ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

一進一退

2010年07月29日 | 家族とわたし
「ちょっとまうみ、手伝って」

ソファに寝転んでいるとばかり思っていた旦那。上半身裸になって、自分に鍼を打っていたのでした。

薄暗がりの部屋のソファに横になっている中年男。それがなかなかに中世の絵画(彫刻)的?!なんせガリガリ君なので、いろんな部分に影が……渋い……。
内緒で写真を撮ろうと、そぉ~っと椅子から立ち上がると、「撮影禁止!さらに、ブログに使うのは絶対に禁止!」……バレたか……。

けれども、鍼の打っている場所だけ限定ならと、渋々オッケーしてもらいました。



見えにくいけど、三本刺さっています。

わたしは彼の手の届かない肩甲骨の下辺りに一本打ちました。またちょっと力み過ぎたみたいだけど……わたしならきっとギャアギャア文句言ってるね。

鍼を打ってからしばらくして、「いやしかしなんだね、こうやって鍼をつけたままじっとしてるのってなかなか大変だね」と旦那が独りごちています。
そりゃあんたの患者さん達があんたに言いたいことちゃうん?
でも、わたしはその時間(15~30分の間)、鍼が経絡(簡単に言えば「気」と言うエネルギーの流れる大小の脈(道筋)を総称したもの)を刺激して、身体の内側からモワァ~ッとやってくるなんともいえない力の抜け具合が大好き!あれはほんと、癖になります。

鍼を抜いて、「あ~リラックスした~」と立ち上がり、腕をグルグル回し始めました。お、かなりいい動きです。
自分で自分を治療できるってのも、またオツなもんですね。

鍼灸師の妻リポートでした。

コメント (10)
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バッタ君の災難

2010年07月29日 | ひとりごと
うわぁ~!!バタバタ!!ドタドタ!!
遥か彼方?から妙な音が聞こえてきた。

どどどっと階段を降りてきたのはT。
無言で玄関のドアを開け、無言で中に入ってきた。

すぐ後に、同じくどどどっと降りてきたK。
「かあさん、見た?見た?バッタ見た?」

知らんがな。わたしゃのんびりパソコンで遊んどってんから……。

我が息子、幼児の頃を農村で暮らし、毎晩薪を焼べてお風呂を沸かしてくれていたおじいさんからもらう幼虫の蒸し焼きをしょう油につけて食べていた。
畑には青虫、家の庭には蚕さん、家の壁にはタランチュラか?と思われるほどの巨大蜘蛛、天井にはムカデがウジャウジャいた。
なのに、環境というのは恐ろしい……町中に住むようになってからというもの、ほんの小さな虫でさえギャアギャア騒ぎ、「かあさ~ん!」と呼んでは部屋の隅でかたまっている。

彼らはふたりして、部屋に入ってきた(しかし、3階のいったいどこから入ってきたのか?)バッタ君に仰天し、ティッシュの空箱に閉じ込めたらしい。

どんなバッタやったんやろ?興味が出て、Kに言うと、外に出ていた彼、「あ、まだ箱の中から出てへんみたい!」と叫んだ。



閉じ込められた箱から、やれやれというふうに出てきたバッタ君。
カメラを構えながらニヤニヤしているわたしを見て、再びやれやれ……という感じ。



さすがバッタ君、ジャンプがうまい!

ここまでは良かった。会えて、写真を撮らせてもらって大いに満足したわたしが、もう一度箱の中に入ってもらって、外に逃がそうとした瞬間ピョン!
あっ!ちゃうねんちゃうねん、外に出るねん、もう逃げんでええねん!
そんなこちらの考えなんかわかるわけもないバッタ君は、そのままどこかに隠れてしまった。
ごめん……。えらい迷惑をかけてしまった。いや、迷惑で済めばいいが、このままだときっと命に関わる。
うちにはもう一匹、恐がりやけど一応猫の本能を持ってるのがいるから、彼女にはくれぐれも気をつけてや。


そんなこんなで、バッタ君のことが心に引っかかったまま新聞を読んでいると、こんな妙~な写真が目に入った。



なんだと思われますか?このブツブツッと突き刺さってるブツ……。
いなごの甘露煮、なんだそうな……。
他に、蚕のさなぎの甘露煮バージョンもあるんだって……。
ほんでもってほんでもって、いなごはサクサク、蚕はグミの食感なんだって……。
長野県は諏訪湖畔の売店で売っているらしい。

今夜はこの写真を拡大して息子達に見せてやろっと。ウヒヒヒ。


追伸です。

ついさっき、わたしの机の上に置いてある河童の絵柄のうちわの上に、突然あのバッタ君が着地しました。
チャッといういい音がして見ると、バッタ君がいて、そのすぐ右隣には家猫の頭がありまして、こりゃ急げ!とばかりにティッシュでそぉっとバッタ君を包み、たった今外の生け垣の所に逃がしてきました。
生きてくれてたバッタ君、ありがとう~!



コメント (17)
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