The Biggest Loser

うちの台所の窓際のコーナーには造り付けのテレビ台があります。
そこにちっちゃなテレビを置いて、普段は滅多につけないけれど、料理をしている時だけは何かを観ていたいわたしなので、ランダムになんでも有りで観ます。
再放送だかなんだかの『The Biggest Loser』という番組を初めて観た時は、なんじゃこりゃと思いました。
ものすご～く太った人達総勢１２人が、赤と青のチーム６人ずつに分かれて、誰が一番体重を減らすことができたかを競い合うゲーム番組です。
まともに全部を観たことはないのだけれど、まあそれなりにドラマ的な要素もあり、ちょっと観には楽しいかも。

なんて余裕こいてたら……。

昨日のピラテスのクラスの終わりに、インストラクターのメリッサが言いました。
「体重減らしたい人この指とまれ！」
ふらふらと、寝ぼけたトンボみたいに彼女に近寄ってったわたしに、
「あ、まうみ、参加する？どう？する？」
「え、まあ、うん、する」
ってんで、なんとなく参加してみようかな～なんてことになった昨日。会費はYMCAに毎月払ってる４千円に含まれてるからタダだって。ふ～ん……。

今日の朝８時４５分にYMCAの玄関ロビーに集合ってんで、こりゃ早起きせにゃ～と早寝をしたつもりが、読んでる途中の小説がクライマックスに入ってしまい、
気がついたら夜中の３時……しんどいやんけ……できるかなあ……でもまあ、最初の日やから説明とかがあって、簡単バージョンで終わるやろ。

で、行ってまいりました。氷雨の降る中を。

そしてロビーに入って集まった人達の姿を見た途端、え？？？
あのテレビ番組を思い出したのでした。
ビヤ樽？雪だるま？ピグモン（古過ぎ！）？
日本では太ってるわたしも、ここではただのふつ～のおばはんに見えてしまい、そこに集まったメンバーからも、なによあんた、厭味のつもり？みたいな目で見られてしまいました。
でもまあ、せっかく雨の中、わたしなりの希望を抱いてやって来たのだからと、気持ちを強くしてメリッサを待ちました。

いつもの爆裂な明るさとともにやってきたメリッサ。
「さあ、みんなこっちに来て」と、トレーニング室の奥の部屋に案内してくれました。
そこで車座になって座り、配られたカレンダーとYMCAで行われているエクササイズの予定表、個人データ（年令、体重、身長、持病などを各自書き込む）を手にミーティングが始まりました。
話を聞いているうちに、何度も聞こえてくる言葉『The Biggest Loser』
え？ちょっとやばいんちゃいまっか？
モントクレアYMCA版『The Biggest Loser・チームメリッサ』が発足されてしまいました。
お～い、自分よ～、もっとよう説明聞いてから物事始めなはれ～。
エクササイズのクラスに参加するとポイント２点、ひとりでトレーニングすると１点、そしてなによりも、体重を何パウンド減らしたかが重要なポイントです。
「さて、みんなの減らしたい体重を言ってみて」とメリッサ。
「６０！」「４０！」「５５！」……「じゅ、じゅうご」し～ん……。

５０過ぎてる人もいなけりゃ、別に見た目どおってことないやんって人もいないし、何かと肩身の狭い思いをしそうなわたしです。

早速トレーニングが始まりました。
まずは軽く競歩とランニング。そこで早くも息切れしているわたし。
そして次はやけくそで、メリッサのクラスのブートキャンプに参加。開始５分後には思いっきり後悔してました。
おしっこを我慢してやっちゃったので、縄跳びしている時にちょい漏れしたりして……５０過ぎるって過酷です。まったく寝不足でやる運動ではありません。

とにかく、毎週水曜日の朝８時４５分に集まって、ひとりひとり体重を計ります。
そして、その週にいくつのクラスに参加し、どれだけトレーニングしたかを報告。
いつまで続くか、結果が出るまで続けられるのか、あまり自信は無いけれど、せめて今より１０パウンド減らせるまでは頑張りたいと思います。

今日の体重測定で出た数字……心臓が弱かったらヤバかった。
１１月の末の感謝祭から始まって、クリスマス、お正月のツケがしっかり数字に現れておりました。
ほんとにもう、情け容赦のない体重計です。