えっとですね、わたしは会社員をほんの半年間ぐらい、その後はずっとひたすら音楽教師を長々とやっているので、役員というものになったことがありません。
あ、息子達が小学生の頃、PTAの執行部の役員にはなったことがありましたが……。
自分が小学生中学生の頃、児童会や生徒会の役員の常連(選挙演説が異常に得意だったという理由で)だったけど、
それはあくまでも日本語でべらべらしゃべるのが平気だったからで、こっちに来てから○○団体の役員になる、なんてことは夢にも思っていませんでした。
去年の冬に、非営利団体のクラシック音楽家協会ってのに入会して1年が経ち、そこで1ヶ月に1回催される演奏ミーティングで何回か弾かせてもらいました。
どうしてだか、わたしの演奏を気に入ってくださる方が会ごとに増え、気がつかないうちに、協会の中心に引っ張りこんでいただいてたようです。
わたしは往々にして、物事をあんまり深くきちんと考えないで、ふらりふらりと行動してしまいます。
楽観主義というより無謀、時には無責任。50過ぎてこんな風に形容されてちゃいけませんが……。
「この協会の役員になってもらえますかメール」を受けて、そのメールの内容をちゃんと読まないうちから、「いいですよメール」を送ったわたし。
そりゃ、わたしの英語はまだまだ不十分だけど、なんてったって音楽の世界なんだから、それだったらなんとか分かるわい。
なんて空威張りしていたところに、「引き受けてくれてありがとうメール」が送られてきました。
*第一回目の役員会議は1月17日土曜日。場所はマンハッタン26丁目、ブロードウェイと6番街の間にある『Antique Cafe of New York』*
ほほう、ブランチ食べながらの会議なのね……とニマニマしながら続きを読んでいると、
「会議に先立ち、話し合う議題についての資料を添付しましたので、それに目を通しておいてください」という文面と添付物が……。
開いてみると20ページにも及ぶごま粒のような細かいアルファベットがぎっしりの書類が現れました。ゲゲッ!!
1ページ解読(暗号か?!)するのに20分近くかかり、早くも胸の中に膨らんでいた希望の風船がシューシューと音をたててしぼんでいきます。
これって……やっぱり……。
すんません、わたしの英語力ではかなり無理があるようですので。
そう言って、役員としての仕事が始まる前に断ろうかどうしようか、かなり迷いました。
でも、こう考えたらどうだろう。
これを、ビジネス英会話学校に入ったと考えたら……。文章に使われている単語は会議用語や法律用語がうじゃうじゃ。
こういう機会でもないと、普段の会話では滅多にお目にかかれない単語群です。
おまけに、メンバーときたら、元パイロット、FOXテレビのチーフ編集者、保険会社のマネージャーなどなど、会議の達人だらけです。
大丈夫かなあ、と横で心配しまくっている旦那を尻目に、できるとこまでやって、もし迷惑かけそうな事態になったらきっぱり辞退する、と決めて、
今日、極寒の、こんな日は一分だって絶対に歩きたくないマンハッタンに出かけました。
頼んだ玉子料理とカフェオレはとっても美味しかったです。
会議の内容はともかく、皆の口から連発される言葉はとっても難しかったです。
でもやってみます。成せば成る、成さねば成らぬ何事も!
P.S.その1
元パイロットのマーティンは言いました。
先日の『ハドソン川の奇跡』、ありゃすごかったね。
僕らもたいていの状況に対処できるように訓練を受けるけど、離陸して間もない、低空飛行の段階であんなことが起こったら、そんじゃそこらの腕と運ではうまくいきゃしない。
彼はまず、川にかかっている二つの大きな橋を壊さないようにしなければならなかった。そして、川を横断しているフェリーやタクシー船を避けなければならなかった。
そしてなによりも、両岸ギリギリまでに迫っているビルや民家に被害を与えないように、あくまでも川の流れに並行に、波が動く方向に合わせて、プラモデルの飛行機をやっとの思いで組み立てた子供が、慎重に慎重を重ねてソッと机に置く時のように、水面に着水しなければならなかった。
たくさんの奇跡とたくさんの幸運と、なによりも彼の操縦のうまさが重なった結果だった。
僕だったらできたかって?
そうだな、5回に1回ぐらいは成功するかもしれない。もし、5回もそんな目に遭ってたらの話だけどね。
P.S.その2
久しぶりに旦那が薪に火を焼べてくれました。
初めはこんなにちっちゃいけれど、
だいぶおっきくなりました。パチパチと火の粉の爆ぜる音が大好きです。火は時を止めて、心をすうっと落ち着かせてくれます。
今夜はこの暖炉の前で、赤ワインとチーズをいただいてほっこり……
あ、息子達が小学生の頃、PTAの執行部の役員にはなったことがありましたが……。
自分が小学生中学生の頃、児童会や生徒会の役員の常連(選挙演説が異常に得意だったという理由で)だったけど、
それはあくまでも日本語でべらべらしゃべるのが平気だったからで、こっちに来てから○○団体の役員になる、なんてことは夢にも思っていませんでした。
去年の冬に、非営利団体のクラシック音楽家協会ってのに入会して1年が経ち、そこで1ヶ月に1回催される演奏ミーティングで何回か弾かせてもらいました。
どうしてだか、わたしの演奏を気に入ってくださる方が会ごとに増え、気がつかないうちに、協会の中心に引っ張りこんでいただいてたようです。
わたしは往々にして、物事をあんまり深くきちんと考えないで、ふらりふらりと行動してしまいます。
楽観主義というより無謀、時には無責任。50過ぎてこんな風に形容されてちゃいけませんが……。
「この協会の役員になってもらえますかメール」を受けて、そのメールの内容をちゃんと読まないうちから、「いいですよメール」を送ったわたし。
そりゃ、わたしの英語はまだまだ不十分だけど、なんてったって音楽の世界なんだから、それだったらなんとか分かるわい。
なんて空威張りしていたところに、「引き受けてくれてありがとうメール」が送られてきました。
*第一回目の役員会議は1月17日土曜日。場所はマンハッタン26丁目、ブロードウェイと6番街の間にある『Antique Cafe of New York』*
ほほう、ブランチ食べながらの会議なのね……とニマニマしながら続きを読んでいると、
「会議に先立ち、話し合う議題についての資料を添付しましたので、それに目を通しておいてください」という文面と添付物が……。
開いてみると20ページにも及ぶごま粒のような細かいアルファベットがぎっしりの書類が現れました。ゲゲッ!!
1ページ解読(暗号か?!)するのに20分近くかかり、早くも胸の中に膨らんでいた希望の風船がシューシューと音をたててしぼんでいきます。
これって……やっぱり……。
すんません、わたしの英語力ではかなり無理があるようですので。
そう言って、役員としての仕事が始まる前に断ろうかどうしようか、かなり迷いました。
でも、こう考えたらどうだろう。
これを、ビジネス英会話学校に入ったと考えたら……。文章に使われている単語は会議用語や法律用語がうじゃうじゃ。
こういう機会でもないと、普段の会話では滅多にお目にかかれない単語群です。
おまけに、メンバーときたら、元パイロット、FOXテレビのチーフ編集者、保険会社のマネージャーなどなど、会議の達人だらけです。
大丈夫かなあ、と横で心配しまくっている旦那を尻目に、できるとこまでやって、もし迷惑かけそうな事態になったらきっぱり辞退する、と決めて、
今日、極寒の、こんな日は一分だって絶対に歩きたくないマンハッタンに出かけました。
頼んだ玉子料理とカフェオレはとっても美味しかったです。
会議の内容はともかく、皆の口から連発される言葉はとっても難しかったです。
でもやってみます。成せば成る、成さねば成らぬ何事も!
P.S.その1
元パイロットのマーティンは言いました。
先日の『ハドソン川の奇跡』、ありゃすごかったね。
僕らもたいていの状況に対処できるように訓練を受けるけど、離陸して間もない、低空飛行の段階であんなことが起こったら、そんじゃそこらの腕と運ではうまくいきゃしない。
彼はまず、川にかかっている二つの大きな橋を壊さないようにしなければならなかった。そして、川を横断しているフェリーやタクシー船を避けなければならなかった。
そしてなによりも、両岸ギリギリまでに迫っているビルや民家に被害を与えないように、あくまでも川の流れに並行に、波が動く方向に合わせて、プラモデルの飛行機をやっとの思いで組み立てた子供が、慎重に慎重を重ねてソッと机に置く時のように、水面に着水しなければならなかった。
たくさんの奇跡とたくさんの幸運と、なによりも彼の操縦のうまさが重なった結果だった。
僕だったらできたかって?
そうだな、5回に1回ぐらいは成功するかもしれない。もし、5回もそんな目に遭ってたらの話だけどね。
P.S.その2
久しぶりに旦那が薪に火を焼べてくれました。
初めはこんなにちっちゃいけれど、
だいぶおっきくなりました。パチパチと火の粉の爆ぜる音が大好きです。火は時を止めて、心をすうっと落ち着かせてくれます。
今夜はこの暖炉の前で、赤ワインとチーズをいただいてほっこり……