ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

売り家見学ツアーPart?

2009年01月30日 | お家狂想曲
もうこれが何回目の見学なのか、数えるのもめんどっちくなった今日この頃。
ある時は半袖、ある時は長袖、ある時は分厚いコートに身を包み、頭をこんがらがせながらも、いろんな家の中を見て回るのは楽しいもんです。

今日は5軒のツアー予定。
まずはじめの家は、ロケーションをちゃんとチェックしていなかったわたしのミスでした。家の中に入るまでもなく却下!

2番目の家は、モントクレア州立大学のすぐ近くにある、いきなり山の中の別荘地のような佇まい。小川の流れる音も爽やかな、なかなかのロケーションです。
薪ストーブのある部屋にはビリヤード台があり、その奥にはバーカウンター、ガレージにはサンドバッグ、TとKがピョンピョン飛び跳ねて喜びそう。

3番目の家は、ロケーション的にはまずまず、今の家からあまり遠くも無く、ピアノを弾いても家中に音が響かないのが気に入りました。が………、
家中の床という床に、そりゃもうフカフカのカーペットが敷いてあり、部屋ごとの壁紙のエグイことったら……あ~写真に撮りたかったなあ~。
本当に、説明の仕様も無い、ケバケバごてごての色とデザインで、各部屋がこれでもか~これでもか~というように迫ってくるのです。
ああ恐かった……。
あそこに住むにはまず、すべてのカーペットと壁紙を剥ぎ取り、カーペットの下にどんな床板が存在するのか、壁紙をまた張り替えることができるのか、
ものすご~く基本的な、大事なことからひっくり返していかなければなりません。

4番目の家は、中が前の2軒に比べると最もまともで、あずき色と苔色の配色もきれいな、気持ち的には1番ホッとする家でした。
けれども面白くなぁ~い!
いやいや、ほんまに困った性格です。お金も無いくせに、ついついオモロい家を求めている矛盾しまくりのわたし……。

5番目の家は、今日の中で1番大きく広く、しょうもない家でした。
玄関が二つあり、仕事用と家用に分けるにはもってこいだし、2階には5つのベッドルームがあるので、旦那の仕事にも使い良さそうです。
1階でピアノを教えるにも、どの部屋もドア付きなので、まあなんとかなるでしょう。
地下室は、今日の家々の中で唯一の、昔ながらの地下らしい地下。まあ、家の平面積と同じだけの広さがあるので、いろんな物を置いて遊べそうです。
ただ、ロケーションがちょっと難といえば難。

とまあ、こんな他人の家探しの内容を読まされちゃって、時間の無駄じゃ!とお怒りの皆さん、ごめんなさい。
この『モントクレア通信』は、実はこの家探しの件がもとで始まったブログなので、やっぱりどうしても欠かせない話なのでした。

家の値段はここ2ヶ月の間に、じわりじわりと下がってきています。住宅ローンの金利もかなり底の位置にあると言われています。
なのでチャンスといえばチャンスなのでしょう。先週の、1番人気の家に、ものすごい勢いで集まってきた家族達の気迫も、今までにないものでした。
けれども我々には売る家が無く、従って頭金にするお金も無く、その頭金を貸してあげると言う旦那父には、銀行と同じ金利で毎月返済しなければなりません。
いくら安くても年90万を下らない固定資産税、頭金を引いた家の価格のローン、旦那父へのローン、そして家自体にかける保険料……、
持ち家を買うのは、わたし達にとって本当にいいことなのか……どうなんでしょう。

今の時代、これまでのように、スターターハウスといって、まずそこそこの条件を満たす、支払いの楽な家を買い、
その家の評価価格が上がった時点で売りに出し、その資金を元に、ステップアップハウスに買い替えるという従来のパターンが利かなくなりました。
借金してなんぼが常識だったこの国の、経済のシステムが破綻して、借金が本来の意味としてしか存在しなくなったのです。

ほんとに……、どこの大根が新鮮で美味しくて安いかっていうのとはかなり違って大変です。
コメント
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