最後に演奏者がふんどし姿になったりすると、客席のみんなが一斉にうつむいてしまうんですから。

とにかく、その事件を早速帰ってから旦那に話すと、お腹を抱えて大笑いしてから、「また来るかな」とポツリ。
「また来たらどないやっちゅうねん」とギロリとガンつけるわたし。
「いや、別に」とすっとぼけるスケベ野郎。
「でもさ、いったいどんなポーズとるん?」という旦那のリクエストに応えて、いろいろと見せたら、ヒィヒィ泣きながら笑てました。
もし興味がおありでしたら、ネットかなにかで検索してみてください。
そのポーズを、ビキニパンツ丸出し、しかも上はブラだけ、みたいな格好でやったとしたら……。

気の弱い方、興奮し易い方、想像力豊かな方はご遠慮ください。

ほんまにあの彼女、いったいなんのつもりであの日、あそこに、あんな格好でやって来たんでしょうか。
今も、誰にも答が出せない伝説の謎です。
そして今も、まだひっくり返された亀さんやってるわたしです
コメント (2)
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運動不足

2009年01月06日 | ひとりごと
こちらに来て丸8年半が経ちました。
一昨年の年末まで、少し遠くに住むSちゃんしか日本人の友人がいなかったわたしでしたが、
いきなり日本婦人会モントクレア支部(←ジョークです)からお誘いを受け、飲茶に行ったのがきっかけで、一気に5人ものガールフレンドができちゃいました。
その中のひとりキミコから、昨日突然電話があって、「今歩いてんだけど、一緒に歩かない?」と誘われました。
彼女はケータリングからレストランまで経営したやり手のお料理上手。テニスの腕前も玄人並み。すごいバイタリティのある女性です。

せっかくのお誘いだからと、町の真ん中にあるブルックデール公園まで車を走らせました。
その公園はとにかく大きくて、大木がいっぱい、緑がいっぱい、いろんなスポーツ施設や遊具が備わっている、市民の憩いの場です。
わたしは夏の間の、メトロポリタンオペラの無料コンサートと花火ぐらいにしか来ないのだけど、日本からのお客さんが来るとよく案内したりします。
そこの陸上競技用のトラックをグルグル何周もしながら1時間歩く、というのがキミコの散歩だそうで、わたしもそこに行きました。

まずは手始め足始めということで、45分だけ、トラックをグルグル回ることにしました。
とても早足で休み無く、もちろん口も休み無く、テクテクぺらぺら、あっという間に時間が過ぎて、うっすら汗をかくこともできました。
「明日はもうちょっと本格的にするからね」
一日一回はしっかり運動しないと、体が気持ち悪くて仕方がないという彼女。
一日中ごろごろ寝転がって、本さえ読んでれば幸せ~というわたし。
「もうお互いこんな年になって、取り柄といえば健康なんだからね、しっかり運動して健康にならなきゃだめよ、まうみさん!」
「ははぁ~!お師匠さま~」

ということで、今日も呼び出しをくらい、ピラテスのクラスの後に公園に出向きました。

「さて、今日はちょっと普通にしましょ」
ふ、普通って……
彼女の普通は、あの広々とした公園の外周を2周、超早足で歩き回ることでした。
始めの10分は息切れがしてどないなるかと心配したけれど、まあその後はなんとか息も整いホッと一安心。
ところが、あともう数十メートルという所で急に彼女が、
「ちょっと、まうみさん、大丈夫?倒れそうだよ、顔が真っ赤で」と心配顔。
実は、かなりヘトヘトになっていたのでした。いや、ヨレヨレというのが正しいかも。
やっぱり急にあれもこれも欲張ってはいけません。物事には程度ってもんがあります。
ほんの少し前に、いいかげんがいい、なんて言うてたくせに、もうコレです。
彼女は全く普通と変わりなし。自分がいかに運動不足なのかよく分かりました

こんなわたしに付き合ってくれるというキミコの優しさに甘えて、散歩デートを続けていこうと思っています。
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