たま~に、薄い豚バラ肉をカリッカリに焼いたお好み焼きがめちゃくちゃ食べたくなる。
生地の中身はシンプルに、みじん切りしたキャベツ、ネギ、紅ショウガ、それと干しえび。かなり少なめの粉に人数分の卵と牛乳少々を入れて混ぜ混ぜ!
「今夜はお好み焼きやしな」と威勢良くご機嫌に言うと、
「……」どぇ~めっちゃ暗いし
「ボクは……お好み焼きっていう気分じゃない」
「なんでよ?」
「脂っこいし……」
「ほな、いつもより早い目に食べるんやったらどうよ?」
「まあ……」
「何時ぐらいやったらええん?」
「6時とか6時半とか」
結局その晩は、お互いが7時過ぎまで仕事だったので、お好み焼きはあきらめて、適当に軽い物を食べた。
次の日、再び挑戦。いっぺん食べたくなったら、どないしても食べたいのがお好み焼きなのだ!
「今日はわたし、仕事が4時に終わるねんけどそっちは?」
「6時半」
「じゃあ、お好み焼き作ってもいい?」
「う~ん……ボクが6時半に帰ってきてすぐに食べられるんやったら」
「大丈夫」
「あ、でも、半分しかいらんし」
はいはい、どうにでもお好きなようにしておくんなはれ。わたしはバッチリ1枚丸々食べるし。
理想を追い過ぎたらあかんのはわかってるけど、「今日はお好み焼きやで~」「お~ええなええな~」「カリカリに焼いた豚玉やで~」「お~ええなええな~」と、シンプルに会話が終了する男やったらどんなにええか……などと思ってしまう。
旦那は健康管理ということについては、自分にも他人にも真剣。どれだけいい眠りを得られるか。それがすべてにつながるので、眠りを妨げる可能性があることにピリピリと反応する。
眠る直前までのパソコン、脂っこい食事、または遅過ぎる時間帯の夕飯、プラクティカルな会話(いわゆる、この支払いは終わってるの?とか、軽く聞いても×)を、親の仇のように毛嫌いする。
もう20年近く一緒にいるので、たいがいのことは慣れたし、わたしも同化したことはいっぱいあるけど、たまに、この神経質さにイラっとくる。
6時半にすぐ食べられるように……と気を張っていたら、旦那からチャットが来た。
「あ、今日さ、ランチが遅かったから、6時半にはお腹が空かないと思う」
「で?」
「6時半に家には戻るけど、それから軽くストレッチしたり散歩したりするから、7時でいいし」
「はいはい」
かくして旦那は6時半に帰ってきた。が、台所でうろうろ、リビングでうろうろ、一向になにもしようとしない。
なんやねん?!どないやねん?!と、横目で様子を伺いながら焼き始めるタイミングを計るわたし。
すると……冷蔵庫を開けてビールを飲み出したではないか?!
むっかぁ~
健康オタクなくせに、欲望にコロリと弱い。なんか最悪ちゃうん?
ご希望通り半分に切った。わたしは丸々一枚食べたかったけど、なんか気疲れして焼く気が失せた。
「青のりはどこ?」
「あっ……切らしてるかも」
ごそごそとお多福ソースを探し出してきた旦那、ふと見ると、もう片方の手に黒いブツを持っている……。
「なにすんの?」
「え?青のり無いから」
「それ、焼き海苔やん」
「いっしょやん」
「ちゃうやん」
「海苔やん」
記念写真撮っといて、という旦那の要望に応えて。
「今日のは特別うまい!」
今頃褒めてもあかんわい!
生地の中身はシンプルに、みじん切りしたキャベツ、ネギ、紅ショウガ、それと干しえび。かなり少なめの粉に人数分の卵と牛乳少々を入れて混ぜ混ぜ!
「今夜はお好み焼きやしな」と威勢良くご機嫌に言うと、
「……」どぇ~めっちゃ暗いし
「ボクは……お好み焼きっていう気分じゃない」
「なんでよ?」
「脂っこいし……」
「ほな、いつもより早い目に食べるんやったらどうよ?」
「まあ……」
「何時ぐらいやったらええん?」
「6時とか6時半とか」
結局その晩は、お互いが7時過ぎまで仕事だったので、お好み焼きはあきらめて、適当に軽い物を食べた。
次の日、再び挑戦。いっぺん食べたくなったら、どないしても食べたいのがお好み焼きなのだ!
「今日はわたし、仕事が4時に終わるねんけどそっちは?」
「6時半」
「じゃあ、お好み焼き作ってもいい?」
「う~ん……ボクが6時半に帰ってきてすぐに食べられるんやったら」
「大丈夫」
「あ、でも、半分しかいらんし」
はいはい、どうにでもお好きなようにしておくんなはれ。わたしはバッチリ1枚丸々食べるし。
理想を追い過ぎたらあかんのはわかってるけど、「今日はお好み焼きやで~」「お~ええなええな~」「カリカリに焼いた豚玉やで~」「お~ええなええな~」と、シンプルに会話が終了する男やったらどんなにええか……などと思ってしまう。
旦那は健康管理ということについては、自分にも他人にも真剣。どれだけいい眠りを得られるか。それがすべてにつながるので、眠りを妨げる可能性があることにピリピリと反応する。
眠る直前までのパソコン、脂っこい食事、または遅過ぎる時間帯の夕飯、プラクティカルな会話(いわゆる、この支払いは終わってるの?とか、軽く聞いても×)を、親の仇のように毛嫌いする。
もう20年近く一緒にいるので、たいがいのことは慣れたし、わたしも同化したことはいっぱいあるけど、たまに、この神経質さにイラっとくる。
6時半にすぐ食べられるように……と気を張っていたら、旦那からチャットが来た。
「あ、今日さ、ランチが遅かったから、6時半にはお腹が空かないと思う」
「で?」
「6時半に家には戻るけど、それから軽くストレッチしたり散歩したりするから、7時でいいし」
「はいはい」
かくして旦那は6時半に帰ってきた。が、台所でうろうろ、リビングでうろうろ、一向になにもしようとしない。
なんやねん?!どないやねん?!と、横目で様子を伺いながら焼き始めるタイミングを計るわたし。
すると……冷蔵庫を開けてビールを飲み出したではないか?!
むっかぁ~
健康オタクなくせに、欲望にコロリと弱い。なんか最悪ちゃうん?
ご希望通り半分に切った。わたしは丸々一枚食べたかったけど、なんか気疲れして焼く気が失せた。
「青のりはどこ?」
「あっ……切らしてるかも」
ごそごそとお多福ソースを探し出してきた旦那、ふと見ると、もう片方の手に黒いブツを持っている……。
「なにすんの?」
「え?青のり無いから」
「それ、焼き海苔やん」
「いっしょやん」
「ちゃうやん」
「海苔やん」
記念写真撮っといて、という旦那の要望に応えて。
「今日のは特別うまい!」
今頃褒めてもあかんわい!