ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

霊気

2009年01月12日 | ひとりごと
YMCAのレクチャーイベント『The Reiki Healing』ってのに行ってきました。
いわゆる霊気ですね。

いつもだったら完璧に無視ってるこの種のイベントですが、例の体重減らしチームに入っているわたし、
毎日なにかのエクササイズかイベントに顔を出して、そこでポイントをもらわないと、グループの仲間から冷ややかぁ~な目で見られちゃいます。
レクチャーはポイントが高くて5点ももらえます。エクササイズのクラスは2点、個人的にマシーンを使ったり泳いだりするのは1時間で1点。
座ってるだけで5点は儲けものじゃ、ということで、初めて出かけてみました。体重とは全然関係ありませんけどね……。

日本人の名前がどんどん出てきます。
創始者は臼井みかお、現在世界中に広まっているレイキは、臼井が養成した20名の師範(レイキを他人に伝授できる資格者)の一人林忠次郎が、ハワイ在住の日系人高田ハワヨに伝授したものが広まったものだそうです。

実は……わたしはこの「手当て療法」で一度、命を救ってもらっています。
15才の夏に、体育館の中二階から地下まで真っ逆さまに落ちた怪我の後遺症で、担当医から余命1年と宣言された時、
藁にもすがる思いで入ったある新興宗教が、この手当て療法を実践していて、わたしはそこで1年がかりの、毎日2回の手当てを受けました。
その新興宗教の教祖は、臼井先生の愛弟子であったと、このアメリカで、今頃になって知りました。

なので、霊気そのもののことは全く知らなかったけれど、手当て療法で救ってもらった当事者として、今度は逆の立場になり、
病院などに出かけては、見知らぬ患者さん達の痛みや膿を軽減するための助けや、臨終の際にできるだけ楽に終えていただけるお手伝いをしていました。

なんだかとても懐かしい思いで講義を受けていたのですが、そこに居合わせた20人ぐらいの人達は、講師の方の話に混乱しまくっていて、
いろんな質問(時にはかなりとんちんかんなのもありました)が部屋の中を飛び交っていました。
無理も無いと思います。手でいろんな症状が緩和され、時には完治することだってある、だなんてね。
でも、手当てっていう言葉があるのは、そういう目には見えない力を昔の人達は知っていて、実際にそれを使っていたからだとも思います。

痛い痛いと、子供が泣きそうになって母親の所に行くと、母親はまず「どこが痛いの?」って聞きます。
「ポンポンが痛い」と子供が言うと、母親はすっと子供のお腹に手をのばし、お腹に手のひらを乗せながら、「大丈夫、もう痛くなくなるよ」って言います。

手当てはどんな治療よりもあたたかで、すてきなおまじないだと思います。


コメント
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